今でこそ、押し売りってあんまり来ないけど、昔は、ばあちゃんや母が縁側で、漬物つけてたり洗濯物を畳んでたりすると、どこからともなく、袋に荷物を抱えた男の人がやってきたものでした。
モニタープラザさんで見つけた、今回のテーマは、これ。
「押し売り営業の嫌な思いでありますか?」
生命保険の相談なら【保険キューイング】先月田舎から出てきました。
●●大学です。
っていうのにばあちゃんは弱かったなあ。
一番覚えてるのは、私が小学校の時。
靴磨きのスポンジを売りにきた二人グミがいました。
今でこそ100均でも売ってるこするだけで光るスポンジですが、
当時は珍しかったですね。
若い男の人と中年の男の人の二人組は、、ばあちゃんが、いるもいらないとも言ってないのにどんどん庭に入ってきて縁側にそのスポンジを広げ、滔々と説明したのです。
「うちはあ、いらんから。」
その瞬間!
「見てみい!おまえの説明が下手やから奥さんいらん言うやないか?」
ぽかぽか、若い男の頭をたたきだしたのです。
「手荒なことはやめて頂戴。」
ばあちゃんが止めに入って。
「すんません、今日は昼から売れてなくて。」、
おもむろに奥からばあちゃんは麦茶とせんべいを出し
「これたべんせえ。腹が減ったら喧嘩にもなる。仲ようやんなっせ。」
ガマ口から、1枚のお金を出し、これで。と言いました。
男たちは何度も頭を下げて帰って行きました。
縁側には、スポンジの山ができました。
おばあちゃんはそれを風呂敷に包むと、
ご近所に配りに歩きました。
「今、買ってしまった、ようけあるけえ、もらってちょう。靴がピカピカになるんよ。」
「ほんと、こするだけやね!」
隣の奥さんがさっそく使って感嘆の声を上げました。
前のおばちゃんも斜め横のばあちゃんも、裏のアパートの管理人さんも「これは便利やなあ。」
みんなが喜んでくれました。
次の日、ピカピカのハイヒール履いた、隣のおばちゃんが、シュークリームをくれました。裏の管理人さんは駄菓子をくれました。
のどかで楽しい時代やったなあってふと思い出した、私の押し売りの思い出です。