2022年09月27日
ちょっとだけMリーグ#48
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は岡田 紗佳プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/RkUrCNUA0nQ
2021年11月16日 第1試合
南3局2本場
東家 近藤 誠一 62300
南家 二階堂 亜樹 29900
西家 岡田 紗佳 7900
北家 石橋 伸洋 -100
(敬称略)
近藤さんが大きな放銃さえしなければほぼトップという状況で、二着目の亜樹さんもよほどの事がなければ二着終了できる立場、岡田さんと石橋さんはほぼ満貫差でラス目の満貫ロンや1600−3200ツモでも入れ替わってしまう点差です。
※動画の都合上、4巡目の親から見ていきます。
最初に親・近藤さんの手は
ドラ近藤手牌
ほぼメンツ手で赤+ドラがあるのでリーチ・平和・赤・ドラで満貫、大きな放銃をしなければほぼトップの近藤さんは更なる加点を目標にするので良いでしょう。
雀頭さえできれば平和の役ありになるのでどの辺りが山に残っているか精査しながら進めます。
があるので一盃口、ピンズを重ねて雀頭にする手もあります。
がありその外側は多少他家にも使いづらくなっているのでここが待ちになるとある程度強い待ちになります。
ツモ空切り
次に南家・亜樹さんの手は
ドラ亜樹手牌
赤1枚があるだけで役なしリーチになりそうな手です。
役を見るなら平和か345三色同順、456三色くらいでしょうか。
ツモツモ切り
続いて西家・岡田さんの手は
ドラ岡田手牌
国士無双か混老頭・七対子狙いで良さそうです。
場合によってはチャンタ、純チャンもないとは言えないですが今後の守備も考えて19字牌だけにしておくと、リーチが入っても切る牌には困らなくなります。
役牌対子があるのでツモが一色に偏れば混一色という手もあります。
ツモ打
これでチャンタ、純チャンを見切った形です。
最後に北家・石橋さんの手は
ドラ石橋手牌
このままでは役なしリーチ・ドラ2600~3200になりそうな手です。
を生かしてリーチ・ツモ・三暗刻、対々和・三暗刻変化もあります。
また、自風ポンでは2000~2600くらいの点数になりそうなのでメンゼンで手組するのが良さそうです。
対子落としてタンヤオ変化もないとは言えませんが、それはよほどの好ツモに恵まれた場合だけです。
点棒状況的に石橋さんは三着目になる1600−3200ツモか満貫ロンが必要なのでその条件を満たせそうな時は押し寄りです。
ツモツモ切り
次巡、石橋さんは
ドラ石橋手牌
3対子になり、、、、、、の6ブロックになりました。
次巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
2枚目のドラ引きで役なしリーチでも満貫の1シャンテンです。
ドラ色がマンズでそのマンズをドラを含めて一番多く独占しているのが近藤さんで、この辺りにもツキに恵まれたトップ目なのが現れています。
もし先に打していなければ、
ドラ例1
ツモにも対応できる例1の手牌にもなっていました。
ここは厚いマンズを生かしたい場面でした。
これなら平和、タンヤオ、一盃口、ドラ引きも無駄にしない手にもできます。
いざとなれば食いタンで満貫狙いもできます。
同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
ピンズが伸びればタンヤオもあり、3対子になったので対子手も意識したい場面。
は親の現物で北家現物のスジで、安全牌として持っているようです。
次巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
ソーズターツができ、受け入れができました。
これでカンチーでもタンヤオ・赤・ドラ2の12000点です。
同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
4対子で七対子2シャンテンで打、目一杯の形に受けました。
また同巡、石橋さんは
ドラ石橋手牌
3枚目のが場に切られて暗刻が厳しくなった石橋さんはソーズの横伸びを見て打。
石橋さん持ちでその外側のシャンポン待ちは悪くなさそうでしたが切り。
もしかすると岡田さんの国士をつぶしに行ったのかもしれません。(4枚切れになれば国士はアガれないから)
2巡後、石橋さんは
ドラ石橋手牌
2暗刻の1シャンテンになり、後は引きを待つだけです。
岡田さんの国士に必要な暗刻があるのも岡田さんに対して強い立場になります。
次巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
マンズリャンカンと受け入れの1シャンテンに変化。
マンズが入ればリーチ・タンヤオ・平和・赤・ドラ2の跳満〜倍満もあります。
同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
対子手→メンツ手に方向転換。
は親と西家現物です。
次巡、亜樹さんはツモ切りで七対子1シャンテンにもなっていました。
同巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
国士2シャンテンのまま足踏みしています。
次巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
は場に1枚切れ、はドラ表示牌で1枚見えています。
どちらを切っても差がないように見えますが、打なら4枚目のドラ引き時にアンカンできます。
近藤さんはここから打。
同巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
国士1シャンテンですが、混老頭・七対子のテンパイも入っていました。
ドラ例2
これなら岡田さんも勝負していたかもしれません。
更に同巡、石橋さんは
ドラ石橋手牌
リーチ・・ドラ6400点テンパイ即リーチ!待ち。
待ちのうちは場に1枚切れ、近藤さんに2枚で山に1枚、は亜樹さんに2枚で山に2枚の1+2=3枚。
石橋捨牌
マンズはが通っているのでリーチがリャンメン待ちなら、、、、待ちを否定できますが、だけ通っていません。
つまりリーチがマンズ待ちならが怪しいというわけです。
次巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
石橋さんの当たり牌を一発で引き、満貫テンパイ待ち。
待ちのうちは石橋さんに2枚、場に1枚切れの山に1枚、は場に1枚切れの山に3枚で合わせて1+3=4枚。
同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
近藤さんの当たり牌を引き、現物切りオリ。
次巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
ここで切りならカン待ちと狭くなりますが567三色同順で少し高くなります。
場全体を見ると、
近藤捨牌
亜樹捨牌
岡田捨牌
石橋捨牌
リーチ者石橋さんの現物は、これは亜樹さんの現物でもあり岡田さんは国士模様。
ここで近藤さんが切りなら当たり牌カンはワンチャンスになります。
近藤さんは打を選択。
もう終盤、14巡目ですがは山に3枚も残っています。
次巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
国士1シャンテンですが通ってない牌はの2枚もあります。
あと3枚は切らないといけない岡田さんは打を選択。
は近藤さんの現物ですが石橋さんには通っていません。
は石橋さんの現物ですが近藤さんの当たり牌。
岡田さんは役満に目が眩む事無く、落ち着いてオリを選べたのは良い判断です。
次巡、近藤さんはのワンチャンスをツモ切り、石橋さんへ放銃しました。
リーチロンドラ裏ドラ石橋手牌
このアガリはリーチ・・ドラ6400の2本場、7000点。
このアガリで
近藤 55300
亜樹 29900
岡田 7900
石橋 6900
ラス目・石橋さんは三着目と1000点差まで詰め寄ります。
オーラスは亜樹さん先制リーチに岡田さんが暗カン。
これで切りやすくなったを岡田さんが放銃。
リーチロンドラ槓ドラ裏ドラ槓裏ドラ亜樹手牌
このアガリはリーチ・ドラ4・赤・裏18000点。
連荘1本場は近藤さんが七対子1600点の1本場1900をアガります。
ロンドラ近藤手牌
これで
近藤 +77.2
亜樹 +26.0
石橋 −33.1
岡田 −70.1
近藤さんが大きめのトップで終了しました。
岡田さんが近藤さんの当たり牌をつかんだ場面で残り3巡で危険牌2枚を通すのは難易度が高めです。
国士テンパイならいざ知らず、1シャンテンならアガリも厳しいと見るのが現実的でしょう。
今回のまとめ
・残り巡目と通さないといけない枚数を天秤にかけて考える(岡田さんは国士無双1シャンテンまできたものの、残り3巡で危険牌2枚を通す必要があり、厳しい)
ドラ岡田手牌
岡田さんテンパイには残り3巡で通っていないを2枚とも通す必要がある。
は近藤さんの現物、は石橋さんの現物で二人の共通安全牌ではない。
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