年金改正で繰り下げ上限拡大 平均寿命90才時代のお得なもらい方は?
️年金のもらい方をどう考える?
2020年6月5日に公布された「年金制度改正法」により、年金受給の方法が大きく変わった。
いつ年金を受け取り始めるのか、実に15年の間でタイミングを選べるようになる。
何も考えずに「65才からもらえばいいや」はナンセンス。
それぞれの老後プランに合わせて年金受給をオーダーメードする時代。
老後の安心を手に入れるために、「自分だけの最高のもらい方」を見つけてほしい。
ここから詳しく説明していきます。
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️「年金制度改正法」で変更された年金受給のなかでも目玉とは
2022 年4月から適用される「繰り上げ」「繰り下げ」受給の制度改正。
「繰り上げ受給は、通常の65才より前倒しで年金をもらうこと。
早く年金が受け取れる代わりに毎月の受給額が減額される。
いままでは1か月前倒しするごとに0.5%の減額率だったのが、今回の改正で0.4%減と小さくなり、お得になった。
「繰り下げ受給」は、65才から「10年間の繰り下げ」が可能になった。
「通常より後ろ倒しでもらう繰り下げ受給は、遅く受け取る分、1か月ごとに0.7%増額される。
これまで後ろ倒しにできるのは70才までだが、今回の改正で上限が75才まで広がる。
「繰り上げ」を選択している人は現状で約30%
「繰り下げ」を選択している人に至っては1.5%
果たして、多くの人のように年金は普通に65才からもらうのが、最良の選択なのだろうか。
ライフプランは人それぞれで、年金に求めることも千差万別で、65才にこだわる必要はまったくない。
自分に合った受け取り方は何か、この機会に考えてみる。
繰り下げ受給の上限年齢が広がり、実に15年の間で受給のタイミングを選べるようになる。
人によって人生いろいろ、老後もいろいろ。
️何も考えず65才からを選ぶのはナンセンス
⏹️健康長寿も判断材料の1つ
選択の判断材料の1つになるのが「寿命」。
@繰り上げの場合
早くから確実に年金をもらえることがメリット。
万が一、早く亡くなっても、それまでにまとまった額を受け取れる可能性が高い。
A繰り下げの場合
長生きするほど受給総額で得しやすい。75才まで繰り下げると、増加量は84%にもなる。
⏹️「繰り上げ」「繰り下げ」をした場合、何才まで生きたときに得するのか、損するのか
国民年金を満額受け取る人が、60才に繰り上げた場合、80才までに寿命がくると得することになる。
逆に75才まで繰り下げた場合、86才より長生きできれば、それ以降は得する計算となる。
日本人の平均寿命は100年間で約2倍に伸びており、20年後には平均寿命が90才に到達すると予測されている。
特に女性は長生きで、将来的に「100才まで生きる確率」は20%近くになるとみられている。
長生きできる可能性は今後どんどん増える。
75才を過ぎると健康なままでいられる人はどうしても少なくなる。
我慢して年金を増やしたけど満足に使えないことがあるかもしれない。
自立して生活できる『健康寿命』を目安に受け取り方を選ぶ考え方もある。
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2020年07月27日
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