その名はロジュー・ベンローズ;Sir Roger Penrose OM FRS。英国の物理学者ですが、まだご存命の方なので簡単に取り上げたいと思います。有名人のブライアンとは少し系統が違う気がするのです。
(芸能系ではない純理論の学者さんです。/ムツゴロウさんとも雰囲気が違いますね)
ロジャー・ペンローズは神科医にして遺伝学者の父を持ち、父方母方共に沢山の学者、芸術がいる家庭に生まれました。ロジャー自身もケンブリッジに進みます。ホーキングと共にブラックホールにおける特異点を示し、後にノーベル賞を受賞します。授賞理由はブラックホールと相対論の関係に対しての評価でした。
また、その他の研究業績で気になってしまうのは認識に関する仮説に関してです。脳内での活動については個人的に昔から気になっている部分ではあるのですが、ロジャー・ベンローズの話の展開に、ほんの少しの違和感を覚えるのです。その主張はロジャーの著書:皇帝の新しい心_で示されているのそうですが脳内の情報処理には量子力学が関わる。即ちユニタリー発展(U)と波束の収束(R)が含まれている仮定のもとに、片方のRに対する議論が欠けているという立場で話を進めているのです。その系統の話をきちんと読み通してはじめて分かる話なのか、考落としを含んでいる危うい話なのか、失礼ながら気になってしまうのです。本稿の中で私が使っている「違和感」が本物の違和感なのか取り越し苦労の違和感なのか確かめたいと思います。その意味で非常に興味深いです。
〆
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2021/07/02_初回投稿
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