2022年10月02日
ちょっとだけMリーグ#50
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は松本 吉弘プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/4qvA85oYjPM
2021年12月3日 第1試合
南4局
東家 萩原 聖人 37300
南家 内川 幸太郎 25800
西家 丸山 奏子 16500
北家 松本 吉弘 20400
(敬称略)
二着目・内川さんは満貫ツモか跳満ロンで逆転トップ、三着目は跳満ツモ、ラス目は倍満ツモで逆転です。
最初に親・萩原さんの手は
ドラ萩原手牌
この手は役なし5シャンテンかと何かのシャンポン待ちになりそうです。
テンパイスピードが遅い手なので他家から先制リーチが入りそうです。
その時にオリられるように最初から準備しておきたい状況だとも言えます。
ツモツモ切り
次に南家・内川さんの手は
ドラ内川手牌
この手からを除くと1〜3、7〜9と字牌だらけでチャンタ、純チャンが最初に見えます。
そこから123三色同順、789三色同順などの可能性が出てきます。
そうなると456をツモ切ることになるので放銃の可能性は他家より高くなります。
愚形受け入れが多くテンパイにも時間がかかりそうなので他家の動きに注意しながら進めます。
ツモ打
続いて西家・丸山さんの手は
ドラ丸山手牌
カンが入ればリーチ・平和・ドラの1シャンテンですが、それでは3900点で三着にしか着順アップしません。
丸山さんは満貫ツモか跳満ロンで二着、トップには倍満ツモか三倍満ロンが必要なのでどの辺りで妥協するのかで意見が分かれそうです。
例えばタンヤオを付ける、引きするまで待ってみるのも一つの選択です。
ツモ打
最後に北家・松本さんの手は
ドラ松本手牌
平和や345三色同順などが見えます。
松本さんは1300−2600ツモか6400ロンで二着、跳満ツモかリーチ棒が出て倍満ロンでトップです。
この手には赤+ドラがあるのでリーチ・平和・赤・ドラで満貫、やドラ引き、345三色同順ができるようなら跳満狙いで良さそうです。
次巡、丸山さんは
ドラ丸山手牌
引きでマンズ2メンツもあります。
また、引きタンヤオ変化もまだ残っています。
次巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
3対子で七対子3シャンテンとまだまだ時間がかかりそうです。
同巡、内川さんも
ドラ内川手牌
役なし愚形残り3シャンテンでは安手で勝負するのも厳しそうです。
次巡、丸山さんは
ドラ丸山手牌
引きでタンヤオが残り、引きでも平和か一盃口が残ります。
後は引きアンカンする手もあります。
次巡、丸山さんは
ドラ丸山手牌
タンピンになる引きで、ツモならテンパイです。
この時点で松本さんの手
ドラ松本手牌
カンが萩原さんに2枚、丸山さんに1枚と山にはあと1枚しか残っていません。
次巡、丸山さんは
ドラ丸山手牌
リーチ・タンヤオ・平和・ドラ満貫以上確定の待ちリーチ!
丸山捨牌
4巡目手出しで丸山さんはこのそばを持っていたのがわかります。
その後をツモ切っているのに後から手出しリーチでリャンカン形ではなさそうです。(とあって先に打はレア)
ということはリーチがピンズ待ちならの待ちが怪しいと考えられます。
リーチの同巡、松本さんは
ドラ松本手牌
打で345三色同順の見える1シャンテン。
萩原さんは打、内川さんは打と現物切り。
丸山さんと戦えそうなのは1シャンテンの松本さんくらいです。
次巡、松本さんは
ドラ松本手牌
高目345三色同順のリーチ・平和・赤・ドラ満貫、待ちリーチ!
待ちのうちはドラ表示牌に1枚、内川さんに1枚、丸山さんに1枚で山に1枚、は萩原さんに1枚、丸山さんに1枚の山に2枚で合わせて1+2=3枚。
4巡後、回っていた内川さんもテンパイ。
ドラ内川手牌
一気通貫・ドラ5200点、シャンポン待ち。
待ちは1枚切れで山に1枚、も1枚切れで山に1枚の合わせて1+1=2枚。
丸山さんの待ちはが山に1枚、が萩原さんに2枚、松本さんに1枚で山に1枚で合わせて1+1=2枚。
2巡後、松本さんツモアガリ。
リーチツモドラ裏ドラ松本手牌
このアガリはリーチ・平和・ツモ・赤・ドラ・裏の跳満、3000−6000でした。(+1000)
これで
萩原 31300
内川 22800
丸山 12500
松本 33400
と三着→一着の大逆転トップです。
松本 +53.4
萩原 +11.3
内川 −17.2
丸山 −47.5
この開幕戦以来、シーズン二度目のトップを決めた松本さんでした。
このトップについて松本さんは
「オーラスでトップ目に立ててるってだけでめちゃくちゃツイてる状態でこんだけトップ取れないの僕、開幕戦ぶりなんですね。
Mリーグ開幕しますみたいになってからトップ取ってなかったんで
本当に幸運な状態で恵まれてる中でこうやって取れてなかったんで、ほんと喜びもひとしおというか
だいぶまくられる・・・今萩原さんもおっしゃってましたけどまくられたり、まくったりするのがほんと麻雀なんで
全然ツイてないとは思わないですし、今日はツイてると思いますし
みなさんこうやってツイてない現場とかも見るかもしれないですけど
麻雀ってこういうのの繰り返しなので、本当に今日はその幸運の1個もらえて良かったかなと思います。
(オーラス、裏ドラをめくる心境は?)凄いやっぱりここまで来たら乗ってくれみたいなね、
もかなり自信なかったんで
もういくしかないみたいな感じで、もう横移動(他家同士の点棒移動)して御の字だと思ってたので
その薄いルートをくぐり抜けてツモってくれたの乗ってくれたってことで
今日は僕の方がちょっとツイてたってことですね。
そこがそれだけだと思います。」
親・萩原さんと松本さんの点差は18000点以下で、跳満ツモでいとも簡単にまくられてしまう点差だということですね。
親VS子で子の満貫ツモなら8000(アガリ)+4000(親のマイナス)=12000差以下なら逆転
親VS子で子の跳満ツモなら12000(アガリ)+6000(親のマイナス)=18000差以下なら逆転
親VS子で子の倍満ツモなら16000(アガリ)+8000(親のマイナス)=24000差以下なら逆転
今回のまとめ
・逆転条件(縮まる点差)から狙う役を考えてみる
松本さんはトップ目の親・萩原さんと16800点差で跳満ツモかリーチ棒が出て倍満ロンでトップ
二着目・内川さんと5400点差で1300-2600ツモか6400ロンで二着
ドラ松本手牌
ここからリーチ・平和・赤・ドラの二着やリーチ・平和・ツモ・345三色同順・赤・ドラ、リーチ・ツモ・三色・赤・ドラのトップなどを見る
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