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2018年06月27日

地球が天国になる話4

 会社でおとなしい子はうつ病になったりするんだけど、劣等感のある人間が――全員が劣等感があるわけじゃないんだよ――今度社会に出てくると、自分の劣等感を攻撃的な人間が埋めようとする。

 世の中にはそんな劣等感のない人間もいる、本当に優しい人間もいる、

 そういう人は優しいし能力もあるから出世するし、人望もある。

 するとあれを見ながら、自分も同じ地位に上がれば、ああいうふうにみんなから尊敬されるんだと思う。

 ところが劣等感のある人間は、自分が嫌いなの。

 根底的に。

 だから、自分が嫌いだから人に好かれるわけないの。

 だって、自分だってあんたのこと嫌いなんでしょう。

 自分が嫌いなんだったら、人だってあなたのことを嫌いだよっていう話になるんだよね。

 だから、そうなってくるとその人間は、出世今度をしても、誰も尊敬してくれないで、よけい劣等感がわいてくる。

 その結果二つの行動をとる。

 一つは、会社で弱そうなやつ見つけて、その人を的に掛けてず〜っと怒る。

 叱るという名の「うさ晴らし」をし始める。

 普通にただ教えるか指導すればいいのに、それをねちねちねちねち、ず〜っとやるってことは、自分の劣等感をそいつで晴らそうとする。

 それの延長で、うさ晴らしをまだ出来る人はいい。

 で、偉くなれない人がいる。

 なれない人はどうなるかっていうと、家に帰ってきて奥さんの箸の上げ下ろしとか、ぞうきんの置き方に対してまでねちねちねちねち言うか、子どもに対してずーっと言ったりしている。

 で、気がついてないの。

 自分が親から受けてきた劣等感でそうなっているってことを、気がついていない。

 このことに気がつくために、何度も何度も人は生まれてくる。

 みっちゃん先生という人がいます。

 みっちゃん先生は犬とか猫が大好きだからすごくかわいがる。

 猫って、すごくかわいいよねって言う。

 それは違うよ、みっちゃんが猫をかわいいと思う気持ちを持っている。

 だから猫をかわいがる。

 だけれど猫が嫌いな人から見たらゾッとするほど嫌いなんだよね。

 だから猫の問題じゃないんだよ。

 あなたが劣等感を持ったのは親が未熟なの。

 親が子どもが劣等感を持つ程度にしか育てられなかった。

 でも、はっきりいうけど、そういうとこ生まれた子も自分が親になったら同じことをする人なの。

 だから別にあなたは被害者じゃないんだよ――と、どっかで誰かが気づけばいい。

 それから課長やなんかで、どんどん怒鳴ったり怒ってる、

「ああ、嫌だな。俺は何でまた怒られるんだろう」

じゃない。

 怒っている人に、

「この人は相当劣等感がある人なんだ、気の毒な人なんだな」

っていう顔で見ててみな。

 怒る人やめちゃうの。

 だってバレてるんだもん。

 劣等感を持っている人ってのは、自分が劣等感持ってるっていうことがバレるのが一番嫌なの。

 だから、もっと弱そうな人を探してるの。

 もっと未熟な人探して怒ってる。

 お父さんが帰ってきて、箸の上げ下ろしからなにから、

「おまえはね、俺は疲れて帰ってきてるのに、こんなおまえの態度じゃしようがないし、俺は家庭を大事にしているだよ、大事にしているだよ」

ってふりをする人に、

「あなた、何でそんな劣等感をもっちゃったの」

って言ってみな。

 一発でなおっちゃう。

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