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最近、学んだこと(微生物学)

こんにちは。

めっちゃ久しぶりのブログ更新・・・

微生物学についてです。

原核生物は真正細菌(Bacteria)と古細菌(Archaea)があるけど、
古細菌(Archaea)ってのは『極限環境に生息する』菌なんですね。

例えば、高度好塩菌とか、超好熱菌とか。

***

微生物学の分類で使われる16SrRNAについて
・真核生物、原核生物、問わずに全ての種に存在する
・遺伝子の長さが適当に長く(1600塩基対程度)、系統解析に十分な情報量を持つ

***

LPS(リポポリサッカライド、リポ多糖)=リビドA+O抗原
 O抗原:多糖体、血清型分類
 リビドA:内毒素の本体

***

細菌の細胞膜には電子伝達系が局在する
(真核生物のミトコンドリアは、もともと細菌由来→細胞内寄生説

※ミトコンドリアにも、細菌にも環状DNAありなども一致している

***

莢膜
→細胞壁の外側に作られるゼリー状の膜
・抗貪食作用
・抗原性あり(K抗原)

***

芽胞の殺菌
→煮沸消毒×、オートクレーブ(121℃、2気圧、20分など)でようやく死滅。

***

偏性好気性菌:生存に必ず酸素が必要
 ・百日咳菌、結核菌

***

マイコプラズマ
 ・細胞壁なし「マイコちゃん家、壁なし」
 ・一方で、細胞膜にコレステロールを有する
 ・人工培地で培養可能な最小の細菌:大きさ約300nm濾過性微生物
 ・寒天平板上に、目玉焼き状コロニー(中央に芯)

以上です!


またブログちゃんと書こう、っと♪





【完全攻略】メンタルヘルス・マネジメント検定U種<絶対合格>

どうも、こんにちは。ドクターPGです。

私は、先日
第18回メンタルヘルス・マネジメント検定U種の検定を受けました。

自分で言うのもなんですが、50問中45問正解するくらい勉強しました。
仕事の終わった後、あるいは仕事が休みの日に喫茶店やファミレスで勉強...
それこそ、メンタルヘルスマネジメントの検定なのに、メンタル不調になりそうでした(笑)

せっかく、たくさん勉強したので、その時に使用したテキストを
今日はご紹介したいと思います。

私が購入したテキストは以下の4つです。

【1】メンタルヘルス・マネジメント検定試験 公式テキストU種ラインケアコース 第3版
【2】メンタルヘルス・マネジメント検定試験 U種ラインケアコース過去問題集 2014年度版
【3】ひとりで学べる メンタルヘルス・マネジメント検定 第3版
【4】メンタルヘルス・マネジメント検定試験U種ラインケアコース 重要ポイント&問題集 改訂第2版

それでは1つずつ特徴(あくまで私の主観ですが)を紹介していきます☆

*******************************************

【1】メンタルヘルス・マネジメント検定試験公式テキスト II種 ラインケアコース第3版



情報量:★★★★★
見やすさ:★☆☆☆☆
過去問の量:☆☆☆☆☆(0問です)

はい、こちらは公式テキストなので、基本的に
メンタルヘルスマネジメント検定の問題は全てここに記載してある内容から出題されます。
しかし、この本はとにかく見にくい(2色刷りですが、それはグラフ等のみ、本文は1色で太文字になってることもなく
ただ、延々と単調に本文が書かれています)
この本だけで勉強するのは、相当な心の強さがいるでしょう。
かと言って、じゃあこの本が不要だったか?と問われると、答えはNOです。確実に合格したいなら絶対買ったほうがいいです。
この本がないと高得点は取れなかったでしょう。
以下に紹介していく、3冊で勉強している際に分からない箇所があればこの本で参照する、といった
参考書的な使い方をしました。
試験当日に模範解答を作成したページがこの記事なわけですが、
【解答速報】第18回メンタルヘルス・マネジメント検定U種
全ての問題はこのテキストから出ることを改めて実感できました。

【2】メンタルヘルス・マネジメント検定試験 II種ラインケアコース 過去問題集<2014年度版>



情報量:★★★☆☆
見やすさ:★★★☆☆
過去問の量:★★★★★(直近10年分)

検定試験の合格の秘訣は、なんといっても過去問題の定着ですよね。
この本はおよそ10年分の過去問題が載っていますので
正直、こちらの本だけやりこめば、もしかしたら合格点(50問中35問正解)に届くかもしれません。

しかし、実は私はこの本は試験の日の3日前くらいからしか手を出しませんでした。
なぜなら、いきなり過去問題だけ解き始めるという作戦は、「検定に受かる」ことだけが目的のように感じてしまい
あまり好きじゃなかったからです。だって、目的は「メンタルヘルス・マネジメント」のスキルを身につけることですからね手(チョキ)

順番が前後して申し訳ありませんが、
私がこの検定試験を受けるにあたって勉強を始めたのは次の2冊からになります。

【3】ひとりで学べる メンタルヘルス・マネジメント検定II種 第3版



情報量:★★★★☆
見やすさ:★★★★★
過去問の量:★★★☆☆(各章末に過去問+模擬試験2回分)

たぶん、こちらの本が一番見やすく、読みやすかったです。
(ただ第1章だけは、ちょっと情報量が多くて見にくかった)
そして情報量も多く、模擬試験も2回分ついているのでバランスの良い1冊だな、と思いました。

【4】改訂2版 メンタルヘルス・マネジメント(R)検定試験II種(ラインケアコース)重要ポイント&問題集



情報量:★★★☆☆
見やすさ:★★☆☆☆
過去問の量:★★☆☆☆(各章末に過去問+模擬試験1回分)

こちらの本は、重要ポイント集と謳っているだけあってボリュームが少ないのが特徴です。
私はこの本を一番最初にとりかかりました。
なぜなら一番、少ない時間で一周できそうだったからです。
とりあえず、メンタルヘルスマネジメント検定U種の勉強ってこんな感じのことを勉強すればいいのか〜
と概要をつかむには良い本かと思います。
ただ、【3】で紹介した本に比べると見やすさに劣りますね。
この一冊だけで受かるのは少し厳しいかもしれませんが、勉強を進めるにつれて
この本はいい味がでてきます。「重要ポイント集」の意味が分かってきます。
書いてある内容はほとんどが過去問に出題されているところのみなのです(笑)
なので運が良ければ、この本だけで最も労力少なく受かることができるかもしれません!

<まとめ>
最後に、私の勉強手法を書いておきますので
今後、受験される方のご参考になれば嬉しく思います。

@勉強時間…合計で40〜50時間
Aかけた日数…約2週間(仕事のあった日に2時間ほど、休日は5〜6時間やりました)
B勉強の流れ

一番ボリュームの少ない【4】を1周(最後の模擬試験はやらない)

次にまとまっている【3】を1周(最後の模擬試験はやらない)

もう一度【4】、【3】の本をザーと復習してこれらの本の模擬試験をやる

分からなかった所を【1】の本で調べてマーカーでチェックする

(ここで試験3日前くらい)【2】の過去問題を2日間かけて1周!
※分からなかった所を【1】の本で調べてマーカーでチェックする

(試験1日前)【2】の過去問題集を1日で1周!
※分からなかった所を【1】の本で調べてマーカーでチェックする

これで超短期記憶の完成です(笑)
当日は、過去問題になかったような出題もあり、正直ヒヤリとしましたが
結果を見れば十分に勉強した成果が出せました。

この検定の勉強をして得るものも大きかったと思います。
皆さまも是非、合格してください!

【解答速報】第18回メンタルヘルス・マネジメント検定U種(解答と感想)

2015年3月15日(日)
本日、メンタルヘルス・マネジメント検定(2種)を受験して来ました。
久しぶりに検定試験受けて緊張しました。

解答速報は以下のとおりとなります。

第1問
[1]1 ※公式テキスト第3版 P291参照
[2]4 ※同P3参照 *男性の悩みで多いのは会社の将来性より人間関係仕事の質です
[3]3 ※同P16参照
[4]4 ※同P60参照 *転勤後、100時間の時間外労働を行った場合
[5]2 ※同P11参照 *労働安全衛生法の違法した場合、私法(つまり安全配慮義務)でも違法となりえます
[6]4 ※同P177参照 *「面接指導の実施の事務に従事した者」には、労働安全衛生法で守秘義務が定められています。
[7]1 ※同P40参照
[8]2 ※同P43参照 *健康職場モデルを提示したのは中央労働災害防止協会ではなくNIOSHです
[9]2 ※同P25参照
[10]2 ※同P52参照

第2問
[1]3 ※同P67-70参照
[2]2 ※同P79参照
[3]2 ※同P95参照 *自傷・自殺が7位>アルツハイマー病が16位>不安障害が23位
[4]4 ※同P73参照

第3問
[1]3 ※同P103参照 *ストレス判定図の必要母数:少なくとも5人以上ではなく、10人以上です。
[2]3 ※同P114参照
[3]3 ※同P110-112参照
[4]2 ※同P124参照 *2:生産性の向上、欠勤率の減少、休業日数の変化などは取り組みレベルでの評価です

第4問
[1]2 ※同P178-179参照 *4:個人情報保護法では「第三者提供の禁止」ではなく「第三者提供の制限」をしています、また守秘義務の規定もありません
[2]2 ※同P179参照 *「必ず」ではなく「原則として」が適切です。なぜなら、電車の運転士やパイロット等多くの人の生命を預かる特殊な職業の場合は例外的に、健康情報の収集を可としているからです。
[3]3 ※同P179-180 *D:× 心理的負荷が極度のものの中に、極度の長時間労働が含まれる、という表現が誤りです。
[4]4 ※同P136参照 *中央労働災害防止協会×→労働基準監督署○
[5]3 ※同P137参照 *時間外休日・労働時間の削減
[6]4 ※同P140参照 *眠気を生じさせるホルモン:セロトニン×→メラトニン
[7]4 ※同P139参照 *業務以外の出来事の心理的負荷の強度も3段階です
[8]4 ※同P183、P291-292参照 *C:× 管理職のセルフケアの対象者としている指針は「労働者の心の健康の保持増進のための指針」です
[9]3 ※同P142参照
[10]3 ※同P103-108参照
[11]2 ※同P172参照
[12]4 ※同P159参照 *1は皮下脂肪ではなく内蔵脂肪です、2はBMIが15というのは極度の痩せ型になるため不適切です。なお、日本ではBMIが22を標準体重として、25以上で肥満としています。


第5問
[1]4 ※同P212参照
[2]3 ※同P212-215、P216参照
[3]1 ※同P192参照 *4 マイクロ技法:「コミュニケーションの発信のためのスキル」×→「(カウンセリングにおける)話を聴くスキル」です
[4]2 ※同P193-194参照
[5]1 ※同P210参照
[6]3 ※同P226参照
[7]2 ※同P229-233参照
[8]4 ※同P207参照
[9]1 ※同P220参照 *戦いの時(交感神経優位)→気管支が太くなる。休息の時(副交感神経)→気管支が細くなる。

第6問
[1]3 ※同P243、P244参照 *中央労働災害防止協会は、労働局の下部組織でもないですし、行政機関でもありません
[2]4 ※同P248参照
[3]4 ※同P103参照 *職業性ストレス簡易調査票は旧労働省が開発しており、全都道府県の労働局が実施しているわけではないため不適切です。
[4]4 ※同P237参照 *産業医に健康診断の実施義務はありません
[5]1 ※同P252参照
[6]1 ※同P257参照 *2:食事が全くとれない状態のうつ病患者は、そのままにしておくと飢餓状態となり生命の危険も生じるため入院の必要性が極めて高いといえます

第7問
[1]3 ※同P264参照 *労働者個人よりもという点が不適切です。
[2]2 ※同P276参照
[3]4 ※同P266参照 *4:「就業上の配慮等に関する意見書の作成を行う」のは第4ステップです
[4]1 ※同P266参照
[5]4 ※同P276参照

以上です☆

ルビプロストン(アミティーザ)の薬理学的作用機序

クロライドチャネルアクチベーター(活性化薬)として
十数年ぶりに新規作用機序の便秘治療薬についての薬理。

【1】ルビプロストンの作用機序

1)小腸上皮頂端膜(腸管内腔)のクロライドChannel-2(ClC-2)を活性化し、内腔へのクロライドの放出を促進する。

2)クロライドの電荷を中和するため、ナトリウムイオンが内腔に流入。

3)クロライド及びナトリウムイオンの両者により、浸透圧が上昇する。(浸透圧は束一的性質を持っているので、イオンの種類には寄らずに変動します。)

4)浸透圧の上昇に伴い、腸管への水の分泌が促進され、排便促進作用を示す。

以下IFより引用の画像です☆(クリックしたら拡大されます)
ルビプロストン.png

間質性肺炎を起こしやすい薬(ゴロ)

薬剤師国家試験には

間質性肺炎を起こしやすい薬がよく出題されます。
なので、1つ1つ覚えるよりも
まとめて語呂で覚えた方が効率的です!
ってことで、こんなゴロを紹介します☆

「VIPめ!アシゲリ!」

V・・・ブレオマイシン
I・・・インターフェロン製剤
メ・・・メトトレキサート
ア・・・アミオダロン
シ・・・小柴胡湯
ゲ・・・ゲフィチニブ
リ・・・リュープロレリン


以上です。いかがでしょうか。

これらは全て、添付文書上に警告として
出ているので必ず押さえましょう!!

他にも、レフルノミド(商品名:アラバ錠;抗リウマチ薬)でも間質性肺炎が警告に載っていますが、
上記の薬よりも国家試験上、優先順位は下がります。けれども、やはり医療人としてはレフルノミドも覚えておいて損はないですね!

しっかりと覚えておきたいものです。

【また新規作用機序】睡眠薬ベルソムラ錠が承認取得!!

<2014/10/04の記事>

MSDは9月26日、新規作用機序の不眠症治療薬スボレキサント(商品名ベルソムラ錠15mg、20mg)の製造販売承認を取得したと発表した。適用は「不眠症」、用法・用量は「成人にはスボレキサントとして1日1回20mg、高齢者には1日1回15mgを就寝直前に経口投与」としている。

 スボレキサントが作用するオレキシンは、覚醒を維持する神経伝達物質だ。オレキシン作動性ニューロンは、変性・脱落すると、覚醒を維持できなくなるナルコレプシーを引き起こすことが分かっている。同薬は、オレキシンが受容体に結合するのを阻害することで、脳を覚醒状態から睡眠状態へと移行させる。


 本薬の第3相臨床試験は日本を含む国際共同試験で行われ、良好な入眠効果と睡眠維持効果が確認された。退薬症候や反跳性不眠、依存性、耐性などは認められていない。

 新規作用機序の不眠症治療薬は、2010年発売のメラトニン受容体に作用する不眠症治療薬ラメルテオン(商品名ロゼレム錠8mg)以来となる。

 
以上。
日経メディカルの次の記事より一部引用。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/201409/538589.html?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter

ふむふむ。えーっと、

その薬が阻害するオレキシンって何??笑

調べてみると、

比較的最近発見された生理活性ペプチドであって、オレキシンは摂食中枢に局在し、脳室内投与によって摂食量を増加させる作用があることなどから、当初、摂食行動を制御する神経ペプチドとして注目されてるらしい。

その後、睡眠障害「ナルコレプシー」とオレキシンの深い関係が明らかになったため、オレキシンの覚醒・睡眠制御における役割に注目が集まっている、とのこと。

まぁ色々な研究でオレキシンは正常な睡眠・覚醒パターンの維持・制御、とくに各ステージの安定性や維持に重要な役割をしていることが分かってきた、ようだ。

なんとなく分かってきたような、そうでもないような・・・笑

さておき、
オレキシンを動物に投与すると以下のような反応が見られるらしい。
【1】摂食量の増加
【2】自発運動量の亢進
【3】常同行動の亢進
【4】飲水量の増加
【5】覚醒時間の延長
【6】交感神経系の活性化
【1】血中コルチゾール(糖質コルチコイド)濃度の上昇
【1】中枢内ドパミン濃度の上昇


なるほどたしかに、オレキシンが多いと寝てられなそうですね(笑)

そんなオレキシンの作用を抑制してくれる

オレキシン受容体拮抗薬:スボレキサント(ベルソムラ錠)

今後、動向を注目していきたい医薬品の1つです!

【クレナフィン爪外用液10%】爪白癬の画期的な新薬登場!?

今回は、平成26年9月2日に発売されたクレナフィン爪外用液についての記事です。

一般名は「エフィナコナゾール」というアゾール系の抗真菌薬であり、
作用点は、その他のアゾール系と同様に
ラノステロールC-14脱メチル化酵素を阻害し
真菌細胞膜を構成するエルゴステロールの生合成を阻害することで抗真菌作用を発揮する薬です。

このクレナフィン爪外用液は何が画期的なんでしょう?!

それは、爪という硬いタンパク質への浸透力が、今まで外用液に比べて
非常に高いということです!!
以下の図を見てください。

クレナフィン.jpg

今までの爪白癬の治療薬は
内服薬での治療ではないと効果がないことが知られています。
※実際には外用薬を処方する医師は多いですが、爪白癬の治療に対しては気休め、お守りのようなものです。

だからこそ、イトリゾール(一般名:イトラコナゾール)カプセルといった薬で
大量に服用してなんとか爪まで成分を到達させるといったイトラコナゾールパルス療法を実施
して治療をしていました。

このパルス療法の欠点は肝臓に多くの負担をかけて、また、様々な薬物との相互作用の結果
副作用の危険性が高いことでした。
(一般に、アゾール系の抗真菌薬は、薬物代謝酵素P450を阻害して、併用薬の血中濃度を上昇させます、なぜなら
真菌のラノステロールC-14脱メチル化酵素≒ヒトのP450だからです)

このように、内服薬で身体に大きな負担をかけて治療していた爪白癬を、
外用薬で治せるのはこのクレナフィン(一般名:エフィナコナゾール)が初めてなんです!

やったー!手軽で身体に負担も少なく最高じゃんー!!

と思ってみましたが、いざ薬価を確認してみると...


1 本(3.56g) 5,900 円

高い!
パルス療法と同じくらい高い!
爪白癬の治療は半年間〜1年間継続する必要があるので
一体いくらかかるのでしょうか。

まぁそれだけ厚生労働省が効き目が同等と認めた証ってことなんでしょうけど
患者さんに納得してもらうには大変でした。

結局は、爪白癬(水虫)には、ならないように予防することが一番なんだな、と思ったDoctorPGでした。

ヒポキサンチングアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(HGPRT)とは

ヒポキサンチングアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(HGPRT)
とは、プリン塩基の代謝物である
・ヒポキサンチン(またはキサンチン)
・グアニン
から再びプリンヌクレオチドに再合成(サルベージ)するために必要な酵素である。
(※つまり、ヒポキサンチン→イノシン酸、グアニン→グアニル酸への反応)


(1)プリンヌクレオチドは新生経路(de novo経路)で作るのが大変であること。
(2)プリン塩基の最終代謝物の「尿酸」は血中溶解度が低く、析出しやすいこと→高尿酸血症、痛風の理由

以上の理由から、ヒトでは活性が高い酵素である。


この酵素(をコードする遺伝子)が欠損(突然変異)すると遊離プリン塩基が
サルベージされずにそのまま尿酸となるので、高尿酸血症となりやすい。

また、モノクローナル抗体の作成の際には、
HGPRTが欠損しているミエローマ細胞(骨髄腫細胞)を利用して
HAT培地というプリンヌクレオチドのde novo経路を阻害するアミノプテリンを含んだ培地を
用いることで、目的とした抗体を産生するB細胞HGPRT(−)ミエローマ細胞のハイブリドーマを作成しそれを大量培養することで、「抗体医薬品」を作っている。

エフェドリンとプソイドエフェドリンの違い

エフェドリンプソイドエフェドリンってどう違うかご存知ですか?

エフェドリンは、生薬である麻黄に含まれているアルカロイドであることが有名ですね。

一方、プソイドエフェドリンはOTC医薬品の風邪薬や鼻炎薬に
そして、最近ではサノフィ・アベンティスから発売されているディレグラ配合錠に含まれていることが有名です。

それでは、まず構造の違いから見てみましょう。

【1】エフェドリンの構造

エフェドリン
※アンフェタミン、メタンフェタミンは覚せい剤です

【2】プソイドエフェドリンの構造

プソイドエフェドリン

似ていますね。覚せい剤にも(笑)
そもそも、"プソイド" という言葉が「似て非なる」 あるいは 「まがいものの」 を表す
接頭語 pseudo- のドイツ語から来ていますので。当然です。
つまり、この2つの化合物は化学式としては同じなのですが、
立体構造が違う、光学異性体(エナンチオマー)の関係なのです。

この微妙な立体構造の違いが薬として次のような薬効の違いを示すようになります。

【1】エフェドリン
・交感神経刺激作用を有し、血液脳関門を通過しやすいので、中枢興奮作用が強い
・血圧上昇、心拍数増加作用を示す
・β刺激作用により、気管支を拡張させるため、気管支喘息に適応がある

【2】プソイドエフェドリン
・エフェドリンに比べて、中枢興奮作用が弱い
・血圧上昇、心拍数増加の作用が弱い
・気管支拡張作用はエフェドリンと同等である
・抗炎症作用や利尿作用はエフェドリンよりも強いとされている

漢方薬で「麻黄湯」というのがありまして、
感冒、インフルエンザ(初期のもの)、関節リウマチ、喘息、乳児の鼻閉塞などに適応があります。

麻黄湯はその名前の通り、麻黄(エフェドリン)の含有量が一番多い漢方となります。
その量は1日量でマオウとして5g、
エフェドリンに換算すると概算になりますがエフェドリンを75mg摂取することとなります。

さらに、上述のディレグラ配合錠は1錠にフェキソフェナジン30mg、プソイドエフェドリン60mgが含有されているので、
プソイドエフェドリンが1日量(4錠)で240mgとなります。

想像以上に多いですね・・・
それは、アレルギー性鼻炎にもメチャクチャ効きますよ!
鼻炎持ちの私としてはディレグラ配合錠には助けられています。

私は、以前麻黄湯とディレグラ配合錠を一緒に飲んだことがありまして、
そのときはやたらテンションが上がった気がします笑
しかし、高血圧のリスクは非常に高いため、常用してたらダメですね。

実は、エフェドリンは、その交感神経刺激作用、中枢興奮作用から
代謝を亢進させるためダイエット薬として利用されたり、勉強のときの集中力を高めるために利用されたりします。

「麻黄湯」と「ディレグラ配合錠」の組み合わせは、
おそらく、現在最もエフェドリンを摂取できる方法かと思います。

リスクは大きいので推奨はしませんが、
理論的に、入手しやすい医薬品の中ではこのコンビネーションが最強かと思います。

この2つを組み合わせて服用した場合は
心悸亢進、血圧上昇、頭痛、手指の震え(振戦)、発汗、排尿困難、不安・幻覚などなど
様々な副作用の可能性がありますのでご注意ください。

<生化学>酵素の名前の由来リスト

【糖アルコール】
D-マンニトール
D-ソルビトール
グリセロールなど

これらは全て、アルコール性水酸基(-OH)の接尾語である〜オール(-ol)が付いている。

【〜アーゼ(-ase)】
〜アーゼ(-ase)は、酵素を表す接尾語である。
アミラーゼ:デンプン分解酵素
プロテアーゼ:タンパク質分解酵素
ヘキソキナーゼ:六炭糖リン酸化酵素など

【イソメラーゼ】
異性化酵素
例)グルコースをフルクトースに変えるグルコースイソメラーゼなど

【ムターゼ】
分子内転位酵素
例)3-ホスホグリセリン酸から2-ホスホグリセリン酸へリン酸基を転移させる反応など

【シンターゼ】
合成酵素
合成するという意味のsynthesisから由来する
シンセサイザーとかは日本語でも有名ですよね!
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