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2020年12月07日

漆塗りで使う刷毛の洗い方(塗る前と塗った後)

漆塗りで使う刷毛は、サラダ油や菜種油で漆を洗い落として保管します。

そうすることで、保管中に刷毛が漆で固まってしまう事を防ぎます。

そして、次に使うとき(塗る前)は、必ずテレピン油など漆の溶剤として使っている揮発性の油で、サラダ油や菜種油を洗い落としてください。

刷毛にサラダ油や菜種油がついているまま漆をつけてしまうと、漆が硬化しなくなってしまいます。

そして、塗り終わった後は、サラダ油や菜種油で漆を洗い落として保管します。

私の刷毛の洗い方

塗る前は、新聞紙1枚(2面分)を四つに折り、その上で刷毛にテレピン油をよく染み込ませて、プラスチックのヘラで突きだすのを三回位繰り返して、その新聞紙を折り畳んで脇に置いておきます。

そして塗り終わったら、さっき使った新聞紙を広げて、その上で刷毛にサラダ油をつけて、プラスチックのヘラで突きだすのを二~三回繰り返し、漆を洗い落として保管します。

最後に、刷毛洗いに使った新聞紙をゴミ箱に捨てて終わりです。

大事なポイントは、漆にサラダ油や菜種油を混入させないことと、刷毛を使い終わったらサラダ油や菜種油をつけて保管する事です!

2020年12月06日

拭き漆(摺り漆)の基本的な工程

1.木地の仕上がりがキレイでなかった場合は#240位のサンドペーパーで磨く

2.木地に少しテレピン油などで薄めた生漆を刷毛で塗って、たっぷり染み込ませる(手に漆をつけたくない場合は二回に分けても良い)

3.段ボールや衣装ケース等の箱に、濡らして絞ったタオルなどを一緒に入れて漆を硬化させる(湿度が高い方が漆は硬化しやすい)(1~2日位)

4.#400位のサンドペーパーで、木目に沿って軽く研ぎ、濡らして固く絞った布で拭く

5.砥の粉と生漆を混ぜた錆漆を刷毛で塗って、布で拭き取る(木の道管を埋める)

6.箱に入れて漆を硬化させる(1~2日)

7.#400位のサンドペーパーで、木目に沿って軽く研ぎ、濡らして固く絞った布で拭く

8.生漆を、折り畳んだ布か刷毛ですりこみ、布やティッシュなどでふき上げる(最後に木目に沿って拭き取り、キレイに仕上げる)

9.箱に入れて漆を硬化させる

10.8~9をもう一度繰り返す

11.#800のサンドペーパーで木目に沿って軽く研ぐ

12.8~9を二回~三回繰り返す(完成!)

漆をしっかり硬化させるために、完成してから3ヶ月ほど経ってから使い始めましょう。

完成してすぐに使うと、漆にかぶれる人もいるので、注意しましょう。

2020年12月05日

漆塗りのお椀、究極の四択

もし、本当に良い漆のお椀を買おうと思ったら、ちょっと高いけど下地が布着せ本堅地の物か、和紙を貼っているものが良いです。

布着せ本堅地と言っても、布をお椀の底だけでなく、縁と高台にも貼っているものが良いです。

このような下地がしっかりしているもので、上塗りはシンプルな物が使いやすいそうです。

となると、朱塗り、黒塗り、朱溜塗りの3択でしょうか?

もう一つ、津軽塗りのななこ塗りも加えておきます。

せっかく買うなら更にこだわって、朱塗りなら下に黒い中塗り、黒塗りなら下に赤い中塗りが塗ってある物はいかがでしょうか?

使い込んですり減ってくると根来塗り、曙塗りになるイメージです。

朱溜塗りとななこ塗りは最初から二層の漆を楽しめる塗りかたです。

この四択なら皆さんはどれが好きですか?

2020年12月04日

食器棚の漆器に紫外線?

家の食器棚に入れていた漆塗りのお椀をよくみると、上半分だけツヤが消えていました。

朱塗りのお椀は上半分だけ黒っぽく変色していました!

ナゼ上半分だけなのか?

洗剤で洗ったからだとすれば全体的にツヤが消えたり変色したりするはず。

他の原因を考えると、紫外線かも?と思い、ツヤが消えたところと消えていないところの境目をよくみると、ちょうどお椀が重なって影になるところが境目になっていました!

重なって影になるところはツヤが残っていて、光が当たるところはツヤが消えていたので、やっぱり紫外線かなと思いました。

朱塗りのお椀の変色も、重なって影になるところが境目になっていました。

家の食器棚はすりガラスの戸になっていて、意外と紫外線が入っていたのかな?と思いました。

ツヤが消えただけのお椀は、摺り漆で修理しようと思います。

朱塗りの変色はどう修理しようかな?

塗り直すしかないかな?

皆さんも漆器の保管場所に気をつけてください。

2020年12月03日

漆器の取り扱いのポイント・注意点

合成塗料の器や、プラスチックの器などが普及して、漆塗りの器を使う機会が少なくなり、漆器の取り扱い方がわからないという人は多いと思います。

そこで、基本的な漆器の取り扱いの注意点・ポイントを解説したいと思います。

まずは、漆器に傷をつけないためのポイントです。

1.洗う時、スポンジの硬い方でこすらないこと
スポンジの柔らかい方でやさしく洗うのはOK

2.漆器に金属製のモノ(スプーン・フォークなど)を当てないこと
お椀に入れた味噌汁やスープを、スプーンやフォークでかき混ぜてはいけません!

3.漆器にやきものを重ねないこと
やきものの高台や縁の欠けた所などが当たれば当然傷がつきます!


次は、洗い方のポイントです。

1.やきものや金属製のものなどと一緒に水につけておくのはダメ
やきものや金属製のものに当たれば傷やへこみができてしまう!
水につけておくのは、温度と湿度の急激な変化によって木地がゆがんでしまう恐れがあるのでダメ

2.食器用洗剤で洗うのはどうしても汚れが落ちにくい時だけ使う
普段から漆器を食器用洗剤で洗っていると、表面のツヤが消えやすい感じがします。

3.理想の洗い方は、使い終わったらすぐに漆器だけぬるま湯ですすぎ洗いをして、布巾で水気を拭くこと


保管のポイント

基本的には食器棚にしまっておけば大丈夫です。

漆は紫外線には弱いので、直射日光が当たらない所に保管します。

重ねる時は、間に布やティッシュをはさめればより安全です。

使わないで長期的にしまっておくのも良くないそうです。

なので、積極的に使いましょう!


良い漆器は取り扱いに注意して使えば長持ちしますし、使い込むほどツヤが増すものです。

2020年12月02日

割れが入った木の器を漆で修理する方法

木の器に割れが入った場合の修理の手順をザックリと説明してみたいと思います。

油分が残っていると、漆が硬化しないので、まずは割れ目の油汚れを取るために、エタノールなどで油分を取り除きます。

そして、木の器の割れ目の溝が大きい場合、こくそ漆というパテのようなもので溝を埋めます

こくそ漆とは、小麦粉に水を足して練り、生漆を足してまた練り合わせ、最後に木粉を混ぜ合わせたものです。

こくそ漆は、1度に厚くつけると硬化しきれない時もあるので、2度に分けてつける方がよいことが多いです。

その次に、さび漆という、砥の粉に生漆を足したもので、こくそ漆のザラザラを滑らかにします。

そして最後に表面をコーティングして、きれいに仕上げます。


割れ目の溝が小さい場合、さび漆だけで溝を埋め、漆で表面を仕上げます。


最後の仕上げは、拭き漆仕上げの器なら摺り漆、朱塗りの器なら朱色の漆、黒塗りの器なら黒色の漆で、修理の跡がなるべく目立たないように仕上げます。

全体の流れをなるべくわかりやすくするために、かなり簡略化してみましたが、伝わりましたでしょうか?

2020年12月01日

汁椀を断面図で比較!

下手な手描きのイラストですが、3種類の汁椀の断面図を描いてみました。

それぞれの形の解説をします。

汁椀1
owan1.jpg
この形は3つの点で良くないです。
1.口が当たる所が薄すぎて割れやすそうだし、口触りがよくない
2.底の部分が厚すぎて、木地のゆがみで割れが入りやすい
3.姿がカッコ悪い

汁椀2
owan2.jpg
この形は基本的な良い木地です。
1.口が当たる所が程よい厚みと丸みがあって、口触りがよい
2.底の部分も厚すぎず薄すぎず、割れが入りにくい
3.姿は伝統的な自然な形で、使いやすい

汁椀3
owan3.jpg
この形は端反り(はぞり)の汁椀で、口触りが特に良いです。
1.口が当たる所が反っていて、唇にフィットする感じで口触りがよい
2.端が反っているので、液体が口に入るとき加速するので、慣れていないとビックリする。

汁椀3は慣れれば使い心地が良いと思います。

2020年11月30日

摺り漆(拭き漆)ができれば漆器の修理もできる?

漆器を使っていると、ツヤが無くなってきたり、すり減って木に水分がしみ込んできたりします。

そんな時、摺り漆(拭き漆)のやり方を知っていれば、簡単な修理なら自分でできます!

修理だけでなく、自分で摺り漆の漆器が作れちゃうんです!

「摺り漆をやってみたい」という方には、「摺り漆セット」「拭き漆セット」というものが色んな所で売っているので、やってみてほしいです。

このようなセットには、必要な道具一式と、やり方の説明書もセットになっているので、すぐに始められます。

検索キーワードの例→「拭き漆 セット」「摺り漆 セット」「摺漆 セット

注意点としては、漆が皮膚につくとかぶれてしまうので、ゴム手袋をはめて、白い長そでの作業着を着てやった方がよいと思います。

ハケで漆を塗っていると、意外とあちこちに飛び散っているので、白い長そでの作業着を着て、漆がどこについているかわかりやすい方が皮膚につけないで作業ができると思います。

私は初めて漆を扱った時、思いっきり手について、漆かぶれが広い範囲で出て大変な思いをしました。

皮膚科に1ヶ月くらい通いました。

なので、それくらいの対策をしておいた方が良いと思います。

でも、1度かぶれて治ったら、2度目以降は部分的にちょっとかぶれる程度になったので、今は怖くありません。

それに、漆の扱いに慣れてくると、皮膚にあまりつけないで作業できるようになります。

もし皮膚についたら、なるべく早くサラダ油で拭きとっててください。

漆かぶれだけ注意していれば、自分で漆器を作ったり、修理したりするのは楽しいですよ!

2020年11月29日

漆器の選び方2

漆器を買う時に、木目調の塗りがよいか、朱塗りか黒塗りがよいか、模様や蒔絵の入った物がよいか、色々な種類があって迷うと思います。

そこで、それぞれの特徴をまとめてみたいと思います。

まず木目調の塗りですが、これには2種類あって、漆の塗膜が薄くて木目が明るく見える「摺り漆(拭き漆)」と、塗膜が厚くて木目が暗めに見える「木地呂塗り」があります。

耐久性は、塗膜が厚い木地呂塗りの方が丈夫です。

朱塗りや黒塗りには、下地に布を貼っている物と、貼っていない物があります。

下地に布を貼っている物を「布着せ本堅地」と言って、木地の割れを防ぐ丈夫な漆器の証です。

その他に、朱塗りがすり減って、下に塗っていた黒塗りが所々見える「根来塗り(ねごろぬり)」という物もあり、漆器好きの間では人気があります。

下に赤や黄色を塗った上にあめ色の漆を塗った「溜塗り(ためぬり)」と言う物もあります。

模様が入った塗り物には、津軽塗りや若狭塗り、静岡漆器等があります。

漆を何度も塗り重ねて模様を作っている物を「変わり塗り」と言い、丈夫な物が多いです。

朱塗りや黒塗りの上に装飾が入った物には、蒔絵、沈金、螺鈿などがあります。

こういった物は、幾何学的な文様や唐草、日月文様などの季節を問わない無季文様のものが一年中使えるのでオススメです。

これだけの知識があれば、かなり良い漆器を選べると思います。

2020年11月28日

漆器の選び方1

一口に漆器と言っても、色々な形、色々な素材のものがあります。

その中で、もし私が初めて漆器を買うなら、箸とお椀を選びます。

なぜなら、漆塗りの良さが一番わかりやすいからです。

まずはお箸から説明します。

漆で塗ったお箸と、合成塗料で塗ったお箸とでは耐久性が全く違います。

皆さん経験あると思いますが、スーパーや100円ショップで買った安いお箸を使っていると、1年ももたずに塗装がはがれる物が多いです。

それに比べて、下地から漆で塗ったお箸は、簡単にははがれてきません!

しかし、合成塗料にも利点はあります。

カラフルな色やメタリックカラーで塗れたり、細かい模様をプリントできたりするところと、安いという点です。

続きまして、お椀について説明します。

まずプラスチックのお椀と木製のお椀の比較ですが、肌触りや口触り、質感が木製の方が良いです。

それから、熱いお味噌汁を入れて手に取ったとき、プラスチックのお椀なら「熱!」となりますが、木製のお椀は外側まで熱が伝わらないため、使い心地が良いんです。

でも、スーパーやホームセンターなどで売っている、安い木製のお椀を買って、1年ももたずに底のあたりに割れが入ってしまった!ということはありませんか?


そのようなお椀を選ばないためには、2つのチェックポイントがあります。

1つ目は、お椀の底が厚すぎない物を選ぶこと。

これは、木地の形が良くないと、歪んで割れが入りやすいからです。

安い木製の汁椀を手にとって、底の厚みを確認してみると、大概分厚いです。

2つ目は、下地に布を貼っている物を選ぶこと。

これは、塗り方で割れを防ごうというものです。

この2点をチェックしておけば、かなり良い汁椀を選べるでしょう。
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