※ネタバレ注意!ストーリーや内容を『あらすじ』として説明した後で、『感想』を書いています。
つまりネタバレ前提での感想記事です!
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 4巻 / 大森 藤ノ
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・『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の関連記事へ
【評価】
・いつも通り面白かったです。
・主人公の相棒枠?鍛冶師のヴェルフ登場!
・新たな人間関係
<作品の特徴(5段階評価)>
おすすめ度: ★★★★★
読みやすさ: ★★★★★
ラブコメ量: ■■■■
戦闘・バトルの量:■■■■■
男女比: 男:女=1:2
・ダンジョン・鍛冶師・職人・相棒・バトル
【感想(ネタバレあり)】
・Lv.2にランクアップ!
☆――(あらすじ)――☆
トラウマだったミノタウロスとの死闘を経て、主人公ベル・クラネルはLv.2にランクアップを果たしました!(Lv.が上がることを「ランクアップ」と言います)
魂を昇華させてランクアップすると、戦闘能力が劇的に向上します。スピードも力も魔法の威力も、今までのベルとは比べ物にならないほどパワーアップしました!
さて、この作品には『発展アビリティ』と呼ばれる、ランクアップの際に発現する特殊能力があります。
発展アビリティは1回のランクアップで1つしか習得できませんが、ベルには3つの候補が出現しました。
・『耐異常』 状態異常に強くなる
・『狩人』 一度倒したモンスターに対して戦闘力上昇
・『幸運』 運が良くなる
ベルは3つの中から『幸運』を選択。更に『英雄願望(アルゴノゥト)』というスキルも手に入れ、新たな力と共に再びダンジョンに挑みます!
(『スキル』というのも特殊能力ですが、これはいつ発現するか分からない、本人の経験を糧とした能力です)
☆――(感想)――☆
祝!ベル・クラネルの超パワーアップ!
ベルはもう新米冒険者とは言えません。性格はともかく、戦闘面ではすっかり頼もしく成長しました!
『幸運』というアビリティを手に入れたので、今後はベルが女の子にモテモテでも、絶体絶命の状況から生還できても、『幸運』アビリティがあるからという理由で説明がつきます。これはうまいやり方ですね!
いわゆる主人公補正という物をアビリティとして取得することで、今後ありえないようなストーリーが展開されても納得感があります。
ベルにはこの『幸運』を武器にどんどん冒険をして欲しいです!(エイナさんの心労は尽きませんが)
ベルがランクアップして改めて思いましたが、冒険者のステイタスって複雑ですね……。「スキル」と「アビリティ」はどちらも特殊能力です。これは分ける意味があったんでしょうか?
また、
――ランクアップをしたらLv.1でどれだけパラメータを伸ばそうとも全ての数値が「0」からやり直しになる。でもLv.1の時の力や敏捷などの値は数値には見えない隠しパラメータとして冒険者に反映されている――
と、どうしてこんな設定にしたんでしょうか?もっと分かりやすいと嬉しかったです!
・ヴェルフ・クロッゾ
☆――(あらすじ)――☆
ベルの新しい仲間が登場!
しかし【ヘスティア・ファミリア】の団員が増えた訳ではありません。ベル、リリと共にダンジョンに潜ってくれる二人目の仲間は【ヘファイストス・ファミリア】の鍛冶師ヴェルフ・クロッゾです!
☆――(感想)――☆
ベル、リリ、ヴェルフ。この3人はそれぞれ別のファミリアに属しています。また、後述の短編でもベルは【ミアハ・ファミリア】のナァーザという薬師(くすし)とオラリオの外に行きました。
しかし肝心の【ヘスティア・ファミリア】の仲間が一向に増えません!
ベルとヘスティア様の二人暮らしはしばらく続きそうです。(もしかしたら、ヘスティア様はそれで嬉しいのかも)
さて今回登場した新キャラ、新しい仲間のヴェルフ・クロッゾですが、なかなかカッコイイ一面があります!
ヴェルフは『魔剣』と呼ばれる素晴らしく強力な武器を作成することができるのですが、本人は魔剣が嫌いで作る気はないようです。
その理由も、[魔剣は使っていると必ず砕けてしまう。それは『武器だけは冒険者を裏切ってはいけない』という、自分の鍛冶師としてのポリシーに反する]というものでした。
カッコイイ。
また、ヴェルフの「そうじゃないだろ」や「ふざけろ!」などの口癖も好きです。
筋の通った骨のある、職人気質の相棒ができて嬉しいです。男キャラは貴重!
使っている武器も、ベルは短剣でヴェルフは大剣。バリエーションが出て良い感じになりました。
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・本編はサッパリとした終わり方
☆――(感想)――☆
ベル、リリ、ヴェルフの3人が、『これからダンジョンの中層(13階層)へ進む』というところで本編は終了。
終始大きな事件が起こるでもなく、3人で比較的穏やかな冒険をしていました。
これまで1巻、2巻、3巻と[大事件が起こる→それを解決して終了]という流れだったので、ちょっと拍子抜けしてしまいました。
しかし次回からはいきなり未踏の13階層!『中層』に踏み込むので激しい冒険が待っていることでしょう。
強くなったベルの実力がどこまで通用するのか注目です。
・短編が二つ収録されていた
短めで終わった本編の後、短編のお話が2つ収録されていました。
(今までに無かったパターン!)
☆・クエスト×クエスト☆
☆――(あらすじ)――☆
ポーション(回復薬)などを販売している【ミアハ・ファミリア】唯一の団員、ナァーザさんからクエストを依頼されました。
『ブルー・パビリオ』というレアモンスターのドロップアイテムを求め、リリと一緒にダンジョンへ向かいます。
☆――(感想)――☆
最初のクエストはあっさりとクリア!ベルの『幸運』が力を発揮したのでしょうか?
…………と思ったのですが、このお話はベルがまだLv.1だった頃のものです。もしかしたら逆にこの件があったおかげで、ベルに『幸運』というアビリティが付くことになったのかもしれません!
そう考えると、ベルがLv.2になった後でこの短編が収録されてるのも納得がいきます。
さて、このお話では【ミアハ・ファミリア】の過去と現状、そしてナァーザさんについての情報が沢山出てきました。
巻数が進むにつれえてどんどん作品に深みが増していきます!【ミアハ・ファミリア】の脇役キャラにここまでのドラマがあったとは。
やはりダンまちは創り込みが深い作品だと感じました!
☆・女神へのカンパネラ☆
ベルが【ヘスティア・ファミリア】に入ったばかりの頃のお話です。
☆――(感想)――☆
リリがベルのことを好きになるのは当然の流れだと思います。惚れない方がおかしい!
しかし、ヘスティア様は1巻スタート時からベルのことが大好きで、どういう経緯でベルのことがそんなに好きになったのか不透明でした。
ですがこの短編を読んだ後、ベルとヘスティアがこれまでどんな日常を重ねてきたのか、ぼんやりと想像することができました。
最近はリリやヴェルフと出会って知り合いが増えてきましたが、ベルはもともとオラリオの外から来た身寄りのない子供でした。
一人ぼっちのところを拾ってくれたのがヘスティア様。なのでベルは彼女にとても感謝していますし、神として崇拝しています!
(そのせいで恋愛の対象としては見ていない節もある)
内容は、二人の優しさが溢れるようなお話でした。
学園物の同級生同士での青春などと違って、この作品の男女は上下関係がハッキリあったり、実力が大きくかけ離れていたり。立場に差がある恋愛が多いのが特徴かもしれません。例えばベルはヘスティア様に敬語で話していますし、リリはそのベルに敬語で話しています。
部下と上司・生徒と先生の恋愛みたいで面白いです!(この例えで合ってるかは怪しいですが)
ちなみに『カンパネラ』というのは、イタリア語で『小さい鐘(かね)』という意味だそうです。(ヨーロッパ系の別言語かもしれません)
もしかすると、主人公の名前である『ベル』と掛けているのかもしれません。
[ベル(Bell)=鈴・鐘]
(「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」4巻の感想・ネタバレあり)
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