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2016年05月25日
ドイツのトラムで、キセルの疑いをかけられた息子
前回「ドイツのスーパーで盗みの疑いをかけられた息子」という記事を書きましたが、今度は路面電車のキセルをやった疑いで、学生用の定期券を没収されるという事件がありました。
それだけではなく、後で60ユーロ(約7200¥)もの罰金も支払わされたのです!
しかも新たに定期券を作らなくてはならず、その手数料を更に25ユーロも払わされたのです!!(怒)
結局全部で1万円位の自己負担を負わされてしまいました!
しかし、これは息子には全く落ち度のないことで、ドイツのこういうシステムには、いつも唖然とさせられるばかりです。
音大に通っている息子は、新学期の定期券を作ろうと、学生証を持ってドイツ鉄道局に行きました。 1学期ごと(半年)に期限が切れるので、新学期のために、また新たに作らなくてはなりません。 顧客証のような、透明なカバーに入ってる顧客番号を、鉄道局の人が定期券にタイプするのですが、係りの人がなぜかまったく違う顧客番号を打ったらしいのです。 これは後で、キセルの疑いをかけられた時に分かったことです。 |
顧客証明書と定期券の相互関係を理解していなかった息子は、そのまま定期券を受け取って、それを持って電車やトラムを利用していました。
ドイツでは、電車に乗る前に定期や切符を機械に通すのではなく、たまたま来たコントロールの人に、切符や定期を見せればオーケーなのですが、提出するものを持っていないときは、切符を切られ、後で罰金を事務局で払わなければなりません。
息子はいつものように自分の定期券を見せました。
ところがコントロールの係が、番号の照合が違っていると言うのです。
それはそうでしょう。
番号を書き間違えて記入されていたのですから。
そしてそのまま息子の定期券は没収されてしまいました。
本当にキセルをしていれば、そのまま罰金を事務局で払うのですが、息子の場合は既に定期を作っていたので、引換券があります。
それを鉄道局に持っていって改めて定期を作ってもらおうとしたらしいのですが、事務局の人は息子の提出物をただコピーしただけで、そのまま60€ 払わされてしまったのです。
息子も息子で、ボーっとしてるからこういうことになったのですが、間違えたのは向こうです。
後で事務局に電話して抗議をしました。
ところがどんなに向こうの落ち度を説明しても埒があきません。
向こうの言い分は、「自分のものは自分で責任を持つ」と主張してきます。
要するに向こうが間違えたのをこちらが訂正しなかったのが悪い、と言うのです。
そうしてもう払ってしまった罰金は戻ってもきません。さらに没収された定期も返ってきません。
結局改めて定期を作らなくてはならなくなったのです。
息子も私も怒り浸透に達しましたが全て後の祭り。
今後のために経験をしたと言う事で片付けるより仕方ありません。
こういう納得のいかないドイツのシステムは、まだまだ沢山ありますが、それは追々書いて行きたいと思いますが、どうです?
日本じゃ考えられない現象ではないですか?
日本のサービス業はもっと臨機応変に対応してくれると思うのですが・・・。私の偏見かな・・・。