2014年03月03日
417. 市川猿之助A 梅原猛・志村けん・ラスベガス・いたずら 「A-Studio」
長らく二代目市川亀治郎でしたが、2012年に四代目市川猿之助を襲名しました。
「愛着があったんですが、『寂しいです』って言っておきながら、襲名して3カ月経ったら、亀治郎なんてどっかに行っちゃった…」(笑)
「横綱になったら『横綱になる』っていう意識あるやん…」と鶴瓶さん。
従兄弟の俳優・香川照之さんが九代目市川中車として、歌舞伎の世界に飛び込みましたが、なかなか難しいことも多いようです。
「なんやろね、歌舞伎の世界って…DNA?なんやすごいなって…」と鶴瓶さん。
「環境だと思いますね。『においがうつる』ってあるじゃないですか?自分の部屋のにおいってあるじゃないですか?洋服に染み付く…。それって一日や二日じゃ取れないんですよね、それと同じ」と猿之助さん。「歌舞伎のにおいをつけるのが何十年もかかるんだと思います」
「それと、共通してみんなフザケてるよね…」と鶴瓶さん。(笑)「あほちゃうかというくらい遊ぶし…。あほちゃうかというくらい酒飲むし…。それで芝居のことも考えてるし…」
「エネルギッシュですよね」と猿之助さん。
鶴瓶さんは十八代目中村勘三郎さんと親友でしたが、
「頭、おかしいでしょ?あれ…」(笑)
「とても熱い方で…」と猿之助さん。
「熱い人やな…あれ」と鶴瓶さん。
猿之助さんいわく、歌舞伎役者には2通りあって、オンもオフも歌舞伎役者の人と、オフは家庭人としてきっちりこなす人と…。
「ぼくは何ですかねえ…両方ですねえ」
イタズラ好き
猿之助さんは舞台の上でイタズラするのが好きだそうです。
地方公演で口上のとき、「あれにおります○○は、短歌の名手。後ほど和歌を一首詠みます」と無茶振りをするのだとか。
「スーパーカブキU」で共演する佐々木蔵之介さんが、京都でディナーショーを開いたときのこと。舞妓さんが踊っていたところへ、ふらっと現れた猿之助さん、鮮やかにひとしきり舞ったのちサッと消えたそうです。
「驚かすのが好きなんです」
哲学者に弟子入り志願
几帳面で、書物をことのほか丁重に扱う猿之助さん。しっかりとは本を開かず、顔を近づけて本が傷まないように読むそうです。
大好きな梅原猛さんの著作は2冊ずつ購入したそうです。
「読む用と並べる用」
「哲学者ちゃうのん?」と鶴瓶さん。
「哲学者…。大好きで」と猿之助さん。
大学時代、弟子入りを懇願したそうです。
「『君は梅原猛になる必要はない。歌舞伎の中でぼくを活かしてくれ』って言われたんですよ」
そして、進路に迷っていた猿之助さんに、「君、焦っちゃいかん。焦るな」と言ったそうです。「何も言わないのに…。予言者のように…」「それで思いとどまったんですよ」
志村けんに憧れる
「志村けんのコント、好きなんやて?」
「ひとみばあさんが大好きで…」と猿之助さん。「ああいうの、出てみたいです。池落ちたり…」
「絶対喜ぶよ!四台目猿之助があれ出るの…」と鶴瓶さん。
「スリッパで叩かれたり、面白いじゃないですか?」と猿之助さん。
猿之助さんの夢はラスベガスで歌舞伎をすることだそうです。旅行で行って思ったのだとか。
「できるなら専用の劇場を建てて…ノウハウを教えて、歌舞伎の。それで歌舞伎の演出を使ったショーをやってほしい…。いや、ほんと、やりたいです」
そして、「スーパーカブキが一番近いと思いますね、今まで海外でやったことないので…。なんとか持っていきたいんですよ…。何とかお願いします」と鶴瓶さんに懇願。(笑)
「いや、おれは…」(笑)
トークの前半で猿之助さんが言った、「歌舞伎のにおい」という言葉に私(よしろう)は興味を持ちました。確かに発声から立ち姿、ちょっとした身のこなしに、独特のものがありますよね。そうか…。
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