2022年09月13日
ちょっとだけMリーグ#43
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は鈴木 たろうプロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/xFwdABCKhWI
2020年11月23日 第1試合
東3局1本場 供託リーチ棒1
東家 鈴木 たろう 19400
南家 岡田 紗佳 23600
西家 和久津 晶 30500
北家 石橋 伸洋 25500
(敬称略)
たろうさんはラス目ながら親で2600オールツモやリーチ棒が出て9600ロンでもトップ目になり、石橋さんは1000−2000ツモでも、岡田さんは1300−2600ツモでもトップ目になります。
※2巡目の親から見ていきます。
最初に親・たろうさんの手は
ドラたろう手牌
マンズ6枚+字牌対子2組で混一色・対々和や混一色・七対子、混一色・などマンズを中心とした手になりそうです。
ここにドラがくっついても・ドラで2900~3900止まり、のどれかが対子になっても七対子2400と安手になるのが見えています。
ここは混一色か対々和を見ながら進めるので良さそうです。
ツモ打
次に南家・岡田さんの手は
ドラ岡田手牌
これはドラを使った一盃口、4対子で七対子2シャンテン、暗刻が増えれば対々和、後はドラターツが埋まればリーチ・平和・ドラ2の満貫などもありそうです。
今後のツモにもよりますが、どちらかと言うと対子系の手が近そうです。
ツモ打
続いて西家・和久津さんの手ですが
ドラ和久津手牌
赤もドラもない1シャンテンと早い手で、先にを引くと変則三面張になりそうです。
もしアガリを見るならアガリが望めそうなの枚数に注意しながら進めましょう。
和久津さんはトップ目とはいえ二着目とまだ5000点差につき、ある程度高いアガリが必要です。
つまりここで役なしリーチ1300点をアガリにいくよりも引きで平和、一盃口の両方を見たりもできます。
あるいは引きを待ってみるのもいいでしょう。
ツモツモ切り
最後に北家・石橋さんは
ドラ石橋手牌
この手はほぼ平和・赤でリーチで3900~になりそうです。
ソーズが良形なので引きでリャンメン待ち以上にしたり、引き一盃口、三面張を見たりと色々と楽しみの多い手です。
後、マンズはで引きしない限り使いづらい形なのでここに執着し過ぎないようにしましょう。(引き受け入れも一応見る)
次巡、たろうさん、岡田さんと同巡に対子かぶりしています。
たろうさん、岡田さん共に七対子の見える手+対子かぶりでこの場も対子場が疑われます。
同巡、石橋さんは
ドラ石橋手牌
すでに1シャンテン。
ここに引きなら三面張です。
ここで切られたをたろうさんがポンして打。
ポンドラたろう手牌
混一色なら、、、とブロック数は足りているのでどこからでも鳴けます。
この直後、岡田さんは
ドラ岡田手牌
ドラ引きで平和・一盃口・ドラ2の2シャンテン、七対子でも1シャンテンでアガリも近そうです。
2巡後、たろうさんは
ポンドラたろう手牌
これで対々和も見られる手になりました。
同巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
平和でも七対子でも1シャンテン。
この同巡、石橋さんがツモ切ったをたろうさんがチーして打。
チーポンドラ石橋手牌
3巡後、岡田さんは
ドラ岡田手牌
七対子・ドラ2テンパイ、タンキ待ち。
岡田さんからが共に3枚ずつ見えていて、1枚切れ以外は良さそうな待ちに見えます。
この同巡、石橋さんは
ドラ石橋手牌
一番嬉しい引きでリーチ・平和・赤、待ちです。
高目なら一盃口も付いて満貫。
捨牌は
石橋捨牌
役牌から処理されて数牌も端から切られて変則手ではなさそうで、通常のメンツ手に見えます。
ピンズ、マンズと処理されているのでソーズが一番危険、次にマンズに注意といったところ。
リーチの次巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
ドラツモで空切り(ツモった牌と同じ牌を手出し)リーチ!
ドラながら石橋さん現物のスジなら多少切りやすいか。
このリーチを受け、和久津さんは切りでオリ。
次巡、たろうさんは
チーポンドラたろう手牌
危なそうな所を引き、切り1シャンテン。
次巡、たろうさんは
チーポンドラたろう手牌
石橋さんの当たり牌を引き1シャンテン。
この同巡、和久津さんは
ドラ和久津手牌
対子落としが平和テンパイ待ち。
ただしのうちは場に2枚切れ+岡田さんに2枚の純カラ、は場に4枚切れで和久津さんのアガリ目は0です。
次巡、たろうさんは
チーポンドラたろう手牌
ここからたろうさんは打とします。
なら2巡切れるのとこれが通れば次にも切りやすくなります。
次巡、たろうさんは
チーポンドラたろう手牌
同巡、和久津さんは引きオリ。
次巡、たろうさんは
チーポンドラたろう手牌
たろうさんにがあるので一応はツーチャンス。
場を見ると
たろう捨牌
岡田捨牌
和久津捨牌
石橋捨牌
また、リーチにが通っているのでリーチがリャンメン待ちなら、待ちを否定できるのでは少し切りやすい状況です。(には当たる)
たろうさんは打。
この同巡、石橋さんはツモ切りでこれをたろうさんがポンして打テンパイ。
ポンチーポンドラたろう手牌
これは1500点テンパイですがたろうさんはが当たり牌の確信があるのかもしれません。
それに供託リーチ棒が3本+1本場でアガれば1500+3300=4800点になります。
ラス目のたろうさんには喉から手が出るほど欲しい点棒。
待ちのはたろうさんがポン+和久津さんに1枚の純カラ、は場に1枚切れ+和久津さんに1枚で0+2=2、山に2枚です。
この同巡、石橋さんがをツモ切り、たろうさんのアガリとなりました。
ロンポンチーポンドラたろう手牌
高目で・赤の2900の1本場3200点です。(+3000)
これで点棒状況は
たろう 25600
岡田 22600
和久津 30500
石橋 21300
たろうさんはラス目→二着目に着順アップ。
この半荘は東場から5200ロン、満貫ツモと常にリードしていた和久津さんトップで終了しました。
和久津 38100 +58.1
たろう 28000 + 8.0
石橋 17500 −22.5
岡田 16400 −43.6
石橋さんの高目満貫リーチ、岡田さんのツモって跳満リーチと二軒リーチに1500点でぶつかりに行くたろうさんの気概を感じた一局でした。
親の1500点で二軒リーチと戦うのはあまりおすすめしませんが、相手の待ちと思われる部分をブロックした時には、こんな戦い方もあります。
このアガリは3200点のアガリですが、かわした石橋さんリーチ3900+岡田さんリーチ8000+3200=15100点の価値があるアガリです。
今回のまとめ
・連続形ができた時はリャンメン待ちや三面張のチャンス
に引きでリャンメン待ち以上になる、引きでも一盃口のできる形
に引きで一盃口チャンス
・安アガリでもリーチをかわせばそのリーチ分を合わせた価値のアガリになる(たろうさんのアガリは3200点だが3200+3900+8000=15100点分のアガリになる)
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