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2016年01月03日

Scoovo C170でへんなものを造りました

DSCN2661.JPGDSCN2662.JPG


 年末とお正月中にへんなものを造りました。それではクイズです。
 上の造形物の使用目的を当ててください。
「ガソリンスタンドの屋根」みたいですね。屋根の耐久性を高めるために上右図のように梁を縦横に入れてあります。屋根の下には空間があります。足(柱)は3本です。つまり3脚です。

 正解は下の図です。これは自炊3脚です。
 自炊とは何か。
「はてなキーワード - はてなダイアリー」によると、「自炊」とは - 書籍を裁断してスキャンし、デジタルデータに変換する行為。

SN3O0358.JPGDSCN2671.JPG


 図書館で借りた本がとても気に入りました。2回借りました。それぞれ貸し出し延長もしました。自分の手元におきたい、と思ってインターネットを探りましたが、新しい本は販売していないようです。古本が定価より高値で売りだしていました。「ウーーン、それならば自炊しようかな」というわけで自炊3脚を造りました。本は借りたものであろうがなかろうが、裁断などしたくはありません。
 写真のようにページを画像として読みとります。カメラは5年以上前に購入したNikon COOLPIX880です。メモリは128MBしかありません。当時はこれでも最高のオプションメモリでした。マクロ機能があって接写ができます。
 私の場合の自炊は、上左の写真のように書籍を広げて上に透明アクリル板を静かに乗せて(本をいためないように)平らにして撮影します。自炊3脚は0.8キログラムです。軽いのでカメラといっしょに持ち上げることができ、位置調整は簡単です。
マクロ撮影であっても30センチ以上の距離は必要です。上右の写真のように3脚部分は高さが調整できるようになっています。
 今回自炊したのは レイ・ブラッドベリ作「火星年代記」講談社ルビ訳 です。英語は得意ではないのだけれどルビがついていると読めます。250ページ程度ですが、けっこう短時間で自炊できました。テキスト化はしません、画像のままタブレットで読みます。指先でページをめくることもできるし、大きさも自由自在なので便利です。下の画像をクリックして見てください。ルビも見事に読めます。

DSCN2657.JPGDSCN2404 .JPG


 次回あたりはScoovo C170の機能について書いてみたいと思っています。書きたいことはたくさんあるのですが、より確かなことを述べたいのでしばらく時をおいているところです。

2015年12月29日

Scoovo C170 の楽しみ

 新しい造形物を2つ紹介します。

 1つ目は右の写真です。
 これは「2台目のScoovo C170が来ました(その2)」で紹介した整理棚と材料は同じです。
 同じ1種類のパネルとコネクタの組み合わせです。ただ、4種類目のコネクタ(クロスコネクタ)も使用されています。パネルがクロスするところです。大きさはセンチ単位で40×20×60です。パネル1枚が10×10です。
 容積では前回の整理棚を上回ります。重量は同じく1.6キログラムでした。
 シャツ、ハンカチ、靴下などの衣料品の整理ボックスとして使用しています。
 パネルの接続には接着剤は一切使用していません(今のところはずれるようなことはないので不要)。
DSCN2373.JPG


DSCN2375.JPGDSCN2377.JPG


 2つ目は上の写真です。
 これは棒状の足で何段にも重ねることができ、足の長さも接続して長くできるように設計しました。
 上記のパネルのブラインドをなくしたものとサイズを変更したものが用いられています。
 パネルの数からサイズが分かります。棒1本(1段)の長さは14センチです。ScoovoC170の限界は15センチですが、スカートを描くことを考慮するとこれが限界です。重量は0.8キログラムです。
 右の写真のようにキーボードを置く目的で作成しました。狭い部屋で4台のパソコンを同時に動かしています(1台はノート)。
 このまま手を入れてタッチタイピングします。キーボードはスペースをとります。意図しないキーが押されたら作業が滞ってしまうので直接重ね置きはできません。
 というわけでScoovo C170に仕事をしてもらったわけです。


 自分で設計したものは使い回しができます。
 どのように使いまわすかアイデアを考えるのがとても楽しいです。
 私は作成したSTLファイルを他人に譲るのはあまり好みません。というのは「設計段階から自分で行って3Dプリンタで実現するのが本当に楽しい」と思うからです。

 ひとまずこれにて。

2015年12月24日

Scoovo C170 フィラメント送り機構の改善 善は急げ

善は急げ
 新しいブルーのScoovo C170についてサポートに送ってフィラメント送り機構のバージョンアップをお願いすることにしました。すでにサポートで改善してもらったシルバーに比べるとダッキング(フィラメント送りができず力を逃がすしくみ)が起こる回数が多いことが分かりました(当然ですが)。造形に失敗するとフィラメントも時間も無駄になります。この際思い切って新しい部品にしてもらうことに決めました。つまり「2台目のScoovo C170が来ました(その1)」に書いた「メインテナンスはどうしても不可欠なものなのか、なしで済ますことができるものなのか」に対して「不可欠である」と結論しました。保証期間の1年にはまだ十分ありますが、「善は急げ」というわけです。
 サポートにメールで説明して「部品を送ってもらってこちらで装着する」ことも提案しましたが、返答では、本体に使用されている部品を加工する(?)ようなことで、宅配で送ることになりました。早速とっておいた箱や発砲スチロールが役立ちました。
 送ってすぐに、Scoovoシルバーを改善してもらった当時の昔の住所に送ってしまったことに気がついて、宅配に電話して住所の転送をしてもらいました。
 サポートページの注意書きには「2週間ほどかかる」と書いてあります。12月14日に送って12月23日に戻ってきました。添付の送付案内書を見ると前回と同様にていねいに調べて親切な対応がなされています。送り機構の改善以外でも2箇所ほど部品交換がなされていました。
DSCN2325.JPGDSCN2332.JPG

 送り機構が改善されると上図左のようにフィラメントの入り口に空いていた1センチ四角の穴が縦3つの格子状の隙間にかわります。この入り口部分はマニュアルの「ギアの清掃」で取り外し方が描いてあります。ねじをはずした後、交換前のものは簡単に取り出せましたが、改良版は知恵の輪のように方向を上手に合わせないと取り外せなくなりました。それでも間違いなく取り外せます。またノズルの入り口で曲がってしまったフィラメントの屑は、以前はピンセットで楽に取り出せましたが、ピンセットを入れる隙間が狭くなりました。これもエクストルーダの位置を左上にもって行けばピンセットが入り、たいていの場合は取り外さなくても事が足ります。上図右を見てください。クーラーファンの下に貼り付けているアルミテープを剥がすとノズルの上部にフィラメント送り歯車と支えローラーの間にわずかにフィラメント(透明色)が見えます。この角度からピンセットを入れてフィラメントかすなどを取り除くことができます。

 保証期間であれば無料で済みます。こちらから送るときの送料はこちらで持ちました(礼儀としてそうしました)。保証期間が終わっていて有料になる場合はいくらになるかわかりませんがいろんなことを考えると部品交換するのが良いと想像します。
 しばらく新規書き込みをしませんでしたが、材料(問題)がいくつかできています。次回以降気合を入れて書きたいと思っています。

2015年12月06日

2台目のScoovo C170が来ました(その2)

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 上記の写真はシルバーのScoovoC170を延べ約150時間(1日8時間として約19日、実際は毎日少しずつ日数をかけて)を費やして製作した実験的な整理棚です。1種類のパネルと3種類のコネクタによるものです。底面20×20センチ、高さ1メートル2センチあります。重さは1.6キログラム、つまりフィラメントを1.6リール使用したということです。あまりにしっかり組み上がるので、どこまで高くできるかやってみました。これでも限界ではないようです。最後の写真のように一番下段に「ScoovoC170と付き合うための工具」のような重いものを置いて安定して使用しています。ただいま別のバージョンを作成中です。以下の説明とは直接の関係はありません。

 新しいScoovoをセットアップする機会はめったにないので忘れないうちにそこで気がついたことをまとめておきます。

(1) すでにシルバーのScoovoが動くのでブルーのScoovoをUSBで接続したら動かせるかと思ったのですが、USB接続自体が認識されませんでした。つまり、新たなパソコンに、付属のUSBディスクを接続してSCOOVO Studioのインストールをやらなければなりません。その過程でプロダクトキーを入力することにより認識されます。追求してみていないのではっきりはわかりませんが、ひょっとしたら1台のPCで2台のScoovo C170を操作するのはできないかもしれません。また、私のようにSCOOVO Studioを使わない場合でもインストールは必要なようです。

(2) ベッドからScoovoのマークのついたお饅頭を取り除いてブルーテープを張り替えてそれではまずベッドの高さの調整をします。ホームポジションボタンを押します。動作の途中に「キン」というような音がでました。固定器具の取り除くのを忘れたかな? などと不安になりましたが、特に問題はないようです。
 ノズルの先端がベッドを押し込んで止まりました。ベッドはばねがついていて強く押すと下がります。しかし、これは明らかにベッドが高すぎるということです。
 ここで 『最大限注意しなければいけないこと』 は、このままXあるいはY方向にエクストルーダーを移動させてはいけない、ということです。デリケートなノズルの先端をベッドにこすってしまいます。場合によってはノズルが使い物にならなくなるかもしれません。むかし、やったような気がします。そのときは幸いブルーテープにすじをつけただけで済みました。
 集中してエクストルーダーを上に上げて付属の短いドライバーでベッドをかなり下げて再びホームポジションをとります。コピー用紙1枚の隙間を作らなければなりません。
 実際に造形を始めてみるとフィラメントが着表しなかったりするのでその場合はテーブルを少し上げます。ねじを左回し半回転というところです。
 ブルーのScoovoC170は製造調整から長い間倉庫で眠っていたせいで、使い始める前にしっかりしたチェックが必要なようです。
 取り外すことのできるベッドの前面のふちにはブルーテープの切れ端を貼り付けて前後の区別をつけましょう。長方形ですが、180度回転するとひょっとすると高さにわずかな違いがないとは言い切れません。

(3) ここでスカートの見方とベッドの関係について私の経験を示しておきます。造形物ができたらスカートは取り除いてベッドをきれいにします。ブルーテープが浮き上がっていたら手で押して平らにします(ベッドメイキングですね)。ブルーテープの張替えはほとんどの場合必要がありません。
 スカートは、取り除くときに、じっくりその状態を観察しましょう。滑らかに平たく均一で1回転きれいに繋がっていればベッドの高さは最適です。太っていて丸みがあれば着表が危ういです。ベッドを上げる必要があります。逆にブルーテープにしみこむようにこすれて途切れていて取り除くことが難しいようなときは、フィラメントが流出する隙間がなかったということです。ベッドを下げましょう。コピー用紙による隙間確認よりこちらの方が確実な微調整ということになります。

(4) 「造形の基本ノーハウ1」で述べたことですが、造形を始める前にフィラメントの流出をしっかり確認しましょう。私は50ミリ(5センチ)押し出しボタンを押してフィラメントがベットの上で何回もループを描くのを見てから、それを取り除いて「ジョブ実行」ボタンを押します。造形が失敗するのに比べたらフィラメントの5センチなど問題になりません。

(5) 「ジョブ一時停止」、「ジョブを終了」、「非常停止」などで造形作業を中断することがあります。このときベッド上には造形物があるので、エクストルーダを下げてはいけません。「ホームポジション」ボタンはエクストルーダが下がるということを忘れてはいけません(「待機ポジション」と混同しないこと)。エクストルーダの上下の力はまるで万力です。造形物があればクラッシュするかもっと悪い場合にはベッドをゆがめてしまいます。昔一度危ないことがありました。急いで「非常停止」ボタンを押しました。造形物が割れた程度で済みましたがベッドの高さ調整が必要となりました。ベッド面が平らであることは造形には不可欠です。出来上がった大きな造形物を剥がすときにもベッドをゆがめるような力のかけ方は極力控えましょう。
 「非常停止」ボタンを押してエクストルーダーが停止したときは、一部のアイコン(方向ボタン)が反応しないことがあります。そのときはなぜかホームポジションボタンは反応します。このとき「Zホームポジション」も押してはいけません。「XYホームパジション」はOKです。一回ホームポジションをとった後は方向ボタンが回復するようです。

(6) Scoovo C170の電源ですが、アダプターのコンセントが外れやすいです。カバンを上に置いた衝撃で外れたりする危険があります。右の写真のようにテープを巻いてはずれないようにすることを勧めます。ゆるんだ状態では外れたのか分からないので危険は極力避けましょう。

(7) 一番初めの写真に写っているScoovoC170の箱は捨てずにとっておきましょう。スポンジと付属品の入っていた中の箱も中に入れたままにしておきます。これがあれば修理のためサポートに本体を送るときは何の苦労もありません。

 上から目線の表現で申し訳ないです。思い出しながら書いてみました。それではまた。

DSCN2323.JPG


2015年12月05日

2台目のSccovo C170が来ました(その1)

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 とうとう2台目を購入しました。上の写真のブルーのScoovoです。
 さっそく2台で協力してフィラメントのリールホルダーを作成しているところです。もちろん本来のスプールホルダーでも造形に問題が生ずるわけではありません。しかし、純正品ではないフィラメントはここに乗らないものがあります。シルバーのScoovoの上の透明フィラメントがそうです。それから上右の写真からわかるように、後ろのスプールホルダーをはずすと後ろのスペースが不要になって狭い部屋が少し広くなります。

 今回は税金送料込みで¥48384です。2年前は¥189700ですから四分の一の値段になりました。これが2台目購入の大きな要因です。ScoovoC170が消えてなくなる前兆であるなら、この値段は悲しいですが、私は巻き返しがあると思っています。(甘いね、という声も聞こえてきそうですが・・・)値段は安くても購入日から1年の保証期間が付いています。(保証書があるのと保証期間があるのとは別ですから注意しましょう)これはとても大切なことです。もし、いくらかの費用で延長保証の制度があるなら入りたいです。

 実は2年前に購入したシルバーのScoovoC170は今現在とてつもなく快調です。実験的にパネルとコネクタによる1mを超える棚を製作しています。延べ約150時間掛かりましたが、この間まったくエラーが起こっていません。部品交換などもしていません。
 この実験を始めるかなり前になりますが、
(1) 一度本体をサポートに送ってメインテナンスを受けています。ヒーターの劣化などによって内部基板のヒューズが飛んでいました。そのときフィラメントをノズルに送り込む部品を新しいタイプに交換してもらいました。
(2) メールでサポートとやり取りしている中で、サポートの対象ではない、という前提で「Repetie-Host」というフリーの3次元プリンタ用ソフトを教えてもらいました。使ってみると実に優れたものです。現在はこの「Repetie-Host」を用いてScoovoC170を動かしています。

 好きな映画「コンタクト(ジョディ・フォスター主演)」でワームホール輸送機を作るとき、影のスポンサーが「余裕があるなら2つ作れ・・・」と自身の信念を言いますが、この考え方は好きです。
 いままでパソコンでもトラブルに取り組んできましたが、似たものが2台あると比較しながら探ることができます。また修理に出すときも1台が残っていれば作業を中断せずにすみます。

 購入の主な動機は、たくさんの部品を作成して大きな構造物を作るときは2台の方が効率的だということです。
 新しいブルーのScoovoC170はエクストルーダーカバーをはずして(この状態で使います、はずした4本のねじは他のねじのねじ山がつぶれたときなどに使えます、とっておきましょう)確認すると、フィラメント送り機構は古いタイプのままです。

 1台目は、学びながら試行錯誤で不適切な使い方もしました。このプルーのScoovoC170には、適切な使い方ができると思います。上記の(1)のメンテナンスはどうしても不可欠なものなのか、なしで済ますことができるものなのか徹底的に試してみたいと思います。もし、不可欠なものならば保障期間中に結果を出したいと思っています。
 経過を楽しみにしていてください。

 私の製作したスプールホルダーは以下のようです。左の写真の4つの部分を右の写真のように組み合わせて使用します。様々な幅のフィラメントリールに対応できることが分かると思います。軸は4本でできているので造形中は四分の一回点ずつグルンと回ります。本来の後ろのホルダーバーよりも滑らかです。

 いい足りないことは「その2」以降にします。

DSCN2308.JPGDSCN2311.JPG



2015年11月29日

Scoovo C170 は間違いなく実用的

 日常生活では、部品が破損して製品が使えなくなることがあります。「購入店に連絡して部品を取り寄せてもらうのは面倒だけど、他の部分はまだまだしっかりしている・・・」とか「昔購入したので部品の取り寄せなどできっこない・・・」「無名商品なのでこれで終わりかな・・・」などということがあります。

 そのようなときはScoovoC170の出番です。数日前に整理ボックス(本棚として使用しています)の接続支柱が1つなくなっているのに気づきました。そこで造形ソフト「123D Design」で設計してScoovoC170で作成しました。
 右の写真の左が他の部分に存在する本来の支柱です。右がそれを真似て造形したものです。
 写真の右下に見える0.5×2センチの小さな短冊は造形中の転倒防止板です。ボールペンで隠れていますが反対側にもあります。支柱は高さ10センチ弱です。これくらいになるとプリンタのヘッドが先端をこすると接地面にかなりのトルクが働きます。つまり剥がれて転倒する危険があります。
DSCN2294.JPG


 整理棚(本箱)の紛失した部分に作品を使用しました。まったく違和感がありません。

 取り付けるときかなりの力で押したり引いたりしましたがこわれません。しっかり造形すれば、うわさのとおりPLA樹脂によって強固な造形物ができます。ただしプリンタの調子が悪くフィラメントの融合が不十分なときはこのような縦の造形物は横糸だけでできているので割れやすくなります。
DSCN2297.JPG


DSCN2299.JPG 他の例として、左の写真はUSBメモリのキャップです。一時見当たらなくなったので造形ソフト「SketchUp」で設計してScoovoC170で作成しました。USBメモリを真上から写真に撮ってSketchUpに読み込んでなぞりながら設計しました。
 真ん中のキャップがあとから見つかった本来のものです。右の白いものが作品です。本物より高さをとってしまいました。USBの使用中はおしりに付けますが、本物はすぐ外れてなくなる危険大ですが作品はしっかりついて外れません。


 前記の接続支柱に使用したフィラメントは透明色です。前から透明色がほしいと思っていたのでインターネットで探したら、純正品ではありませんがScoovoC170で使えるものが見つかりました。試しに購入してみました。値段が安いのがうれしいです(1kg¥2450+送料¥900)。

 インターネット上のデータから分かっていたことですが、右の写真(右が新しく購入した透明フィラメント、左がグレーの純正品)のようにずんぐりとしています。直径は小さいのですが幅が大きいです。この幅はScoovoC170の後ろのスプールバーには収まりません。
 しかし私はまったく困りません。少し前からフィラメントを本体の後ろのスプールに置くのを止めて下の写真のように本体の屋根に置くことにしました。
 写真の黒いスタンドとフィラメントの穴に入れる白い軸はScoovoC170で製作しました。
 後ろに置いておくと目が届かないのでフィラメントの流出が滞ったときは「後ろでからまっているのでは」と不安になります。このようにしておくと常に見えるので安心です。ときどきグルンと四分の一回転ほどしてフィラメントがたるみます。たるんだ状態なので歯車に掛かる力はほとんどゼロでしょう。エクストルーダのフィラメント送り歯車はフィラメントが硬くて本来の太さ(1.75ミリ)があれば非常に強力です。本体の後ろにあったときのことですが、フィラメント脱着に紛れてリール上で交叉していたことがありました。なんと送り歯車はフィラメントを交叉して折れたところで切断してしまいました。
 これは「使用上のノーハウ」に加えることだと思いますが、フィラメントは交叉しないようにきれいに巻かれているので

『脱着の際にしっかり端を手で持ってセロテープでリールの側面に貼り付けておくことを勧めます。手を離してリール上のフィラメントに紛れたときには引き出すときに他のフィラメントの下をくぐって交叉していないか注意しましょう』
 右上の写真のグレーのフィラメントはそのように先端を側面に貼り付けてあります。
 今日はこの辺で。
DSCN2295.JPG


DSCN2292.JPGDSCN2293.JPG

2015年11月26日

Scoovo C170 造形の基本ノーハウ2

DSCN2291.JPGファンのかどのアルミテープ


 ScoovoC170を購入して右も左もわからずに造形をはじめてしばらく、うまくいかずサポートに電話して相談しました。そのときの症状は

「(a) ホットエンドの温度がなかなか上がらなくなった。
購入した当時はすぐに造形が始まったが、温度上昇の待ち時間がすごく長くなった」 また

「(b) 造形時にトントンという音が出るのでエクストルーダーのカバーをはずして観察すると送り歯車が回りきれずに回転が一瞬もどっている、これが起こっているときは造形が滞っている」

というものです。
(b)についてはステップモーターからの力の伝達機構に欠陥が生じたのではないか、したがって部品の交換が必要ではないか、と疑いました。
しかし、それは「ダッキング」という現象で一定以上の力でフィラメントが送られないときはフィラメントが削られるのを防ぐために力を逃がすという仕様だということです。
確かにこのような仕組みは必要だと思いました。
そもそも(b)のダッキングがおこるというのはフィラメントの温度が低く(a)と関係しています。
温度についてはヒーテッドプロックにヒーターや温度センサーが芋ねじでとめられているのでそれを調べる必要がある。場合によっては一度送って調べましょう、などということで
話を終わりました。

 ここで学んだことは「温度管理が優先的に重要である」ということです。
あらためてエクストルーダーをみると、ファンの風がヒーテッドブロックに当たっていることに気づきました。「ファンは何を冷やしているのだろう?」と考えたときにそれは、「送り機構の位置のフィラメントが軟らかくならないようにするため」と思いました。
「ならば風はヒーテッドブロックに当たらないようにしたらどうだろう」ということで上図のようにアルミテープをファンのかどをおおってみました。何とこれで劇的に温度が上昇するようになりました。
 ダッキングの回数が減るように温度を240度にしたりして造形が成功するようになりました。
「造形中にフィラメントの流出がとまってしまう」ときはともかく「温度を上げてそれから問題の起こらないところまで下げる」ということで対応できました。
 ただし、ScoovoC170の限界温度は250度程度のようです。上げすぎるとエラーが発生する可能性があります。
 さて、これでScoovoC170をサポートに配送することをせずにしばらく造形を続けることができました。
今回のノーハウは
「造形中にフィラメントの流出が滞るときはともかく温度を上げてみる、それから問題のない温度まで下げる」
「温度が上がらないときはファンのかどにアルミテープをつけてヒーテッドブロックが冷やされないようにする」
ということです。記事「造形の基本ノーハウ1」も忘れないでください。
 今日はこれくらいにしておきます。

2015年11月22日

ScoovoC170の希望と現実(ミニチュアバイオリンの製作から)



 記事「小さい面積で造形するときのコツ」で紹介したミニチュアバイオリンの製作過程をたどってみます。

 これによってScoovoC170の限界と可能性を見ることができるような気がします。右の写真は積層ピッチが0.3ミリ、つまり一番荒い造形です。
 以下では0.1ミリの一番精細な造形を行っています。
SN3O0353.JPG
DSCN2256.JPG 造形が始まりました。バイオリンの先端のスクロールと呼ばれている飾りは本体の箱の底面より下に位置します。そのため造形はスクロールの下端の面積ゼロの部分から始まります。厚さ0.5ミリの三角形を付属させています。これがないと倒れてしまうのは明らかです。

 本体のボディは中空に浮いているのでサポート材が作成されます。

 2台のバイオリンの周りの境界のようなものはスカートといいます。造形の前にフィラメントの流出を安定させるための準備です。インクジェットプリンタでの準備動作と同じです。記事「造形の基本ノーハウ1」で触れました。
 画像がぶれているのはベッドが移動しているからです。
 サポート材の上にボディの造形が始まりました。DSCN2258.JPG
DSCN2264.JPG f字孔の位置まで造形が進みました。まだネックはつながっていません。
 ようやくネックがつながりました。DSCN2269.JPG
DSCN2271.JPG 30パーセントの構造の上にバイオリンの表面が作成されています。
 あごあてやブリッジ、指板の作成が始まりました。DSCN2272.JPG
DSCN2274.JPG 完成間近です。
 完成しました。DSCN2277.JPG
DSCN2278.JPG サポート材の上のバイオリンを剥がしました。
 あごあてのところになぜかサポート材が作成されています。あごあてがバイオリンから少しはみ出しているせいだと思われます。これは簡単に剥がれます。
 サポート材、指定した密度での内部構造(30パーセント指定)はすべてスライサというソフトが作成してくれます。コンピュータの力はほんとうにすごいと思います。
DSCN2279.JPG
DSCN2281.JPG 上の2台は積層ピッチ0.3ミリです。下の2台は積層ピッチ0.1ミリです。
 良い出来だと思っていたのですが、こうしてアップにしてみるとあらが見えます。皆さんはどう思いますか。感想を聞かせてください。

2015年11月20日

ScoovoC170と付き合うための工具

工具undefined

 ScoovoC170で造形したり調整したりするときに使用する工具を紹介します(写真)。
(g) はScoovoC170付属のベッドの高さを調整するためのドライバーです。それ以外は手元にあったもので標準の工具ではなく私の場合ということです。
(a) 綿棒 はエクストルーダの先端やアルミのヒーテッドプロックをきれいにします。200度位で射出のテストをしているときなど付着したフィラメントは軟らかくなっているのでこれで簡単に拭えます。手で触れてやけどしないように。
(b) ニッパー はフィラメントを装着するときに斜めにカットします。
(c) ピンセット はベッド上のごみを取り除きます。
(d) 小さいマイナスドライバー は出来上がった造形物をベッドから剥がすときに爪で隙間を作ることができたらそこに差し入れて剥がします。ただし、てこの原理で剥がそうとするとベッドに傷がつくのでベッドにドライバーが接触しないように使用しています。一度やってしまって黒い強化アルミに白い傷を作ってしまいました。反省しています。
(e) はさみ はベッドに貼るブルーテープを切断します。以前の記事の写真からわかると思いますが、私は何故かテープを45度の斜めに貼っています。テープは何度でも使用できます。剥がすときに浮いてきたら手で押して滑らかにします。
(f) 平やすり は「サポートあり」で作成したときバリをはがした後をきれいにします。
(h) ダイヤモンド小やすり 必要に応じて造形物の表面をきれいにします。
(i) 標準ドライバー これは電気工事士が使用するドライバーです。ScoovoC170のマニュアルに従ってエクストルーダー周りの作業をするときはこれ1本でできます。この長めの柄が奥のねじをはずすのに役立ちます。(g)の付属のドライバーは使用しないほうがいいです。ねじにぴったり合いません。こすってねじ山をつぶす危険があります。
(j) ウォーターポンププライヤ これも電気工事士が使うものですが、大きいはさみで造形物を剥がしたりするのに役立ちます。
(k)と(l) ラジオペンチとペンチ ヒーテッドブロックからノズルを取り外したりするときに使用します。アルミ合金は軟らかいので傷は最小限に抑えましょう。取り外したヒーテッドブロックを加熱しながら作業するときはラジオペンチでないとつかめません(こんなことはない方がいいですが)。
(m) 六角レンチ この一番小さいもの(1.5ミリ)はヒーテッドブロックからヒーターやセンサーを取り外すときに使用します(芋ねじを回します)。
 今までで必要だったものはだいたいこんなところです。

2015年11月17日

小さい面積で造形するときのコツ

SN3O0350.JPGSN3O0353.JPG

 バイオリンのストラップ用アクセサリを作ってみました。このような小さなものを造形するときは同時に2つ以上作成するといいです。エクストルーダが同じ場所で作業するとその下の造形物が冷えて固まることができず設計どおりになりません。
 大きな造形物で同時に2つ作成することができない場合でもある高さの位置では狭い面積でエクストルーダが動くことがあります。このようなときは、プリンタのベッドの端にポールのようなものをダミーとして製作するとエクストルーダが1回ごとにポール位置に移動するので目的の造形物が固化する時間ができます。
 このバイオリンのミニチュアは本物のバイオリンをカメラで読み取ってそれをなぞりながら作成しました。手はかかりましたが、苦労のかいはあったと思います。使用した造形ソフトはgoogle SketcUpです。
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