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2022年10月04日
気になったよMリーグ#1
昨夜のMリーグで非常に気になった局について一局だけ掘り下げていきます。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/PDl0C8JMHHg
2022年10月3日 第2試合
南2局
東家 本田 朋広 11100
南家 近藤 誠一 9200
西家 伊達 朱里紗 35800
北家 瑞原 明奈 43900
(敬称略)
トップ争いを瑞原さんと伊達さんがしている最中で、三着争いを本田さんと近藤さんがしている最中です。
南2局を入れて最短あと3局で終わるので本田さんも近藤さんも伊達さんもこの辺りで1アガリしておきたいとも言えます。
伊達さんはトップ目と8100点差で約満貫差で伊達さんは満貫以上目標、三着目とラス目の点差は1900点で近藤さんは最低2000点以上の手にしたい所。
最初に親・本田さんの手は
ドラ本田手牌
赤もドラも無いポンか役なしリーチかの二択です。
愚形受け入れも複数であまり1500点の仕掛けはしたくないですが、本田さんは一鳴きするのかに注目です。
ツモ打
次に南家・近藤さんの手は
ドラ近藤手牌
、、の3対子+1暗刻で七対子か対々和の対子手を意識させます。
七対子の2シャンテンと見るかをポンまたは暗刻にしての対々和狙いのどちらにするかをツモや場を見ながら決断していきます。
ツモ打
続いて西家・伊達さんの手は
ドラ伊達手牌
最初に見えるのはタンヤオ、や一盃口、七対子、対々和くらいでしょうか。
ピンズ連続形があるのでメンツを見るか対子、刻子を見るのか判断が分かれそうです。
ツモ打
最後に北家・瑞原さんの手は
ドラ瑞原手牌
この手をメンツ手と見るなら5シャンテンと非常にテンパイスピードの遅い手です。
まだ役なしで役牌を重ねるか愚形受け入れを複数引いてやっと平和・赤2000点です。
メンゼンで手組するなら役なしリーチ・赤2600の愚形待ちになりそうなのであまり無理はせず、近藤さんが鳴き仕掛けした時はアシストを考えてもいいでしょう。(親と二着目には手助けしない)
ツモ打
このを本田さんがポンして打。
ポンドラ本田手牌
次巡の近藤さんは
ドラ近藤手牌
既に七対子1シャンテンです。
同巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
更に同巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
やっと4シャンテンと一歩前進。
次巡、本田さんは
ポンドラ本田手牌
ペンとカンが入ればテンパイになる1シャンテン。
この同巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
ここから打するとタンヤオ・一盃口カンテンパイです。
リーチで5200、ツモって満貫なら即リーチする方も多いんじゃないでしょうか。
は近藤さんに2枚、瑞原さんに1枚の山に1枚しかありませんが、それを知っているわけではないのに打テンパイ外し。
伊達さんは打点に不満があったのか、好形待ちにしたかったのかそのどちらかだと思われます。
ドラテンパイ例1
テンパイ例2
伊達さんは形的にタンヤオ・対々和・三暗刻、リーチで跳満、あわよくばツモり四暗刻にしたかったのかもしれません。
テンパイ例1なら待ち、テンパイ例2ではで四暗刻もありますが、場には1枚切れでが山に1枚で、暗刻になるのはかなり薄い確率です。
以前、伊達さんを紹介した時に「着順への意識が強め」と表現しましたが、たとえオーラスになっても着順アップを考えている様子で、今局もトップ目になれるアガリを見ていたのだと推察されます。
また同巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
3シャンテンとまた一歩前進。
次巡、本田さんはを加カンしてカンドラ、リンシャン牌を引き打。
加カンドラ槓ドラ本田手牌
この同巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
切りなら七対子テンパイ。
なぜか近藤さんは打のテンパイ取らず。
ここでテンパイ取りしないのなら・対々和、メンゼンで・対々和・三暗刻にする選択もありますが、ここでテンパイ取りしておく方がドラツモ時にドラタンキ待ちにしてリーチ・ツモ・七対子・ドラ2の跳満も狙えてその上カンが入っているので裏ドラも約2倍乗りやすくなっています。
百歩譲って混一色・対々和狙いするにしても満貫〜跳満で、それならリーチで跳満、裏が乗れば倍満の七対子にした方が良いと感じます。
また同巡、伊達さんは
ツモツモ切りドラ伊達手牌
ここもタンヤオが崩れたテンパイ、一盃口やツモり三暗刻になる待ちにも取れますが、ツモ切り。
次巡、本田さんはツモ打。
もし近藤さんが対々和を見ているなら、これをポンしないとテンパイに間に合いません。
七対子テンパイに取らなかったり、ここでスルーしたりと今局の近藤さんは変に感じます。
同巡、近藤さんは引きアンカンし新ドラ。
アンカンドラ槓ドラ近藤手牌
次巡、近藤さんはツモで七対子仮テンだったとしてもここでツモアガリ800-1600かリーチなら1600−3200で本来ならここで終了していてもおかしくない状況です。
ツモドラ槓ドラアガリ例1
更に同巡、伊達さんは
ドラ槓ドラ伊達手牌
ラス牌引きで待ち、でツモり四暗刻テンパイをダマテンにとります。
待ちは山に2枚、は場に3枚切れで山に1枚、は山に2枚で合わせて2+1+2=5枚。
アガリ牌の5分の4で四暗刻のチャンス。
次巡、本田さんは打、これを近藤さんがポンして打。
ポンアンカンドラ槓ドラ近藤手牌
同巡、伊達さんは小考してツモ切りリーチ!
このリーチに対して瑞原さん、本田さんともに現物切りオリ。
近藤さんは3枚切れワンチャンスを頼って打。
2巡後、伊達さんがツモ切ったを近藤さんがポンしてテンパイ。
ポンポンアンカンドラ槓ドラ近藤手牌
ポンしなかったがために伊達さんに遅れてテンパイ。
この同巡、伊達さんがツモアガリ。
リーチツモドラ槓ドラ裏ドラ槓裏ドラ伊達手牌
四暗刻の役満、8000-16000です。
放送では裏ドラが映らず、PVにカメラが切り替わってしまいましたが、役満でも裏ドラが乗っても点数自体に影響は無いですが、裏ドラが乗るかどうかを気にしている人もいるのでちゃんと裏ドラまで映して欲しかったですね。(ABEMAさんたのんます!!)
このアガリで
本田 −4900
近藤 1200
伊達 67800
瑞原 35900
伊達さんはトップを決定的にするアガリとなりました。
もし近藤さんが七対子テンパイ待ちに取っていれば、伊達さんの四暗刻は出なかったわけで、幻の役満に終わっていた未来もありました。
仮に近藤さんが七対子に取らなかった場合、対々和狙いであればポンが入りツモ筋がずれ、ラス牌は伊達さんに入らずツモり四暗刻テンパイにはならなかった可能性大です。
今回のまとめ
・一人のテンパイ取らずが役満を生むこともある
近藤さんが七対子テンパイに取っていれば四暗刻アガリは出ず、近藤さん三着浮上で次局に進んでいた
ツモドラ槓ドラアガリ例
もし七対子テンパイに取らず、対々和狙いだとしても、上家ポンしていればツモ筋がずれて伊達さんはラス牌を引けず、四暗刻テンパイにはなっていない
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ちょっとだけMリーグ#51
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は佐々木 寿人プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/eRfenu-3r5U
2022年3月22日 第1試合 セミファイナル1試合目
南1局
東家 佐々木 寿人 16300
南家 朝倉 康心 32900
西家 魚谷 侑未 34300
北家 内川 幸太郎 15900
(敬称略)
南入したばかりでまだ対局の動向はわかりません。
寿人さんは三着目でトップ目と18000点差で6000オールツモならトップ目、4000オールツモでも二着目と600点差まで迫れるのでここは大きめのアガリが欲しい場面です。
点棒上は朝倉さんと魚谷さんのマッチレース状態ですが、ここで寿人さんが割って入るかどうかの局面。
最初に親・寿人さんの手は
ドラ寿人手牌
この手はマンズ8枚+字牌3種でマンズ混一色、ドラが重なって鳴いても混一色・ドラ2の満貫、対子が増えれば混一色・七対子でリーチかドラ使用で跳満〜倍満も見えてきます。
後は引き一盃口、マンズに染まらなければ平和もあります。
ツモ打
ここでマンズ混一色にならなくても今後、一色手が入りやすいように三色→二色に色を減らしていきます。
次に南家・朝倉さんの手は
ドラ朝倉手牌
第一ツモでができ、役ありになったのでメンゼンでも鳴きでもアガリに向かえます。
ソーズ7枚でソーズや字牌が増えるようならソーズ混一色、対子や暗刻が増えるようなら対々和や三暗刻になるように手を進めます。
役牌暗刻+赤があるのでリーチ・ツモ・・赤でも満貫です。
ツモ打
続いて西家・魚谷さんの手は
ドラ魚谷手牌
この手からはタンヤオや平和が考えられます。
後は伸びによっては234三色同順、345三色同順が考えられますが、浮いているドラをどうするかでこの手の行方が変わってきそうです。
ドラが重なってもこの手は雀頭でも使えるのでリーチ・ツモ・ドラ2の満貫の選択もあるでしょう。
ただこの手はリャンメンターツ2つだけで、と愚形受け入れも複数残っているのでこの部分の入り方を見ながら押し引きを考えます。
ツモ打
最後に北家・内川さんの手は
ドラ内川手牌
最初に見えるのはマンズ7枚+字牌2種で混一色、マンズ一気通貫の2つです。
この手もメンツ手であれば愚形受け入れが多い手での西ヨーロッパ形(2468)があります。
以前も言いましたが西ヨーロッパ形は伸びにくい悪形なのを意識しつつ、混一色や一気通貫が近くなれば狙う程度でテンパイスピードはあまり早くなく、受身になりそうな手です。
ここは先制リーチが入る可能性が高いのでいつでもオリられる手組をしたい場面です。
ツモ打
2巡後、寿人さんは
ドラ寿人手牌
ソーズターツを払ってマンズ混一色、混一色・七対子なら2シャンテン。
同巡、朝倉さんは
ドラ朝倉手牌
ピンズを全部払い、次に引きならソーズ混一色も現実的になってきます。
次巡、朝倉さんは
ドラ朝倉手牌
マンズリャンメンターツができた朝倉さんはソーズ混一色とマンズリャンメン待ちになると待ちとしてもある程度強いので先切り。
このを寿人さんがポンして打。
ポンドラ寿人手牌
ここからのどれかが重なれば混一色・対々和・赤で満貫、ドラが重なれば倍満もあります。
ポンポンポン例1
ポンポンポン例2
次巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
3対子になり七対子3シャンテンです。
更に次巡、寿人さんは
ポンドラ寿人手牌
引きならテンパイになる混一色1シャンテン。
4巡後、寿人さんは
ポンドラ寿人手牌
待ち高目満貫テンパイ。
同巡、朝倉さんは
ドラ朝倉手牌
引きでテンパイになる1シャンテン。
次巡、朝倉さんは
ドラ朝倉手牌
待ちテンパイ即リーチ!
リーチを受けて魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
対々和・三暗刻2シャンテンで現物切り。
内川さんは暗刻の切りでオリ気味。
次巡、寿人さんはポンしている引きで加カン、新ドラでリンシャンツモをツモ切り。
また次巡、寿人さんは
ポンドラ寿人手牌
朝倉さんの当たり牌引き、ここから打。
寿人さん自身が加カンしているがあり、待ちは盲点と見たのか、あるいは待ちを警戒してこれを使い切るようにしたのかもしれません。
はリャンメン待ち、シャンポン待ち、タンキ待ちに当たります。(が4枚見えている為カンチャン待ちはなし)
はカンチャン待ち、ペンチャン待ち、シャンポン待ち、タンキ待ちの4つに当たります。(4枚が見えている為リャンメン待ちはなし)
朝倉捨牌
※5巡目切りでこれを寿人さんポン
早い切りでを固定させたと見ることはできます。
早い切りは主に、、、待ちのパターンが多くなります。(勿論、、のようなまたぎスジもあるがレア)
5という数牌は1〜9の中のちょうど真ん中で、メンツを構成する際には必要不可欠な牌です。
例えばを使うメンツは、、と3種類のメンツに使えます。
マンズメンツ、、、、、、の7種類のうち3種類、約42%で使えるくらい、使い勝手の良い牌です。
そして次巡、寿人さんは
加カンドラ槓ドラ寿人手牌
また引き打。
これで朝倉さんのはが寿人さんに2枚、内川さんに1枚の山に1枚、は魚谷さんが1枚切り手に1枚、内川さんに1枚で山に1枚の合わせて1+1=2枚。
寿人さんの当たり牌は純カラ、もドラ表示牌と内川さんに1枚でこれも純カラでアガリ目は0です。
この同巡、内川さん引きで朝倉さんの当たり牌はあと1枚。
2巡後、寿人さんは引き打。
加カンドラ槓ドラ寿人手牌
更に次巡、寿人さんは引き再々テンパイ。
加カンドラ槓ドラ寿人手牌
ハイテイでもアガリは出ることなく、2人テンパイで流局。
朝倉さんの当たり牌を使い切ってテンパイを取った寿人さんに脱帽の一局でした。
この次局、南1局1本場で寿人さんのツモり四暗刻、16100オールが飛び出します。(このシーズン初役満)
リーチツモドラ裏ドラ寿人手牌
このアガリでほぼトップを決めた寿人さんのデカトップで終了しました。
寿人 +89.9
内川 −3.2
魚谷 −33.3
朝倉 −53.4
寿人さんはどんな悪い待ちでも即リーチしたり、親リーチが相手でも躊躇なく追いかけリーチするような鋼の心臓をお持ちです。
それと共にリーチ時以外の不用意な放銃が少ないのが多井さんと寿人さんです。
トップを取ろうと思う時、今までちょっとした放銃でどれだけの点棒を失っているかに気づくはずです。
皆さんも思い当たる節がお有りになるんじゃないでしょうか?
頭が真っ白になっていつもより押し過ぎた、放銃が続いてちょっとアツくなって押してしまった等。
そんな無駄な放銃を減らすことで、ある程度良い着順を残せるようになります。
ざっくり言うと、自分が放銃する分を他家に押し付けてしまうイメージです。
摸打(モウター:ツモって切る動作)の速さやリーチ回数の多さばかりに目が行きがちな寿人さんですが、リーチしない時の守備力の高さにも注目してみるとより一層、Mリーグで寿人さんを見る目が変わってくるかと思います。
今回のまとめ
・寿人さんは速い摸打やリーチ回数に注目が集まりがちだが、リーチしない時の守備にも目が離せない
・寿人さんのように不用意な放銃を減らしていくと、平均着順は上がる
・切りはからの切り、からの切り、からの切り、からの切りが多くなる(からの切り、からの切りも勿論あるが、は1〜9の真ん中で、これが不要になるのは上(789)下(123)どちらかに分断されている可能性が高い)
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2022年10月02日
ちょっとだけMリーグ#50
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は松本 吉弘プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/4qvA85oYjPM
2021年12月3日 第1試合
南4局
東家 萩原 聖人 37300
南家 内川 幸太郎 25800
西家 丸山 奏子 16500
北家 松本 吉弘 20400
(敬称略)
二着目・内川さんは満貫ツモか跳満ロンで逆転トップ、三着目は跳満ツモ、ラス目は倍満ツモで逆転です。
最初に親・萩原さんの手は
ドラ萩原手牌
この手は役なし5シャンテンかと何かのシャンポン待ちになりそうです。
テンパイスピードが遅い手なので他家から先制リーチが入りそうです。
その時にオリられるように最初から準備しておきたい状況だとも言えます。
ツモツモ切り
次に南家・内川さんの手は
ドラ内川手牌
この手からを除くと1〜3、7〜9と字牌だらけでチャンタ、純チャンが最初に見えます。
そこから123三色同順、789三色同順などの可能性が出てきます。
そうなると456をツモ切ることになるので放銃の可能性は他家より高くなります。
愚形受け入れが多くテンパイにも時間がかかりそうなので他家の動きに注意しながら進めます。
ツモ打
続いて西家・丸山さんの手は
ドラ丸山手牌
カンが入ればリーチ・平和・ドラの1シャンテンですが、それでは3900点で三着にしか着順アップしません。
丸山さんは満貫ツモか跳満ロンで二着、トップには倍満ツモか三倍満ロンが必要なのでどの辺りで妥協するのかで意見が分かれそうです。
例えばタンヤオを付ける、引きするまで待ってみるのも一つの選択です。
ツモ打
最後に北家・松本さんの手は
ドラ松本手牌
平和や345三色同順などが見えます。
松本さんは1300−2600ツモか6400ロンで二着、跳満ツモかリーチ棒が出て倍満ロンでトップです。
この手には赤+ドラがあるのでリーチ・平和・赤・ドラで満貫、やドラ引き、345三色同順ができるようなら跳満狙いで良さそうです。
次巡、丸山さんは
ドラ丸山手牌
引きでマンズ2メンツもあります。
また、引きタンヤオ変化もまだ残っています。
次巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
3対子で七対子3シャンテンとまだまだ時間がかかりそうです。
同巡、内川さんも
ドラ内川手牌
役なし愚形残り3シャンテンでは安手で勝負するのも厳しそうです。
次巡、丸山さんは
ドラ丸山手牌
引きでタンヤオが残り、引きでも平和か一盃口が残ります。
後は引きアンカンする手もあります。
次巡、丸山さんは
ドラ丸山手牌
タンピンになる引きで、ツモならテンパイです。
この時点で松本さんの手
ドラ松本手牌
カンが萩原さんに2枚、丸山さんに1枚と山にはあと1枚しか残っていません。
次巡、丸山さんは
ドラ丸山手牌
リーチ・タンヤオ・平和・ドラ満貫以上確定の待ちリーチ!
丸山捨牌
4巡目手出しで丸山さんはこのそばを持っていたのがわかります。
その後をツモ切っているのに後から手出しリーチでリャンカン形ではなさそうです。(とあって先に打はレア)
ということはリーチがピンズ待ちならの待ちが怪しいと考えられます。
リーチの同巡、松本さんは
ドラ松本手牌
打で345三色同順の見える1シャンテン。
萩原さんは打、内川さんは打と現物切り。
丸山さんと戦えそうなのは1シャンテンの松本さんくらいです。
次巡、松本さんは
ドラ松本手牌
高目345三色同順のリーチ・平和・赤・ドラ満貫、待ちリーチ!
待ちのうちはドラ表示牌に1枚、内川さんに1枚、丸山さんに1枚で山に1枚、は萩原さんに1枚、丸山さんに1枚の山に2枚で合わせて1+2=3枚。
4巡後、回っていた内川さんもテンパイ。
ドラ内川手牌
一気通貫・ドラ5200点、シャンポン待ち。
待ちは1枚切れで山に1枚、も1枚切れで山に1枚の合わせて1+1=2枚。
丸山さんの待ちはが山に1枚、が萩原さんに2枚、松本さんに1枚で山に1枚で合わせて1+1=2枚。
2巡後、松本さんツモアガリ。
リーチツモドラ裏ドラ松本手牌
このアガリはリーチ・平和・ツモ・赤・ドラ・裏の跳満、3000−6000でした。(+1000)
これで
萩原 31300
内川 22800
丸山 12500
松本 33400
と三着→一着の大逆転トップです。
松本 +53.4
萩原 +11.3
内川 −17.2
丸山 −47.5
この開幕戦以来、シーズン二度目のトップを決めた松本さんでした。
このトップについて松本さんは
「オーラスでトップ目に立ててるってだけでめちゃくちゃツイてる状態でこんだけトップ取れないの僕、開幕戦ぶりなんですね。
Mリーグ開幕しますみたいになってからトップ取ってなかったんで
本当に幸運な状態で恵まれてる中でこうやって取れてなかったんで、ほんと喜びもひとしおというか
だいぶまくられる・・・今萩原さんもおっしゃってましたけどまくられたり、まくったりするのがほんと麻雀なんで
全然ツイてないとは思わないですし、今日はツイてると思いますし
みなさんこうやってツイてない現場とかも見るかもしれないですけど
麻雀ってこういうのの繰り返しなので、本当に今日はその幸運の1個もらえて良かったかなと思います。
(オーラス、裏ドラをめくる心境は?)凄いやっぱりここまで来たら乗ってくれみたいなね、
もかなり自信なかったんで
もういくしかないみたいな感じで、もう横移動(他家同士の点棒移動)して御の字だと思ってたので
その薄いルートをくぐり抜けてツモってくれたの乗ってくれたってことで
今日は僕の方がちょっとツイてたってことですね。
そこがそれだけだと思います。」
親・萩原さんと松本さんの点差は18000点以下で、跳満ツモでいとも簡単にまくられてしまう点差だということですね。
親VS子で子の満貫ツモなら8000(アガリ)+4000(親のマイナス)=12000差以下なら逆転
親VS子で子の跳満ツモなら12000(アガリ)+6000(親のマイナス)=18000差以下なら逆転
親VS子で子の倍満ツモなら16000(アガリ)+8000(親のマイナス)=24000差以下なら逆転
今回のまとめ
・逆転条件(縮まる点差)から狙う役を考えてみる
松本さんはトップ目の親・萩原さんと16800点差で跳満ツモかリーチ棒が出て倍満ロンでトップ
二着目・内川さんと5400点差で1300-2600ツモか6400ロンで二着
ドラ松本手牌
ここからリーチ・平和・赤・ドラの二着やリーチ・平和・ツモ・345三色同順・赤・ドラ、リーチ・ツモ・三色・赤・ドラのトップなどを見る
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2022年09月30日
ちょっとだけMリーグ#49
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は園田 賢プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/pTyjtAJCJ3I
2021年1月19日 第2試合
東3局1本場 供託リーチ棒2
東家 園田 賢 32200
南家 二階堂 亜樹 17000
西家 近藤 誠一 20800
北家 朝倉 康心 28000
(敬称略)
供託リーチ棒2本+1本場で何をアガっても+2300点されます。
ラス目・亜樹さんでも跳満ツモならトップ目になれる点差です。
トップ目・園田さんは二着目以下を引き離す二の矢を放ちたい状況、二着目以下はトップ目に追いつくアガリが欲しい状況です。
最初に親・園田さんの手は
ドラ園田手牌
第1ツモで4対子で七対子2シャンテン、対子がありはポンしづらい所ですがそれ以外は鳴きやすい牌につきが鳴けるか暗刻になれば対々和・で7700〜になります。
また、ピンズや字牌が増えれば混一色、三元牌の対子が増えれば小三元、大三元もあります。
ツモ打
次に南家・亜樹さんの手は
ドラ亜樹手牌
メンツ0+ペンチャンターツ2ではメンツ手にも遅く、かといって対子手でも2対子では七対子4シャンテンでこれも遅いです。
ここは他家のテンパイスピードの方が早いので放銃しない事がテーマになりそうです。
の役牌対子がありますが、ポンして残る形が悪く、他家と戦える形ではありません。
ツモツモ切り
続いて西家・近藤さんの手は
ドラ近藤手牌
これはほぼメンツ手で赤+ドラ2があり役なしリーチでも満貫あるのでできれば役ありにしてリーチ・ツモ・平和・赤・ドラ2で跳満、タンピン(タンヤオ・平和)でも跳満が見えてきます。
このままでは出アガリできないので平和かタンヤオにして選択肢を増やしたい所です。
ツモ打
最後に北家・朝倉さんの手は
ドラ朝倉手牌
このままでは役なしリーチになりそうな形で赤なしドラなし1300愚形待ちでは勝負になりそうもないのでここから平和の役ありにしたい所です。
ツモ打
次巡、、園田さんは
ドラ園田手牌
暗刻ができ、七対子もありますが、園田さんは打で混一色を見切って対々和方向へ。
同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
打で3対子で七対子3シャンテン。
このを園田さんがポンして打。
ポンドラ園田手牌
現時点でションパイのを重ねてポンすればテンパイにはなりそうです。
もし役牌が重なれば・対々和や・対々和の満貫にもなります。
どこかで雀頭を作ればブロック数は足りますし、対子を全部ポンしてタンキ待ちにする手もあります。
ポンの後、近藤さんは
ドラ近藤手牌
マンズリャンメン受け入れができ、打。
このを園田さんがポンして打。
ポンポンドラ園田手牌
後はここからポンかが重なるのを待つだけです。
4巡後(動画1:36)、近藤さんは
ドラ近藤手牌
リャンメン+リャンメン+リャンメンののどれを引いてもタンヤオ・平和・赤・ドラ2でリーチならロンでも跳満〜、ダマテンでも高目一盃口なら跳満です。
朝倉さんは鳴きを受けてと園田さんの現物切り。
次巡、園田さんは
ポンポンドラ園田手牌
手にを残しての外側で山にありそうだったり、リーチが入ってもでワンチャンスは切りやすい牌で攻守兼用の一打です。
また同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
5対子で七対子1シャンテン。
ぷくーっとしながら打。
亜樹さんはラス目でアガリが欲しい場面ですがリーチして6400のタンキ待ちでは微妙な所。
更に同巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
これでピンズは引きでもテンパイになるので打。
場況にもよりますが、厚い部分を大事にしておくとその色の受け入れが広くなり、山にはその周囲の牌が残っている事も多いので枚数の多い所を安易に切ってしまわないようにしましょう。
同じ色の牌が増える=多面張のチャンスでもあります。
例えば
→で待ちとか
→→か
のように一手先、二手先を考えた打牌ができるようにしておきましょう。
そして次巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
がドラ表示牌に1枚で近藤さんからは3枚見え、高目の行方はわからないですが、の外側は山にいそうに見えます。
実際は亜樹さんに、朝倉さんにがありは山に2枚、は純カラ(0)で合わせて2+0=2枚。
ここで近藤さんの切ったを園田さんがポンして打の対々和・、タンキ待ちテンパイ。
ポンポンポンドラ園田手牌
園田さんの3副露(フーロ:鳴き)を受けて亜樹さんは園田さんと近藤さんの現物切りオリ。
2巡後、ダマテン続行中の近藤さんは
ドラ近藤手牌
場を見てみると、
園田捨牌
亜樹捨牌
近藤捨牌
朝倉捨牌
ポンポンポンドラ園田手牌
園田さんは3つポンが入っていてほぼ対々和・テンパイ。
場に見えているピンズは1枚、1枚、1枚、2枚、3枚。
場に見えていないピンズはなのでこの2つは当たるかもしれません。(はポン)
自分から3枚見えの牌はシャンポン待ちを否定できるのでその牌のタンキ待ちしかないのはわかります。
更に自分から4枚見えであれば、タンキ待ちも否定できるので対々和には当たりません。
後は園田さんの最近の手出しがあるので19字牌待ちも怪しいかもしれません。
またよりもを手に残したのはそのそばを持っている可能性が考えられます。
ここで近藤さんは場に1枚切れ+手に1枚で2枚見えの打。
次巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
ツモ打リーチ!
これは園田さんにが通っていないから切れないと見たようです。
この時点で園田さんのは山に1枚。
リーチの2巡後、近藤さんのツモは!!
ロンポンポンポンドラ園田手牌
このアガリは対々和・の7700の1本場、8000点でした。(+3000)
この局について園田さんは
「そもそもあの時、供託が2本あってで供託2本あったんで打点よりもアガリ易さかなっていうのがあったんで
最後、ととのひっつきの1シャンテンになった時
切ってからが重なって切るとの切り順で
ちょっととか出やすいかもしれないじゃないですか
小三元狙わなかったの?みたいなことになって
っていうのとかあるので、ちょっとそこは高さよりも打点を優先してやってみたはいいんですけど
ちょっと間違えたかなというのが、第一打切ってるんですけど
持ってきて供託2本あるんで
ひっついてのカンとか引き戻してのとか何ならフリテンとかでもいいかなと思って
とどめるかちょっとよぎったけど、
いやいや流石に対々和でアガりたいよねってを縦に置いたら
そのまま次巡も持ってきちゃってそもそもその捉えてたらもっととにかく安い手でも
とにかく供託取りにいって連荘って気持ちだったら
まあが誠一さんから出てるか分からないですけど
もう100年前にアガってるわけですよ。
それを逃した後だったんでどうしようかなって思ってたんですけどね
ちょっと誠一さんと朝倉さんがションパイ(生牌)バンバン切ってて亜樹さんは合わせ打ちとかで
亜樹さんが一番おとなしい河だなと思ってたとこにいきなりションパイ(生牌)の打たれたんで
ちょっととの比較だったら
亜樹さんにの対子が入ってることがあるかなぁの方が山にいるかなぁという感じで選択した感じです。
(非常によく喋られるなぁwww)す・・・すいませんwww」
今回のまとめ
・4対子〜対子手を意識(七対子か対々和)
・鳴きやすい対子(1289と字牌)が多ければ対々和、鳴きづらいなら七対子
・自分から3枚見えているなら対々和のシャンポン待ちはなし(タンキだけ)
・自分から4枚見えているなら対々和のタンキ待ちもなし
・対々和だけでは子2600、親3900と安いから赤・ドラ、役牌、混一色、混老頭と一緒に狙いがち
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2022年09月27日
ちょっとだけMリーグ#48
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は岡田 紗佳プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/RkUrCNUA0nQ
2021年11月16日 第1試合
南3局2本場
東家 近藤 誠一 62300
南家 二階堂 亜樹 29900
西家 岡田 紗佳 7900
北家 石橋 伸洋 -100
(敬称略)
近藤さんが大きな放銃さえしなければほぼトップという状況で、二着目の亜樹さんもよほどの事がなければ二着終了できる立場、岡田さんと石橋さんはほぼ満貫差でラス目の満貫ロンや1600−3200ツモでも入れ替わってしまう点差です。
※動画の都合上、4巡目の親から見ていきます。
最初に親・近藤さんの手は
ドラ近藤手牌
ほぼメンツ手で赤+ドラがあるのでリーチ・平和・赤・ドラで満貫、大きな放銃をしなければほぼトップの近藤さんは更なる加点を目標にするので良いでしょう。
雀頭さえできれば平和の役ありになるのでどの辺りが山に残っているか精査しながら進めます。
があるので一盃口、ピンズを重ねて雀頭にする手もあります。
がありその外側は多少他家にも使いづらくなっているのでここが待ちになるとある程度強い待ちになります。
ツモ空切り
次に南家・亜樹さんの手は
ドラ亜樹手牌
赤1枚があるだけで役なしリーチになりそうな手です。
役を見るなら平和か345三色同順、456三色くらいでしょうか。
ツモツモ切り
続いて西家・岡田さんの手は
ドラ岡田手牌
国士無双か混老頭・七対子狙いで良さそうです。
場合によってはチャンタ、純チャンもないとは言えないですが今後の守備も考えて19字牌だけにしておくと、リーチが入っても切る牌には困らなくなります。
役牌対子があるのでツモが一色に偏れば混一色という手もあります。
ツモ打
これでチャンタ、純チャンを見切った形です。
最後に北家・石橋さんの手は
ドラ石橋手牌
このままでは役なしリーチ・ドラ2600~3200になりそうな手です。
を生かしてリーチ・ツモ・三暗刻、対々和・三暗刻変化もあります。
また、自風ポンでは2000~2600くらいの点数になりそうなのでメンゼンで手組するのが良さそうです。
対子落としてタンヤオ変化もないとは言えませんが、それはよほどの好ツモに恵まれた場合だけです。
点棒状況的に石橋さんは三着目になる1600−3200ツモか満貫ロンが必要なのでその条件を満たせそうな時は押し寄りです。
ツモツモ切り
次巡、石橋さんは
ドラ石橋手牌
3対子になり、、、、、、の6ブロックになりました。
次巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
2枚目のドラ引きで役なしリーチでも満貫の1シャンテンです。
ドラ色がマンズでそのマンズをドラを含めて一番多く独占しているのが近藤さんで、この辺りにもツキに恵まれたトップ目なのが現れています。
もし先に打していなければ、
ドラ例1
ツモにも対応できる例1の手牌にもなっていました。
ここは厚いマンズを生かしたい場面でした。
これなら平和、タンヤオ、一盃口、ドラ引きも無駄にしない手にもできます。
いざとなれば食いタンで満貫狙いもできます。
同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
ピンズが伸びればタンヤオもあり、3対子になったので対子手も意識したい場面。
は親の現物で北家現物のスジで、安全牌として持っているようです。
次巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
ソーズターツができ、受け入れができました。
これでカンチーでもタンヤオ・赤・ドラ2の12000点です。
同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
4対子で七対子2シャンテンで打、目一杯の形に受けました。
また同巡、石橋さんは
ドラ石橋手牌
3枚目のが場に切られて暗刻が厳しくなった石橋さんはソーズの横伸びを見て打。
石橋さん持ちでその外側のシャンポン待ちは悪くなさそうでしたが切り。
もしかすると岡田さんの国士をつぶしに行ったのかもしれません。(4枚切れになれば国士はアガれないから)
2巡後、石橋さんは
ドラ石橋手牌
2暗刻の1シャンテンになり、後は引きを待つだけです。
岡田さんの国士に必要な暗刻があるのも岡田さんに対して強い立場になります。
次巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
マンズリャンカンと受け入れの1シャンテンに変化。
マンズが入ればリーチ・タンヤオ・平和・赤・ドラ2の跳満〜倍満もあります。
同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
対子手→メンツ手に方向転換。
は親と西家現物です。
次巡、亜樹さんはツモ切りで七対子1シャンテンにもなっていました。
同巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
国士2シャンテンのまま足踏みしています。
次巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
は場に1枚切れ、はドラ表示牌で1枚見えています。
どちらを切っても差がないように見えますが、打なら4枚目のドラ引き時にアンカンできます。
近藤さんはここから打。
同巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
国士1シャンテンですが、混老頭・七対子のテンパイも入っていました。
ドラ例2
これなら岡田さんも勝負していたかもしれません。
更に同巡、石橋さんは
ドラ石橋手牌
リーチ・・ドラ6400点テンパイ即リーチ!待ち。
待ちのうちは場に1枚切れ、近藤さんに2枚で山に1枚、は亜樹さんに2枚で山に2枚の1+2=3枚。
石橋捨牌
マンズはが通っているのでリーチがリャンメン待ちなら、、、、待ちを否定できますが、だけ通っていません。
つまりリーチがマンズ待ちならが怪しいというわけです。
次巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
石橋さんの当たり牌を一発で引き、満貫テンパイ待ち。
待ちのうちは石橋さんに2枚、場に1枚切れの山に1枚、は場に1枚切れの山に3枚で合わせて1+3=4枚。
同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
近藤さんの当たり牌を引き、現物切りオリ。
次巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
ここで切りならカン待ちと狭くなりますが567三色同順で少し高くなります。
場全体を見ると、
近藤捨牌
亜樹捨牌
岡田捨牌
石橋捨牌
リーチ者石橋さんの現物は、これは亜樹さんの現物でもあり岡田さんは国士模様。
ここで近藤さんが切りなら当たり牌カンはワンチャンスになります。
近藤さんは打を選択。
もう終盤、14巡目ですがは山に3枚も残っています。
次巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
国士1シャンテンですが通ってない牌はの2枚もあります。
あと3枚は切らないといけない岡田さんは打を選択。
は近藤さんの現物ですが石橋さんには通っていません。
は石橋さんの現物ですが近藤さんの当たり牌。
岡田さんは役満に目が眩む事無く、落ち着いてオリを選べたのは良い判断です。
次巡、近藤さんはのワンチャンスをツモ切り、石橋さんへ放銃しました。
リーチロンドラ裏ドラ石橋手牌
このアガリはリーチ・・ドラ6400の2本場、7000点。
このアガリで
近藤 55300
亜樹 29900
岡田 7900
石橋 6900
ラス目・石橋さんは三着目と1000点差まで詰め寄ります。
オーラスは亜樹さん先制リーチに岡田さんが暗カン。
これで切りやすくなったを岡田さんが放銃。
リーチロンドラ槓ドラ裏ドラ槓裏ドラ亜樹手牌
このアガリはリーチ・ドラ4・赤・裏18000点。
連荘1本場は近藤さんが七対子1600点の1本場1900をアガります。
ロンドラ近藤手牌
これで
近藤 +77.2
亜樹 +26.0
石橋 −33.1
岡田 −70.1
近藤さんが大きめのトップで終了しました。
岡田さんが近藤さんの当たり牌をつかんだ場面で残り3巡で危険牌2枚を通すのは難易度が高めです。
国士テンパイならいざ知らず、1シャンテンならアガリも厳しいと見るのが現実的でしょう。
今回のまとめ
・残り巡目と通さないといけない枚数を天秤にかけて考える(岡田さんは国士無双1シャンテンまできたものの、残り3巡で危険牌2枚を通す必要があり、厳しい)
ドラ岡田手牌
岡田さんテンパイには残り3巡で通っていないを2枚とも通す必要がある。
は近藤さんの現物、は石橋さんの現物で二人の共通安全牌ではない。
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2022年09月25日
ちょっとだけMリーグ#47
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は白鳥 翔プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/pA2X6bV-h60
2022年3月28日 第2試合
東2局
東家 内川 幸太郎 25000
南家 勝又 健志 25000
西家 白鳥 翔 28900
北家 近藤 誠一 21100
(敬称略)
※動画の都合上、2巡目の親から見ていきます。
最初に親・内川さんの手は
ドラ内川手牌
ドラ1枚が浮いているメンツ手3シャンテン。
ここから手役を見るなら123三色同順、345三色、456三色、マンズ一気通貫くらいでしょうか。
他にもツモれば4000オールの役なしドラタンキ待ちリーチもあります。
ツモ打
次に南家・勝又さんの手は
ドラ勝又手牌
既に暗刻で役が確定しているので1000点で親を流してしまうか、リーチ・ツモ・・裏で満貫狙いするかのどちらかになりそうです。
また、ピンズと字牌が増えればピンズ混一色で3900~満貫狙いも見たい手です。
ツモ打
続いて西家・白鳥さんの手は
ドラ白鳥手牌
対子でポンして1000点かのシャンポン待ちリーチになりそうな手です。
があり平和やタンヤオにはなりづらい形で、安手になりそうです。(引きの時だけマンズ一気通貫)
ツモツモ切り
最後に北家・近藤さんの手は
ドラ近藤手牌
自風対子がありポンすれば満貫が見えています。
マンズが伸びれば一気通貫もあり、789三色もうっすら見えますがこの手はほぼがポンできるかどうかが大部分を占めています。
ポンできなくてもと何かのシャンポン待ちでリーチもありますが、待ちの片方がドラ対子ではロンに期待ができないのでもう片方の対子を何にするかが問題になります。
例えば端に近い牌、のような対子ができればそこを待ちにする予定で進めます。
ツモ打
次巡、内川さんは
ドラ内川手牌
マンズ2メンツでは両方を引く必要があるのでリャンカン形としてどちらか一枚を引けばOKとしてピンズやソーズ変化してどちらかでメンツを考えます。
その場合、ソーズ平和やの一盃口含みにもなるので手役狙いも並行できます。
ピンズは引きでリャンメン受け入れもできるので、最終形が強くなります。
この同巡、勝又さんが打、これを白鳥さんがチーして打。
チードラ白鳥手牌
ほぼバック(後付け)の仕掛けです。
また同巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
自風でドラのが暗刻で満貫になりました。
これで役ありになったのでカン、カン、カンと愚形受け入れが多いのでネックは鳴きで解消できます。
巡目は飛んで6巡目の白鳥さん。
チードラ白鳥手牌
とスジを4枚も抱えて少し不安の残る形。
この手の要、はまだ場に顔を見せていません。
ポンなら待ちにしたい形ですが、既に2枚切れで枚数は少なくなっています。
実際はが内川さんに1枚、勝又さんに1枚、近藤さんに1枚の山にあと1枚、は場に2枚切れ+近藤さんに1枚で山にあと1枚の合わせて1+1=2枚だけです。
同巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
ネックのカンが埋まり、満貫2シャンテン。
次巡、勝又さん打、これを白鳥さんがチーして打テンパイ。
チーチードラ白鳥手牌
片アガリ1000点です。
またこのを近藤さんがポンして打。
ポンドラ近藤手牌
引きでテンパイになる1シャンテンになりました。
更に次巡、白鳥さんがツモ切ったを近藤さんがチーして打。
チーポンドラ近藤手牌
ノベタン待ち、満貫テンパイ。
この時点でのうちは場に1枚切れ、近藤さんに1枚、勝又さんに1枚の山にあと1枚、は近藤さんに1枚、白鳥さんに1枚の山に2枚で合わせて1+2=3枚。
近藤さんテンパイの次巡、内川さんは
ドラ内川手牌
また同巡、勝又さんは
ドラ勝又手牌
ノーテンの2人は七対子なら2シャンテン、メンツ手の3シャンテンと役牌暗刻の4シャンテンでテンパイ者と大きくスピードに差があります。
近藤さんテンパイの3巡後、白鳥さんは
チーチードラ白鳥手牌
引きで打して1シャンテン戻し。
そして次巡、白鳥さんは
チーチードラ白鳥手牌
また通ってない引き打。
白鳥さんが回っている間に内川さんは2枚、勝又さんが2枚を引き、近藤さんのアガリ牌が0になり、白鳥さんにテンパイが入るかどうかに注目が集まります。
その4巡後、近藤さんは
チーポンドラ近藤手牌
引き打でノベタン待ちに変化。
山に0枚→1枚、1枚の山に2枚アガリ牌が残る待ちになりました。
この辺りの柔軟さが近藤さんが近藤さんたり得る所以なのでしょう。
その次巡、白鳥さん最後のツモで近藤さんの当たり牌を引き、
チーチードラ白鳥手牌
白鳥さんは小考してここから打テンパイ取り。
このままアガリは出る事無く流局し二人テンパイになりました。
ここでなぜ白鳥さんが切りできたのか、考えてみましょう。
ここで近藤さんの捨牌を見ながら説明します。
近藤捨牌
チーポンドラ近藤手牌
チーチードラ白鳥手牌
まずこの場面、近藤さんが食いタンにはちょっと見えません。
白鳥さんからは赤が全部見えていて(白鳥さん切り、手に、近藤さんにでタンヤオ・赤2000点は無さそう、は近藤さんの自風、近藤さんからドラが複数見えているからこれだけ押せると推察)、近藤さんの最終手出しがあります。
切りということはそのそばのどちらかは持っていたことになります。
白鳥さんにソーズとあるので近藤さんがを持っているとすれば2枚以下で、のような暗刻形はあり得ません。
例えばに引き、に引き、に引き打のような形です。
これならやとのシャンポン待ち、カンになり、は当たりません。
次に暗刻形を考えてみましょう。
1つ目は。
この形で近藤さんは手出ししたとなると、を空切りしたことになります。
この手でわざわざ情報を与える手出しにするのかは疑問です。
それならツモ切りが自然でしょう。
2つ目はにツモ打の形。
この形ですが、もしこの形だとすると、チー打の時点から打するまでの間、で7巡ツモ切りしていたことになります。
わざわざ近藤さんがそんな不安定な形にするのかは疑問です。
3つ目は、4つ目にですが、この2つとも打するまでやとタンキ待ちでテンパイしていたことになります。
タンキ待ちだとすると打までにとツモ切りしているので字牌タンキ待ちにも変えられる状況です。
これも変だと感じます。
5つ目に例えばにツモ打した形の場合、近藤さん5巡目手出しに違和感が残ります。
切りする以上、この時点で近藤さんはを持っていない可能性が高くなります。
つまりこの形のテンパイもなさそうだと言えるわけです。
この様に複数のパターンで待ちになるものを探してもほぼありません。
と何かのシャンポン待ちになることはあっても、が当たりになるケースはかなり薄いと判断できます。
これらの理由から、白鳥さんは切りしたと思われます。
今回のまとめ
・自分の手牌と相手の捨牌を組み合わせてテンパイ形の矛盾を探す
近藤さん手出しからは持っていない可能性大
白鳥さんから対子までしか使えない
白鳥さんから赤全見えで近藤さんは食いタンではなさそう
はションパイで近藤さんの自風なら近藤さんには対子以上でありそうなど
切りからそばののどちらかは持っている可能性大、これによりから切り、対子と何かのシャンポン、から切りなど考えてみる
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2022年09月22日
ちょっとだけMリーグ#46
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は堀 慎吾プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/QX1dOqTL6p0
2020−2021ファイナルシリーズ6試合目
2021年5月13日 第2試合
南1局1本場
東家 村上 淳 25000
南家 滝沢 和典 20100
西家 松本 吉弘 34800
北家 堀 慎吾 20100
(敬称略)
トップ目の松本さん以外の3人は点差を縮めるような大きめのアガリが欲しい状況で、トップ目は今以上に引き離すような大きめのアガリが欲しい状況です。
最初に親・村上さんの手は
ドラ村上手牌
既に第1ツモで1シャンテンですがそのままリーチ・赤3900では少し物足りないのでを引けば赤を生かして567三色同順を見たり、を引けば平和を考えたりする手はあります。
後は勿論、引き暗カンしてカンドラ、カン裏ドラを増やしての満貫、跳満も忘れないようにしましょう。
ツモ打
次に南家・滝沢さんの手は
ドラ滝沢手牌
ここから見えるのはチャンタ、純チャン、234三色同順、変化によっては123三色、役牌などです。
上に挙げた役に共通しているのは愚形受け入れが多い事です。
つまりテンパイスピードが遅くなる場合が多く、他家に遅れやすいのがわかっています。
ネックをいくつも引けば満貫、跳満のチャンスではありますが、他家リーチが先に入る可能性が高いわけです。
そんな遅さを意識しながら進めて、オリるタイミングを逃さないようにしましょう。
ツモ打
続いて西家・松本さんの手は
ドラ松本手牌
この手は赤があるものの3対子と少し対子手を意識させる手です。
ピンズが7枚と多めなのでピンズや字牌が増えればピンズ混一色、清一色を意識しつつ、4対子以上になれば対子手にも移行できるようにしておきましょう。
ツモ打
最後に北家・堀さんの手は
ドラ堀手牌
自風暗刻があり鳴いて1300点にはしたくないので対々和かリーチして高打点を狙いたい状況です。
もし対子が増えれば1枚落としで七対子もあります。
ツモ打
次巡、村上さんテンパイ即リーチ!
ドラ村上手牌
この手はリーチ・赤、3900点カン待ちです。
この時点で待ちは堀さんに2枚で山に2枚。
村上捨牌
この捨牌では待ちも手役も絞りきれないので、相手の手は気にし過ぎず、押すのも悪くはありません。
このリーチに滝沢さんは打。
同巡、松本さんは
ドラ松本手牌
4対子で七対子2シャンテン、現物の打。
また同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
村上さんの当たり牌を暗刻にし打。
まずは当たりの可能性が低い字牌から様子を見るようです。
次巡、滝沢さんは新たに増えた現物のスジ、松本さんもスジ、堀さんは現物切り。
2巡後、堀さんは
ドラ堀手牌
次に引きならテンパイになる1シャンテン。
無スジの打。
これで村上さんのアガリ牌は山にあと1枚。
村上さんの敗色が濃くなってきました。
2巡後、滝沢さんがを引き純カラ、これでが切られない限り、村上さんのアガリ目は0です。
次巡、堀さんは無スジツモ切りでますます追い込まれる村上さん。
更に次巡、堀さんはテンパイ即リーチ!
ドラ堀手牌
このままではリーチ・・高目一盃口で6400点です。
ここで場全体を見てみると、
村上捨牌
滝沢捨牌
松本捨牌
堀捨牌
堀さん視点で見ると、村上さんは宣言牌では切りたくない部分と見ることもできます。(から切りなど)
次巡、堀さんは一発ツモ。
リーチ一発ツモドラ裏ドラ堀手牌
これはリーチ・一発・ツモ・一盃口・・裏3の倍満の一本場、4100−8100ツモです。
今回の堀さんも前回の滝沢さんのようにほぼリーチ現物のない状態から押し返して見事、アガリをもぎ取った一局でした。
早いリーチに出くわした時に「待ちがわかんない!」「どうすればいいんだ?」と思う方が多いかもしれませんが、私の統計上、ダブルリーチや2巡目リーチのような早いリーチ(捨牌一段目、6巡目までのリーチ)は割と愚形待ちが多くなります。
それは手替わりを待つ時間がないからというのも理由です。
待ちが悪くても「ダブリーだから」でペンチャン待ちだろうと役なしカンチャン待ちだろうと二翻の誘惑に負けてリーチする人が多く居ます。
今回の2巡目リーチも例に漏れず、カンチャン待ちです。
「リーチは魔法の言葉」と言うプロの方もいらっしゃいますが、先行愚形待ちリーチは押されると意外と弱いものです。
堀さんのアガリで
村上 15900
滝沢 16000
松本 30700
堀 37400
と一気にトップ目に躍り出ました。
この局について堀さんはインタビューで
「暗刻になってオリるならなんですけど
も一応現物ではないですし
これをオリるのは自分らしくないなと思ってを一発目にいってからは全部いこうと決めてました。
(リーチ判断について)2巡目の親リーが入ったんで1巡目の情報しかなかったんですけど
その中でも一応滝沢さんが第一打に切ってた時とかもうが良さそうに見えてたので
第一打が2人いたんですよね。
この待ちであればさすがにダマテンにしても親リー入ってるんで見逃しとかは絶対できないですし
変に四暗刻になるよりいい待ちになって良かったなっていう感じでいきました。」
もう一度、滝沢さんと松本さんの捨牌を見ると
滝沢捨牌
松本捨牌
第一打で2人はを持っている可能性は低いと想像できます。
この時点で高目一盃口のは山にある、と堀さんは確信していたことになります。
今回のまとめ
・早いリーチ(6巡目まで)は愚形待ちがそれなりに多い
・序盤の捨牌から持っていない可能性の高い牌がわかることもある
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2022年09月20日
ちょっとだけMリーグ#45
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は滝沢 和典プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/lXacOiMnlmE
2021年2月19日 第1試合
南3局
東家 滝沢 和典 29700
南家 萩原 聖人 23500
西家 近藤 誠一 19600
北家 朝倉 康心 27200
(敬称略)
点差はラス目からトップ目まで満貫ツモで届く程の接戦、トップ目と二着目の差も2600ロンで逆転する程の微差です。
今局だけでなくオーラスと合わせて二局あるのでまだまだ予断を許さない状況です。
最初に親・滝沢さんの手は
ドラ滝沢手牌
この手は赤2+ドラのメンツ手5シャンテンと遅い手ですが、役なしリーチでも満貫になる材料は揃っています。
赤3枚のうち3分の2を抑えているので他家に赤は最大1枚しか入らないのはちょっと意識しておいてもいいかもしれません。
の一盃口や平和を見て進めるといいかもしれません。
ツモツモ切り
次に南家・萩原さんの手は
ドラ萩原手牌
既に1シャンテンの役なしリーチになりそうな手で赤もドラもない手です。
ただ仮にこの手がテンパイしてものペンチャンが残りそうなのでアガリは厳しいかもしれません。
ここにと引いてくると三暗刻、が対子になるとツモり三暗刻でリーチ・ツモ・三暗刻の満貫になる可能性は少しあります。
これならペンチャン待ち役なしリーチ1300、1600点よりはトップ率も高くなるでしょう。
現在、三着目の萩原さんは二着目以上になる1000−2000以上の手にしたいので1300リーチはあまりかけたくありません。(リーチしてロン、裏ドラ1枚でも2600止まりで直撃以外で着順アップしないから)
ツモ打
続いて西家・近藤さんの手は
ドラ近藤手牌
現在4対子で七対子2シャンテン、ツモによってはメンツ手も見える手ですがタンヤオにはが邪魔で平和を見るにものままではターツやメンツにならないので変化が必要です。
平和を見る人は引きを見て、七対子を見る人はメンツを見ずに場に出た枚数を見ながら1枚でも切られた牌から嫌っていくといいでしょう。
後は一盃口を見たりもできます。
ツモ打
最後に北家・朝倉さんの手は
ドラ朝倉手牌
雀頭さえできれば平和になりそうな3シャンテンですが赤もドラもありません。
ここでトップ目がアガらない限りは微差のままオーラスを迎えるので無理してアガる必要はありません。
アガリが近そうならアガリを見て、遠そうなら放銃しない寄りです。
ツモ打
次巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
ネックの1つ、ペンを引き、一盃口まであと1枚。
更にピンズのネックも引けば、平和も現実的になります。
同巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
ペンチャン受け入れ→カンチャンに変化したものの、愚形待ちになりそうなのは変わらず。
また同巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
4対子から対子をほぐしてメンツ手に決めたようです。
個人的にここはマンズメンツには2枚引く必要があり、ピンズも愚形受け入れでストレートに手組しても時間がかかりそうなのとドラを使えない手なので七対子で守備的に構えても良かったかと感じます。
更に同巡、朝倉さんは
ドラ朝倉手牌
雀頭ができ、役なし2シャンテン。
一盃口の可能性はまだあります。
次巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
これで雀頭候補ができ、3対子で対子手も少しあります。
次巡、朝倉さんは
ドラ朝倉手牌
受け入れの1シャンテン。
渋川さんが全員集合を英語でかっこよく言おうとして「おすべりの渋」になっている間に次巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
ここにや引きでやのような2メンツ計算ができます。
勿論、ドラにくっつくも大歓迎。
同巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
2シャンテン戻しで好形を作りにいきます。
残しは引きリャンメンターツができた時の為です。
この同巡、朝倉さんは
ドラ朝倉手牌
シャンポン待ちで即リーチ。
は3枚使いなので山に1枚、は山に2枚で合わせて1+2=3枚。
朝倉捨牌
リーチ宣言牌が1枚切れので、安全牌として持っていたと思われます。
つまり、1シャンテンの時点で形はほぼ決まっていたと想像できるわけです。
次巡、萩原さんは
ドラ朝倉手牌
1シャンテンになり打。
次に引きならリャンメン待ち以上テンパイ、で一盃口の役ありになります。(でもテンパイだがこれらは微妙)
これに対し滝沢さんは、近藤さんはと現物切り。
次巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
現物のない滝沢さんは手をまっすぐ組みます。
同巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
待ちですが自分から2枚ずつ4枚見えなので待ちは見た目上4枚以下とこれも微妙です。
山には4枚残り。
萩原さんは即リーチ。
萩原捨牌
字牌→ソーズ→マンズの順で切られて一番危険なのはピンズ、次にマンズに注意といった感じです。
同巡、近藤さんは一発で引きオリ。
次巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
一盃口完成の役有りに変化し、雀頭がない形の1シャンテン。
5対子で七対子1シャンテンでもあります。
七対子に取らない限り、どちらかを切ることになりそうです。
4巡後、滝沢さんテンパイ。
ドラ滝沢手牌
二軒リーチの中、滝沢さんはドラ切り待ち高目二盃口ヤミテン。
待ちのうちは場に1枚切れ+手に1枚で山に2枚、は近藤さんに2枚の山に2枚で合わせて2+2=4枚。
滝沢さんテンパイの次巡、朝倉さんが切りで滝沢さんロン。
ロンドラ滝沢手牌
このアガリは平和・二盃口・赤2の跳満、18000点です。(+2000)
これで点棒状況は
滝沢 49700
萩原 22500
近藤 19600
朝倉 8200
続く南3局1本場は近藤さんヤミテンで萩原さんから5200の一本場をロン。
ロンドラ近藤手牌
オーラスは朝倉さんのリーチに萩原さんが5200放銃で朝倉さんが三着浮上で終了しました。
リーチロンドラ裏ドラ朝倉手牌
滝沢 +69.7
近藤 + 5.1
朝倉 −26.6
萩原 −48.2
滝沢さん大きめのトップを持ち帰った半荘となりました。
ドラ滝沢手牌
ドラ切りテンパイの場面について滝沢さんは
「(オリる気は)ないです。
あっでもヤミテンにしてるのはもしかしたらオリるというか引いて切るとか
そういった引いて切るとか
そういった選択はまだ残ってたんで
ヤミテンで12000確定してるのでヤミテンにしました。
(寿人さんなら18000の手をリーチしていたのを見てそうする)でしょうね。
(滝沢さんもリーチするのかな?と見ていたんですが)いえいえいえいえ、むしろあれを振り払って臨みました。
(俺は違うんだと)はい違います。ああいう天才型じゃないので。
(を切った後も牌を選ぶ可能性は)ありますあります。
あれでも東場だったら決めにいくリーチをかけてたと思うんですけど、
南場あと一局しかないトップ目なんでヤミテンにしました。」
あの場面が東場であればトップ目を決定づけるような跳満以上(高目リーチツモで倍満)のアガリを狙う所ですが、オーラスを残した最短あと一局なら放銃に気をつけながら12000あるのでヤミで進めた、とそう言いたかったのだと思います。
今回のまとめ
・現物がない時は押してみるのも一興(押す価値のある手で)
・残り局数でリーチかダマかを変えてみる(今回は南3局のトップ目で放銃したくないからダマ、東場ならリーチもある)
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2022年09月17日
ちょっとだけMリーグ#44
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は多井 隆晴プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/NVwwMPPejR0
2020年2月4日 第1試合
東4局
東家 多井 隆晴 30400
南家 滝沢 和典 35800
西家 村上 淳 22800
北家 朝倉 康心 11000
(敬称略)
親の多井さんは1300オールツモや5800ロンでもトップ目になり、村上さんは跳満ツモや倍満ロンでトップ目に、ラス目の朝倉さんは着順アップには跳満以上のアガリが必要です。
最初に多井さんの手は
ドラ多井手牌
白対子でポンすればいつでも役がつきますがドラ1枚で鳴くとほぼMAX5800の手になってしまい、トップ目を追いかける多井さんは5800をアガってもトップ目になりますが、他家を引き離すにはもう少し高い手にしたい状況です。(リーチ・ツモ・赤・ドラ12000~にしたい)
ツモ打
次に南家・滝沢さんの手は
ドラ滝沢手牌
この手は赤もドラもない3対子で4シャンテン、七対子なら3シャンテン。
仮にこの手がテンパイしても安手で役なしリーチ1300か七対子1600になりそうなのでいつでもオリられる構えで進めるといいでしょう。
メンツを見るとペンチャンが残る可能性が高く、対子手ではテンパイスピードも遅めになるのを意識して進めます。
ツモ打
続いて西家・村上さんの手は
ドラ村上手牌
この手は赤+ドラがあり役なしリーチでも5200~が見えているのである程度攻めを意識したい所ですがペンチャンやがありテンパイスピードは早くはなさそうに見え、テンパイ時にはここが残りそうです。
一応、789三色同順が見えるので789三色を意識しながら待ちが良くなりそうならリーチ・ツモ・赤・ドラの満貫で十分くらいで進めましょう。
ツモ打
最後に北家・朝倉さんの手は
ドラ朝倉手牌
これはほぼメンツ手でを引けば平和・一盃口、を引けば一盃口を見て、他にくっつきが良さそうな牌を引けばくっつき待ちにして平和狙いでいいでしょう。
ただそれでは平和1000点か平和・一盃口2000点で終わってしまうので赤引き、ドラ引きを考えた手組にしたい所です。
例えば引き、やになれば、の2メンツを考えましょう。
点棒状況的に朝倉さんは満貫や跳満が必要な立場です。
ツモ打
次巡、多井さんは
ドラ多井手牌
暗刻の2暗刻、ドラターツで1ブロック、ピンズかソーズで1ブロック作れば後は雀頭を作るか、マンズ、ピンズ、ソーズメンツを作ってのどちらか1枚を落とせば雀頭にもなります。
この2つのルートを天秤にかけながら進めます。
同巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
一番のネックであるペンチャンが埋まったものの役なし3シャンテンです。
親が早そうな時以外はあまりアガリの価値は高くないです。
更に同巡、村上さんは
ドラ村上手牌
カンチャン埋まりの789三色2シャンテンですがまだペンチャン残りで形的に弱いです。
次巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
リャンメン受け入れができ、平和3シャンテン。
同巡、朝倉さんは
ドラ朝倉手牌
役なしカンテンパイに受けられましたが、点棒の欲しい朝倉さんはドラ引き三面張や引き平和・一盃口も見てテンパイ取らず。
次巡、多井さんは
ドラ多井手牌
リャンメン受け入れが2つになり、引きなら好形1シャンテンになります。
できればマンズかソーズリャンメン待ちにしてツモりにいきたい手です。
次巡、多井さんは
ドラ多井手牌
これで雀頭ができ、を引けばテンパイになる1シャンテン。
同巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
赤引き+ドラ受け入れでドラ引きならリーチで満貫になります。
また同巡、村上さんは
ドラ村上手牌
引きならテンパイになる1シャンテン。
次巡、多井さんは
ドラ多井手牌
切りで他家リーチが入る前にを処理しています。
もう引きだけを見て、リーチの準備段階に入っています。
この同巡、朝倉さんは
ドラ朝倉手牌
平和・高目一盃口でリーチ、待ち。
待ちのは朝倉さんに1枚+多井さんに3枚の純カラ、は村上さんに2枚の山に0+2=2枚。
このリーチに対し、多井さんは無スジツモ切り。
滝沢さんは現物切り、これを村上さんがチーして打。
チードラ村上手牌
これは食いタン+一発消しの両方の意味があります。
次巡、多井さんは
ドラ多井手牌
望外の三暗刻・・ドラ、満貫の1シャンテンにパワーアップ。
引きでテンパイ。
次巡、多井さんはツモ切り。
更に次巡、多井さんテンパイ。
ドラ多井手牌
ここから切る選択肢は@、A、Bのどれかになりそうです。
それ以外の牌(三暗刻になる)はタンキ待ちになってしまうので、リーチ負けしてしまう可能性が高く、トップ目を追いかける立場には向かない待ちになってしまいます。(は滝沢さんに1枚、は村上さんに1枚、朝倉さんに1枚と薄い待ちになる)
まず@切りで放銃するのはリャンメン待ち、タンキ待ちの2つ。(3枚持ちでシャンポン待ちはなし、1はカンチャン、ペンチャンにはならない)
A切りで放銃するのはリャンメン待ち、カンチャン待ち、ペンチャン待ち、タンキ待ちの4つ。
B切りで放銃するのはタンキ待ちの1つだけ。(字牌はリャンメン、カンチャン、ペンチャン待ちはない)
この3パターンを比べると、一番放銃の可能性が低いのはB切りです。
これらの理由から、多井さんは切りリーチとしたようです。
ドラ多井手牌
切りで三暗刻・の3ハン落としと安くはなりますが、とスジをたくさん持てば持つほど、他家の必要牌になりやすく、放銃のリスクは高くなります。
これと同じように七対子でスジをブロックしていても、3枚目の牌を切ると当たりやすかったりするのも似たような現象です。
打A手牌
リーチロンB手牌
リーチの3巡後、多井さんツモアガリ。
リーチツモドラ裏ドラ多井手牌
裏ドラ1枚が乗り、リーチ・ツモ・ドラ・裏の満貫、4000オールです。(+1000)
このアガリで、
多井 43400
滝沢 31800
村上 18800
朝倉 6000
この試合は結局、南場の親で村上さんの6000オールが飛び出し、オーラスもツモればトップ逆転リーチが入るものの、朝倉さんにかわされて多井さんトップで終了します。
多井 +65.1
滝沢 +16.1
村上 − 6.8
朝倉 −74.4
多井さんは試合後のインタビューで
「東場の調子が良くて、解説に沢崎さんがいたので、(半荘最高スコアの)記録抜いちゃうぞと思っていたんですけど、
滝沢さんに追いかけリーチでカンツモられた時には
『これはダメだ、苦戦するな』と感じました。
その後立て直して引き締めたのがトップを取れた原因かなと思います。
を暗刻から落としてリーチした時は、
リャンメンから埋まったら切ろうって決めてました。
今日は監督も控え室に来ていて
『ここで多井さんを出さないと後悔するかもしれないから』
と僕を指定してくれたくらい、ピリピリした試合でした。」
と語りました。
多井さんがリーチする時の「好形待ちにしてリーチ・ツモ」の戦術が放銃回避と共にアガリに結びついた一局でした。
今日のまとめ
・どうしても放銃できない時、好形待ちにしたい時は2ハン落とし、3ハン落とししてでもリーチすることもある
・字牌にはリャンメン待ち、カンチャン待ち、ペンチャン待ちが無く、安全牌が無い時は字牌切りが基本的には安全
ドラ多井手牌
ここから多井さんは切りリーチ。
三暗刻の残る打でもでもなくタンキ待ちにしか放銃しない打で放銃を最大限に避ける一打
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2022年09月13日
ちょっとだけMリーグ#43
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は鈴木 たろうプロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/xFwdABCKhWI
2020年11月23日 第1試合
東3局1本場 供託リーチ棒1
東家 鈴木 たろう 19400
南家 岡田 紗佳 23600
西家 和久津 晶 30500
北家 石橋 伸洋 25500
(敬称略)
たろうさんはラス目ながら親で2600オールツモやリーチ棒が出て9600ロンでもトップ目になり、石橋さんは1000−2000ツモでも、岡田さんは1300−2600ツモでもトップ目になります。
※2巡目の親から見ていきます。
最初に親・たろうさんの手は
ドラたろう手牌
マンズ6枚+字牌対子2組で混一色・対々和や混一色・七対子、混一色・などマンズを中心とした手になりそうです。
ここにドラがくっついても・ドラで2900~3900止まり、のどれかが対子になっても七対子2400と安手になるのが見えています。
ここは混一色か対々和を見ながら進めるので良さそうです。
ツモ打
次に南家・岡田さんの手は
ドラ岡田手牌
これはドラを使った一盃口、4対子で七対子2シャンテン、暗刻が増えれば対々和、後はドラターツが埋まればリーチ・平和・ドラ2の満貫などもありそうです。
今後のツモにもよりますが、どちらかと言うと対子系の手が近そうです。
ツモ打
続いて西家・和久津さんの手ですが
ドラ和久津手牌
赤もドラもない1シャンテンと早い手で、先にを引くと変則三面張になりそうです。
もしアガリを見るならアガリが望めそうなの枚数に注意しながら進めましょう。
和久津さんはトップ目とはいえ二着目とまだ5000点差につき、ある程度高いアガリが必要です。
つまりここで役なしリーチ1300点をアガリにいくよりも引きで平和、一盃口の両方を見たりもできます。
あるいは引きを待ってみるのもいいでしょう。
ツモツモ切り
最後に北家・石橋さんは
ドラ石橋手牌
この手はほぼ平和・赤でリーチで3900~になりそうです。
ソーズが良形なので引きでリャンメン待ち以上にしたり、引き一盃口、三面張を見たりと色々と楽しみの多い手です。
後、マンズはで引きしない限り使いづらい形なのでここに執着し過ぎないようにしましょう。(引き受け入れも一応見る)
次巡、たろうさん、岡田さんと同巡に対子かぶりしています。
たろうさん、岡田さん共に七対子の見える手+対子かぶりでこの場も対子場が疑われます。
同巡、石橋さんは
ドラ石橋手牌
すでに1シャンテン。
ここに引きなら三面張です。
ここで切られたをたろうさんがポンして打。
ポンドラたろう手牌
混一色なら、、、とブロック数は足りているのでどこからでも鳴けます。
この直後、岡田さんは
ドラ岡田手牌
ドラ引きで平和・一盃口・ドラ2の2シャンテン、七対子でも1シャンテンでアガリも近そうです。
2巡後、たろうさんは
ポンドラたろう手牌
これで対々和も見られる手になりました。
同巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
平和でも七対子でも1シャンテン。
この同巡、石橋さんがツモ切ったをたろうさんがチーして打。
チーポンドラ石橋手牌
3巡後、岡田さんは
ドラ岡田手牌
七対子・ドラ2テンパイ、タンキ待ち。
岡田さんからが共に3枚ずつ見えていて、1枚切れ以外は良さそうな待ちに見えます。
この同巡、石橋さんは
ドラ石橋手牌
一番嬉しい引きでリーチ・平和・赤、待ちです。
高目なら一盃口も付いて満貫。
捨牌は
石橋捨牌
役牌から処理されて数牌も端から切られて変則手ではなさそうで、通常のメンツ手に見えます。
ピンズ、マンズと処理されているのでソーズが一番危険、次にマンズに注意といったところ。
リーチの次巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
ドラツモで空切り(ツモった牌と同じ牌を手出し)リーチ!
ドラながら石橋さん現物のスジなら多少切りやすいか。
このリーチを受け、和久津さんは切りでオリ。
次巡、たろうさんは
チーポンドラたろう手牌
危なそうな所を引き、切り1シャンテン。
次巡、たろうさんは
チーポンドラたろう手牌
石橋さんの当たり牌を引き1シャンテン。
この同巡、和久津さんは
ドラ和久津手牌
対子落としが平和テンパイ待ち。
ただしのうちは場に2枚切れ+岡田さんに2枚の純カラ、は場に4枚切れで和久津さんのアガリ目は0です。
次巡、たろうさんは
チーポンドラたろう手牌
ここからたろうさんは打とします。
なら2巡切れるのとこれが通れば次にも切りやすくなります。
次巡、たろうさんは
チーポンドラたろう手牌
同巡、和久津さんは引きオリ。
次巡、たろうさんは
チーポンドラたろう手牌
たろうさんにがあるので一応はツーチャンス。
場を見ると
たろう捨牌
岡田捨牌
和久津捨牌
石橋捨牌
また、リーチにが通っているのでリーチがリャンメン待ちなら、待ちを否定できるのでは少し切りやすい状況です。(には当たる)
たろうさんは打。
この同巡、石橋さんはツモ切りでこれをたろうさんがポンして打テンパイ。
ポンチーポンドラたろう手牌
これは1500点テンパイですがたろうさんはが当たり牌の確信があるのかもしれません。
それに供託リーチ棒が3本+1本場でアガれば1500+3300=4800点になります。
ラス目のたろうさんには喉から手が出るほど欲しい点棒。
待ちのはたろうさんがポン+和久津さんに1枚の純カラ、は場に1枚切れ+和久津さんに1枚で0+2=2、山に2枚です。
この同巡、石橋さんがをツモ切り、たろうさんのアガリとなりました。
ロンポンチーポンドラたろう手牌
高目で・赤の2900の1本場3200点です。(+3000)
これで点棒状況は
たろう 25600
岡田 22600
和久津 30500
石橋 21300
たろうさんはラス目→二着目に着順アップ。
この半荘は東場から5200ロン、満貫ツモと常にリードしていた和久津さんトップで終了しました。
和久津 38100 +58.1
たろう 28000 + 8.0
石橋 17500 −22.5
岡田 16400 −43.6
石橋さんの高目満貫リーチ、岡田さんのツモって跳満リーチと二軒リーチに1500点でぶつかりに行くたろうさんの気概を感じた一局でした。
親の1500点で二軒リーチと戦うのはあまりおすすめしませんが、相手の待ちと思われる部分をブロックした時には、こんな戦い方もあります。
このアガリは3200点のアガリですが、かわした石橋さんリーチ3900+岡田さんリーチ8000+3200=15100点の価値があるアガリです。
今回のまとめ
・連続形ができた時はリャンメン待ちや三面張のチャンス
に引きでリャンメン待ち以上になる、引きでも一盃口のできる形
に引きで一盃口チャンス
・安アガリでもリーチをかわせばそのリーチ分を合わせた価値のアガリになる(たろうさんのアガリは3200点だが3200+3900+8000=15100点分のアガリになる)
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