ビジネス知識　総合研究所

第６話　「確率の変動」

皆さんは、確率というものを考えたことはありますか？
私はあります。最初のころトレードは運勝負だなんて思っていましたからね。
しかし、確率という情報はトレーダーにとって利益になる事が多くあります。

勝率というのはトレーダーの中では非常に重視されるものです。
しかし、物価と同じでそれは上がったり下がったりしますよね。
確率というものは一定でなく変動する事がよくわかると思います。

それでは変動する確率に惑わされず、如何に活用するのでしょうか？



それでは確率とはいったい何に対して値が変わるようにできているのでしょうか？
ここで「環境」という言葉に着目してみましょう。

環境とは、「生活基盤」「人間の性質」「貧富」などが生まれる事によりにより成り立ちます。
つまり、環境というのは人が集い社会を作る時に出来る指向性によりタイプが決まります。
例えば、食料の生産に適さない環境で集落を築いた場合、食料の推移データが非常に重要視されます。

環境とは、不足しているものが軸となり構成されることが多いです。
ここで勝率の話をしましょう。環境で行動を対比します。
ａ行動＝食料に困っていない村で食料を買い込み、食料に困っていない村に売る。
ｂ行動＝食料に困っていない村で食料を買い込み、食料に困っている村に売る。
行動に対して、制限をかけます。「食料は買った当時から２０％高額にして売りなさい。」
売れる確率が高いのはどちらでしょうか？

一見すると当たり前です。間違いなくｂ行動の値が高いとみるでしょう。
しかし、これが最もトレーダーが知るべき情報になります。
「交渉成功確率が高い条件でのみトレードをする。」というフレーズは人気ですね。
これは、投機や情勢を見て「そうなりそう」でトレードをする事ではありません。
全ての確立を対比したうえで、最善の準備をして取引に臨むから交渉成功確率が高いのです。


確率とは、統計的なものであって希望的観測ではありません。
さらにこの事を踏まえたトレーダーは星の数います。この上を読まなければ勝てません。

確率は、時間軸と空間軸により微量で変化し続けます。
必ず確率を味方に付けた取引を心がけましょう。