※ネタバレ注意!ストーリーや内容を『あらすじ』として説明した後で、『感想』を書いています。
つまりネタバレ前提での感想記事です!
画像をクリックするとAmazon商品ページへ飛びます
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 18巻 / 大森 藤ノ
(アニメ5期の内容です)
・『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の関連記事へ
【評価】
・大盛り上がり!山場です
・大ボリュームの630ページ
・修羅場
<作品の特徴(5段階評価)>
おすすめ度: ★★★★★
読みやすさ: ★★★
ラブコメ量: ■■■■■
戦闘・バトルの量:■■■■■
男女比: 男:女=1:1
・戦争・死闘・最強
【感想(ネタバレあり)】
・ベルを慕う仲間たちが大集結!
☆――(あらすじ)――☆
【フレイヤ・ファミリア】VS【ヘスティア・ファミリア】連合軍の戦争遊戯(ウォーゲーム)が決まりました!
この勝負に負けると、ヘスティアはベル・クラネルを奪われてしまいます。
ヘスティアはいくらでも助っ人を頼んでいいものの、フレイヤと対を成す大派閥である【ロキ・ファミリア】は参加を禁じられたり、アスフィが作り出した魔道具が一部制限されたりなど、フレイヤが不利になり過ぎないようルールが定められました。
命を落とすかもしれない危険な戦いですが、多くのファミリアがベルの味方をし、この戦争遊戯には総勢47のファミリア、800名以上の冒険者が参加!
大規模な戦争となりました。
☆――(感想)――☆
ダンジョン、地上、ダンジョン、地上と、交互に事件が発生しています。 それぞれ閉鎖空間でのモンスター戦、地上での対人戦と、戦う相手やフィールド・雰囲気が異なり、別々の2作品を交互に読んでいるような感覚がして面白いです。
そして今回は地上戦の中でも、今までで一番大規模なものになりました!『戦争遊戯(ウォーゲーム)』という名の通り、もはや戦争でした。
【ヘスティア・ファミリア】だけでは全く勝ち目が無いため、なるべく多くの仲間を集めることになります。(それでも勝ち目はありませんが)
タケミカヅチやミアハが手を貸してくれるのはもちろん、モルドが所属する【オグマ・ファミリア】など、聞いたことも無いような陣営が次々と出て来て、皆がベルのために協力してくれたのが嬉しかったです!
命を懸けた戦いですが、それでも助けてくれる冒険者が大勢いたのには胸が熱くなりました。
また戦いに参加できなくても、情報をくれる者、アイテムを用意する者、応援を呼ぶ者などなど。ベルや【ヘスティア・ファミリア】がいかに皆から愛されているかが伝わって嬉しくなりました!
(あるいはフレイヤが嫌われていたのか……)
当の【ヘスティア・ファミリア】もベルと春姫がランクアップ!ベルはLv.5、春姫はLv.2になりました。
これで【ヘスティア・ファミリア】は全員Lv.2以上!超・少数精鋭のファミリアとなりました。
個人的には春姫のランクアップが嬉しかったです!彼女のこれまでの苦労が、ようやく1つの実績として報われてくれました。
性格も少し変わったように思います。春姫は頼もしくなりました。
戦っている最中に「守られて、救われるだけの春姫は死にました!」と強い言葉をぶつけ、周りの冒険者を感化させるシーンもありました。
春姫にしか言えない言葉は多いと思います。本当は戦いに向いてない彼女が言うからこそ、言葉に重みが出ることがあります。
今回の彼女の立ち回りを見て、本当に良いキャラに成長したと感じました。
・苦しすぎる戦況
☆――(あらすじ)――☆
戦争遊戯(ウォーゲーム)が始まりました!
【ヘスティア・ファミリア】が率いる陣営は、Lv.5のベルが最高戦力。
対する【フレイヤ・ファミリア】にはLv.6が数人いる上、Lv.7であるオッタルもいます。また、Lv.4以下の冒険者たちも猛者揃いで、戦力の厚みは段違い!
最初から【ヘスティア・ファミリア】が勝てる道理など無い戦いでした。
それでもリリルカ・アーデの指揮の下、冒険者たちは【フレイヤ・ファミリア】に挑みます。
☆――(感想)――☆
リリルカ・アーデの躍進がスゴい!!
ただのLv.1のサポーターが、大軍を率いる軍師にまで成長しました。昔とは大違い!今ではベルと共に信頼を勝ち取り、皆がリリの言葉を信じて従うようになりました。
非力だったリリルカ・アーデがこんなことになるとは想像できませんでした!
そんなリリが指揮を執る戦争遊戯(ウォーゲーム)ですが、その戦力差は圧倒的。
戦いの序盤では勝てる見込みが全くありませんでした。
このままベルたちが何もできずにボロ負けするというのは、お話の展開としてつまらないので、何かしらのテコ入れは入るだろうと思って読んでいたのですが……
『これでもかっ!』『これでもかっ!』『これでもかっ!』と怒涛の展開が続いて大盛り上がり!
戦闘シーンに関しては大満足の内容でした。
人の首が飛んだり、胴体が真っ二つになったり、トドメを刺したりなど、露骨に『死んだ』描写が無かったのも、個人的には嬉しかったです。
(大量の死人が出る方が好きな方もいるかと思いますが、私はやや苦手です)
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか18 (GA文庫) [ 大森藤ノ ] 価格:924円 |
・最強、オッタル
☆――(あらすじ)――☆
【フレイヤ・ファミリア】と戦う以上、最後に立ちはだかるのはもちろんオッタル!
オラリオ唯一のLv.7にして最強の冒険者です。
☆――(感想)――☆
もはやウンザリするほどの強さです……。
本当に途方もない、どうしようもない相手でした。ベルとオッタルの戦闘力の差はまだ大きく開いていることが分かりました。
しかしそれと同時に、オラリオ最強の男と正面切って戦ったということは、ベルもオラリオの最高峰に手をかけたということでもあり、『物語もここまで来たか』という感慨も湧いてきました。
オッタルが地上最強の人類だったので、今後は人間相手の戦闘は少なくなりそうです。(オッタルより強い人がいないため)
よって、今後の話はダンジョン尽くしになるのではないでしょうか!?
ベルたちは絶望の閉鎖空間に、自らの意思でまた潜っていきます。今から先が思いやられてしまいます。
・神フレイヤ
☆――(あらすじ)――☆
戦争遊戯(ウォーゲーム)が終わり、ベルはフレイヤの愛を改めて拒みました。
今度こそ神フレイヤの恋は終わりました。
☆――(感想)――☆
ベルは随分とフレイヤ様を傷つけてしまいました。
フレイヤが悪いことをしたとはいえ、流石に可哀そうです。もう少しハッピーエンドだと嬉しかったのですが……。
神フレイヤは冒険者を襲撃して、オラリオを無理矢理支配して、戦争を起こして。これだけ迷惑をかけておいて幸せに収まるというのは無理ですよね……。
ベルが女性の好意を拒む以上、どうしても悲劇になってしまいます。地位も名誉も全てを投げ打ったのに恋が実らなかったフレイヤを思うと、あまりにもみじめで悲しい気持ちになってしまいました。
全てを魅了できる愛の女神であるが故に、フレイヤは普通の恋愛をすることができません。
だから神としてではなく、シル・フローヴァという街娘として恋をした訳ですがうまくいかず、人間の友人ができたこともあって人間関係がこじれてしまいました。
神の力を使えずに、不自由でままならない暮らしをするのは神たちの本望であるハズです。
しかしそれを加味しても今回の一件はフレイヤが望んだ結果ではないことでしょう。
愛に苦しんでいた神フレイヤは、果たしてこれで救われたのでしょうか?
おそらく読者の解釈次第だと思うのですが、私は結論を出しかねています。
次回からフレイヤはまたシルとして登場するのでしょうか?
今のシルの気持ちをもっと知りたいところですが、シルはややすっとぼけた所があるといいますか、何を考えているのか言動から読み取るのが難しい女性なので、彼女の本心はずっと分からないままかもしれません。
話としてはしっかりオチが付いて終わったものの、今のフレイヤの内心を思うと、未だモヤモヤした物が残っているというのが個人的な感想です。
ベルは今後もこうやって、女性を傷つけることになるのでしょうか!? そこも心配です!
(「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」18巻の感想・ネタバレあり)
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか18 (GA文庫) [ 大森藤ノ ] 価格:924円 |
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image