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2023年09月02日
地下鉄のザジ
地下鉄のザジ
その屋根の銀色の水平はどこまでもどこまでも、
視界の隅から隅まで続いていた。
僕は時々その工場の屋上に上がり、
自分の歩いているこの人生は、
良い方学なのか、
悪い方学なのか、
問うてみた。
自分の歩いているこの人生は、
夢か、
絶望か、
問うてみた。
回答は一言。
“大丈夫♂️”だった。
僕は、煙草を吸わないので、
ひとところにボーっとしているのが苦手だ。
階下でプリウスのクラクションの音がして、
僕を夕食に迎えに、
娘が来た事を知らせた。
今日はシズラー?
それともピザ?
イタリア料理にしませう。
屋上の鍵をかけながら、
心ここに無く、
悪いことは全て忘れた。
いつかこの屋上の水平を娘達と、
ルイマルの「地下鉄のザジ」の様に、
駆け回る日を夢見て