2022年09月20日
ちょっとだけMリーグ#45
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は滝沢 和典プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/lXacOiMnlmE
2021年2月19日 第1試合
南3局
東家 滝沢 和典 29700
南家 萩原 聖人 23500
西家 近藤 誠一 19600
北家 朝倉 康心 27200
(敬称略)
点差はラス目からトップ目まで満貫ツモで届く程の接戦、トップ目と二着目の差も2600ロンで逆転する程の微差です。
今局だけでなくオーラスと合わせて二局あるのでまだまだ予断を許さない状況です。
最初に親・滝沢さんの手は
ドラ滝沢手牌
この手は赤2+ドラのメンツ手5シャンテンと遅い手ですが、役なしリーチでも満貫になる材料は揃っています。
赤3枚のうち3分の2を抑えているので他家に赤は最大1枚しか入らないのはちょっと意識しておいてもいいかもしれません。
の一盃口や平和を見て進めるといいかもしれません。
ツモツモ切り
次に南家・萩原さんの手は
ドラ萩原手牌
既に1シャンテンの役なしリーチになりそうな手で赤もドラもない手です。
ただ仮にこの手がテンパイしてものペンチャンが残りそうなのでアガリは厳しいかもしれません。
ここにと引いてくると三暗刻、が対子になるとツモり三暗刻でリーチ・ツモ・三暗刻の満貫になる可能性は少しあります。
これならペンチャン待ち役なしリーチ1300、1600点よりはトップ率も高くなるでしょう。
現在、三着目の萩原さんは二着目以上になる1000−2000以上の手にしたいので1300リーチはあまりかけたくありません。(リーチしてロン、裏ドラ1枚でも2600止まりで直撃以外で着順アップしないから)
ツモ打
続いて西家・近藤さんの手は
ドラ近藤手牌
現在4対子で七対子2シャンテン、ツモによってはメンツ手も見える手ですがタンヤオにはが邪魔で平和を見るにものままではターツやメンツにならないので変化が必要です。
平和を見る人は引きを見て、七対子を見る人はメンツを見ずに場に出た枚数を見ながら1枚でも切られた牌から嫌っていくといいでしょう。
後は一盃口を見たりもできます。
ツモ打
最後に北家・朝倉さんの手は
ドラ朝倉手牌
雀頭さえできれば平和になりそうな3シャンテンですが赤もドラもありません。
ここでトップ目がアガらない限りは微差のままオーラスを迎えるので無理してアガる必要はありません。
アガリが近そうならアガリを見て、遠そうなら放銃しない寄りです。
ツモ打
次巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
ネックの1つ、ペンを引き、一盃口まであと1枚。
更にピンズのネックも引けば、平和も現実的になります。
同巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
ペンチャン受け入れ→カンチャンに変化したものの、愚形待ちになりそうなのは変わらず。
また同巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
4対子から対子をほぐしてメンツ手に決めたようです。
個人的にここはマンズメンツには2枚引く必要があり、ピンズも愚形受け入れでストレートに手組しても時間がかかりそうなのとドラを使えない手なので七対子で守備的に構えても良かったかと感じます。
更に同巡、朝倉さんは
ドラ朝倉手牌
雀頭ができ、役なし2シャンテン。
一盃口の可能性はまだあります。
次巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
これで雀頭候補ができ、3対子で対子手も少しあります。
次巡、朝倉さんは
ドラ朝倉手牌
受け入れの1シャンテン。
渋川さんが全員集合を英語でかっこよく言おうとして「おすべりの渋」になっている間に次巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
ここにや引きでやのような2メンツ計算ができます。
勿論、ドラにくっつくも大歓迎。
同巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
2シャンテン戻しで好形を作りにいきます。
残しは引きリャンメンターツができた時の為です。
この同巡、朝倉さんは
ドラ朝倉手牌
シャンポン待ちで即リーチ。
は3枚使いなので山に1枚、は山に2枚で合わせて1+2=3枚。
朝倉捨牌
リーチ宣言牌が1枚切れので、安全牌として持っていたと思われます。
つまり、1シャンテンの時点で形はほぼ決まっていたと想像できるわけです。
次巡、萩原さんは
ドラ朝倉手牌
1シャンテンになり打。
次に引きならリャンメン待ち以上テンパイ、で一盃口の役ありになります。(でもテンパイだがこれらは微妙)
これに対し滝沢さんは、近藤さんはと現物切り。
次巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
現物のない滝沢さんは手をまっすぐ組みます。
同巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
待ちですが自分から2枚ずつ4枚見えなので待ちは見た目上4枚以下とこれも微妙です。
山には4枚残り。
萩原さんは即リーチ。
萩原捨牌
字牌→ソーズ→マンズの順で切られて一番危険なのはピンズ、次にマンズに注意といった感じです。
同巡、近藤さんは一発で引きオリ。
次巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
一盃口完成の役有りに変化し、雀頭がない形の1シャンテン。
5対子で七対子1シャンテンでもあります。
七対子に取らない限り、どちらかを切ることになりそうです。
4巡後、滝沢さんテンパイ。
ドラ滝沢手牌
二軒リーチの中、滝沢さんはドラ切り待ち高目二盃口ヤミテン。
待ちのうちは場に1枚切れ+手に1枚で山に2枚、は近藤さんに2枚の山に2枚で合わせて2+2=4枚。
滝沢さんテンパイの次巡、朝倉さんが切りで滝沢さんロン。
ロンドラ滝沢手牌
このアガリは平和・二盃口・赤2の跳満、18000点です。(+2000)
これで点棒状況は
滝沢 49700
萩原 22500
近藤 19600
朝倉 8200
続く南3局1本場は近藤さんヤミテンで萩原さんから5200の一本場をロン。
ロンドラ近藤手牌
オーラスは朝倉さんのリーチに萩原さんが5200放銃で朝倉さんが三着浮上で終了しました。
リーチロンドラ裏ドラ朝倉手牌
滝沢 +69.7
近藤 + 5.1
朝倉 −26.6
萩原 −48.2
滝沢さん大きめのトップを持ち帰った半荘となりました。
ドラ滝沢手牌
ドラ切りテンパイの場面について滝沢さんは
「(オリる気は)ないです。
あっでもヤミテンにしてるのはもしかしたらオリるというか引いて切るとか
そういった引いて切るとか
そういった選択はまだ残ってたんで
ヤミテンで12000確定してるのでヤミテンにしました。
(寿人さんなら18000の手をリーチしていたのを見てそうする)でしょうね。
(滝沢さんもリーチするのかな?と見ていたんですが)いえいえいえいえ、むしろあれを振り払って臨みました。
(俺は違うんだと)はい違います。ああいう天才型じゃないので。
(を切った後も牌を選ぶ可能性は)ありますあります。
あれでも東場だったら決めにいくリーチをかけてたと思うんですけど、
南場あと一局しかないトップ目なんでヤミテンにしました。」
あの場面が東場であればトップ目を決定づけるような跳満以上(高目リーチツモで倍満)のアガリを狙う所ですが、オーラスを残した最短あと一局なら放銃に気をつけながら12000あるのでヤミで進めた、とそう言いたかったのだと思います。
今回のまとめ
・現物がない時は押してみるのも一興(押す価値のある手で)
・残り局数でリーチかダマかを変えてみる(今回は南3局のトップ目で放銃したくないからダマ、東場ならリーチもある)
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