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子なし主婦(40歳代)です。千葉県に住んでます。 同じものなら安く買う、dポイントは最大限活用する、をモットーに生きています。 コトコト煮込んだおでんのように“滋味深い”人生をおくりたい。
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2023年06月18日

映画『怪物』の感想〜ネタバレ注意〜

是枝裕和監督、坂元裕二脚本、音楽:坂本龍一という錚々たる顔ぶれの映画『怪物』を観てきました。
誰が、何が「怪物」なのか、観たあともずっと考えてしまう…そんな作品です。
あらすじ

麦野早織(安藤サクラ)はシングルマザー。小学5年生の息子・湊(黒川想矢)と2人暮らし。
湊が怪我をして帰ってきたり、水筒に泥が入っているなどの異変が起こり、早織は何があったのか湊を問いただす。
湊は担任の保利(永山瑛太)にやられたと言う。翌日、早織は学校に向かい校長や教頭に直談判する。保利も謝罪するがその対応に早織は納得がいかない。
その後も何度も学校に訪れ事実を確認してほしいと訴える早織。ついに、保利が虐待したとメディアに報道され辞職することになった。
しかし、保利が見た事実、湊や同級生の依里(柊木陽太)の事実は早織のそれとは全く違うものだった。
「怪物」とはいったい何なのか…。台風の朝、湊と依里は姿を消してしまい…。
感想

最初は、早織(安藤サクラ)の視点でストーリーが進んでいくので「学校の先生たち怪物じゃん」って思うんですけど、所々に散りばめられたちいさな違和感があって。
保利(永山瑛太)の視点や子供たちの視点で描かれたときにその伏線が回収されていきます。

嘘とか権力とか解釈で真実って捻じ曲げられてしまうんだな…。
誰もが誰かの怪物になりうるってことですかね。お〜怖っ。

「好きな子がいるけど誰にも言えないんだ」と話す湊(黒川想矢)に校長先生(田中裕子)が
「限られた人しか手に入れられない幸せは幸せじゃない。誰でも手に入れられる幸せが幸せなんだよ。」
と言ったシーン。
このセリフの意味をずっと考えてしまっています。
自分の同性愛の感情に戸惑う湊を救う言葉だったのか、とどめを刺す言葉だったのか、どちらにもとれる気がするんですよ。

最後、湊と依里は亡くなってしまったんだろうな…と明確な描写はないけどそう思わされました。
映像の美しさが悲しみを際立たせていました。
kaibutsu.jpg




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タグ:映画
posted by oden at 16:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画
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