2022年09月25日
ちょっとだけMリーグ#47
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は白鳥 翔プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/pA2X6bV-h60
2022年3月28日 第2試合
東2局
東家 内川 幸太郎 25000
南家 勝又 健志 25000
西家 白鳥 翔 28900
北家 近藤 誠一 21100
(敬称略)
※動画の都合上、2巡目の親から見ていきます。
最初に親・内川さんの手は
ドラ内川手牌
ドラ1枚が浮いているメンツ手3シャンテン。
ここから手役を見るなら123三色同順、345三色、456三色、マンズ一気通貫くらいでしょうか。
他にもツモれば4000オールの役なしドラタンキ待ちリーチもあります。
ツモ打
次に南家・勝又さんの手は
ドラ勝又手牌
既に暗刻で役が確定しているので1000点で親を流してしまうか、リーチ・ツモ・・裏で満貫狙いするかのどちらかになりそうです。
また、ピンズと字牌が増えればピンズ混一色で3900~満貫狙いも見たい手です。
ツモ打
続いて西家・白鳥さんの手は
ドラ白鳥手牌
対子でポンして1000点かのシャンポン待ちリーチになりそうな手です。
があり平和やタンヤオにはなりづらい形で、安手になりそうです。(引きの時だけマンズ一気通貫)
ツモツモ切り
最後に北家・近藤さんの手は
ドラ近藤手牌
自風対子がありポンすれば満貫が見えています。
マンズが伸びれば一気通貫もあり、789三色もうっすら見えますがこの手はほぼがポンできるかどうかが大部分を占めています。
ポンできなくてもと何かのシャンポン待ちでリーチもありますが、待ちの片方がドラ対子ではロンに期待ができないのでもう片方の対子を何にするかが問題になります。
例えば端に近い牌、のような対子ができればそこを待ちにする予定で進めます。
ツモ打
次巡、内川さんは
ドラ内川手牌
マンズ2メンツでは両方を引く必要があるのでリャンカン形としてどちらか一枚を引けばOKとしてピンズやソーズ変化してどちらかでメンツを考えます。
その場合、ソーズ平和やの一盃口含みにもなるので手役狙いも並行できます。
ピンズは引きでリャンメン受け入れもできるので、最終形が強くなります。
この同巡、勝又さんが打、これを白鳥さんがチーして打。
チードラ白鳥手牌
ほぼバック(後付け)の仕掛けです。
また同巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
自風でドラのが暗刻で満貫になりました。
これで役ありになったのでカン、カン、カンと愚形受け入れが多いのでネックは鳴きで解消できます。
巡目は飛んで6巡目の白鳥さん。
チードラ白鳥手牌
とスジを4枚も抱えて少し不安の残る形。
この手の要、はまだ場に顔を見せていません。
ポンなら待ちにしたい形ですが、既に2枚切れで枚数は少なくなっています。
実際はが内川さんに1枚、勝又さんに1枚、近藤さんに1枚の山にあと1枚、は場に2枚切れ+近藤さんに1枚で山にあと1枚の合わせて1+1=2枚だけです。
同巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
ネックのカンが埋まり、満貫2シャンテン。
次巡、勝又さん打、これを白鳥さんがチーして打テンパイ。
チーチードラ白鳥手牌
片アガリ1000点です。
またこのを近藤さんがポンして打。
ポンドラ近藤手牌
引きでテンパイになる1シャンテンになりました。
更に次巡、白鳥さんがツモ切ったを近藤さんがチーして打。
チーポンドラ近藤手牌
ノベタン待ち、満貫テンパイ。
この時点でのうちは場に1枚切れ、近藤さんに1枚、勝又さんに1枚の山にあと1枚、は近藤さんに1枚、白鳥さんに1枚の山に2枚で合わせて1+2=3枚。
近藤さんテンパイの次巡、内川さんは
ドラ内川手牌
また同巡、勝又さんは
ドラ勝又手牌
ノーテンの2人は七対子なら2シャンテン、メンツ手の3シャンテンと役牌暗刻の4シャンテンでテンパイ者と大きくスピードに差があります。
近藤さんテンパイの3巡後、白鳥さんは
チーチードラ白鳥手牌
引きで打して1シャンテン戻し。
そして次巡、白鳥さんは
チーチードラ白鳥手牌
また通ってない引き打。
白鳥さんが回っている間に内川さんは2枚、勝又さんが2枚を引き、近藤さんのアガリ牌が0になり、白鳥さんにテンパイが入るかどうかに注目が集まります。
その4巡後、近藤さんは
チーポンドラ近藤手牌
引き打でノベタン待ちに変化。
山に0枚→1枚、1枚の山に2枚アガリ牌が残る待ちになりました。
この辺りの柔軟さが近藤さんが近藤さんたり得る所以なのでしょう。
その次巡、白鳥さん最後のツモで近藤さんの当たり牌を引き、
チーチードラ白鳥手牌
白鳥さんは小考してここから打テンパイ取り。
このままアガリは出る事無く流局し二人テンパイになりました。
ここでなぜ白鳥さんが切りできたのか、考えてみましょう。
ここで近藤さんの捨牌を見ながら説明します。
近藤捨牌
チーポンドラ近藤手牌
チーチードラ白鳥手牌
まずこの場面、近藤さんが食いタンにはちょっと見えません。
白鳥さんからは赤が全部見えていて(白鳥さん切り、手に、近藤さんにでタンヤオ・赤2000点は無さそう、は近藤さんの自風、近藤さんからドラが複数見えているからこれだけ押せると推察)、近藤さんの最終手出しがあります。
切りということはそのそばのどちらかは持っていたことになります。
白鳥さんにソーズとあるので近藤さんがを持っているとすれば2枚以下で、のような暗刻形はあり得ません。
例えばに引き、に引き、に引き打のような形です。
これならやとのシャンポン待ち、カンになり、は当たりません。
次に暗刻形を考えてみましょう。
1つ目は。
この形で近藤さんは手出ししたとなると、を空切りしたことになります。
この手でわざわざ情報を与える手出しにするのかは疑問です。
それならツモ切りが自然でしょう。
2つ目はにツモ打の形。
この形ですが、もしこの形だとすると、チー打の時点から打するまでの間、で7巡ツモ切りしていたことになります。
わざわざ近藤さんがそんな不安定な形にするのかは疑問です。
3つ目は、4つ目にですが、この2つとも打するまでやとタンキ待ちでテンパイしていたことになります。
タンキ待ちだとすると打までにとツモ切りしているので字牌タンキ待ちにも変えられる状況です。
これも変だと感じます。
5つ目に例えばにツモ打した形の場合、近藤さん5巡目手出しに違和感が残ります。
切りする以上、この時点で近藤さんはを持っていない可能性が高くなります。
つまりこの形のテンパイもなさそうだと言えるわけです。
この様に複数のパターンで待ちになるものを探してもほぼありません。
と何かのシャンポン待ちになることはあっても、が当たりになるケースはかなり薄いと判断できます。
これらの理由から、白鳥さんは切りしたと思われます。
今回のまとめ
・自分の手牌と相手の捨牌を組み合わせてテンパイ形の矛盾を探す
近藤さん手出しからは持っていない可能性大
白鳥さんから対子までしか使えない
白鳥さんから赤全見えで近藤さんは食いタンではなさそう
はションパイで近藤さんの自風なら近藤さんには対子以上でありそうなど
切りからそばののどちらかは持っている可能性大、これによりから切り、対子と何かのシャンポン、から切りなど考えてみる
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