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2016年05月27日

168/ ”黄金比”で疑問に思うこと@大英博物館展

今週の水曜(5/25/2016)はNMS(シンガポール国立博物館)で『大英博物館展』のガイドに入りました。在星の方7人(+baby1人)のお客様でした。そのうちの二人はガイド仲間で顔見知り、ですから5人の方が初対面のお客様でした。ガイドツアーの中頃に自分の好きなある像の話をしたんですが、いつもとはちょっと違う角度から説明してみました。以前『154/1.618...の像』https://fanblogs.jp/raffles/archive/166/0 でエーゲ文明の、特にキクラデス諸島の文明で作成されたと言われている像(写真)に触れたことがあります。
IMG_0779.jpg「この像の中には幾つかの黄金比
・・・5:8(だいたい 1:1.6)
が含まれています。」という内容が第154回のブログの内容でした。
黄金比は正確には 
(1+√5)/2=1.618........
これは、x2 - x - 1 = 0 の正の方の解でフィボナッチの数列の特性方程式の特性解と言われるものと一致しています。なぜこの値が人々に注目されるかというと、自然界でこの比が多くみられ、建築や美術の中でも多く取り入れられているからです。・・・正直に言うと、自分はこの説明には少々疑問を持っています。
疑問は2点あるのですが、@自然界にある黄金比 A人工物に採用された黄金比 のそれぞれについてです。
@はオウムガイの殻の形状やひまわりの花のらせん模様などが黄金比になっているというものですが、まず、本当に全てがそうなんでしょうか。たとえそうであったとしても、なぜそうなるのかの説明がしっくりきません。進化論的にそれが有利だからというのはどうも後付けのような気がします。個々の生物の成長する仕掛け、仕組みを使った説明が欲しいところですが。
Aは製作者が意図してそのデザインを採用すれば事足りるわけですから、それ以外、つまり意図せず黄金比のデザインになってしまったものをどう解釈(鑑賞?)するかですね。パルテノン神殿、ミロのヴィーナスなどです。バックパッカーであった頃、それらを観ました。数学科の学生だったのでやはり黄金比とかフィボナッチの数列のことを考えながら見ていたのを覚えています。ふ〜ん、なるほどね。美しいなあ〜やはり黄金比だなあ。みたいな感じですね(笑)
それから何年も経ったある日、突然『待てよ、自分自身が黄金比となるように見立てているんじゃないか??」
と気づきました。作品には腰のくびれとか、ヘソとか、腕組みをしているとか様々なポイントがありますね。その中で5:8になる辺りに注目すれば結構黄金比はザクザク出てきます。
いやあ。。。今回はいつも以上に脱線してしまいましたが、水曜日のガイドでキクラデスの像について以上の疑問についてちょっぴり触れました。
最後に数学の立場から:黄金比は数学的には大いに意味のある数です。ただ、それを使って自然界のことを全て説明するのは無理があるのじゃないかと思います。そんな話聞いても”へ〜数学ってすごいな〜”という感想を持つだけで、実は本当の説明にはなっていないではないでしょうか。 次回の私のガイド担当は6/4 13:00~です、ご興味ありましたらお越しください。
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