2016年01月03日
Scoovo C170でへんなものを造りました
年末とお正月中にへんなものを造りました。それではクイズです。
上の造形物の使用目的を当ててください。
「ガソリンスタンドの屋根」みたいですね。屋根の耐久性を高めるために上右図のように梁を縦横に入れてあります。屋根の下には空間があります。足(柱)は3本です。つまり3脚です。
正解は下の図です。これは自炊3脚です。
自炊とは何か。
「はてなキーワード - はてなダイアリー」によると、「自炊」とは - 書籍を裁断してスキャンし、デジタルデータに変換する行為。
図書館で借りた本がとても気に入りました。2回借りました。それぞれ貸し出し延長もしました。自分の手元におきたい、と思ってインターネットを探りましたが、新しい本は販売していないようです。古本が定価より高値で売りだしていました。「ウーーン、それならば自炊しようかな」というわけで自炊3脚を造りました。本は借りたものであろうがなかろうが、裁断などしたくはありません。
写真のようにページを画像として読みとります。カメラは5年以上前に購入したNikon COOLPIX880です。メモリは128MBしかありません。当時はこれでも最高のオプションメモリでした。マクロ機能があって接写ができます。
私の場合の自炊は、上左の写真のように書籍を広げて上に透明アクリル板を静かに乗せて(本をいためないように)平らにして撮影します。自炊3脚は0.8キログラムです。軽いのでカメラといっしょに持ち上げることができ、位置調整は簡単です。
マクロ撮影であっても30センチ以上の距離は必要です。上右の写真のように3脚部分は高さが調整できるようになっています。
今回自炊したのは レイ・ブラッドベリ作「火星年代記」講談社ルビ訳 です。英語は得意ではないのだけれどルビがついていると読めます。250ページ程度ですが、けっこう短時間で自炊できました。テキスト化はしません、画像のままタブレットで読みます。指先でページをめくることもできるし、大きさも自由自在なので便利です。下の画像をクリックして見てください。ルビも見事に読めます。
次回あたりはScoovo C170の機能について書いてみたいと思っています。書きたいことはたくさんあるのですが、より確かなことを述べたいのでしばらく時をおいているところです。
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最近、アーサー・C・クラーク作「幼年期の終り」も読みました。映画「2001年宇宙の旅」「2010年宇宙の旅」で描かれていることの意味がはじめて分かりました。SF作家その後の作品の意味は初期の作品の中で述べられているようです。
「火星年代記」の中で好きな部分のひとつは「December 2001:The Green Morning」です。実際の火星がどうであるか、はほとんど関係ないです。
たくさんの方々、それぞれの立場でわずかな関係でも遠慮なく書き込みをしてください。尚、気まぐれをモットーとしているのできちんとした回答は期待しないでください。
「レイ・ブラッドベリ」という懐かしい名前にひかれて参上しました(笑)
ブログ主様が「自炊」されたページは、「火星年代記」の最後のところですね。
自分はこの作品の日本語訳版を持っています。
(早川書房刊「世界SF全集第13巻 ”ブラッドベリ”)
小笠原豊樹氏が翻訳されていますが、貴ブログに掲載されたページは
次のようになっています。
(以下引用)
パパが言った。
「お母さんとわたしは、お前たちにいろいろと教えるつもりだ。
失敗するかもしないが、そうはならないことを、願っている。
わたしたちは、たくさんのことを見て学んできた。
この旅行は、何年も前から、お前たちがまだ生まれないうちから計画していたのだ。
たとえ、戦争がなかったとしても、わたしたちは、わたしたちの新しい生き方の基準を
作って生きるために、火星にやって来ただろう。
火星がいずれは、地球の文明に汚されるにしても、
それまでまだ百年はかかったろうからね。もちろん、いまは――」
運河に着いた。
運河は、夜の中で、長々とまっすぐに横たわり、冷たく濡れて、光を反射していた。
「ぼく、とても火星人がみたかったんだ」と、マイケルが言った。
「どこにいるの、パパ?見せてくれるって約束したじゃないか」
「そうら、そこにいるよ」
パパは、マイケルを肩の上に移して、真下の水面を指さした。
火星人がそこにいた。ティモシイは震えはじめた。
火星人はそこに――運河の中に――水面に映っていた。
ティモシイと、マイケルと、ロバートと、ママと、パパと。
火星人たちは、ひたひたと漣(さざ)波の立つ水のおもてから、
いつまでもいつまでも、黙ったまま、じっとみんなを見あげていた。
(引用終わり)
ブラッドベリは「SFの詩人」と称されています。
この作品は、「笑いあり」「涙あり」のいろいろなエピソードをつなげたものですが
やはり最後は、余韻たっぷりに、詩情豊かに幕を下ろしてくれています(笑)
話が変わりますが、このScoovo C170 というマシンの読み取り精度(?)と
再現能力(?)は本当にすごいですね(笑)
ブログに掲載されたページの文字がとてもはっきりしていて、読みやすかったので
原作のどの部分なのか、すぐにピンときました(笑)
それでは今後も、ブログ主様の「3Dプリンターによる物作りのお話し」を
読ませて頂きますのでよろしくお願いします m(__)m