知足按分 癒しのTemple World

フリーの映画写真をどこから手に入れればいいのか分からないので、勝手にイメージを作ってみました。

監督　エリック・ハイセラー
出演　ポール・ウォーカー, ジェネシス・ロドリゲス, ナンシー・ネーヴ
ジャンル　ドラマ, アクション

アマゾンのリンク


アメリカ　2014年

ハリケーンなのに、CGゼロ(題名と内容の乖離が激しい映画)
上の、著作権回避のイメージ写真と映画名の合わないこと甚だしい。


みました。久しぶりに感動。

奥さんと喧嘩した時。仲直り出来ず、一人でいじけている時。


前情報もなく見たのが良かったかもしれません。
ただただビックリしました。てっきりハリケーンのCGコッテリという映画かと思っていましたので。
ですから、ネタバレ無し、と歌っていますが、今から見られる方は、全く無で見た方が本当は良いのでは？


ポール　ウオーカーというお方は、もう亡くなったんだとか？前回の、韓国映画レビューで見た「スカーレットレター」もそうでした。アマゾンプライムは、こういう映画を特集しているのでしょうか？

この後の映画の撮影途中で亡くなったとのことで、この映画の演技は正に一世一代と言ってもよい、名演技でしょう。一時期、出家頭の俳優が多かったハリウッドも、最近はこういう顔がはやりでしょうか？
奥さん役の、ジェネシス・ロドリゲスは宇宙人みたいな目をしています。


見たい。


家族みんなで見ては如何でしょうか？仲直りをした後に。


以下、興味を持ち、ググってウィキりました。

ハリケーンカトリーナはアメリカ史上7番目に大きなハリケーンで犠牲者数では歴代3位。2005年8月に発生。特にアメリカ南部で大きな被害を出したが、ハリケーンによる死者は、1335名、間接的な犠牲者は、335名です。この間接的犠牲者と言うのが、この映画と大きくかかわっており、ハリケーンによって孤立し無法化した地域の一部が暴徒化し、そのために出た犠牲者も多かったという事です。

それと興味深いのは、このハリケーンの被害が大きかったルイジアナ州では、州兵をイラクに送っており、このため、災害対応が遅れたとのこと。(全てウィキ受け売りですが)つまり、この時の大統領は、あのジョージブッシュで、その時は牧場で休暇中という、タイミングの悪さでした。

それと、1900年に起きた、ガルベストン・ハリケーンがアメリカ史上最大の犠牲者数で12000人とありました。

すみません、映画の主人公は、このハリケーンではありません。
ですから、ハリケーンの結果、起こったある病院の孤立した環境で起こった事件です。

ハリケーンの来る日に出産で奥さんに付き添った主人公はここで、奥さんを亡くし、その代わりにそのおなかにいた娘と病院に残ります。電気が止まり、手動での充電機では3分しかバッテリーが持たず、新生児の人工呼吸器が止まれば、娘は死んでしまいます。また、点滴も残り少ない状態です。

というところで、主人公の孤独な戦いが始まるのですが、名前がハリケーンアワー(本当はHOURS)なので、心のどこかで、ハリケーンのCGが出てくるのを待っているわけです。そして思ったのは、もうCGにはうんざりということです。映画の名前、表紙の写真から、この内容は想像できず、逆に、演出かなと思いました。

しかし、この極限状態で確か42時間以上。救助に来る人より、邪魔をしに来る人の方が多い！

ウィキによれば、ニューオーリンズの刑務所では、看守不在のまま、(どこへ行ったのですか？)受刑者600人以上が食料も与えられず、四日間放置され、517人が行方不明とか？(これもどこに行ったのでしょう？)

そういう状況で、生まれたばかりの新生児と孤立することの恐怖。不安。

最後の最後まで目が離せず見ていたのですが、正直最後のところで感動し、涙腺が緩み、食べかけの納豆を使途度に塩辛くしてしまいました。

このポールウオーカーの遺作は、あまり評価が高くないようですが、それはハリケーンのCGへの期待のためではないかと思います。


ポールウオーカーはこの後、交通事故で亡くなったということですが、
本作の最後のシーンで、今まで暗かった病室に、外から太陽の光がサッと入り、彼の顔を照らします。
私にはその時、どこかから、光明真言が聞こえてきました。

ご冥福をお祈りいたします。

合掌。


9点