2020年08月21日
ランサムウェアの予防策と暗号化されたファイルを復旧するツール
ランサムウェアはマルウェア・ウィルスの一種で、感染するとコンピューター内のファイルが暗号化されて、使えない状態になってしまいます。
「元に戻してほしかったら、ビットコインや銀行振込などの金銭を支払え」というような、身代金を要求するものです。
ウィキペディアによると、最初のランサムウェアは1989年に作られたものということで、かなり昔からあったものですが、2018年〜2019年頃からは従来の不特定多数攻撃から企業・組織への攻撃に移行しているようです。
【注意喚起】事業継続を脅かす新たなランサムウェア攻撃について:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
もちろん、企業・組織への攻撃に移行しているから、個人で使っているパソコンはもう安心とうことではないので、個人であっても企業・組織であっても、注意し予防することは必要です。
ランサムウェアの被害に遭わないための予防策
ランサムウェアの感染リスクをできる限り低く抑えること、それでも感染してしまったときの復旧手段を持っておくことが、予防策になります。
1)データのバックアップ
ランサムウェアに感染してコンピューター内のファイルが使えなくなった場合、身代金を支払わないとすれば、基本的には、コンピューターを初期化してOSからセットアップし直しするしかありません。
コンピューターを初期化すると、当然ですが自分で作ったファイル・データは、すべてなくなってしまいます。
また、身代金を支払ったとしても、本当にコンピューターを直してくれるのか分かりません。
次の見出しで書いている復元ツールで回復する可能性もありますが、新しいランサムウェアには対応できていないかも知れませんし、そのランサムウェアに対応していたとしても、すべてのファイルを回復できるとは限りません。
やはり普段から必要なデータのバックアップを取っておくことが、最も重要な予防策になります。
2)基本的なマルウェア・ウィルス対策
ランサムウェアに感染リスクを低く抑える方法は、他のマルウェア・ウィルスに対する対策と同じです。
・Windowsやセキュリティソフト、各種ソフトウェアは最新版を適用しておく
・怪しいメールの添付ファイルを不用意に開かないようにする
・危険なサイトを見ないようにする
このような基本的なことを、心がけておきましょう。
ランサムウェアに暗号化されたファイルを復旧するツール
ランサムウェアに感染してしまったときに、ファイルを復元できるツールが、セキュリティソフトメーカーなどから、いくつか公開されています。
(一部は有料のツールです)
上でも書いたように、すべてのランサムウェアに対応しているとは限りませんし、対応していたとしても、すべてのファイルを復元できるとは限りませんが、もしものときには、こういったツールがあることも覚えておくと役立つかもしれません。
・Trend Micro
・AVG
・The No More Ransom Project
・ランサムウェアセンター
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