2014年12月25日
★いつもいつもくりかえし「もう耳にタコ!」といわれても、僕はくりかえす。きょうもくりかえした!
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★12/4 ○○県○○町教頭会(小中教頭会18名・○○町教育委員会指導主事1名)の方々が来校〈その2〉
昨日の記事で紹介した――
〈視察研修プログラム〉「(5)模擬授業体験(岬教頭T)」は、くりかえしになるが、本校の【重点施策bP】=「知的で楽しい授業=学びの喜びと確かな学力の保証をめざし、知的で楽しい授業を創る基礎・基本の修業を徹底します。〈プロ教師への道〉」に即してセットしたものだ。
少し補足する。
【知的で楽しい授業】でひとりひとりの学力をきちんと保証する。
くわえて、【知的で楽しい授業】で、いじめも不登校も非行も、また最近、話題になっている体罰の「暴力連鎖」問題も、ぜんぶ解決する。
こう言い切れるプロ教師をめざしている。
体験に即して、はっきり言うと――
いじめが多い学校は、ま、そのほとんどが、授業がまずい。
非行が多い学校は、ま、そのほとんどが、授業がまずい。
不登校生が多い学校は、ま、そのほとんどが、授業がまずい。
教師がいい授業ができるようになれば、すべて解決できる。
授業がまずいまま、いくら生徒指導的な対策を講じてもほとんど、いや、まったく効果はあがらない。
本校では、教職員が、このことに本気で取り組んで修業している。
その教師修業の一環が、〈視察研修プログラム〉で提示した「模擬授業」なのだ。
★さて、本記事のテーマである〈視察研修プログラム〉「(4)教育コミュニティ・サムライネット事業説明」は、本校の【重点施策bQ】=「学社連携・融合=学校・家庭・地域が協働できる教育システムづくりをめざし、サムライ小・中PTAを核にサムライネット事業を推進します〈教育コミュニティづくり〉」に即してセットしたものだ。
力説したいのは、この【重点施策bQ】は、【重点施策bP】と表裏の関係になっているということだ。
教育は、単に学校だけで行われるものではない。
同じように、教育は単に家庭だけで行われるものではない。
家庭や地域社会、そして学校のそれぞれが、教育の場として十分な機能を発揮することなしに、子どもの健やかな成長はあり得ない。
しかし、実際のところは、僕らの実感としては、学校>家庭>地域という関係になっている。
僕流にいえば【学校の教育独占体制】あるいは【学校の教育丸抱え体制】(われわれがこの体制を望んだわけではないが……)である。
このバランスの悪さが日本の教育危機の元凶なのだ。
教育独占、教育丸抱え、学校は、社会の求めに応じ、何でもかんでも抱え込み、抱え込み、既に身動きがとれない状況に陥っている。
たとえば、理科の教師は肝心要のあすの授業における実験の準備に割く時間も見出せないくらいに、授業以外の仕事を抱え込み――もうパンク寸前、いや、既にパンク状態だ。
学校の教育力は、世間の人が想像する以上に、低下している。
また、学校が(好むと好まざるとにかかわらず)本務の授業以外のことを、どんどん抱え込んでしまうものだから、当然のこととして、家庭の教育力、地域の教育力も低下していく。
このバランスの悪さを改善することなしに、どんな教育力向上施策――たとえば自己申告・業績評価など人事考課制度としての教員評価、不適格教員への厳格な対応、教員免許更新制、報酬等の改善……等々――を打ち出しても、ほとんど効果はあがらない。
逆に、バランスさえよくなれば、日本の教育はまだまだだいじょうぶだ。
日本の学校はまだまだ力を持っている。
日本の家庭はまだまだ力をもっている。
日本の地域はまだまだ力をもっている。
★本校の【重点施策bQ】=「学社連携・融合=学校・家庭・地域が協働できる教育システムづくりをめざし、サムライ小・中PTAを核にサムライネット事業を推進します〈教育コミュニティづくり〉」は、学校・家庭・地域の3者が連携・融合・協働して、それぞれの教育がバランスよく行われる教育環境を創り出すことをめざしている。
いつも、いつも、くりかえし、くりかえし、もう耳にタコ!!!……といわれるくらい、くりかえしていることだが、ここで念のために、もう一度、くりかえす!
【連携・融合・協働】というとき、僕らがいちばん気をつけなくてはいけないのが、これには、実は、粗く、【2つの発想】がある……ということだ。
【1】ひとつは【支援タイプ】=「学校が多くの荷を抱え、苦しそうだから、家庭や地域で支援してやろう、応援してやろう」という発想。
【2】もうひとつは【分担タイプ】=「学校が多くの荷を抱え、苦しそうだから、家庭が引き受けるべきは家庭に、地域が引き受けるべきは地域に、適切に分担しよう」という発想。
2つは似て非なる発想である。
「支援」も「分担」も連携だから、一見、似ている。
しかし、【支援タイプ】は学校が荷を抱えたままであるのに対して、【分担タイプ】はこれを改めようとする。
本校の【重点施策bQ】=「サムライネット事業〈教育コミュニティづくり〉」が、【分担タイプ】をめざしていることはいうまでもない。
★視察当日、僕の割り当て時間は30分。
25分間語って、残りの5分間、サムライ小の教職員とともに質疑を受けるつもりだった。
しかし、ここが【改革の本丸だ】という気持ちが強く、熱くなりすぎ、29分間も語ってしまった。
4分間のオーバー。
いや、4分間というのは、もう「オーバー」とはいえない。
脱線だ。
破壊だ。
暴力だ。
ホンマ、みっともない。
質疑の時間をぶちとばしてしまったことと、待機していたサムライ小の教職員には、ほんとうに申しわけないことをしたと、猛省している。
★昨日の記事と同様、手元にある「アンケート」から、いくつかピックアップして紹介する。
それこそ超大甘コメントなので、はずかしいのだが、思い切ってアップする。
超大甘とはいえ、○○県○○町で、教頭の職にあり、日々、実践されている方々なので、見るべきところはきちんと見ていただいていると感じた。
☆【アンケート記述】
☆【アンケート記述1】
《社会教育主事経験者です。
公民館長研修会を企画したとき、学社連携・融合をテーマに、こちらのサムライ公民館長さんを講師にお願いしたことがあります。
きょう、その地区で、生の実践、そして新しい事業の展開について学んだことはたいへん有意義でした。》
☆【アンケート記述2】
《ご説明の一つ一つが心に響き、とても参考になり、勇気もいただきました。
PTAを核にして、小中の連携、地域との連携を具体的に実践していくことの大切さを学びました。
家庭や地域とのコーディネーターとしてがんばりたいと思います。》
☆【アンケート記述3】
《サムライネットの情報発信力(インターネット発信・情報誌発行・回覧板活用・ポスター等々)に感心した。》
☆【アンケート記述4】
《実践されていることに、生涯学習の基本理念に裏づけられた教育への熱意を強く感じました。
わたし自身、社会教育主事として12年ほど行政職にありましたので、きょうのお話がとても心に響きました。
特に、現在、PTA役員によるコーディネートグループを、特定の立場の人に限定することを避け、PTA会員、地域の人々にひろげようとする方策に敬意を表したい。》
☆【アンケート記述5】
《学社連携・融合といった何かを特別に立ち上げようとするのではなく、小中連携を基盤に学校・家庭・地域をトータルにとらえ、バランスをよくしていこうという考えに非常に感心した。
力説された「連携・融合には2つの発想がある」にはドキンとした。》
☆【アンケート記述6】
《立ち上げの苦労から、実際にどのような効果があったのかがとてもよくわかりました。
熱意が感じられる発表でした。》
★ウソでも、「勇気」とか「熱意」とかの語がうれしい。
当日語った部分は、サムライネット事業の第1ステージだ。
機会があれば第2ステージ、第3ステージ(←教育改革の本丸)を聞いていただきたいと思っている。
こちらこそ「勇気」を与えていただき、心より感謝している。
来校された、黒っぽいスーツ姿の、○○町小中教頭会18名の方々の前途に明るい光が射すことを願っている。
★さらに詳細な情報は僕のホームページへ!
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