※ネタバレ注意!ストーリーや内容を『あらすじ』として説明した後で、『感想』を書いています。
つまりネタバレ前提での感想記事です!
りゅうおうのおしごと! 6巻 / 白鳥 士郎
・『りゅうおうのおしごと!』の関連記事へ
【評価】
・いつも通り面白かったです。
・新章スタート!
・将棋AIが台頭してきた時代のお話。
<作品の特徴(5段階評価)>
おすすめ度: ★★★★★
読みやすさ: ★★★★★
ラブコメ量: ■■■■■
戦闘・バトルの量:■■■
男女比: 男:女=1:3
・将棋・小学生・将棋とAI・ハーレム系・「おち○ぽ」と叫ぶ女性
【感想(ネタバレあり)】
・シューマイ先生!!!
☆――(あらすじ)――☆
祭神雷(さいのかみ いか)に続いて、またしても強烈な女性キャラが出てきました!
将棋ではなく囲碁のプロ棋士、それもタイトル『本因坊』を保持している本因坊秀舞(ほんいんぼう しゅうまい)先生です!
泥酔状態で酒瓶と日本刀を振り回しながら、「おち○ぽおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」と叫びながら登場!
本名は天辻埋(てんつじ うず)ですが、囲碁界の慣例により雅号(がごう)が送られ、『本因坊秀舞』を名乗っています。
将棋には女性のプロ棋士は1人もいませんが、囲碁の世界には女性のプロ棋士も存在します。現在14歳の仲邑菫(なかむら すみれ)さんなどが有名です。
シューマイ先生は将棋界での「女流棋士」とは違う、正真正銘のプロ棋士です!
(ただ、囲碁の世界では女性のプロ棋士のことを「女流棋士」と言うのでややこしい。将棋ではプロ棋士と女流棋士は別物です)
☆――(感想)――☆
シューマイ先生は、今後どうなるか分からない極めて独特な立ち位置のキャラクターだと思います。
・まず、将棋ではなく囲碁の世界の住人。しかし将棋と囲碁は親戚同士みたいなもので、八一たちともそこそこ交友がある様子。
・シューマイ先生は将棋盤や碁盤を作っている盤職人でもあり、八一とはそこでも繋がりがあります。
・八一のことが好きというわけではなさそうですが、性的に奔放で無防備!
以上をまとめると、今後ヒロイン入りする可能性もなくはない、なんとも言えないポジションにシューマイ先生はいます。
銀子と八一の仲にハッパをかけたり、平気で全裸で出てきたり、女性関係を乱す奔放っぷりが魅力!
しかし小学生たちの教育に悪そうなので心配です……。
・史上初の女性プロ棋士を目指す銀子
☆――(あらすじ)――☆
空銀子は女流棋士ではありません。
プロ棋士を目指していて、今は奨励会で二段から三段に上がろうとしています。
長い将棋の歴史上、女性で三段になれた人は存在しません!ましてや、プロになるには更に三段リーグを抜けて四段になる必要があります。
八一と肩を並べて将棋を指したいという姉弟子の想いは、成就する時が来るのでしょうか……?
☆――(感想)――☆
奨励会では周りは男ばかり。そんな環境で銀子はどんな思いで普段の対局をしてるのでしょうか。男性が得意なタイプには見えません。
今回、銀子は見事に三段リーグへの昇段を決めました!しかし手放しにおめでとうとは言えない雰囲気です……。
私の棋風は丸裸にされている。
普通の奨励会員はあまり棋譜が出回らないけど、女流棋戦に出場している私の棋譜は誰でも見ることができるから。
そして誰もがこう思っているだろう。
『初めて女に負ける三段にはなりたくない』
何の武器も持たず、身を隠す服さえなく、丸裸で猛獣の檻に放り込まれるのだ。
――地獄だ。
そう思った。
奨励会に入った頃から憧れていた三段リーグ。
目標だったそのリーグに遂に入ることができるというのに……私はその事実に怯えていた。
四歳の頃から知ってるはずの、自分の家のように落ち着くはずの関西将棋会館。
そこがまるで地獄のように感じられた。
確かにこう書かれてみると、銀子は圧倒的に不利な立場です!
更に奨励会の三段リーグは特に抜け出すのが難しいです。30〜40人ほどが在籍していて、特例を除けば半年に二人しか四段に昇段することができません。
あと一段上がれば銀子は晴れて将棋史上初の『女性のプロ棋士』になれますが、その道は困難を極めます。
現実の世界では藤井聡太さんが純粋な強さで話題になっていますが、女性がプロ棋士になったら、また違う意味で大きなニュースとなることでしょう。
今後の銀子の精神的な負担も心配です!プロになってからも試練は続くでしょうし、本当に彼女は修羅の道を選んでしましました。
こんな状況で、もしも八一が別の女性と結ばれてしまったら本当に心が壊れてしまいそうです!
私はヒロインとして銀子を応援してなかったのですが、彼女の心を癒せるのは八一や桂香さんしかいません。このまま物語が進むと、いつか彼女は病んでしまうかもしれません。
心配です!
価格:715円 |
・将棋とAI
☆――(感想)――☆
今までは人間同士での将棋の勝負が描かれて来ましたが、この6巻ではコンピュータ、将棋AIについて触れる内容がありました。
この『りゅうおうのおしごと!』6巻が発売されたのは2017年の7月。つまりAIについての記述はこの当時の感覚を元に書かれているので、今の感覚で読むと違和感がある内容もありました。
(しょうがない)
・まだまだネタが尽きない!
☆――(感想)――☆
5巻で作者さんは全てを出しきったと思っていたのですが、6巻になっても変わらず面白くてビックリしました!
AI・囲碁・駒と盤・おち○ぽに影響された姉弟子など、新しいテーマが次々と出てきてとても楽しめました!
――――――――
余談ですが、今の将棋界ではAIが完全にプロ棋士を超越していて、将棋の放送・解説でも当たり前のようにAIの評価値が表示されるようになりました。
この、両者の対局の勝勢・劣勢が分かりやすく数値化されるシステムは見ている側としては分かりやすいですし、プロの対局をより楽しめるようになったと思います。
しかし!解説役のプロ棋士の方がAIが示す候補手ばかり見ていることがあり、『それは違うでしょう!』と思ったりもします。
プロ棋士なら自分で判断して、本人がどういう手を指したいか、どっちが優勢に見えるかなどを話して欲しいです!
(その後でAIを見て答え合わせをするのはアリ)
はい、余談でした。スミマセン!
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(「りゅうおうのおしごと!」6巻の感想・ネタバレあり)
価格:715円 |
タグ:りゅうおうのおしごと!
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