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2015年01月08日

★コーディネーター謝金800円/h、これがマズイ! 地域ネットの勢いが一気にしぼむ! 手弁当が基本だ

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★【再び疾駆〈憧れ・諦め・幻滅・自棄・絶望〉MEMO】――★昨年の2月頃、「職員室通信」の末尾に、落葉の掃き寄せ的な【業務メモ】を掲載していた。
 記述していると、不思議と元気が出た。
 その後、改編、独立、「変心」等……紆余曲折を経て消滅。
 今回、それを復活させることにした。
 【業務メモ】改め【再び疾駆〈憧れ・諦め・幻滅・自棄・絶望〉MEMO】。
 自分でもはずかしくなるような題だが、熟考の結果だ(^_^)v。

 〈他の候補〉
 ○「パトスMEMO」
 ○「パトスとエートスの境目MEMO」
 ○「疾駆・DAKA鉄MEMO」
 ○「再び疾駆・パトスMEMO」……

 「職員室通信」の冒頭あるいは末尾に掲載する。
 僕の内側から【Hybrid】な【Energy】が噴出することを願っている。

★画像=朝、迷路のような路地を散歩していたら、こういう場所に迷い込んだ。ネットで標高をチェックすると、107メートル。

★【学級通信】――
 昨年、岸裕司氏(秋津コミュニティ顧問)の講座(学校支援ボランティア養成講座)に参加した。
 時間が、平日の10:00〜12:00
 教育現場にいて、こういう開発的内容の研修に参加するには、他を捨て、意を決し、思いをよほど強くしないと実現しない。

 元南海の野村監督は「野球が幼い」とよく嘆く。
 たとえば――
 「打球判断を誤った走塁ミス」
 「無死二塁で右方向に進塁打が打てない」等々……。
 胸に手を当ててみれば、僕らの職場=学校にも「幼い」と思われる場面がある。

 どこが【幼い】のか?

 たいてい、僕ら教員が――
 【1】絶対にやらなければいけないこと
 【2】やってもいいし、やらなくてもいい、どちらかといえばやったほうがいいこと
 【3】絶対にやってはいけないこと――
 これらの区別がきちんとついていない場面だ。
 すなわち、やらなければいけないことをやっていない……やってはいけないことをやっている……どっちでもいいことに必死になっている等……だ。

 「他を捨て、意を決し、思いをよほど強く」するということは、平日、岸裕司氏の講座に出席することが、【1】「絶対にやらなければいけないこと」と判断したということだ。

★くわえて、今回は、僕だけではなく、サムライネットの仲間(乱氏T、サムライネット主任、PTA事務担当、PTA総務委員長、PTA副会長、PTA3学年委員長、PTA監査、PTA広報委員長等々)も参加した。
 僕ら、サムライネットの「実働部隊」〈註1〉が、いっしょに勉強できたというところに大きな大きな意味がある。
 小学校PTAの方々も参加したいところだったが、参観日と重なってしまい、今回は見送った。

 〈註1〉=サムライネットでは組織を「実働部隊」と「支援部隊」に分けて活動している。 

★会場では、岸裕司氏の講演を、1枚、1枚、カードに書き込みながら聞くことにした。
 カードといっても、ときどき「業者」が「これを生徒に配布してくれ」、「(配布した上で)希望者を学校で取りまとめて送り返してくれ」等と、強引に送りつけてくるチラシだ。
 この裏を活用した。(学校にはこういう「チラシ」が1000000枚以上ある。長期休業が近づくと特に増える。本校では絶対に配布しない。)

 あとから文章をまとめたり、岸氏の講演内容を組み替えたりするとき、ノートだと転記しなければならないが、カードだとそのまま操作できるという利点がある。

★そのカードから一部、本「学級通信」にコピーする。
 自分にとって【発見だ!】と思ったこと=☆記号
 【サムライネットと同じ思想だ】と思ったこと=◎記号
 【違和感を覚えたこと】=△記号

◎自らの楽しみとして、また子どもの親も子どもがいない大人も同じように、子どもの教育に携わることができる環境づくり。
 →(思想は同じだ。ただ「楽しみとして」の域には、僕はまだ到達できていない。◎ではなく☆記号をつけるべきかもしれない。)

◎学校・家庭・地域が連携・融合することにより、地域全体の教育力が向上する。

◎学校とボランティアとが実践を積みかさねていくと、それがプログラムバンクになる。

☆いちばん弱い立場の人が、この町が楽しいといえる町づくり。
 →(僕らのやっていることは要するにこういうことなのだが、こうして言い切ることが大切だ。僕らに欠けているところだ。言い切ること、そして、くりかえすこと。そうすることによって、コミュニケーションの「語り」の核になる。意味の生成につながる。)

☆学校の空き教室を公民館のように使うことは、公民館とは異なり、子縁がひろがっていく。
 →(僕らのサムライネットでは公民館を学校のように使って「子縁」をひろげているが、「空き教室」活用の思想はまだ未熟だ。)

◎わたし(岸)は有償ボランティアは念頭に置いていない。
 →(同感! 僕が文科省「学校支援地域本部事業」の指定を拒み続けたのは、「地域コーディネーター活動経費」(例=コーディネーター謝金800 円/h)がひっかかったからだ。経験的に、これをやると地域ネットの勢いが一気にしぼむ。みんな手弁当でやらないと!)

☆秋津校区は、夜、学校への電話がかからない。町内会長など、地域が果たすべき役割をきちんと果たせるようになったからだ。
 →(同じ理念でやっているが、まだ、こう言い切れる状態ではない。)

◎「お知らせ」は地域全戸配付が基本。「知らせる」ということが重要。
 →(サムライネットは、全戸巡覧のシステムはできているが、全戸配付のシステムはない。ただ、「全戸巡覧」ができれば「全戸配付」も可能だ。これは「全戸巡覧」、これは「全戸配付」という区別をつけるといいのかもしれない。)

◎課題を把握し、対策を検討していくシステムづくり。

◎秋津コミュニティー運営費、約20万。バザーや秋津ッ子バザーの収入。
 →(サムライネットも同じ。)

△参会者からの「他校(の教員)に広まらないのは?」という質問に対して、岸氏の回答「耳学ではダメ。学社融合のよさは実際に体験しないとわからない」
 →(僕は「耳学」作戦も有効だと考えている。僕の経験では、社会教育側から学校教育側への「連続的耳学作戦」はボディブローのようにジワジワ効いてくる。)

☆習志野市では秋津小学校を希望する教員が増えている。
 →(サムライ小&サムライ中はどうかな?)

△参会者からの「秋津の取組が隣の小学校に転移しないのは?」という質問に対して「わたしたちは自分のほうから転移させるつもりはない。むしろ、習志野市から独立したいと思っているくらいだ」(岸裕司氏の講演から、以上)






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2015年01月05日

★【仮想地域】の研究が進めば、【第4の教育改革】につながる可能性がある

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★昨日、www.sankei.comで〈製造元に捨てられたロボット犬「AIBO」……飼い主たちの思い受け止め、徒手空拳で“治療”にあたる元エンジニア集団の「使命感」2015.1.4 11:00更新〉を読んでいたら、飼い主たちの思いに打たれ、涙ぐんだ。
 そのハズミにレオン【註@】のことを思い出し、また涙ぐんだ。

 【註@】=ゴールデンレトリバー。2007/6/13没、12歳1ヵ月)

 上の画像は、DAKA古書店跡玄関に飾ってあるレオンの勇姿。
 死ぬ2、3年前の画像だと思う。
 こうして額縁の中から、僕を見送ってくれ、出迎えてくれる。
 レオンは死ぬまで、僕を意識し、僕の前では「立派でいよう」と思いつづけていた。
 【その思い】が画像から伝わってくる。
 僕も、少なくともこの画像の前では、背筋をシャンとしていよう。

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 この画像は、写真の整理をしていたパートナーが見つけたレオンの勇姿。
 96/8/13撮影とある。
 レオンは95/5/9生まれだから、1歳と3ヵ月の頃だ。
 僕の仕事が忙しく――というか、僕の仕事処理能力が小さく――かつ、体調不良で苦しんでいた頃だ。
 この顔は散歩が少ないので不満なのか?
 それとも僕の体調が心配なのか?

 ありがとう、レオン!


★2学年の伊藤君が届けてくれた職場体験学習記念のスルメ(八戸イカ)。

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★僕は、教室の、日の当たる、この場所が「異常に?」好きだ。

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 現在はFF式ストーブだが、昔は、ここに石炭ストーブとか石油ストーブとかがあった。
 生徒たちと語り合った場所だ。
 放課後、指導&管理事務に励んだ場所だ。
 教職を退き、もし生きていたら、そして、もしお金があったら、自宅にこれと同じ場所を創出し、一日中、ひなたぼっこをしていたい(^_^)v。
 ストーブの種類は、常識的なところでは、ま、FF式に落ち着きそう。
 理想は石炭ストーブだ。
 伊藤君からもらったスルメ(八戸イカ)をあぶることができる。

★僕は、学校の教育力と地域の教育力と家庭の教育力とが、バランスよく発揮される教育環境づくりを目指している。
 僕のライフワークだ。
 現在の教育危機(教育ピンチ)の元凶は、このバランスが崩れ、「学校の教育独占体制」、あるいは「学校の教育丸抱え体制」に陥っているところにある。
 これを修正し、教育のバランスをよくしないかぎり、どんな施策を打ち出しても、あまり、いや、ほとんど効果はあがらないだろう。
 逆にいうと、バランスさえよくなれば、日本の教育はまだまだだいじょうぶだ。

 教育基本法・新設第13条で「学校、家庭及び地域住民その他の関係者は、教育におけるそれぞれの役割と責任を自覚するとともに、相互の連携及び協力に努めるものとする」と「連携及び協力」を打ち出している。
 これは、もちろん、学校の教育力と地域の教育力と家庭の教育力とが、バランスよく発揮される教育環境づくりを目指している。

 しかしながら、同時に、新設第13条の理念とは相反する施策もあちこちで打ち出されている。
 「学校選択制」「中高一貫校」が、その例だ。
 日本全体が、あるいは大阪のような大都市が「学校選択制」にシフトすると、確実に、教育のバランスは崩れる。
 地域の子ども同士の結びつきが弱まる。
 親同士のつながり、地域と家庭のつながりも薄くなる。
 学校も同じだ。
 地域から切り離された学校の悲惨さは、学校を経営したことのない人にはわからないかもしれない。
 このような悪循環の結果、学校も、地域も、家庭も一気に教育力を弱めていく。

★これが僕の基本的な考え方だが、ただ、2点、検討してみたいことがある。

 1点は、いってみれば「もうひとつの地域」。
 通常、地域というと、小学校区(人口5000人)、中学校区(人口10000人)、あるいは、地区公民館区あたりを指す。
 しかし、これらとは別種の、やがて形成されるかもしれない「もうひとつの地域」の予感が、僕のうちにある。
 たとえば幼稚園。
 幼稚園は一般的には中学校区よりもはるかに広い地域を対象にバスで巡回し、園児を集めている。
 私立小・中・高が対象とする地域も同じように広い。
 幼稚園等は、僕がいう、現実の、目で見渡せる、足で歩き回れる「地域」を、はじめから対象にしていないのだろう。
 それとは別種の、いわば「仮想地域」のようなものを想定しているのではないか?
 その「仮想地域」とはどのようなものか?
 その「仮想地域」は有効なのか?

 もう1点は、もし、その「仮想地域」が有効なら、実は僕にも「学校選択制」に挑戦したいという気持ちがある。
 まず、学校部活動は全廃し、教師たちを、女工哀史・ああ野麦峠的状況から解放する。
 そして、日々の授業を充実する。
 「これが日本のプロ教師の授業や!」という授業を毎日やり――いつもいつもくりかえすことだが(*^_^*)――朝起きた中学生たちが「社会の授業が楽しみだぁ〜!」あるいは「国語の授業が楽しみだぁ〜!」と、比喩ではなく、家を飛び出してくる学校にする。
 知的で楽しい授業で、基礎・基本(狭義の学力規定の範囲)については、全員に100点を取らせる。
 めざすのではなく、実際にそうする。
 これは経験的に、それほどむずかしいことではない。
 もし、授業で「落ちこぼし」てしまったときのために、徹底した補習体制を敷いて完全にカバーする。
 本校生徒に塾や家庭教師は不要という体制を確立する。
 100点が取れた上で、さらに塾にも行きたいというのは、それはその子やその家庭の自由だ。
 経験的にいうと、地域によっては「100点取れるようにしてくれなくてもいいから、部活動のある学校に行きたい」という生徒や家庭が多い場合もある。
 ま、いろいろな考えがあるから仕方がない。
 去る者は追わない。

 【仮想地域】の研究が進めば、【第4の教育改革】につながる可能性がある。

 なお、学校では部活動はいっさいやらないが、生涯学習の観点から、社会教育を含む学校外教育とのコーディネート機能、ガイダンス機能は学校のひとつの柱として充実させる。






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2015年01月01日

★昨年1年分のBlog記述をひっくり返して僕の【復元ポイント】を見つけた

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★昨年は、12月に入って、僕のBlog&Homepageが大失速。
 自分が目指す【Blog】&【Homepage】のカタチがわからなくなってしまった。
 「こんなの僕のBlogではない」
 ズンズン、違うところに進んでいった。

 いったい、どこで道を間違えたのか?
 年の暮れ、Blogをひっくり返し、1年分をザッと見返してみた。
 そのBlogも、創っては壊し、創っては壊し、3つのBlogを渡り歩いている。
 僕の2014「艱難辛苦」の象徴やね(*^_^*)。

 3つのBlogの期間は――
 【A・Blog=1月〜6月】
 【B・Blog=7月〜10月】
 【C・Blog=11月〜】となっている。

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★ザッと見返し、目についたのが【業務メモ】だ。
 【A・Blog】の2月に初登場。
 まさに【メモ】だ。
 職員室通信の末尾に掲載。
 初登場の【メモ】には、どんなことが書いてあるのか?――
 @出張者の「報告内容」に対する僕の不満。(出張者への不満ではない。「内容」に対する不満だ。すなわち、教委に対する不満。)
 A48やん(PTA会長)の気合いの入った企画書に引きずられるようにやる気になる僕。
 B日々の勤務内容に関する「泣き言」。
 C屋根からの「落雪」を恐れる僕。
 D「ビバーク地点(註=ピンチの状態から、ひとまずたどり着いた安定状態)」にある個々の生徒に関する、生徒指導主任の、ヒソヒソ話。
 E乱氏Tと他県他市・教育委員会のホームページを見て「負けていてはいけない」と奮い立つ僕……等々。

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★落葉の掃き寄せ的な【業務メモ】を記述していると、不思議と元気が出た。
 どれも、これまでの「職員室通信」には記述しなかった(記述できなかった)ことがらだ。
 ああ、【新型の僕】が生まれる!
 ああ、Blog&Homepageの【Hybrid】な【Energy】!

 しかし、この【業務メモ】が次のように変化していく。

(1)【A・Blog】の途中から、【業務メモ】に【僕の日常の些事】が混入。
 これは意識的に混入させた。
 ますますHybridに!

(2)【B・Blog=】になって――
 【業務メモ】の【業務】部分が、「職員室通信」(教育コミュニティ編・教師の授業修業編・日常行事編・主任会トピックス編・あれこれ特集記事編)の「主任会トピックス編」に編入。
 【業務メモ】の【僕の日常の些事】が「番外編」として独立。

(3)【C・Blog】で【番外編】消滅。

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★結論――
 (2)と(3)が【失速】の原因だろう。
 詳細な記述はハショッるが、(2)と(3)にはそれなりの理由がある。
 しかし、(2)のようにすることにより、落葉の掃き寄せ的、ごった煮的記述がもっていた【Hybrid】な【Energy】は消滅。

 新年は(1)の段階に戻すところからスタートしようと思う。

★画像=散歩中、胸ポケットのデジカメを取り出し、パチパチと撮る。






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2014年12月25日

★いつもいつもくりかえし「もう耳にタコ!」といわれても、僕はくりかえす。きょうもくりかえした!

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★12/4 ○○県○○町教頭会(小中教頭会18名・○○町教育委員会指導主事1名)の方々が来校〈その2〉

 昨日の記事で紹介した――
 〈視察研修プログラム〉「(5)模擬授業体験(岬教頭T)」は、くりかえしになるが、本校の【重点施策bP】=「知的で楽しい授業=学びの喜びと確かな学力の保証をめざし、知的で楽しい授業を創る基礎・基本の修業を徹底します。〈プロ教師への道〉」に即してセットしたものだ。

 少し補足する。 

 【知的で楽しい授業】でひとりひとりの学力をきちんと保証する。
 くわえて、【知的で楽しい授業】で、いじめも不登校も非行も、また最近、話題になっている体罰の「暴力連鎖」問題も、ぜんぶ解決する。
 こう言い切れるプロ教師をめざしている。

 体験に即して、はっきり言うと――
 いじめが多い学校は、ま、そのほとんどが、授業がまずい。
 非行が多い学校は、ま、そのほとんどが、授業がまずい。
 不登校生が多い学校は、ま、そのほとんどが、授業がまずい。
 教師がいい授業ができるようになれば、すべて解決できる。
 授業がまずいまま、いくら生徒指導的な対策を講じてもほとんど、いや、まったく効果はあがらない。
 本校では、教職員が、このことに本気で取り組んで修業している。
 その教師修業の一環が、〈視察研修プログラム〉で提示した「模擬授業」なのだ。

★さて、本記事のテーマである〈視察研修プログラム〉「(4)教育コミュニティ・サムライネット事業説明」は、本校の【重点施策bQ】=「学社連携・融合=学校・家庭・地域が協働できる教育システムづくりをめざし、サムライ小・中PTAを核にサムライネット事業を推進します〈教育コミュニティづくり〉」に即してセットしたものだ。

 力説したいのは、この【重点施策bQ】は、【重点施策bP】と表裏の関係になっているということだ。

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 教育は、単に学校だけで行われるものではない。
 同じように、教育は単に家庭だけで行われるものではない。
 家庭や地域社会、そして学校のそれぞれが、教育の場として十分な機能を発揮することなしに、子どもの健やかな成長はあり得ない。

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 しかし、実際のところは、僕らの実感としては、学校>家庭>地域という関係になっている。
 僕流にいえば【学校の教育独占体制】あるいは【学校の教育丸抱え体制】(われわれがこの体制を望んだわけではないが……)である。
 このバランスの悪さが日本の教育危機の元凶なのだ。
 教育独占、教育丸抱え、学校は、社会の求めに応じ、何でもかんでも抱え込み、抱え込み、既に身動きがとれない状況に陥っている。
 たとえば、理科の教師は肝心要のあすの授業における実験の準備に割く時間も見出せないくらいに、授業以外の仕事を抱え込み――もうパンク寸前、いや、既にパンク状態だ。
 学校の教育力は、世間の人が想像する以上に、低下している。
 また、学校が(好むと好まざるとにかかわらず)本務の授業以外のことを、どんどん抱え込んでしまうものだから、当然のこととして、家庭の教育力、地域の教育力も低下していく。

 このバランスの悪さを改善することなしに、どんな教育力向上施策――たとえば自己申告・業績評価など人事考課制度としての教員評価、不適格教員への厳格な対応、教員免許更新制、報酬等の改善……等々――を打ち出しても、ほとんど効果はあがらない。

 逆に、バランスさえよくなれば、日本の教育はまだまだだいじょうぶだ。
 日本の学校はまだまだ力を持っている。
 日本の家庭はまだまだ力をもっている。
 日本の地域はまだまだ力をもっている。

★本校の【重点施策bQ】=「学社連携・融合=学校・家庭・地域が協働できる教育システムづくりをめざし、サムライ小・中PTAを核にサムライネット事業を推進します〈教育コミュニティづくり〉」は、学校・家庭・地域の3者が連携・融合・協働して、それぞれの教育がバランスよく行われる教育環境を創り出すことをめざしている。

 いつも、いつも、くりかえし、くりかえし、もう耳にタコ!!!……といわれるくらい、くりかえしていることだが、ここで念のために、もう一度、くりかえす!

 【連携・融合・協働】というとき、僕らがいちばん気をつけなくてはいけないのが、これには、実は、粗く、【2つの発想】がある……ということだ。

 【1】ひとつは【支援タイプ】=「学校が多くの荷を抱え、苦しそうだから、家庭や地域で支援してやろう、応援してやろう」という発想。

 【2】もうひとつは【分担タイプ】=「学校が多くの荷を抱え、苦しそうだから、家庭が引き受けるべきは家庭に、地域が引き受けるべきは地域に、適切に分担しよう」という発想。

 2つは似て非なる発想である。

 「支援」も「分担」も連携だから、一見、似ている。
 しかし、【支援タイプ】は学校が荷を抱えたままであるのに対して、【分担タイプ】はこれを改めようとする。

 本校の【重点施策bQ】=「サムライネット事業〈教育コミュニティづくり〉」が、【分担タイプ】をめざしていることはいうまでもない。

★視察当日、僕の割り当て時間は30分。
 25分間語って、残りの5分間、サムライ小の教職員とともに質疑を受けるつもりだった。
 しかし、ここが【改革の本丸だ】という気持ちが強く、熱くなりすぎ、29分間も語ってしまった。
 4分間のオーバー。
 いや、4分間というのは、もう「オーバー」とはいえない。
 脱線だ。
 破壊だ。
 暴力だ。
 ホンマ、みっともない。
 質疑の時間をぶちとばしてしまったことと、待機していたサムライ小の教職員には、ほんとうに申しわけないことをしたと、猛省している。

★昨日の記事と同様、手元にある「アンケート」から、いくつかピックアップして紹介する。
 それこそ超大甘コメントなので、はずかしいのだが、思い切ってアップする。
 超大甘とはいえ、○○県○○町で、教頭の職にあり、日々、実践されている方々なので、見るべきところはきちんと見ていただいていると感じた。

☆【アンケート記述】


☆【アンケート記述1】
 《社会教育主事経験者です。
 公民館長研修会を企画したとき、学社連携・融合をテーマに、こちらのサムライ公民館長さんを講師にお願いしたことがあります。
 きょう、その地区で、生の実践、そして新しい事業の展開について学んだことはたいへん有意義でした。》

☆【アンケート記述2】
 《ご説明の一つ一つが心に響き、とても参考になり、勇気もいただきました。
 PTAを核にして、小中の連携、地域との連携を具体的に実践していくことの大切さを学びました。
 家庭や地域とのコーディネーターとしてがんばりたいと思います。》

☆【アンケート記述3】
 《サムライネットの情報発信力(インターネット発信・情報誌発行・回覧板活用・ポスター等々)に感心した。》

☆【アンケート記述4】
 《実践されていることに、生涯学習の基本理念に裏づけられた教育への熱意を強く感じました。
 わたし自身、社会教育主事として12年ほど行政職にありましたので、きょうのお話がとても心に響きました。
 特に、現在、PTA役員によるコーディネートグループを、特定の立場の人に限定することを避け、PTA会員、地域の人々にひろげようとする方策に敬意を表したい。》

☆【アンケート記述5】
 《学社連携・融合といった何かを特別に立ち上げようとするのではなく、小中連携を基盤に学校・家庭・地域をトータルにとらえ、バランスをよくしていこうという考えに非常に感心した。
 力説された「連携・融合には2つの発想がある」にはドキンとした。》

☆【アンケート記述6】
 《立ち上げの苦労から、実際にどのような効果があったのかがとてもよくわかりました。
 熱意が感じられる発表でした。》

★ウソでも、「勇気」とか「熱意」とかの語がうれしい。
 当日語った部分は、サムライネット事業の第1ステージだ。
 機会があれば第2ステージ、第3ステージ(←教育改革の本丸)を聞いていただきたいと思っている。
 こちらこそ「勇気」を与えていただき、心より感謝している。

 来校された、黒っぽいスーツ姿の、○○町小中教頭会18名の方々の前途に明るい光が射すことを願っている。






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2014年12月12日

★相手もプロならこちらもプロだ。かならず「ハラハラ!」「ドキドキ!」させてやる

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★昨晩、夕食後、業務用完全防寒着コートをまとい、散歩。
 画像は近所のパン屋さんのショーウインドー。
 客はだれもいないようだった。
 これから年の瀬に向かう。
 その【年の瀬】を越え、またひとり旅立っていく……こういう感覚は悪くないなぁ〜と、街角でピューピュー冷たい風に吹かれた。


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★12/5(金)、○○県○○町教頭会(小中教頭18名・○○町教育委員会指導主事1名)の方々が来校。

 〈研修プログラム〉
(1)開会=歓迎のことば
  自己紹介
(2)本校の概要説明
(3)授業参観(全学級12クラス)
(4)教育コミュニティづくり・サムライネット事業説明
(5)模擬授業体験(岬教頭T)=トップ画像
(6)アンケート記入
(7)閉会

 【ここで注意!】

 メインは、もちろん(3)「授業参観」(4)「サムライネット」(5)「模擬授業修業」だ。
 (3)(4)(5)で――
 「ああ、来てよかった!」
 「教育ってスゴイ! おもろい!」
 「この手が、ああ、こういう発想もあるのかぁ〜! 教育って奥が深い!」
 「ホンマ、ハラハラ、ドキドキ、知的領域の緊張の連続!」
 「衝撃の度合いはハンパではない!」
 などと思って(あるいは、感じて)もらえるかどうか?

 (3)は、自信がある。
 1学期だったら、自信がない。
 今は2学期の終わりだ。
 【半端でない修業】を積み重ねてきたつもりだ。
 逆に弁解はきかない。

 (4)は、僕のプレゼン次第だ。
 【中味】は自信がある。
 しかし、プレゼンは、自信がない(ノ△・。)。
 こういう機会を通して、プレゼンの腕を上げよう!

 (5)岬Tは乱氏Tと並んで本校の【授業名人】だ。
 エースだ。
 きっと「来てよかった」と思ってもらえるにちがいない。

★本校の経営の重点と研修プログラムの関係は――

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 【重点施策bP】=「知的で楽しい授業=学びの喜びと確かな学力の保証をめざし、知的で楽しい授業を創る基礎・基本の修業を徹底します。〈プロ教師への道〉」に対応させるカタチで――
 →(3)授業参観
 →(5)模擬授業体験

 【重点施策bQ】=「学社連携・融合=学校・家庭・地域が協働できる教育システムづくりをめざし、サムライ小・中PTAを核にサムライネット事業を推進します〈教育コミュニティづくり〉」に対応させるカタチで――
 →(4)教育コミュニティ・サムライネット事業説明

 「(5)模擬授業体験」の最初の案は、○○町教頭会からも授業者を出し、「斬られ方」もいっしょに体験してもらうということだったが、突然「斬る」というのも――ま、そういう修業の場に慣れている人ならともかく、やはり――ショックを受ける、不快に感じる人もいるのではないか?……ということで、本校から教頭1名(岬T)がやることになった。

★今、手元に、研修終了後の「(6)アンケート」がある。
 いくつかピックアップして紹介する。
 アンケートの記述から、視察研修の中味を想像していただきたい。
 もちろん、視察研修場所で記入するアンケートだから、辛口の感想は書きにくい。
 大甘な感想であることを前提としつつ、今後の【僕らの修業】に生かしていきたい。

★まず、小学校の教頭T(女性)の次の記述は、鋭いと感じると同時にたいへんうれしかった。

☆【アンケート記述1】
 《〈わたしたちのために多くの準備をしてくださり感謝申し上げます。
 でも、この準備と発表をこの学校ならプラス思考でとらえ、1つの研修、指導力の向上ととらえていらっしゃるのではないかと思います。》

 指摘のとおりである。
 日常の同僚T対象の模擬授業でつく力と、視察者(他県の同業者)対象の模擬授業でつく力は違う。
 地域・保護者へのプレゼンでつく力と、視察者(他県の同業者)へのプレゼンでつく力は違う。

 模擬授業を行った岬Tは、だれかに命じられたわけでも、立場上しかたがないと引き受けたわけでもない。
 自分の授業力アップのために、絶好の機会ととらえ自薦したのだ。
 僕も、先に述べたとおり、自分のプレゼンテーション能力アップのために「サムライネット事業」の説明役に立候補した。
 この「気持ち」が伝わった。
 このことが、スゴク、うれしい。

★授業参観
 1時間目の後半を全学級12クラスを自由に参観していただいた。

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☆【アンケート記述2】
 《どの学級も落ちついた雰囲気で授業が進められていた。
 普段から、生徒も先生方も見られることに慣れている。
 多くの教科で学習シートが活用され、内容も工夫されており、学力も高いと感じられた。》

☆【アンケート記述3】
 《生徒たちが「学力向上の5原則」をしっかりと身につけていることに感嘆!
 また「指導力向上の5原則」に真剣に取り組み、年間150コマの授業研究&模擬授業を実践していることもおどろきである。
 この積み重ねが指導力向上、学力向上につながっているのだと思う。》

☆【アンケート記述4】
 〈あたりまえのことをあたりまえに、きちんと、一生懸命に実践している姿が伝わってきた。
 すばらしい先生方だと思った。〉

★模擬授業
☆【アンケート記述5】
 《10分間の模擬授業、1分間の指定発言……という模擬授業は初めての経験だった。
 授業力が向上するし、生徒役をしながら自分に何が不足しているのか考えることができた。
 年間150コマの授業研究&模擬授業におどろいている。》

☆【アンケート記述6】
 《学力向上のひけつがここにあるのだということを体験でつかむことができた。》

☆【アンケート記述7】
 《授業をして、評価されるシステムがとてもよい。》

☆【アンケート記述8】
 《わたしは野口芳宏先生の模擬授業を何度も受けた。
 そして、どうにかして職員研修に取りいれられないかと考えてきた。
 それを既に取りいれ、年間150回も実施していることに驚き、感心した。
 授業は超一級品だった。》

★「Cサムライネット事業」に関するアンケート記述は次回に紹介したい。






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