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2016年08月26日
課題のつくり方
今はこの本を読んでいます。
アクティブ・ラーニングを取り組むにあたって、最も頭を悩ませるのは、やはり課題づくりです。
逆を言えば、それさえうまくいけば、あとは子どもたちがいきいき活動していきます。
この課題づくりこそ、一番の肝と言えます。
それゆえに、皆さんあれこれ考えすぎる傾向があります。
年に数回の、特別な授業でするためのアクティブ・ラーニングなら、そこまで悩んでもいいと思います。
しかし、私が目指すものは、毎日すべての時間でのアクティブ・ラーニングです。
なので、毎日の授業でそんなに頭を悩ませるわけにはいきません。
では、どうすればいいのでしょうか?
答えは西川さんの本の中に書いていました。
いつも通りの課題でいいのです。
なんなら、出張の時に用意する課題プリントで十分です。
声のかけ方、活動のさせ方で、アクティブ・ラーニングか、そうでないかが決まるだけなのです。
「時速60qの車が、30分で進む道のりは何qですか?」
という問題があったとします。
それを個人で解かせるだけで終わると、従来の授業。
できる子は退屈するし、わからない子は何も動けない。
勉強嫌いがどんどん進む授業です。
一方、この課題に対して、
「解けた人は理由を書いて、3人に説明してきましょう。相手の子がわかってくれたら、サインをもらいましょうね。」
という指示を出したとします。
これで、アクティブ・ラーニングがスタートします。
たったこれだけです。
子どもたちは、元来、相手に説明することは大好きなのです。
特に、自信のあることに関しては、大喜びで話をしに行きます。
その特性を逃す手はありません。
理由を説明させることで、自分のオリジナリティーが出せます。
絵で説明する子、表やグラフを書いて説明する子、言葉巧みに説明する子、いろんな姿が見られます。
自分の考えが外に発信できないことが、最近の子どもの大きな問題の一つとなっています。
毎回の授業でこの取り組みをすることで、表現力も高まりますよね。
また、「3人に説明する」の「3人」というのがミソです。
クラスで説明しなさいと言うと、いつも決まった子にしか行かない子が出てきます。
特に人数を指定しなければ、親友1人に説明して終わりということも大いに考えられます。
3人とすることで、普段なかなか関わりを持たない子にも話しかけるチャンスが生まれます。
サインがあるので、なんとなくの使命感も出てきますしね。
多すぎず、少なすぎず、3人がちょうどいいと思います。
また、黒板に名前のマグネットを貼っておいて、課題がクリアできた子は「できた!」という枠にマグネットを移動させるということも効果的です。
視覚的に、誰が今困っているかわかりやすく、できた子が教えに行きやすくなります。
困っていう子ほど「わからない…。」と言いにくいものなので、この方法もオススメです。
話が課題づくりから授業の方法論にそれてしまいましたが、結論としては、今までの課題を、話し合いがしやすくなる問いかけに変えてやればいいだけです。
算数では、特にこれが大きな効果を生みます。
1人で完結させずに、友だちとの関わりを仕組む問いかけを!
早く試してみたいと思いませんか?
「やってみよう!」と、心が動いたあなた!
気持ちが熱いうちに一冊本を手に取ってみてはいかがでしょうか?
アクティブ・ラーニング関係の本はこちら
その他、学習指導関連の本はこちら
週イチでできる!アクティブ・ラーニングの始め方 [ 西川純 ] 価格:1,998円 |
アクティブ・ラーニングを取り組むにあたって、最も頭を悩ませるのは、やはり課題づくりです。
逆を言えば、それさえうまくいけば、あとは子どもたちがいきいき活動していきます。
この課題づくりこそ、一番の肝と言えます。
それゆえに、皆さんあれこれ考えすぎる傾向があります。
年に数回の、特別な授業でするためのアクティブ・ラーニングなら、そこまで悩んでもいいと思います。
しかし、私が目指すものは、毎日すべての時間でのアクティブ・ラーニングです。
なので、毎日の授業でそんなに頭を悩ませるわけにはいきません。
では、どうすればいいのでしょうか?
答えは西川さんの本の中に書いていました。
いつも通りの課題でいいのです。
なんなら、出張の時に用意する課題プリントで十分です。
声のかけ方、活動のさせ方で、アクティブ・ラーニングか、そうでないかが決まるだけなのです。
「時速60qの車が、30分で進む道のりは何qですか?」
という問題があったとします。
それを個人で解かせるだけで終わると、従来の授業。
できる子は退屈するし、わからない子は何も動けない。
勉強嫌いがどんどん進む授業です。
一方、この課題に対して、
「解けた人は理由を書いて、3人に説明してきましょう。相手の子がわかってくれたら、サインをもらいましょうね。」
という指示を出したとします。
これで、アクティブ・ラーニングがスタートします。
たったこれだけです。
子どもたちは、元来、相手に説明することは大好きなのです。
特に、自信のあることに関しては、大喜びで話をしに行きます。
その特性を逃す手はありません。
理由を説明させることで、自分のオリジナリティーが出せます。
絵で説明する子、表やグラフを書いて説明する子、言葉巧みに説明する子、いろんな姿が見られます。
自分の考えが外に発信できないことが、最近の子どもの大きな問題の一つとなっています。
毎回の授業でこの取り組みをすることで、表現力も高まりますよね。
また、「3人に説明する」の「3人」というのがミソです。
クラスで説明しなさいと言うと、いつも決まった子にしか行かない子が出てきます。
特に人数を指定しなければ、親友1人に説明して終わりということも大いに考えられます。
3人とすることで、普段なかなか関わりを持たない子にも話しかけるチャンスが生まれます。
サインがあるので、なんとなくの使命感も出てきますしね。
多すぎず、少なすぎず、3人がちょうどいいと思います。
また、黒板に名前のマグネットを貼っておいて、課題がクリアできた子は「できた!」という枠にマグネットを移動させるということも効果的です。
視覚的に、誰が今困っているかわかりやすく、できた子が教えに行きやすくなります。
困っていう子ほど「わからない…。」と言いにくいものなので、この方法もオススメです。
話が課題づくりから授業の方法論にそれてしまいましたが、結論としては、今までの課題を、話し合いがしやすくなる問いかけに変えてやればいいだけです。
算数では、特にこれが大きな効果を生みます。
1人で完結させずに、友だちとの関わりを仕組む問いかけを!
早く試してみたいと思いませんか?
「やってみよう!」と、心が動いたあなた!
気持ちが熱いうちに一冊本を手に取ってみてはいかがでしょうか?
アクティブ・ラーニング関係の本はこちら
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2016年08月25日
話し合いが活発になるコツ
今は、この本を読んでいます。
今日は、アクティブ・ラーニングの話し合いが活発になるコツについてお話ししようと思います。
大切なことは、昨日も言いましたが、「子ども同士の時間をしっかりと確保すること」です。
それが短いと、どれだけ教師の話が上手でも、アクティブ・ラーニングにはなりません。
子どもたちの協同の中にこそ、私たちが目指すゴールが待っています。
さて、実際のアクティブ・ラーニングの流れとしては、
@課題の提示
A関わり合い
Bまとめ
と、いたってシンプルなものになります。
課題の提示がいかに短く、わかりやすくできるかが大事になってきます。
話し始めるとついつい長くなってしまうという人は、プリントに課題を書いて配ってもいいでしょうね。
私のオススメは、「前時の最後に、次の時間の課題プリントを配っておく」というものです。
前時の最後に配ることで、家で予習してくる子も出てきて、効果はより高まっていくからです。
事前に予習をしてくる
→自信を持ってわからない子に教えることができる。
→クラスに「わかった!」と言える子がたくさん増える。
という、効果ですね。
今までの授業では、事前に内容のネタバレをしてしまうと、子どものやる気がなくなると毛嫌いしてきた部分がありますが、アクティブ・ラーニングでは逆のことが言えますね。
友だちとの交流をありきで考えると、ネタバレはすればするほど活発な授業になってきます。
例えば、
「長方形の面積が、縦×横で求められる理由を説明しましょう。」
という課題を出したとします。
公式は知ってるから計算で答えを出せる子はたくさんいますが、なぜその公式で答えを出せるかは、なかなか言える子がいません。
その課題を出して授業を終えると、(全員とは言えませんが)答えを考えてくる子が出てきます。
ある子は、そのすぐ後の休み時間に考え始めます。
またある子は、家に帰って、教科書を読んで考えてきます。
お家の人に聞いたり、ネットで調べたりして、答えを用意してくる子が出てきます。
そのような子どもの姿を想像するだけで、ワクワクしてきませんか?
しかも、調べてきなさいって、宿題に出したわけではないのに…ですよ。
しかも、それをもとに、授業ではグループで話し合いが始まります。
自分の答えを持って話し合いを始めるのですから、意見も出やすいですし、予習のおかげでポイントとなる部分も外さずにまとめができていきます。
どうですか?
前時のラストにネタバレさせるのも悪くないですよね?
今日は、授業での話し合いが活発になるコツを書きました。
私のオススメは、「前時にネタバレ」です。
たくさんのクラスで、イキイキした活動が増えることを願っています。
「やってみよう!」と、心が動いたあなた!
気持ちが熱いうちに一冊本を手に取ってみてはいかがでしょうか?
アクティブ・ラーニング関係の本はこちら
その他、学習指導関連の本はこちら
週イチでできる!アクティブ・ラーニングの始め方 [ 西川純 ] 価格:1,998円 |
今日は、アクティブ・ラーニングの話し合いが活発になるコツについてお話ししようと思います。
大切なことは、昨日も言いましたが、「子ども同士の時間をしっかりと確保すること」です。
それが短いと、どれだけ教師の話が上手でも、アクティブ・ラーニングにはなりません。
子どもたちの協同の中にこそ、私たちが目指すゴールが待っています。
さて、実際のアクティブ・ラーニングの流れとしては、
@課題の提示
A関わり合い
Bまとめ
と、いたってシンプルなものになります。
課題の提示がいかに短く、わかりやすくできるかが大事になってきます。
話し始めるとついつい長くなってしまうという人は、プリントに課題を書いて配ってもいいでしょうね。
私のオススメは、「前時の最後に、次の時間の課題プリントを配っておく」というものです。
前時の最後に配ることで、家で予習してくる子も出てきて、効果はより高まっていくからです。
事前に予習をしてくる
→自信を持ってわからない子に教えることができる。
→クラスに「わかった!」と言える子がたくさん増える。
という、効果ですね。
今までの授業では、事前に内容のネタバレをしてしまうと、子どものやる気がなくなると毛嫌いしてきた部分がありますが、アクティブ・ラーニングでは逆のことが言えますね。
友だちとの交流をありきで考えると、ネタバレはすればするほど活発な授業になってきます。
例えば、
「長方形の面積が、縦×横で求められる理由を説明しましょう。」
という課題を出したとします。
公式は知ってるから計算で答えを出せる子はたくさんいますが、なぜその公式で答えを出せるかは、なかなか言える子がいません。
その課題を出して授業を終えると、(全員とは言えませんが)答えを考えてくる子が出てきます。
ある子は、そのすぐ後の休み時間に考え始めます。
またある子は、家に帰って、教科書を読んで考えてきます。
お家の人に聞いたり、ネットで調べたりして、答えを用意してくる子が出てきます。
そのような子どもの姿を想像するだけで、ワクワクしてきませんか?
しかも、調べてきなさいって、宿題に出したわけではないのに…ですよ。
しかも、それをもとに、授業ではグループで話し合いが始まります。
自分の答えを持って話し合いを始めるのですから、意見も出やすいですし、予習のおかげでポイントとなる部分も外さずにまとめができていきます。
どうですか?
前時のラストにネタバレさせるのも悪くないですよね?
今日は、授業での話し合いが活発になるコツを書きました。
私のオススメは、「前時にネタバレ」です。
たくさんのクラスで、イキイキした活動が増えることを願っています。
「やってみよう!」と、心が動いたあなた!
気持ちが熱いうちに一冊本を手に取ってみてはいかがでしょうか?
アクティブ・ラーニング関係の本はこちら
その他、学習指導関連の本はこちら
2016年08月24日
心配事
今はこの本を読んでいます。
アクティブ・ラーニングとは、子どもたちが主体的に、協同的になる授業です。
昨日もここに書きましたが、キーワードは「子ども同士の関わり」にあります。
先生がわからない子一人一人に教えに回るのではなく、子どもたち同士に教え合わすことで、全員が理解できる授業を目指していきます。
でも、そうすることで、どうしてもある心配事が付きまといます。
「本当に子どもたちに任せて大丈夫?」
とか、
「子どもたちが主体的に活動したら、まとめの収束ができなくなるのでは?」
というものです。
すると、先生はどうするでしょうか?
きっと、なるべく丁寧に教えて、自分が子どもたちを理解させようとしていくことでしょう。
1から10まで、時間をかけてゆっくり教え込もうとしていくと思います。
結果、子ども同士の関わりの時間は、どんどん少なくなっていきます…。
これって、結局は、今までの限界を感じる授業ですよね。
何も変わっていませんね。
大切なのは、子ども同士の関わりの時間をたくさん確保することです。
時間を確保すれば、子ども同士の教え合いが始まります。
「わかった!」と笑顔になる子が、1人が2人に、2人が4人に、4人が8人に…と、どんどん数が膨れ上がっていきます。
失敗を怖がると、
先生の話す時間が長くなる
→子ども同士の教え合いが短くなる
→わからない子が続出
という、最悪の悲劇が起こってしまいます。
誰にとって悲劇か。
もちろん、子どもたちですよね。
極端な話、教え合いの時間が長ければ長いほど、成果が上がる可能性は高まります。
私の経験から言うと、教え合いの時間は20分がギリギリのラインだと考えています。
それより短くしか取れないのなら、その授業での教え合いは諦めた方がいいと思っています。
導入があり、まとめの時間も考えるて、関わりの時間を20〜35分くらい確保したいですね。
初めは怖いかもしれませんが、本当のアクティブ・ラーニングを実現させるには必要なことです。
失敗を恐れずに、チャレンジしていきましょう!
きっと、その先には子どもたちの笑顔が待っていますよ!
「やってみよう!」と、心が動いたあなた!
気持ちが熱いうちに一冊本を手に取ってみてはいかがでしょうか?
アクティブ・ラーニング関係の本はこちら
その他、学習指導関連の本はこちら
週イチでできる!アクティブ・ラーニングの始め方 [ 西川純 ] 価格:1,998円 |
アクティブ・ラーニングとは、子どもたちが主体的に、協同的になる授業です。
昨日もここに書きましたが、キーワードは「子ども同士の関わり」にあります。
先生がわからない子一人一人に教えに回るのではなく、子どもたち同士に教え合わすことで、全員が理解できる授業を目指していきます。
でも、そうすることで、どうしてもある心配事が付きまといます。
「本当に子どもたちに任せて大丈夫?」
とか、
「子どもたちが主体的に活動したら、まとめの収束ができなくなるのでは?」
というものです。
すると、先生はどうするでしょうか?
きっと、なるべく丁寧に教えて、自分が子どもたちを理解させようとしていくことでしょう。
1から10まで、時間をかけてゆっくり教え込もうとしていくと思います。
結果、子ども同士の関わりの時間は、どんどん少なくなっていきます…。
これって、結局は、今までの限界を感じる授業ですよね。
何も変わっていませんね。
大切なのは、子ども同士の関わりの時間をたくさん確保することです。
時間を確保すれば、子ども同士の教え合いが始まります。
「わかった!」と笑顔になる子が、1人が2人に、2人が4人に、4人が8人に…と、どんどん数が膨れ上がっていきます。
失敗を怖がると、
先生の話す時間が長くなる
→子ども同士の教え合いが短くなる
→わからない子が続出
という、最悪の悲劇が起こってしまいます。
誰にとって悲劇か。
もちろん、子どもたちですよね。
極端な話、教え合いの時間が長ければ長いほど、成果が上がる可能性は高まります。
私の経験から言うと、教え合いの時間は20分がギリギリのラインだと考えています。
それより短くしか取れないのなら、その授業での教え合いは諦めた方がいいと思っています。
導入があり、まとめの時間も考えるて、関わりの時間を20〜35分くらい確保したいですね。
初めは怖いかもしれませんが、本当のアクティブ・ラーニングを実現させるには必要なことです。
失敗を恐れずに、チャレンジしていきましょう!
きっと、その先には子どもたちの笑顔が待っていますよ!
「やってみよう!」と、心が動いたあなた!
気持ちが熱いうちに一冊本を手に取ってみてはいかがでしょうか?
アクティブ・ラーニング関係の本はこちら
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