元メンバーの麻雀講座と独り言（Riichi Mahjong Course）

今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は堀　慎吾プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/8mqpsLufIlU?si=kpViDqZRpWNPPrLH

※最初に堀さんのインタビューがあるので、ネタバレが嫌な方は動画１：０８〜スキップして見てください。





２０２３年１１月２４日　第１試合

南３局

東家　　　堀　慎吾　　３９４００

南家　瀬戸熊　直樹　　 ６２００

西家　　瑞原　明奈　　１９４００

北家　　日向　藍子　　３５０００

（敬称略）

トップ目・堀さんと二着目・日向さんが４４００点差のトップ争い中。

三着目・瑞原さんはリーチ棒が出て跳満ツモなら二着目になれる点差。

ラス目・瀬戸熊さんは三着目と跳満ツモ差にいます。

　

※動画の都合上、９巡目の親から見ていきます。

既に日向さんにのアンカンが入っています。


堀捨牌



瀬戸熊捨牌



瑞原捨牌



日向捨牌



最初に親・堀さんの手は

ドラ槓ドラ堀手牌

を切れば役なしドラ１、カン待ちテンパイ。

ここにを引くと１２３三色狙いも可能でを引けばピンフ変化もあります。

ですが既に日向さんがをアンカンしているので１２３三色になる可能性は０。

ツモ打


ここは堀さんリーチせず、カン待ちテンパイ。





次に南家・瀬戸熊さんの手は

ドラ槓ドラ瀬戸熊手牌

瀬戸熊さんから２枚、３枚、１枚見えていて、は山にありそうです。

ツモ打

受け入れの１シャンテン。






続いて西家・瑞原さんの手は

ドラ槓ドラ瑞原手牌

ドラ＋カンドラの役なし２シャンテン。

ソウズが全体的に場に高く（場に切られていない）、他家にもソウズが多そうなのでソウズ受け入れにはあまり期待できなさそう。

かと言ってマンズもカンが場に２枚切れ、が１枚切れでテンパイスピードは遅そう。

この辺りの不利を感じつつ、ラス目にまくられない（逆転されない）方針で進めたい。

ツモツモ切り






最後に北家・日向さんの手は

打リーチ暗カンドラ槓ドラ日向手牌

既に暗カンしている日向さんはテンパイ即リーチ、待ち。

待ちは山に１枚ずつ計２枚。

ツモ打リーチ


子３人を見るとわかりますが、堀さんのカンは山に０。

つまりこのままのテンパイ形なら堀さんのアガリはほぼありません。





次巡、堀さんは

ドラ槓ドラ堀手牌

テンパイに取るならどれか切りになりそう。

日向さんの捨牌は


日向捨牌

早い切りからからの先切り以外の待ちはなさそう。

マンズ、、、待ちを否定しています。

あとはソウズ、、ピンズ、待ちを否定しています。

これらからマンズ待ちはなさそう、ピンズのスジ４本とソウズのスジ４本のどこかが当たりそうです。（更に暗カンで待ちも薄そうなので実質スジ７本）

日向さんには待ちがないのでが切りやすそう。（カンはツーチャンス、ペンはアンカン、ノーチャンスで否定）

逆には４枚持ちでちょっと切りたくない牌です。

堀さんは時間を使って打。

待ちダマテンでは山に０、は１枚の計１枚。



同巡、１シャンテンの瀬戸熊さんは押し。


また同巡、瑞原さんはツモ打と一発で当たり牌を吸収。





次巡、瀬戸熊さんは現物の中スジ押し。


同巡、瑞原さんはツモ打で堀さんのアガリ牌まで吸収。

日向さんのアガリ牌は１枚、堀さんのアガリ牌は０。





次巡、堀さんはツモ切り。

同巡、瀬戸熊さんはションパイ（場に０）の押し。


また同巡、瑞原さんは

打ドラ槓ドラ瑞原手牌

日向さんに待ちがなく瑞原さんから３枚見えでシャンポン待ちもなく、タンキ待ちの可能性が低くなっています。





次巡、瀬戸熊さんは現物のスジ押し。

同巡、瑞原さんは

打ドラ槓ドラ瑞原手牌

山にが０なので今の瑞原さんにアガリの可能性はほぼ０。






次巡、堀さんは

ツモドラ槓ドラ堀手牌

もし堀さんがリーチしているとこので日向さんへ放銃しています。

こんな状況を見越してのダマテンという訳です。

堀さんはツモ打して放銃回避。


これで日向さんのアガリ牌も山に０。







次巡、堀さんは

ドラ槓ドラ堀手牌

また手牌が「テンパイ取ろうよ」と誘惑してきますが、ツモ打。




その後も堀さんはと並べて流局。



この試合は結局、

　堀　　＋６０．７

日向　　＋１７．０

瑞原　　−２１．６

瀬戸熊　−５６．１


堀さんは何度もテンパイが入りますがその誘惑にも負けずダマテンを継続し、日向さんへの放銃を回避した一局でした。



今回のまとめ

・残り局数が少ない時の微差はオリ（引き）寄り

南３局

東家　　　堀　慎吾　　３９４００

南家　瀬戸熊　直樹　　 ６２００

西家　　瑞原　明奈　　１９４００

北家　　日向　藍子　　３５０００


今局を入れて堀さんはあと２局で二着目と４４００点差は放銃すると逆転が難しくなる（放銃はあと１局でアガリが必要になる）からオリ寄り。

・高目が少なくなるほどオリ（引き）寄り

堀さんは９巡目テンパイしその次巡、

ドラ槓ドラ堀手牌

を切れば待ちピンフ・高目１２３三色テンパイ。

だが三色の高目は日向さんが暗カンし山に０。


アンカンドラ槓ドラ日向手牌


仮にアガれたとしても安目アガリの可能性が高く二着目を大きく突き放すアガリにはならなそうなので放銃を避ける方が良さそう。（オーラス二着目と１０１００点差〜、１５１００点差〜にしたいから）


・リーチ時に通ってないスジを数える


日向捨牌

待ちがリャンメン待ちだと仮定すると早い切りからからの先切り以外の待ちはなさそう。

マンズ、、、待ちを否定。

あとはソウズ、、ピンズ、待ちを否定。

これらからマンズ待ちはなさそう、ピンズのスジ４本とソウズのスジ４本のどこかが当たりそう。（更に暗カンで待ちも薄そうなので実質スジ７本）

日向さんには待ちがないのでが切りやすそう。（カンは２枚見えツーチャンス、ペンはアンカン、４枚見えノーチャンスで否定）

残るスジは、、、、、、の７本。

リャンメン待ちならこの７本のどこか。

現物が増えたらここから更に絞られていく。（１本あたりの当たり確率がだんだん上がっていく）

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は鈴木　優プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/0N3XLB5InOo?si=700wv4S5I1CAuw64






２０２３年１０月２０日　第２試合

南３局　１本場

東家　　猿川　真寿　　３７５００

南家　　鈴木　優　　　１６３００

西家　　渋川　難波　　２９６００

北家　 松ヶ瀬　隆弥　　１６６００

（敬称略）

トップ目・猿川さんは二着目と満貫ロン差。

二着目・渋川さんが三着目やラス目と跳満ツモ差にいます。




最初に親・猿川さんの手は

ドラ猿川手牌

赤もドラもないメンツ手３シャンテン。

このまま進めてもリーチのみになりそうな手なので３４５三色狙いかピンフ、赤引きなどを見たい。

ツモ打
　




次に南家・優さんの手は

ドラ優手牌

赤もドラもないメンツ手２シャンテン。

こちらもこのままではリーチのみになりそうなので４５６三色やタンヤオ、赤引きを見て進めたい。

ツモツモ切り





続いて西家・渋川さんの手は

ドラ渋川手牌

第一ツモで０メンツ４トイツ。

ここからメンツ手にはが３枚必要になるので限られた牌を複数引くよりはトイツ手、チートイツかトイトイを見て進める方が早そうです。（ピンフならメンツやターツになる牌が４枚必要）

ツモ打






最後に北家・松ヶ瀬さんの手は

ドラ松ヶ瀬手牌

第一ツモで０メンツ３トイツ、ドラが浮いているチートイツの３シャンテン。

ここからメンツ手狙いにしてもターツ自体が足りません。

もしテンパイが早ければチートイツ・ドラ２狙い、それ以外は引き気味（守備寄り）で良さそう。

ツモ打






次巡、優さんは

ドラ優手牌

雀頭ができ、受け入れの役なし１シャンテン。






同巡、松ヶ瀬さんは

ドラ松ヶ瀬手牌

４トイツでチートイツ２シャンテン。






次巡、優さんは

ドラ優手牌

受け入れの１シャンテンは変わらずですが、まだ３巡目と早いのでタンヤオやピンフ変化も見たい。（ツモでピンズ雀頭も）





同巡、渋川さんは

ドラ渋川手牌

５トイツ、受け入れのチートイツ１シャンテン。

ただ渋川さんのは松ヶ瀬さんにトイツなので山に１枚しかありません。




次巡、猿川さんは

ドラ猿川手牌

ピンズ四連形ができたのでここで２メンツ、残りマンズとソウズで１〜２メンツ作りたい。






同巡、優さんは

打ドラ優手牌

雀頭ではリーチのみ１３００の可能性が高いので打。








また同巡、松ヶ瀬さんは

ドラ松ヶ瀬手牌

受け入れの１シャンテン。

ただは渋川さんにトイツで山に１枚。

渋川さんと松ヶ瀬さんはお互いに必要牌を持ち合っています。






次巡、猿川さんは

ドラ猿川手牌

ターツが増えてにくっつけたい。







同巡、優さんは

ドラ優手牌

ドラ引き以外、ほぼタンヤオになりそう。





また同巡、渋川さんは

ドラ渋川手牌

受け入れの１シャンテンに変化。




更に同巡、松ヶ瀬さんは

ドラ松ヶ瀬手牌

テンパイ即リーチ、リーチ・チートイツ・赤・ドラ２、出アガリ跳満。

松ヶ瀬捨牌

までは違和感なしなのにの後からと場に１枚切れ手出しリーチ。

くっつきに良いが先に切られて、少なくともメンツ手ではあまりこんな捨牌になりません。（残す牌の優先順位が違う）

待ちは山に１枚。





次巡、優さんは

打ドラ優手牌

少し時間を使って現物打。

一応受け入れの１シャンテン。


同巡、渋川さんは現物打。




次巡、優さんは場に３枚切れのワンチャンスツモ切り。


同巡、渋川さんは

ドラ渋川手牌

打して受け入れの１シャンテン。




次巡、猿川さんは現物のスジ打。


同巡、渋川さんは打して２シャンテン。





次巡、猿川さんは現物になったばかりの打。


同巡、優さんは

ドラ優手牌

打して１シャンテンを維持。





次巡、猿川さんは増えたばかりの現物打。


同巡、優さんは

打リーチドラ優手牌

ツモ打リーチ、カン待ち。

現在、場に２枚切れなので優さんから４枚見え。

それならカンは山にありそうです。

優さんのは山に２枚。


同巡、渋川さんはツモ打で当たり牌一発キャッチ。

ドラ渋川手牌


受け入れの１シャンテン。


優さんの待ちは山に１枚。







３巡後、優さんは

リーチツモドラ裏ドラ優手牌

リーチ・ツモ・ドラ１０００−２０００の一本場、１１００−２１００。（リーチ棒＋１０００）


このアガリで

猿川　　３５４００

　優　　２１６００

渋川　　２８５００

松ヶ瀬　 １４５００


三着目に浮上してラス親を迎えた優さんの一局でした。




今回のまとめ

・メンツ手対トイツ手はメンツ手有利

メンツ手の待ち枚数は最大４〜８枚が大半。（タンキ待ちはレア、ドラタンキ、オタ風タンキなどクセ待ちが増える）

トイツ手の待ち枚数は最大３〜４枚。（シャンポン待ち、タンキ待ちの２つ）

・大事にする牌の順に注目

松ヶ瀬捨牌

３巡目は孤立牌（１枚）ならくっつきでも連続形などでも使えるのに、１枚切れより先に切られるのはメンツ手ではなさそう。

つまり松ヶ瀬さんのリーチはトイツ手、チートイツが本命。

ドラ松ヶ瀬手牌

・誰かにチートイツが入る時は他にもチートイツっぽい人がいる（ケースが多い）

５巡目、渋川さんは

ドラ渋川手牌

チートイツ１シャンテン。

時々、枚数が少ない方ばかり引く場があるので注意。（孤立牌→トイツ、トイツ→アンコ、アンコ→カンツ）


・４枚見えのそばは山にある確率とアガリ率アップ


猿川捨牌



優捨牌



渋川捨牌



松ヶ瀬捨牌


優さんは

ドラ優手牌

を切ればカン待ち。

優さんから２枚、４枚見えているので相手の手に、、メンツはなく、周りは他家にメンツで使いづらい。

ドラ猿川手牌


ドラ渋川手牌

ドラ松ヶ瀬手牌

は山に２枚だけだがリーチ者には不要牌。

トイツで使える渋川さんに一発でを引かれる不運はあったが見事ツモアガリ。

リーチツモドラ裏ドラ優手牌

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は伊達　朱里紗プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/xrw7axcLQt4?si=R6JgSLJaHITuDI-U






２０２３年１１月２日　第１試合

東４局　２本場　供託リーチ棒１

東家　　勝又　健志　　３１３００

南家　　日向　藍子　　２４５００

西家　　伊達　朱里紗　１５５００

北家　　園田　賢　　　２７７００

（敬称略）

ラス目・伊達さんが三着目と満貫ツモ差になってる以外、３人はほぼ微差。



最初に親・勝又さんの手は

ドラ勝又手牌

ドラトイツのメンツ手３シャンテン。

リーチ・ドラ２で７７００あるのでアガリを見たい手ですが３トイツ形は受け入れが少なめなのでテンパイスピードは遅めになりそう。

後は変化次第で５６７三色が少しあります。

ツモ打






次に南家・日向さんの手は

ドラ日向手牌　

赤もドラもないメンツ手３シャンテン。

日向さんは高くなる要素が少なくペンチャン２＋カンチャンと愚形が目立つ手で雀頭がない形なのでテンパイスピードは遅そう。

ツモ打





続いて西家・伊達さんの手は

ドラ伊達手牌

第一ツモでドラ１のメンツ手１シャンテン。

、部分はほぼ変化しないのでここは固定しておき、残りマンズで３メンツ作りたい。

ツモ打






最後に北家・園田さんの手は

ドラ園田手牌

ドラ＋赤のメンツ手２シャンテン。

役牌トイツがあるのでポンして・赤・ドラ３９００で十分。

ツモ打





次巡、勝又さんは

ドラ勝又手牌

ドラ２の２シャンテン。

３トイツなのでトイツ部分の受け入れは最大２枚ずつしかありません。（テンパイしてもシャンポン待ちになりそう）





同巡、日向さんは

ドラ日向手牌

１２３三色含みの３シャンテン。





また同巡、伊達さんは

ドラ伊達手牌

ペン待ちテンパイですがリーチせず。

ここにを引くと役ありテンパイや好形待ちに変化します。

ツモで一気通貫、でイーぺーコー、でタンヤオが付きます。





次巡、伊達さんは

ドラ伊達手牌

カン待ち一気通貫・ドラテンパイですがリーチせず。

待ちは山に２枚。



同巡、園田さんは

ドラ園田手牌

さえ鳴ければチー・ポンでサクッとアガれそう。






次巡、勝又さんは

打ドラ勝又手牌

３トイツ形は弱いので打。





同巡、園田さんは

ドラ園田手牌

受け入れの１シャンテン。







次巡、伊達さんはツモ切りリーチ！

伊達捨牌




同巡、このリーチに１シャンテンの園田さんはツモ切り。





次巡、勝又さんは打、日向さんは打、園田さんは３枚見え打。




次巡、日向さんは

ドラ日向手牌

１２３三色も残る２シャンテン。





同巡、園田さんは

ドラ園田手牌

受け入れの１シャンテンに変化。




次巡、勝又さんは

ドラ勝又手牌

受け入れの１シャンテン。







同巡、園田さんは

ツモ打空切りドラ園田手牌

園田さんは３枚見えワンチャンス空切り。






次巡、勝又さんは

ドラ勝又手牌

打で１シャンテンを維持。




同巡、園田さんはツモ切り。




次巡、勝又さんはツモ切り、これを園田さんがポンして打。

ポンドラ園田手牌

待ちテンパイ。





次巡、勝又さんは

ドラ勝又手牌

増えた現物打して受け入れの１シャンテン。






同巡、日向さんは

打ドラ日向手牌

１２３三色１シャンテンになりましたがオリ。


ここで日向さんのぷく顔も見られるので要チェック。（動画４：２０）







同巡、園田さんは

ツモポンドラ園田手牌

・赤・ドラ１０００−２０００の二本場、１２００−２２００。（リーチ棒＋２０００）


このアガリで

勝又　　２９１００

日向　　２３３００

伊達　　１３３００

園田　　３４３００


園田さんはトップ目に立ちました。

これで伊達さんの五連勝も幻に。


伊達さんが一通に変化して即リーチ打っていると園田さんのアガリは出ず、展開も変わっていたような気がします。




今回のまとめ

・ツモ切りリーチは愚形待ち率アップ

伊達捨牌

ドラ伊達手牌

伊達さんは待ち→一気通貫カン待ちで２巡まわしてからツモ切りリーチ。


伊達さんはドラ表示牌待ちで枚数が１枚少ないからかダマテンアガリを見ていたと思われる。

ダマテンのデメリットは他家に何でも切られる事。

・一色牌７種から一気通貫のチャンス

伊達さんのマンズは



マンズ７種類で次にどちらかを引くと一気通貫の一歩手前。

・ダマテンにする条件を意識

�@手変わりで高くなる時

ドラ例１

例１にどちらを引いてもイーぺーコーが付き、でも高くなる。


ドラ例２

例２はタンヤオ・イーぺーコータンキだが、を引くとタンヤオ・トイトイ、を使うと８の三色同刻、メンゼンツモならツモり四暗刻。


ドラ例３

例３にを引くと７８９三色と純チャンの五翻アップする。

�A待ちが良くなる時

ドラ例４

例４に、、、、、、ツモならタンキ待ちより
良くなるからダマテン。（愚形待ちは省略）

と・・・待ち

・・・待ち

・・・待ち

・・・待ち

と・・・待ち

と・・・待ち

と・・・待ち

・・・待ち

・・・待ち


ドラ例５

例５はタンヤオ・三暗刻タンキ待ちだが、で待ちが良くなる。（愚形待ちを除く）

・・・待ち

・・・待ち

・・・待ち

・・・待ち

・・・待ち

・・・待ち（例６）

・・・待ち（例７）

・・・待ち

・・・待ち

・・・待ち

・・・待ち

ドラ例６

ドラ例７

�Bオーラス、アガリトップなど打点＜アガリ、の時

南４局

A　　２３５００

B　　２６０００

C　　２５６００

親D　２４９００


ドラA手牌

もしAがタンヤオ・赤、２６００テンパイならロンでもツモでもトップなのでダマテン。（ヤミテン）　　　


�C直撃したい時

トップ目から直撃したい時、直撃すると着順アップする時など。

南４局

A　　　３００００

B　　　１３０００

親C　　４５９００

D　　　１１１００　　

ドラA手牌

Aがタンヤオ・ピンフ・ドラ２、満貫テンパイ。

トップ目Cに満貫直撃すると１００点差トップになるのでダマテンの選択も。

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は堀　慎吾プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/BTY7z5IOGpE?si=SelIDVS_qcOAaPgB


※最初に堀さんインタビューがあるのでネタバレが嫌な人は動画１：１７〜にスキップしてご覧ください。





２０２１年１１月２２日　第２試合

南１局　２本場

東家　　　堀　慎吾　　４２９００

南家　　東城　りお　　 ２９１００

西家　瀬戸熊　直樹　　 ９３００

北家　　瑞原　明奈　　１８７００

（敬称略）

堀さんが少しリードしたトップ目ですが、まだ追加点が欲しい状況。

二着目・東城さんはトップ目と跳満ツモ差。

三着目・瑞原さんが二着目と満貫ツモ差。
　　
ラス目・瀬戸熊さんも三着目と満貫ツモ差。



※動画の都合上、４巡目の親から見ていきます。

最初に親・堀さんの手は

ドラ堀手牌

イーぺーコーの見えるメンツ手２シャンテン。

ツモ打






次に南家・東城さんの手は

ドラ東城手牌

既に７８９三色の必要牌８枚あるので７８９三色、そうなると赤やドラは使えません。

ツモツモ切り





続いて西家・瀬戸熊さんの手は

ドラ瀬戸熊手牌

ドラ表示牌を含めてが４枚見えています。

ということはソウズメンツ、、メンツは他家より作りやすいと言えます。

ソウズで２〜３ブロック（メンツ＋雀頭、２メンツ＋雀頭など）を目標に進めるのでいいでしょう。

ツモ打




最後に北家・瑞原さんの手は

ドラ瑞原手牌

配牌０メンツ４トイツ、チートイツ２シャンテン。

がポンしづらいのでどちらかと言えばトイトイよりはチートイツ寄りの手です。

ツモツモ切り





次巡、堀さんは

ドラ堀手牌

イーぺーコー・ドラ２完成のメンツ手受け入れの１シャンテン。


またこの手はチートイツ・ドラ２、受け入れの１シャンテンでもあります。




同巡、東城さんは

ドラ東城手牌

７８９三色とどちらかを引けばイーぺーコー目も出てきます。





次巡、堀さんは

ドラ堀手牌

マンズリャンカンに受けてメンツ手なら受け入れ、チートイツなら受け入れの１シャンテン。

リャンカンのは山にあと１枚。



同巡、瀬戸熊さんは

ドラ瀬戸熊手牌

こちらもマンズリャンカンに受けますがは山に１枚だけ。





また同巡、瑞原さんは

ドラ瑞原手牌

チートイツ２シャンテンと２３４三色を見ているようです。




次巡、堀さんは

ドラ堀手牌

メンツ手なら受け入れの１シャンテン。

チートイツなら受け入れの１シャンテン。

先切りでカン待ちリーチも辞さずの構えか？




同巡、東城さんは

ドラ東城手牌

受け入れの１シャンテン。





次巡、堀さんはツモ打で嫌ったカン裏目が痛いテンパイ逃し。

ドラ堀手牌

受け入れの１シャンテン。






同巡、瑞原さんは

ドラ瑞原手牌

メンツ手２シャンテン。







次巡、瑞原さんは

ドラ瑞原手牌

受け入れの１シャンテン。








次巡、堀さんは

ドラ堀手牌

フリテン待ちテンパイ。

堀さんはリーチせずダマテン。

待ちは山に４枚、は２枚の計６枚。





同巡、東城さんは

ドラ東城手牌

受け入れの１シャンテン。






同巡、瀬戸熊さんは

ドラ瀬戸熊手牌

役なし２シャンテンでツモによってはツモり三暗刻がわずかにある程度。






次巡、瀬戸熊さんは

打ドラ瀬戸熊手牌

ソウズ１０枚になり打。

もしをすべてポンしてチンイツ・トイトイなら跳満。


この時点で東城さんの欲しいペンは山に０。




次巡、東城さんはツモ打。

堀さんのは山に５枚。



同巡、瑞原さんは

ドラ瑞原手牌

テンパイシャンポン待ちですがダマテン。

待ちは山に０。







２巡後、瀬戸熊さんは

ドラ瀬戸熊手牌

受け入れのトイトイ１シャンテン。






同巡、瑞原さんは

ドラ瑞原手牌

高目２３４三色が付く待ちでリーチ！

待ちは山に５枚。








このリーチに他家は現物を並べて３巡後、

ツモドラ堀手牌

ツモ・イーぺーコー・ドラ２の満貫二本場４２００オール。


このアガリで

堀　　　５６５００

東城　　２４９００

瀬戸熊　 ５１００

瑞原　　１３５００


堀さんは二着目と３万点以上の大差をつけて連荘。

フリテンが残ったテンパイを焦らず処理した一局でした。




今回のまとめ

・ツモと選択がマッチしない時は引き気味

南１局　２本場

東家　　　堀　慎吾　　４２９００

南家　　東城　りお　　 ２９１００

西家　瀬戸熊　直樹　　 ９３００

北家　　瑞原　明奈　　１８７００


ツモ打ドラ堀手牌

次巡

ツモ打ドラ堀手牌

マンズリャンカンから打した堀さんは裏目ツモ。

二着目へ満貫放銃で逆転されてしまう、ツモって満貫あるので慎重にダマテン。

ドラ堀手牌


・４０符三翻〜リーチの打点上昇効率が低め

子の４０符三翻は５２００、リーチで８０００と２８００しか増えない。

親の４０符三翻は７７００、リーチで１２０００と４３００しか増えない。

子３９００（親５８００）まではリーチで約２倍になる。

↓ダマテンもたまには使えると思ったらクリック

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は中田　花奈プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/lvNwjOWF_tI?si=ADRDcIndMDsGZQcL





２０２３年１１月３日　第１試合

東２局　１本場

東家　　本田　朋広　　３６５００

南家　　中田　花奈　　２３５００

西家　　内川　幸太郎　３４８００

北家　　茅森　早香　　 ５２００

（敬称略）

トップ目・本田さんと二着目・内川さんが微差のトップ争い中。

三着目・中田さんは上二人と跳満ツモ差。

ラス目・茅森さんは三着目と倍満ツモ差と大きく離されています。




最初に親・本田さんの手は

ドラ本田手牌

リャンメンターツが３つあり、雀頭候補があるのでピンフにはなりそう。

ただリーチ・ピンフ２９００点では物足りないので赤かドラを引いて５８００〜１２０００にはしたい。

ツモ打






次に南家・中田さんの手は

ドラ中田手牌

ドラ１のメンツ手４シャンテン。

を切ればタンヤオは目指せそう。

ただマンズの形が西ヨーロッパ形で横伸び変化がしづらい形なのでなどを引かないと捌きづらい形です。（あるいはを引いてアンコにするのも○）

ツモ打








続いて西家・内川さんの手は

ドラ内川手牌

アンコで既に役ありが確定しています。

１アンコ＋３トイツで実質４トイツとも取れるのでチートイツ２シャンテンやアンコが増えれば三暗刻、トイツが鳴きやすい部類なので全部ポンしてトイトイ、メンゼンでアンコが増えればトイトイ・三暗刻、ツモり四暗刻の夢まで見られます。

ツモ打






最後に北家・茅森さんの手は

ドラ茅森手牌

トイツでこれをポンしても１０００点では安過ぎる、字牌トイツが増えて枚数が一番多いマンズが６枚以上になればマンズホンイツかドラや赤を引いてリーチ・ドラ（赤）・５２００以上なら攻めるのもいいかもしれません。

ツモ打






次巡、茅森さんは

ドラ茅森手牌

早くも２シャンテン。

ただこのままではリーチ１３００やリーチ・２６００で終わりそうなので・ホンイツか・ホンイツ狙いはありそう。







次巡、茅森さんは

ドラ茅森手牌

トイツの２シャンテンで打。

もしメンゼンで進めるにしても１３００〜２６００の安手で終わりそうなのでマンズホンイツに決めてを切ってを残しておく手はあります。







次巡、本田さんは

ドラ本田手牌

ピンフや一気通貫もある２シャンテン。

もし一気通貫になったらタンキ待ちになってしまいそう。





同巡、中田さんは

ドラ中田手牌

ドラ１のメンツ手３シャンテン。








次巡、中田さんは

ドラ中田手牌

最後のを引き、タンヤオ・赤・ドラの２シャンテン。

は親現物だから安全牌として持っている様子。




同巡、茅森さんは

ドラ茅森手牌

受け入れの１シャンテン。






次巡、本田さんは

ドラ本田手牌

受け入れのピンフ１シャンテン。

リーチ・ピンフ２９００は嫌なので、を引いたタンヤオ、ドラ引き、赤引きを見たい。




同巡、中田さんは

ドラ中田手牌

赤＋ドラの２シャンテン。






次巡、中田さんは

ドラ中田手牌

既に４枚見えでピンズ２ブロックを諦める打。




同巡、内川さんはを引き、これが切られるかで茅森さんの手が変わりそう。







次巡、茅森さんは

ドラ茅森手牌

役牌ポンできれば例１のテンパイも見たい。


ポンポンドラ例１






２巡後、本田さんは

ドラ本田手牌

ツモ打で４５６三色を見たのかもしれません。





次巡、本田さんは

ドラ本田手牌

受け入れの１シャンテンに変化。






次巡、本田さんは

ドラ本田手牌

ドラ引き待ちテンパイ即リーチ！

待ちは山に１枚、は３枚の計４枚。



同巡、中田さんは

ドラ中田手牌

中田さんから３枚見えワンチャンス、打。

これで赤＋ドラ２、満貫２シャンテン。





また同巡、内川さんは現物打。

茅森さんは打。






次巡、本田さんはツモ切り、これを中田さんがポンして打。

ポンドラ中田手牌

食いタン・ドラ３・赤、受け入れの１シャンテン。（は役なし）






同巡、茅森さんは

ドラ茅森手牌

テンパイ即リーチ、シャンポン待ち。

待ちは山に１枚、は２枚。






次巡、本田さんはツモ切り、これを中田さんがチーして打テンパイ。

チーポンドラ中田手牌

カンは山に１枚。





次巡、内川さんはツモ打。

これで茅森さんのアガリ牌は１枚ずつ計２枚。










次巡、茅森さんがツモ切ったのは！！

リーチロンドラ裏ドラ本田手牌

リーチ・ピンフ・ドラ、５８００一本場６１００点。（リーチ棒＋１０００）



このアガリで

本田　　４３６００

中田　　２３５００

内川　　３４８００

茅森　−１９００　


本田さんが二着目を引き離す結果に。

中田さん決死のドラポンは不発に終わった一局でした。





今回のまとめ

・２シャンテン以下はあまり押さない


本田捨牌


本田さんからリーチが入り、ドラが重なった中田さんは３枚見えワンチャンス打。

打ドラ中田手牌


本田さんリーチの時点で中田さんは２シャンテン。

リーチに対して２枚以上（テンパイまで増え続ける）危険牌を切ることになり、その危険度は上がっていく。


・チーしたい時は上家の捨牌に鳴きたい牌があるか？を見る


本田捨牌


ドラ中田手牌

この手のネックはカンとタンヤオに必須な。

このどちらも上家が切ってないからリーチに押し返すのは厳しそう。

リーチ者と２シャンテン差、鳴ける牌が出てない、の二点で中田さんには不利。

これがチーする牌ではなくポンする牌なら３人が切っているか、不要牌になりそうかをチェック。（例えばポンしたいならを切っているか？など）

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は小林　剛プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/2hrK9_sNRXc?si=s7WWW_D6Ly7OOkZX





２０２３年１０月３１日　第２試合

南１局　３本場

東家　瀬戸熊　直樹　　２３５００

南家　二階堂　瑠美　　１４２００

西家　　渡辺　太　　　２６８００

北家　　小林　剛　　　３５５００

（敬称略）

トップ目・小林さんは二着目と３９００直撃か満貫ツモ差。

二着目以下はラス目・瑠美さんが離れている以外は微差。




最初に親・瀬戸熊さんの手は

ドラ瀬戸熊手牌

赤１のメンツ手４シャンテン。

リーチ・ピンフ・赤５８００やリーチ・タンヤオ・赤７７００を目標に進めたい。

マンズ・ピンズ・ソウズの伸びによっては５６７三色もありそう。

ツモ打






　

次に南家・瑠美さんの手は

ドラ瑠美手牌

ドラが浮いているメンツ手５シャンテン。

ドラが重なれば雀頭、ダブが重なればリーチ予定で進めるといいかもしれません。

後はタンヤオや赤引きも見て進めます。

ツモ打






続いて西家・太さんの手は

ドラ太手牌

がすべて役牌なので、複数重なればマンズホンイツ、あるいは字牌を全部切ってリーチ・タンヤオ・赤５２００などはありそう。

ツモ打







最後に北家・小林さんの手は

ドラ小林手牌

こちらもドラが浮いているメンツ手３シャンテン。

変化によっては４５６三色や５６７三色もあるかもしれません。

ツモ打


第一打ドラ切り。

もしドラを切る前提ならドラが相手に重なる前の１巡目に切るのが最善と言えるでしょう。

鳴かれない可能性が最大になるのが１巡目ですが、鳴かれてしまうと相手のシャンテン数を良くしてしまうデメリットが常につきまといます。






次巡、瑠美さんは

ドラ瑠美手牌

６７８三色なら必要牌引き。





同巡、太さんは

ドラ太手牌

後でマンズが増えるかが重なればマンズホンイツを見たい。






次巡、瀬戸熊さんは

ドラ瀬戸熊手牌

メンツ手３シャンテン。




同巡、太さんは

ドラ太手牌

これでマンズ７枚＋字牌トイツ１組になり、あと一歩でホンイツに決めたい。




また同巡、小林さんは

ドラ小林手牌

ペンチャン残りですが２シャンテン。






次巡、瀬戸熊さんは

ドラ瀬戸熊手牌

こちらも２シャンテン。


瀬戸熊さんが切ったを太さんがポンして打。

ポンドラ太手牌

鳴いて３シャンテン。





また同巡、小林さんは

ドラ小林手牌

タンヤオ２シャンテン。






次巡、瑠美さんは

ドラ瑠美手牌

メンツ手４シャンテン。





同巡、太さんは

ポンドラ太手牌

・ホンイツ、変化によってはトイトイもある２シャンテン。

太さんの切ったを小林さんがポンして。


ポンドラ小林手牌

受け入れのタンヤオ・赤の１シャンテン。






次巡、瀬戸熊さんは

ドラ瀬戸熊手牌

受け入れの１シャンテン。





同巡、小林さんは

ポンドラ小林手牌

待ちテンパイ。

待ちはポンカス（ポンで４枚目しか残ってない）の山に１枚、は２枚で計３枚。






次巡、瀬戸熊さんはツモ打空切り。


同巡、瑠美さんもこれに合わせ打ち打。




また同巡、小林さんが切ったを太さんがポンして打。

ポンポンドラ太手牌

受け入れの１シャンテン。



ポンの直後、小林さんは

ツモ打空切りポンドラ小林手牌

マンズホンイツ模様の太さんに切りづらい空切り。（ツモったのと同じ種類の牌を手出し）





この後、瀬戸熊さんは

打ドラ瀬戸熊手牌

カンが場に２枚切れになり打。






同巡、瑠美さんは

ドラ瑠美手牌

場に２枚切れ、３枚切れなのでカン待ちはワンチャンス、待ちはツーチャンス。

太さん切り、太さんに待ちはなし、瑠美さんはソウズが比較的安全だと見たのかもしれません。

打、これが小林さんに当たり。


ロンポンドラ小林手牌

タンヤオ・赤２０００の三本場２９００点。


小林さんのゲーム回しを意識した仕掛けが親リーチと太さんのホンイツを防いだ一局でした。




今回のまとめ

・第一打ドラ切りでドラポンを防ぐ

打ドラ小林手牌

第一打ドラ切りは相手にドラが重なる前に切れるメリットがあるが、鳴かれてしまった時は相手のテンパイスピードだけが上がり、ほぼ満貫以上が決まってしまうデメリットもある。

・染め手（混一色、清一色）と同色待ちを避ける

太捨牌

ポンドラ太手牌


こんな染め手の人が居る時に待ちや待ちになってしまうと待ち枚数が大幅に少なくなってしまうから。


・強い待ちは自分で探す

瀬戸熊捨牌

瑠美捨牌

太捨牌

小林捨牌


ドラ小林手牌

小林さんは上家の切ったをポンして打。

ポンして３枚受け入れがなくなったが、場に３枚切れでマンズホンイツ模様の太さんなどを使える人は少なそう。

ポンでくっつきが弱くなった二人は打して小林さんから３枚見えのますます強い待ちに変化しロン。

ロンポンドラ小林手牌

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は浅見　真紀プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/AGaiDp5Fdr0?si=2p93whsq_aEiD0r3





２０２３年１０月２７日　第２試合　

東１局　１本場

東家　　仲林　圭　　　３７０００

南家　　白鳥　翔　　　２１０００

西家　　浅見　真紀　　２１０００

北家　　本田　朋広　　２１０００

（敬称略）

東パツ、仲林さんが４０００オールツモった次局。





最初に親・仲林さんの手は

ドラ仲林手牌

ダブトイツでこれをポンしたダブ・ドラ、５８００アガリを見たい。

ツモ？打






次に南家・白鳥さんの手は

ドラ白鳥手牌

赤もドラもないメンツ手３シャンテン。

ピンフかタンヤオを目指したいですが１０００〜２６００点程度の安手で終わりそう。（ピンフ、リーチのみ、リーチ・ピンフなど）

ツモ打




続いて西家・浅見さんの手は

ドラ浅見手牌

ピンズ、と字牌、の４ブロックあり、鳴いても満貫あります。

ツモ打

ただ仲林さんと浅見さんのが持ち持ちで鳴けません。

仲林さんと浅見さんはの受け入れ枚数が０なのでその分、テンパイスピードで遅れます。



最後に北家・本田さんの手は

ドラ本田手牌

赤１のメンツ手３シャンテン。

、のペンチャン２つが大きなネックになりそう。

もし満貫アガリを見るなら４５６三色同順、遠めのソウズ一気通貫、リーチ・ツモ・タンヤオ・赤などはありそう。

ツモ打






次巡、仲林さんは

ドラ仲林手牌

ピンズ四連形になりピンズ２メンツにもなりそう。





同巡、浅見さんは

ドラ浅見手牌

が重なれば更に鳴きやすくなります。




また同巡、本田さんは

ドラ本田手牌

ペンチャンが埋まり２シャンテン。






次巡、仲林さんは

ドラ仲林手牌

ピンズ四連形になったのでここを伸ばして２メンツ作りたい。




同巡、白鳥さんは

ドラ白鳥手牌

浅見さんの異様な捨牌を見てか、字牌を切らない構えに。

浅見捨牌


これだけではわかりませんが、混一色や清一色の一色手、国士無双、七対子、対々和など変則手に見えます。






また同巡、本田さんは

ドラ本田手牌

ドラ＋赤の２シャンテン。

リーチ・赤・ドラ５２００、ツモって満貫なら勝負か？




次巡、仲林さんは

ドラ仲林手牌

ピンズ２メンツ予定の２シャンテン。





同巡、白鳥さんが打、これを浅見さんがポンして打。

ポンドラ浅見手牌

・ホンイツ２シャンテン。

鳴き手ではポン材（ポンする材料、つまりトイツ）がどの程度残っているか？も大事な要素。

ポンなら他家３人から鳴ける分、テンパイスピードが早くなりやすいメリットがあります。

特に相手の不要牌になりやすい字牌はポン材に適しています。






ポンの後、仲林さんは

打ドラ仲林手牌

ピンズ２ターツになったばかりですが打。

浅見手牌

浅見さんがピンズホンイツ模様なので愚形待ちは避けてピンズ受け入れよりマンズとソウズ受け入れを重視したようです。（浅見さんにピンズが多そう、、引きは採用？）






同巡、白鳥さんは

ドラ白鳥手牌

メンツ手２シャンテン。






また同巡、本田さんは

打本田手牌

２メンツ完成の４５６三色含みの１シャンテンになりペンチャン外し。






次巡、本田さんはツモでペンチャンターツをしくった（失敗した）形。

ドラや赤がないと安いのでこのしくりはさほど痛くなさそう。






２巡後、仲林さんは

ドラ仲林手牌

一応４５６三色や５６７変化もある打。





同巡、白鳥さんは

ドラ白鳥手牌

場に１枚切れカンは山に１枚しかなく、ネック中のネックで切りたくなる牌ですが下家・浅見さんの染め色なのでおいそれとは切れません。





次巡、仲林さんは

ドラ仲林手牌

受け入れの１シャンテンになりドラ切り。




同巡、白鳥さんは

ドラ白鳥手牌

浅見さんの欲しいペンをトイツに。



また同巡、本田さんがツモ切り、これを浅見さんがポンして打。

ポンポンドラ浅見手牌

受け入れの１シャンテン。


ポンの後、本田さんは

ドラ本田手牌

マンズリャンカンに受けました。



次巡、白鳥さんは

ドラ白鳥手牌

雀頭を決めた様子。







同巡、浅見さんは

ポンポンドラ浅見手牌

受け入れの１シャンテン。





また同巡、本田さんは

ドラ本田手牌

カンは山に０でが山に３枚。




次巡、白鳥さんは

ドラ白鳥手牌

仲林さんと本田さんの欲しい引き。








２巡後、浅見さんは

ポンポンドラ浅見手牌

・ホンイツ、待ちテンパイ。


待ちはが山に１枚、ポンしているは山に０。







次巡、仲林さんは　

ドラ仲林手牌

役なしカン待ちテンパイ。

待ちは山に２枚。







同巡、浅見さんは

ツモポンポンドラ浅見手牌

４枚目をツモ。

４０符三翻１３００−２６００の一本場１４００−２７００。


このアガリで

仲林　　３４３００

白鳥　　１９６００

浅見　　２６５００

本田　　１９６００


トップ目と満貫ロン差に迫る浅見さんの一局でした。





今回のまとめ

・持ち持ち（役牌などを２人で持ち合うこと）は持った二人のテンパイスピードを大きく遅らせる

ドラ仲林手牌

ドラ浅見手牌

仲林さんのダブと浅見さんの満貫に必要な役牌の持ち持ち。

持ち持ちになった二人はその部分の受け入れ枚数が０になって鳴けなくなる弊害もありテンパイスピードに大きく影響する。

特に役牌頼りの手での持ち持ちに注意。（ダブ、ダブが欲しい手など）


・鳴き手ではポン材を残す

浅見さんはをポンして

ポンドラ浅見手牌

トイツはポンしてくっつきを見る。


チーは１人からしかできないが、ポンは３人から鳴けるので３倍鳴きやすい。

他にこんな手でも

チードラ例１

チー、チー、ポンとトイツからも鳴ける３９００〜８０００に。（東風戦ならなおさらこんな鳴きが不可欠）


・鳴く時の主な役は３つ

�@タンヤオ

赤やドラが多いと仕掛けやすい。

�A役牌

�@と近いが役牌がドラの役牌・ドラ３も。

�Bホンイツ

役牌・ホンイツと役牌・ホンイツ・ドラ（赤）と役･役・ホンイツは頻出。

ホンイツ・トイトイ、ホンイツ・一気通貫などバリエーションは豊富。

高くするならドラ色（ドラならマンズ）ホンイツへ。

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は渡辺　太プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/44vMDOTqJUU?si=eW1e2d9GsBiqBKkL






２０２３年１０月３１日　第２試合

東２局　１本場

東家　二階堂　瑠美　　２３０００

南家　　渡辺　太　　　２３０００

西家　　小林　剛　　　３１０００

北家　瀬戸熊　直樹　　２３０００

（敬称略）

満貫リードしたトップ目・小林さん。

二着目以下は同点。

　

最初に親・瑠美さんの手は

ドラ瑠美手牌

役牌がトイツでポンしたくなる手に見えますが、ここからポンすると雀頭が消えてシャンテン数＋１、ポンした分シャンテン数−１でシャンテン数自体は鳴く前と変わりません。

役は不確定で鳴きたい人がいるかもしれませんが、雀頭候補が２つ以上の時に鳴くのをおすすめします。

部分はドラを使うとが不要、を使うとドラが不要になってしまうのでここの取り扱いには注意を払っておいた方が良さそうです。

例えば引き四連形にするとかを引いてターツ＋雀頭にするといいかもしれません。

ツモツモ切り　







次に南家・太さんの手は

ドラ太手牌

赤もドラもないメンツ手４シャンテン。

トイツですがオタ風なのでこれを雀頭にして進めたい。

手役を見るなら６７８三色は少しありそうです。

ツモ打






続いて西家・小林さんの手は

ドラ小林手牌

赤もドラもないメンツ手４シャンテン。

安くて遅めの手で手役を見るにもチャンタや１２３三色が遠くにある程度。

トイツのもオタ風なので鳴きづらい形です。

ツモ打







最後に北家・瀬戸熊さんの手は

ドラ瀬戸熊手牌

ドラ１のメンツ手２シャンテン。

一応２シャンテンですがペンチャン＋カンチャン＋リャンメンなので受け入れ枚数は決して多くはありません。（ペンチャンとカンチャンは受け入れ最大４枚ずつしかない）

このままではリーチ・ドラの愚形待ちで終わるのが見えているのでドラ重なりや赤引きと変化も見たい。

ツモ打








次巡、太さんは

ドラ太手牌

メンツ手３シャンテン。

赤もドラもないので６７８三色やを引いてイーぺーコーで高くする手はありそう。





同巡、小林さんは

ドラ小林手牌

愚形だらけですがチャンタを見ている様子。






また同巡、瀬戸熊さんは

ドラ瀬戸熊手牌

ピンズが四連形に。

次にどちらかを引けば、リャンメン受け入れができます。






次巡、太さんは

打ドラ太手牌

２シャンテンになり切ったを瑠美さんがポンして打。


ポンドラ瑠美手牌

・赤の２シャンテン。

唯一の雀頭がなくなり、また新たに雀頭を作る必要があります。

こんなポンは私からはあまりおすすめできません。





ポンの後、小林さんは

ドラ小林手牌

チャンタが残る３トイツ。





２巡後、太さんは

ドラ太手牌

一旦、６ブロック形に受けました。





同巡、瀬戸熊さんは

ドラ瀬戸熊手牌

こちらも６ブロック。




次巡、太さんは

ドラ太手牌

部分はイーぺーコーやくっつき、アンコ変化もあり打。





同巡、瀬戸熊さんは

ドラ瀬戸熊手牌

ピンズがリャンメン受け入れになったので２メンツ計算。




次巡、太さんは

ドラ太手牌

ターツ落とし。







同巡、小林さんは

ドラ小林手牌

役なし２シャンテン。




また同巡、瀬戸熊さんは

ドラ瀬戸熊手牌

ドラ２の２シャンテン。






次巡、太さんは

ドラ太手牌

アンコができたのでこれをそのまま使う形と１枚落として雀頭で使う２パターンで使えます。

受け入れの１シャンテン。




次巡、太さんはツモツモ切りしてカン待ちになった時の布石を打っています。





次巡、小林さんは

ドラ小林手牌

３〜７を先に逃がしてオリている様子。




同巡、瀬戸熊さんは

打ドラ瀬戸熊手牌

４トイツになり打。

雀頭候補３つは形が弱い（受け入れ枚数も少なめ）のでトイツ落とし。





次巡、瑠美さんは

ポンドラ瑠美手牌

受け入れの１シャンテン。







同巡、瀬戸熊さんは

ドラ瀬戸熊手牌

トイツ落としが終わった所。






次巡、太さんは

ドラ太手牌

カン待ちイーぺーコーでテンパイ即リーチ！

は山に０。



太捨牌




このリーチに小林さんは打。




同巡、瀬戸熊さんは

ドラ瀬戸熊手牌

現物０の瀬戸熊さんは太さん現物のスジを追って打。


これが太さんへの一発放銃。

リーチ一発ロンドラ裏ドラ太手牌

リーチ・一発・イーぺーコー・裏の満貫一本場８３００点。

このアガリで太さんは小林さんより３００点上のトップ目に。

カン待ちを知っていたかのような切りがアガリを呼んだ一局でした。






今回のまとめ

・雀頭候補が１つでそれが役牌なら鳴かない

瑠美さんの手は

ドラ瑠美手牌

太さんのをポン、役牌がトイツでポンしたくなる手に見えるが、ここからポンすると雀頭が消えてシャンテン数＋１、ポンした分シャンテン数−１でシャンテン数自体は鳴く前と変わらない。

役は不確定で鳴きたい人がいるかもしれないが、雀頭候補が２つ以上の時に鳴くのをおすすめする。

シャンテン数の変わらない鳴きは基本的におすすめしない。


・毎巡、もしリーチが入るとどれを切るか？を考えておく

ダブルリーチが存在する以上、いつリーチが入ってもいい心構えを。

・「スジだから切る」をやめる

瀬戸熊さんは現物のスジで放銃したが、他に切るものがないか考えてみる。


瑠美捨牌


太捨牌


小林捨牌


瀬戸熊捨牌


ドラ瀬戸熊手牌

例えば瀬戸熊さんから３枚見えからワンチャンス、同じ現物のスジでものスジの方が切りやすい。

３枚見えはリャンメン待ちとシャンポン待ちを否定、カンチャン待ちとペンチャン待ちには当たり、タンキ待ちの可能性が薄くなっている。

はリャンメン待ちを否定、シャンポン待ちとタンキ待ちには当たる。

３種類の待ちに当たり得ると２種類に当たり得るとではの方が当たる形が少ない。

それよりものワンチャンス切りが良さそう。

「スジだから切る」ではなく「当たる形が少ないから切る」

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