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2018年06月29日

地球が天国になる話6


 で、それは何ですかっていったら、あなたの中に劣等感が、あるから。

 お父さんとか親で劣等感のある人の特徴というのは、愛という名の暴力を振るう人っていうのは、獲物を逃したくない。

 子どもは獲物なの。

 気がついていないけど、そうなの。

 そうすると、子どものこと、ねちねちねちねち、ずーっと、

「もっとしっかりしましょうね」

とか

「お母さんがついているからね」

とか、重圧をかける。

 かといって獲物を逃がしたくない。

 だから、子どもが自立しようとか独立しようとかいうと、邪魔したり、適当に困る程度――要するに与えすぎると逃げていっちゃうから――逃げない程度のお金をあげるとかする。

 それで、ねちねちねちねち、ずーっとやってるの。

 女の人は最後の最後、逃げ道は二つしかない。

 病気になるか、男をつくって逃げ出すか。

 なぜか、男をつくって逃げ出したときというのは、その男というのも、劣等感の固まりみたいなやつと、必ずというぐらい一緒になる。

 だからこれは、人は劣等感を持っているということなの。

 劣等感をやめよう。

 自分はどんな劣等感を受けてきたんだろう。

 劣等感を与える方法が巧妙に隠されているんだよ。

 これを理解するのはものすごく難しいんだよ。

 その人が幸せじゃなくて落ち込んでいるんだとしたら、あなたが悪いと思わせるような周り、特に親とか育てた人は

「あなたのためよ」

と、うまい具合に言いながら、劣等感を与えているんだよ。

 だって、本当に周りがあなたのためを考えていたら、あなたは今幸せなはずなんだよ。

 それが幸せじゃないという人は、親の方も、子どもから気力を奪っているということに気がついていないんだよ。

 なぜお母さんがそうなったかというと、自分の親にやられてきたんだよ。

 だから、悪いとも何とも思っていないんだよ。

 本当にあんたのためだと思っているから、わかりづらいんだよ。

 でも、本当にあんたのことだけを考えてくれている人が何人もいるのに、なぜあなたは不幸なの?

 おかしいよね、って。

 会社の部長も

「おまえのためだ」

つって、怒ってる。

 だけど、おとなしく言ってくれてもわかるよね。

 人前で怒らないで、

「ちょっとちょっと」

って。

 本当にかわいがっている人にそんなことするかい、って。

 あんたは本当は「うさ晴らし」をしてんだよ、って。

 誰かが気がつけばいいんだよ。

 そういう親の元に生まれてきたんだから、お母さんも大変だったね。

 よっぽどコンプレックス持ってうまれたんだ。

 どんな親だったの、って一回聞いてみたら、絶対同じようなことされてるんだよ。

 因果を断ち切るというのは、そのお母さんのお母さんもそれをやられていた。

 ずっとそうなの。

 どこかでこれを断ち切ればいいんだよ。

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