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2018年04月30日

上級の話1

 はい、今からお話をします。

 この話はですね、非常に簡単です。

 100回聞くとわかります。

 それと、100回実践してみると、わかります。

 たった100回聞いてわかって、たった100回実践すれば出来るようになるという、簡単な話をします。

 まず人は、『困らない』んだ。

 たとえば、競馬をする人がいる。

 博打をしない人が見てると「あんた、競馬なんかやってたら困るよって言うんだけど、意外と、困らないで競馬やなんかやって一生いきてるようなおじいさんとか結構多いんです。

 それで、中に困る人がいます。

 その困ってるときが学ぶときなんです。

 子供に勉強しなさいとか言うけれど、意外としない子が多いんだけど、大概は困らないんです。

 トビの仕事やったり、大工さんやったりして必要な勉強だけで済んじゃってて、方程式とか英語とか使わないんです。

 本当に勉強しなくちゃいけない困った時が出てきた時が、その人が勉強する時なんです。

 お金にだらしない人とかいるんですけど、だらしなくしている時は別に困ってないんです。

 それで、お金に困る時が出てくるんです。

 お金に困った時、人は落ちぶれた時、お金の尊さを知るんです。

 その前って、「俺はお金より友情を大切にするとか言うけど、友情は大切なものだけど、いちいち、お金と比較するべきものじゃなくて、じゃ、お金があったら友情ってできないんですか、って言うと、そんなことはないんだよね。

 そうすると、友情も大切だけど、お金って尊いねって。

 尊いお金を得る方法はやっぱし、尊い働きによって得るもんだ。

 とかって、人間って学ぶものなんです。

 じゃ、やっぱり、困るじゃないかって言うけど、そうじゃないんです。

 人が学ぶことって困ることなんですかってことなの。

 人がいい事を聞いて、いい事を学ぶ。

 学ぶことって別に困ることでもないんです。

 だから、人は困ってるんじゃなくて、学んでるんです。

 一本の木で例えると、日照りが続く。

 そうすると、根のそばにある水分は全部吸っちゃったんです。

 そうすると、吸っちゃった水分だけじゃもう足んなくなると一生懸命に根を張るんです。

 それで、1センチでも1ミリでも根を伸ばすと、そこの先から水分を吸えるんです。

 そこも無くなっちゃうと、また、また、ってして根を伸ばす。

 で、根はしっかり伸びてるから嵐が来ても、何がきても倒れないんです。

 ところが、景気がいいとかで、雨がベタベタ降ってるとそのすぐ先から水分を吸って、葉は茂り、枝も栄えて、立派な木になるんだけど、肝心の根が張ってないから、嵐が来たりすると、そんな大きな木がパタパタ倒れちゃう。

 この前のバブルの時にできた会社が、なんでこんなに簡単に倒れちゃうのかって言うと、苦しさの中に根を張るということをしなかったんだよ。

 苦しんでるんじゃなくて、その人は学んでるんだ。

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