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2024年01月12日

ダンまち7巻の感想(ネタバレあり)娼婦のルナール 春姫との出会い

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか7巻の感想(ネタバレあり)です。
※ネタバレ注意!ストーリーや内容を『あらすじ』として説明した後で、『感想』を書いています。
つまりネタバレ前提での感想記事です!
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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 7巻 / 
(アニメ2期、5話〜10話の内容です)
・『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の関連記事へ
【評価】

・いつも以上に盛り上がりました!
・480ページの大ボリューム!
・非ダンジョン。地上での、ファミリア同士の争いです。

作品の特徴(5段階評価)
おすすめ度:   ★★★★★
読みやすさ:   ★★★★
ラブコメ量:   ■■■■■
戦闘・バトルの量:■■■■■
男女比:     男:女=:1:4
・女の子を助け出す・ハーレム系・歓楽街・娼婦・キツネっ娘・アマゾネス・熾烈なバトル・美の女神たち
【感想(ネタバレあり)】

・<大人のお店が立ち並ぶ歓楽街>

――(あらすじ)――
無事に【アポロン・ファミリア】に勝利し、【ヘスティア・ファミリア】はホームとなる屋敷を手に入れました!
また、ベルがLv.3にランクアップを果たし【ヘスティア・ファミリア】はオラリオの外からも注目されるほどの知名度となりました。

そんなある夜、仲間であるヤマト・命(やまと みこと)がホームをこっそり抜け出します。
命の様子がおかしいことに気づいていたベル、リリ、ヴェルフの3人が彼女を追うと、娼館が立ち並ぶ街、歓楽街にたどり着きました。ここはフレイヤと同じ美の女神、イシュタルが納める領地です!
命から話を聞くと、彼女のかつての友人がこの歓楽街で働いているという噂を耳にしたそうです。
――(感想)――
オラリオにもこんな場所があったとは。なんだか『鬼滅の刃』の遊郭編を思わせるような展開です。

歓楽街の中では、今まではあまり登場しなかった『アマゾネス』という種族がたくさん出てきます!
この世界には6つの人種があります。(人間(ヒューマン)、小人族(パルゥム)、ドワーフ、エルフ、獣人、アマゾネス)
ちょっと生々しい話ですが、例えばドワーフとエルフの組み合わせでは子供は生まれません。
対してベルのようなヒューマンはパルゥム、エルフなどと子供を作ることができ、生まれた子供は『ハーフエルフ』、『ハーフドワーフ』のように呼ばれます。
しかしアマゾネスという種族は特殊で、アマゾネスには女性しかおらず、どの人種と交配してもアマゾネスしか生まれてきません!ハーフアマゾネスのようなものは存在しないのです。
つまり他の種族の男たちは自分の種の子供を残せません……。
(なお、神は男神も女神も子供ができません)

アマゾネスは強い男を連れ込んで子孫を残そうとする習性があります。結果、強い遺伝子ばかりを取り込むことになるので、アマゾネスは女性ながらも戦闘に長けた戦士の一族となっています!
(うまくできている)

娼館、そしてアマゾネス。今回は露骨に性的な要素が出てきました!
これには処女神であるヘスティアもお怒りでしょう。
ベルの貞操の危機という、今までにないピンチもあり楽しめました!
・サンジョウノ・春姫

――(あらすじ)――
命(みこと)を尾行して歓楽街まで来た際、ベルは他の仲間たちとはぐれてしまいました。
歓楽街のアマゾネスたちにベルの素性がバレてしまい、『強い男は大歓迎!!』とばかりにアマゾネスたちに追い掛け回されてしまいました!
その晩は娼婦である狐人(ルナール)、サンジョウノ・春姫(はるひめ)という女性に匿ってもらい、ベルは朝方、ホームに帰還できたのでした。

ホームに帰宅後、ベルを匿ってくれた狐人の春姫こそが、命が探していた友人だと発覚!
春姫はもともと高貴な身分でしたが、事情があり娼館へ売り飛ばされてしまったようです……。

また、『歓楽街に行って朝帰り』
この事実にヘスティア様とギルドのエイナさんは怒り心頭!ベルはあちこちから怒られてしまいました。
――(感想)――
『狐人』と書いて『ルナール』と読むそうです。相変わらずこの作品には、独特な読み方の単語がいっぱいです。

さて新ヒロインの春姫ですが、和風で金髪でキツネっ娘で元貴族の娼婦という、属性を『これでもかっ!』とばかりにモリモリ詰め込んだ少女となっています!
リリとヘスティア様が元気いっぱいなので、こういったおしとやかタイプの女性がベルと一緒に暮らすとなると雰囲気が変わりそうです。
命と昔からの友人ということもあって、春姫がベルに助けられ、【ヘスティア・ファミリア】に加入することになったら人間関係がより豊かになってくれるでしょう!

【タケミカヅチ・ファミリア】から贖罪のためにやって来た命(みこと)は、ちょっとだけよそ者感が残ってしまっているように感じます。
彼女にとっても春姫が仲間になってくれるのは嬉しいハズ!
期待です。

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感想(0件)



・絶望的な戦力差

――(あらすじ)――
ベルと命は、春姫を【イシュタル・ファミリア】から連れ出すことを決めました!
しかし【ヘスティア・ファミリア】と【イシュタル・ファミリア】の戦力差はあまりにもかけ離れています!
【イシュタル・ファミリア】の団長フリュネ・ジャミールはLv.5。他にも春姫の姉貴分であるLv.3のアイシャ・ベルカを始め、ランクアップを果たしたアマゾネスたちが多数在籍しています!

春姫を連れ去ったら最後、ベルたちがオラリオに住み続けることはできそうにありません。ヘスティア様を連れてオラリオ出て、仲間を巻き込んで逃亡生活をすることになるかもしれません。
それでもベルと命は覚悟を決め、春姫を助け出そうとするのでした。

――(感想)――
【アポロン・ファミリア】との戦争遊戯(ウォーゲーム)の時もそうでしたが、意外とモンスター相手ではなくて、人間同士での争いも多いです!そして争いの原因になっているのは神々のワガママ。
神が奔放だとファミリアの団員たちは大変です。

そして冒険者たちも荒くれものが多い!戦闘を好むアマゾネスたちはもちろん、ベルや命も春姫を奪って逃げようとしています。
ベルは神様のことを悪く言われてケンカしたこともありましたし、意外と荒っぽいところもあるのかも……?
なんとも危険な都市です!
・美の女神たちの争い

――(あらすじ)――
ベルと命の二人が【イシュタル・ファミリア】を混乱させていたその時、同じく美の女神であるフレイヤのファミリアも【イシュタル・ファミリア】を襲撃しました!
どうやらベルにちょっかいを出したイシュタルに、フレイヤ様が怒ったようです。
Lv.7であるオラリオ最強のオッタルを始め、Lv.6や5の冒険者に襲われては【イシュタル・ファミリア】といえどひとたまりもありません!

最後はフレイヤとイシュタル、二人の女神同士で決着をつけ、イシュタルが高所から落下。

神々は下界の人間たちと同じ体で生活をしていますが、その身に耐えられない、死亡してしまうようなダメージを追ってしまった場合は神の力(アルカナム)が発動して天界に強制送還されてしまいます。
巨大な光の柱と共にイシュタルは天界に戻されました。もうイシュタルは二度と下界へ戻ってくることはできません!
――(感想)――
同じ美の女神ですが、人気も団員の強さも美しさも。全てにおいてフレイヤの勝利といった感じでした。

フレイヤによって【イシュタル・ファミリア】が滅ぼされてしまいましたが、結果ベルと命が助かりました! ベルたちと【イシュタル・ファミリア】はずっと因縁が続くと思われていましたが、今後に支障がないようで一安心。

【イシュタル・ファミリア】が無くなってしまったので、オラリオの歓楽街も無くなってしまいました。つまり、オラリオに住む男性たちの楽しみが1つ消えてしまいました……。(ベルたちには縁のなさそうな場所でしたが)
さらにアマゾネスたちの居場所もなくなってしまいました。今回の件で生活が大きく変わる人は多そうです。
神のきまぐれは本当に困ったものです!
・春姫を奪還!

――(あらすじ)――
最後は春姫に世話を焼いていた姉貴分のアマゾネス、アイシャ・ベルカとベルの決戦になりました。
春姫の身柄を賭けた勝負はベルに軍配が上がり、無事にベルは春姫を連れ出すことに成功しました!
――(感想)――
ベルも春姫も物語が好きで、お互い初めて会った時に意気投合して、話が盛り上がっていました。
その時、春姫は英雄がお姫様などを助け出す物語に憧れていたのに、自分は違うとばかりに諦めていた様子なのが悲しかったです。
(以下、セリフのみ抜粋)
春姫「私も本の世界のように、英雄様に手を引かれ、憧れた世界に連れ出されてみたい……そう思っていた時もありました」

春姫「……なんて、ただのはしたない夢物語でございます。連れ出してもらえる資格は、私にはございません」
ベル「そっ、そんなことっ!?」

ベル「英雄は、春姫さんみたいな人を見捨てない! 資格がないなんて、あるわけない!!」

春姫「きっと物語の英雄様も、クラネル様のようにお優しいのでしょう……けれど私は、可憐な王女でもなければ、怪物の生贄に捧げられた哀れな聖女でもありません」
春姫「私は、娼婦です
ベル「!!」

春姫「未熟ではありますが、私は多くの殿方に体を委ね、床をともにしています」
ベル「――――」

春姫「意思をもって貞淑を守るわけでもなく、お金を頂くために春をひさいできました」

  「そんな卑しい私を……どうして、英雄(かれら)が救い出してくれるでしょうか?」

  「英雄にとって、娼婦は破滅の象徴です」

  「汚れていると自覚したあの日から、私にあの美しい物語を読む資格はございません。憧れを抱くことは、許されません」
ベル「……」
春姫「私は、ただの娼婦なのです」

この一幕があったからこそ、ベルが春姫を連れ出したシーンが輝いていたと思います。とても良い演出でした!

さて今後の動向ですが、春姫はただ守られるだけの存在ではありません。春姫は冒険者の戦闘力を大幅に強化する強力なバフ魔法(妖術)を使うことができます。
今後、春姫はベルたちと一緒にダンジョンに潜ることになるのでしょうか?【イシュタル・ファミリア】にいた頃は、ダンジョンに潜る際もお姫様のように運ばれていました。
春姫はとても戦いに向いているような少女には見えません。今後彼女がどういう役回りに就くのか注目です!

(「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」7巻の感想・ネタバレあり)

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