2015年04月22日
571. 藤竜也 元祖ダンディ俳優・北野武監督からオファー・横浜中華街 「A-Studio」
今日は楽しみですよ」と鶴瓶さん。「このゲストの方はね、こんなバラエティに出はれへん人やねん…」「映画でも寡黙やねん」
登場した藤さんは73歳とのことですが、相変わらず颯爽としています。
藤竜也さんは大学時代にスカウトされ、1962年に日活デビュー。石原裕次郎さんや小林旭さんたちが活躍していた時代の日活です。
その後、大島渚監督の映画「愛のコリーダ」(1976年)に主演し、世界的な評価を得ます。約50年間、映画の世界で活躍し続けてきました。
「オレね、お会いしたこともないし、喋ったこともないねん…」と鶴瓶さん。ちょっと緊張気味?
北野武監督からオファー
藤竜也さんは最新映画「竜三と七人の子分たち」で主演を務めました。
「ふざけた映画や」と鶴瓶さん。映画の要所要所にオナラの音が入っているのだとか。
台本には書かれていなかったそうなのですが。
「…もしオナラのことが書いてあったら、練習するの大変でしょうね」と藤さん。(笑)受け答えが絶妙。かなり面白い方だとお見受けしました。
「オファーがあったとき、どうだったんですか?」と鶴瓶さん。
「…北野さんは僕が出る以前に16本作られている」と藤さん。「…たぶん日本の今の映画界で、北野さんの映画に出たくないという人はいないと思います」「オファーが来て、『うそ!』と思った」
「マジで?」と鶴瓶さん。
「ええ…、『出てくれ詐欺』じゃないですけども…」と藤さん。(笑)
「そんなアホな…」(笑)
「いや、ほんとに」と藤さん。
ベテラン俳優たち
映画には中尾彬さんや近藤正臣さん等、超ベテラン俳優が勢ぞろい。日活時代から半世紀の付き合いのある中尾彬さんなど、しっかりしているほうだったとか。
ピストルを持って傾いて歩く78歳の俳優さんや、カンペの字が小さくて見えないので大きくしたら、それを読むのに顔が上下に動いてしまう俳優さん…。
北野監督は打ち合わせのとき、「話さないし目も合わさな」かったのだとか。「シャイな人ですね」と藤さん。
「町内のジジイたちが、昔ブイブイ言わせたうるさ型のジジイが、風呂屋なんかで奇声を上げてワイワイ言ってる、そういうふうにしてくれればいいんです」と北野監督に言われたそうです。「もったいぶって、間なんかとらないでください、と…」(笑)
普通、監督が「スタート!カット!」と声をかけるものですが、北野監督はそれもせず、助監督が前に出て、自分は後ろに控えるというスタイル。
それでも2、3度、俳優さんのところに来て、「今の、よかった…」と声をかけたそうです。
「そのときの私たちのうれしさ…」と藤さん。(笑)
「面白いんだって…」「面白いんだって…」とそのときの様子を再現。「やった!」と手を振りあげる藤さん。(笑)子どもやがな…。
中華街まで歩く
藤さんの自宅は神奈川県・横浜市。
横浜の町内の仲間たちとよく食べ歩きに行くそうです。もともとは近所のカレー屋で知り合った人たちだったとか。
12、3kmある横浜中華街まで20人くらいの人数で歩く…。
「藤竜也が町内の人連れて、えんえん歩いてるんですよ…」と鶴瓶さん。(笑)皆、お揃いの帽子をかぶって…。
きっかけは、人に横浜・中華街のおススメの店を訊かれて、うまく答えられない自分に歯がゆくなったことだそうです。
「横浜に住んでいて、中華街のことをあまり知らない…ハマっ子としては情けない」と藤さん。「皆で中華街に行って、全部の店を…」
大勢ですのでグループに分かれて、グループリーダーが決めた店に入るという…。見ただけで店の善し悪しがわかるという藤さん。頼もしいリーダーだそうです。(笑)
そうして感想を書きためたファイルが計7冊!かなり辛口の批評が書かれているそうで。
「ぼく、80軒くらい行ったんですけどね…」と藤さん。「1つの店で、全部おいしいということはない」
この店は餃子がうまい。この店は酢豚…と得意な料理が異なっているのだとか。
40人集まったこともあるという、町内の仲間たち。
素敵な奥様(元日活女優の芦川いづみさん。鶴瓶さんは大ファンだったそうです。実は私も…)と仲間に囲まれて、本当に幸せそうな70代…。これからもご活躍を。
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