2014年09月25日
【クレナフィン爪外用液10%】爪白癬の画期的な新薬登場!?
今回は、平成26年9月2日に発売されたクレナフィン爪外用液についての記事です。
一般名は「エフィナコナゾール」というアゾール系の抗真菌薬であり、
作用点は、その他のアゾール系と同様に
ラノステロールC-14脱メチル化酵素を阻害し
真菌細胞膜を構成するエルゴステロールの生合成を阻害することで抗真菌作用を発揮する薬です。
このクレナフィン爪外用液は何が画期的なんでしょう?!
それは、爪という硬いタンパク質への浸透力が、今まで外用液に比べて
非常に高いということです!!
以下の図を見てください。
今までの爪白癬の治療薬は
内服薬での治療ではないと効果がないことが知られています。
※実際には外用薬を処方する医師は多いですが、爪白癬の治療に対しては気休め、お守りのようなものです。
だからこそ、イトリゾール(一般名:イトラコナゾール)カプセルといった薬で
大量に服用してなんとか爪まで成分を到達させるといったイトラコナゾールパルス療法を実施
して治療をしていました。
このパルス療法の欠点は肝臓に多くの負担をかけて、また、様々な薬物との相互作用の結果
副作用の危険性が高いことでした。
(一般に、アゾール系の抗真菌薬は、薬物代謝酵素P450を阻害して、併用薬の血中濃度を上昇させます、なぜなら
真菌のラノステロールC-14脱メチル化酵素≒ヒトのP450だからです)
このように、内服薬で身体に大きな負担をかけて治療していた爪白癬を、
外用薬で治せるのはこのクレナフィン(一般名:エフィナコナゾール)が初めてなんです!
やったー!手軽で身体に負担も少なく最高じゃんー!!
と思ってみましたが、いざ薬価を確認してみると...
1 本(3.56g) 5,900 円
高い!
パルス療法と同じくらい高い!
爪白癬の治療は半年間〜1年間継続する必要があるので
一体いくらかかるのでしょうか。
まぁそれだけ厚生労働省が効き目が同等と認めた証ってことなんでしょうけど
患者さんに納得してもらうには大変でした。
結局は、爪白癬(水虫)には、ならないように予防することが一番なんだな、と思ったDoctorPGでした。
一般名は「エフィナコナゾール」というアゾール系の抗真菌薬であり、
作用点は、その他のアゾール系と同様に
ラノステロールC-14脱メチル化酵素を阻害し
真菌細胞膜を構成するエルゴステロールの生合成を阻害することで抗真菌作用を発揮する薬です。
このクレナフィン爪外用液は何が画期的なんでしょう?!
それは、爪という硬いタンパク質への浸透力が、今まで外用液に比べて
非常に高いということです!!
以下の図を見てください。
今までの爪白癬の治療薬は
内服薬での治療ではないと効果がないことが知られています。
※実際には外用薬を処方する医師は多いですが、爪白癬の治療に対しては気休め、お守りのようなものです。
だからこそ、イトリゾール(一般名:イトラコナゾール)カプセルといった薬で
大量に服用してなんとか爪まで成分を到達させるといったイトラコナゾールパルス療法を実施
して治療をしていました。
このパルス療法の欠点は肝臓に多くの負担をかけて、また、様々な薬物との相互作用の結果
副作用の危険性が高いことでした。
(一般に、アゾール系の抗真菌薬は、薬物代謝酵素P450を阻害して、併用薬の血中濃度を上昇させます、なぜなら
真菌のラノステロールC-14脱メチル化酵素≒ヒトのP450だからです)
このように、内服薬で身体に大きな負担をかけて治療していた爪白癬を、
外用薬で治せるのはこのクレナフィン(一般名:エフィナコナゾール)が初めてなんです!
やったー!手軽で身体に負担も少なく最高じゃんー!!
と思ってみましたが、いざ薬価を確認してみると...
1 本(3.56g) 5,900 円
高い!
パルス療法と同じくらい高い!
爪白癬の治療は半年間〜1年間継続する必要があるので
一体いくらかかるのでしょうか。
まぁそれだけ厚生労働省が効き目が同等と認めた証ってことなんでしょうけど
患者さんに納得してもらうには大変でした。
結局は、爪白癬(水虫)には、ならないように予防することが一番なんだな、と思ったDoctorPGでした。
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