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2017年10月13日

2型糖尿病のインスリン注射による治療

2型糖尿病で内服薬を使用しても血糖コントロールが不良で、
高血糖が続くときにインスリン注射を開始します。
しかし、場合によっては、内服薬を使用する前にインスリン注射を行うこともあります。
例えば、始めて糖尿病と診断されたときに、すでに体重減少、口渇、多飲、多尿、尿ケトン体要請など
インスリン不足による高血糖の症状がある場合には、
高血糖を早く正常域に戻すために最初からインスリン療法を行います。

<どんな時にインスリン療法が必要か>
・血糖コントロールが悪い時
・ケトアシドーシスがある時
・病気になった時や手術を受ける時
・妊娠している時
・腎臓や肝臓の働きが悪い時

<どのようなインスリン注射を行うのか>
病状に合わせて、以下の方法から適した治療を選びます。

・1日1〜2回のインスリン注射
2型糖尿病の方の多くは、インスリン分泌する能力がある程度保たれています。
このような状態であれば、中間型や混合方のインスリン製剤を1日1〜2回注射することで、
多くの場合は血糖のコントロールが可能となります。
より持続性のある持続型溶解インスリンを1日1回注射する方法もあります。

・1日3回のインスリン注射
食事に合わせて1日3回注射するインスリン療法を行います。
超速効型や速効型または混合型インスリンから糖尿病の症状に適したインスリンを用います。

・1日4回以上のインスリン注射
2型糖尿病であってもインスリン分泌が著しく減少している場合には、
1型糖尿病と同様に1日4回注射する強化インスリン療法が必要な場合もあります。
中間型や持続型溶解インスリンを1日1〜2回注射し、
さらに食事に合わせて1日3回速効型や超速効型インスリンを注射します。

<内服薬とインスリンの併用療法>
内服薬とインスリンを併用して治療を行うことがあります。
α‐グルコシダーゼ阻害薬、チアゾリジン系薬、ビグアナイド薬またはスルホニル尿素薬は
インスリンと併用することがあり、
よりよい血糖コントロールを得るために有効です。
ただし、血糖値を下げる働きが強まるため、低血糖には注意が必要です。

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