2018年01月10日
アイデアの科学2 〜アイデアはどこで生まれる?〜
私たちは日々色々な問題にぶつかります。
問題解決の方法を考える仕事をしている人だけでなく、
普通の人も毎日色々な判断を求められます。
家族のために何かを考えたり
友人のために何か良い方法はないかと頭をひねったり
アイデアを生み出していかなくてはならないシーンはたくさんあります。
ここでいうアイデアとは問題を解決する方法や物であったり、
新しい着想(考え方)だったり形だったりします。
こうしたアイデアが必要な場合、
あなたはどうやって出していますか?
机の前でひたすら考えますか?
それとも刺激を求めてどこかに行くべきなのでしょうか?
そもそもアイデアはいつ頭にひらめくのでしょう?
どうすればもっとも良いアイデアを湧いてくるのでしょうか?
アイデアはどんなタイミングで出てくるのでしょうか?
ではここで最初にあるジャンルで成功した人、
歴史に名を馳せる著名人たちがどうしてアイデアを
作っていたかを見てみましょう。
まずは高校の化学で登場し、
最近土壌の汚染問題などでも耳にするベンゼン。
ベンゼンは炭素と水素が組み合わさった
単純で基礎的な化合物でするが、
その形は発見からしばらくの間は不明だったのです。
ドイツの科学者アウグスト・ケクレは
ベンゼンの構造を探っていましたが、
いくら考えていてもわからなかったといいます。
なやんでなやんでも出てきません。
そしてある日、ケクレは自分の尾を噛んで回転するヘビの夢を見るのです。
そしてそれがきっかけで6個の単結合と
二重結合で環を作っている構造を思いついたのです。
ケクレは夢の中で見たものでベンゼンの形状をひらめきました。
多少、脚色されて伝わっている可能性はありますが、
このように夢をヒントにひらめきが生まれることは多いのです。
イギリスの作家ロバート・ルイス・スティールも
夢の中で二重人格の元になる話を見て
『ジキル博士とハイド氏』を書いたと言われています。
天才画家のダリの作品やアインシュタインの相対性理論も
ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹博士も
睡眠中に原子構造がひらめいたといいます。
科学者、画家、医師、音楽家、様々な著名人が
発明や発見を夢の中でしています。
どうやらアイデアが振ってくる
「ひらめき」と「夢」は何か関係がありそうだという仮説が立ちます。
続いてアップル社の共同創設者であり実業家として
名高いスティーブ・ジョブズ。彼はアイデアを生み出したいとき、
考えをまとめるときは散歩をしたというのです。
またフェイス・ブックの創設者であるマーク・ザッカーバーグも
散歩をしながらミーティングすることを推奨しています。
芸術家ではベートーベンも散歩からインスピレーションを
得ていたと言われています。
風呂で発想をあたためた人もいます。
世界的ベストセラー作家と言われている
アガサ・クリスティは風呂で堅いものを食べながら
小説のトリックを考えていたというのです。
また風呂といえばアルキメデス。
彼も気晴らしに入ったお風呂でお湯が溢れるのを見て
アルキメデスの原理を発見しました。
武田信玄は厠(トイレ)にこもり作戦を考えることが多く、
一晩中こもっていたという逸話も残っています。
・寝ながら夢で見る
・散歩する
・風呂やトイレに入る
今回紹介したこのみっつの方法はごく一部です。
そしてこのみっつ一見、バラバラに見えるが実は
あるひとつの共通項があります。
机上でひたすら考えて絞り出すのではなく、
「寝る」「散歩する」「風呂に入る」
といった直接考えることと違うことをしたということです。
ここにひとつアイデアが作られるヒントが隠れているのです…
こうした直接考えることと違うことで
アイデアを呼び覚ます方法があります。
詳しくは『アイデアの科学』では論理的にわかりやすく
解説しています。誰でも簡単に実践できます。
1月16日SBクリエイティブ、サイエンス・アイ新書から
発売予定です。
ぜひご覧ください。
あなたの頭がアイデアが湧いてくる
アイデア脳に生まれ変われます。
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