ビジネス知識　総合研究所

第５話　「需要推移」

世の中には一番見られているものが欲しがられます。
逆に見えないものは誰にも買われません。

人の欲しがるものは短期間でも長期間でも推移していきます。
永遠に同じモノを欲しがる人はほとんどいませんね。
トレードをして儲かる場所は需要推移を見極めることで分かります。

では、はじめていきましょう。


需要とは何か…それは無くては困るものです。
オイルショックの狂乱物価というものをご存知でしょうか？
当時石油というモノは工場、運輸、生活に至るまで幅広く使用されていました。
それが、ペルシャ６湾が発表した石油価格70パーセント値上げ表明により、石油の上昇がスタート。
最終的に、石油を原料または燃料としたモノが高騰し続け、社会の経済は疲弊していきます。
日本の高度成長が終わりを告げたのもこの時でした。

この時から、石油に対し省エネルギーや新電気発電システム（太陽光）を呼びかける声が多く出ました。
石油に依存せずとも、日々の暮らしを守っていきたい人が大勢いたからです。
需要という言葉は、与えられているときには生まれません。失って初めて生まれるものです。

では需要推移とは何か、それは目移りの事ではありません。
「与えられている当然のものがなくなった時、それが必ず必要になる事。
　伴って、人間には必ず必要と感じるものがあり、それらが失われたとき一気に需要が変わる事。」

例えば電気システムが稼働不能になった際、電気が必要だから電気を作らなければならない。
これも生活基盤における需要の推移です。
今満たされているこの世界では需要は、娯楽や趣向に限定されます。
しかし、娯楽を楽しむ余裕がなくなるほどの需要推移も確かに存在するのです。


我々トレーダーが最も警戒すべきは、生活基盤が崩壊するレベルの需要推移です。
そして、警戒し行動していればそうなったとき、あなたは億万長者になれるでしょう。

しかし、忘れてはいけません。
我々は生活基準が高い国にいるため崩壊を恐れているのです。
逆に、基準が完成されていない国では、それを商材にすることもできます。

トレードは多種多様なものがありますが、全てに共通する大事なことがあります。
「欲がるモノを渡して、欲しいモノをもらうという当たり前のことを忘れないこと。」
決して忘れぬようお願いします。