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2016年09月05日

人付き合いが苦手な子がいた場合

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クラスを担任していると、いろんな子がいるなと感じます。
もちろん得意不得意があるのは当然ですが、自分が今年目指そうとする方針に対して苦手とする子は、なかなかクラスの波に乗ってこれません。
アクティブ・ラーニングもその一つで、頑張ろうと思えば思うほど、対人関係が苦手とする子は、なかなかその取り組みに馴染めず、疎外感や孤独感を感じてしまいます。

しかし、それはアクティブ・ラーニングが悪いわけではありません。
この疎外感や孤独感は、クラスの中に潜在的にあったものなのです。
アクティブ・ラーニングをすることで、むしろそれが表面化してきただけなのです。
何も恐れることはありません。
表面として見えてきたのなら、解決の糸口は必ず見つかります。

しかし、人付き合いが苦手とする子に対して、アクティブ・ラーニングでクラスに溶け込ませるためには、なかなか時間がかかります。
少なくとも3か月、長ければ一年費やすかもしれません。
それくらい、難しい問題です。
じっくり時間をかけて取り組みましょう。
大切なのは、「誰一人落ちこぼれをつくらない!」という語りを続けることです。
その言葉に、必ず反応してくれる子はいます。
その子たちの関わりから、少しずつ突破口が見えてくるはずです。

教師が無理に間に入って解決しようとするのではなく、あくまでも繋ぎ役に徹することが大切です。



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2016年09月02日

アクティブ・ラーニングがうまくいかない場合

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第一は、何のためにアクティブ・ラーニングを始めたのかを十分に語っていないことです。
みなさんの勤務校の校長が、説明もろくにないまま新しい取り組みを始めたら、、現場はパニックリなりますよね。
特に、全員を絶対に見捨てないという話をしっかり浸透させているかが、大きなポイントになります。
これがないと、子どもたちは自分ができればそれでいいと思います。
まずは、しっかり意識ができるように、語っていきましょう。
その語りが通じれば、きっとアクティブ・ラーニングは成功へとつながっていきます。

第二は、できない子どもに気を取られてしまい、本当にすべきことを怠ってしまうことです。私たちは、机間巡視でできていな子を教えたくなります。
ですが、それが失敗へとつながるのです。
では、できていない子は誰が教えるのでしょうか?
もう、おわかりですね。
子どもたちです。
教え合い、学び合いはこどもたちがしますので、教師はクラス全体を見渡してください。
そして、中心となって頑張っている子を、たくさん褒めてあげてください。
クラスの中で、アクティブ・ラーニングの原動力となっている子たちの様子をしっかり見て、褒めて伸ばすことを意識していきましょう。
できていない子を個別指導するよりも、中心となって活動している子を褒めることが、とても重要になってきます。

第三に、子どもを信じきれずにいるためです。
失敗しないように、班を決めようかな。
あの子へのサポートは、この子にしようかな。
一見、子ども思いの教師のように見えるかもしれませんが、これは、子どもを信じていない教師だと言えます。
できない子には、得意な子が教えに行きます。
おとなしい子たちの中にも、リーダーを務めようとする子は出てきます。
私たちが見つけることができなかった一面を、見せてくれるようになるかもしれません。
子どもと心中……というくらい、子どものことを信用して授業しましょう。
大丈夫。きっとできます。

「これは言い過ぎだから、これくらいはしてもいいだろう…。」
「こう書いているけど、これは省略していこう。」
先人の手法を、何の根拠もなく変えてしまうと、アクティブ・ラーニングはうまくいきません。
慣れないうちはドキドキしますが、何度もチャレンジして習得していきましょう!



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2016年09月01日

グループ構成

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アクティブ・ラーニングにおけるグループ構成は、どうすればいいのでしょう。
他者との関わりが何よりも大切なアクティブ・ラーニングですから、グループ構成についても考えるところがあります。
どのグループも一様に、充実した活動ができるように…、考えれば考えるほど難しい問題です。

しかし、この時間は全く必要ありません。
なぜなら、教師側で決める必要がないからです。
グループ構成も、子どもたちで決めさせてしまいましょう。

今までよくしてきたのは、グループの中にリーダーシップのある子を配置して、グループ間の格差がなくなるように構成するという手法ですよね。
確かに、ある程度の成果は見られるのかもしれません。
しかし、自発的に活動しようと子どもを仕向けるのが、アクティブ・ラーニングだったはずです。
そのためには、お互いの間に発言しやすい関係がなければいけません。
いくら能力的に優秀な子がグループの中に配置されたとしても、関係が築けていない者同士を無理に組み合わせると、関係づくりからスタートすることになります。
時にはそういうところから始める活動も必要かもしれませんが、やはりお互いに言いたいことが言えるグループで活動するのがいいはずです。

では、勉強が得意な子ばかりが集まって課題を先々進める一方で、苦手な子たちのグループでは停滞している。
これでいいのか?と教師としては感じます。

でも、いいんです!

教師がクラスの中で、「誰一人見捨てない!」という語りが浸透していれば、大丈夫です。
早いグループは、困っているグループに声をかけにいくかもしれません。
遅いグループが、助けを呼ぶかもしれません。
そうやって、クラスの中が流動的に動く授業がアクティブ・ラーニングだと、私は考えています。

では、私たち教師の役割は何でしょう?
昨日も書きましたが、「きっかけ作り」です。
「○○ってことを調べているんだね!」と発すれば、興味のある子が見に行きます。
「○○で困っているんだね。」と発すれば、解決法を知っている子が教えに行きます。
私たちが直接指導するのではなく、子どもと子どもをつなぐ役割を全うしましょう。
そうすれば、その授業は、今までにない活気にあふれた授業になるはずです。



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