2013年11月21日
『殺すKAKUGO』のシーンを書くときに資料になる本
今日紹介するのは『殺すKAKUGO』のシーンを書くときに資料になる本だ。
『殺すKAKUGO』といっても、分からない人も多いかもしれないから説明しよう。
これは『小説家になろう』などの小説投稿サイト主流である異世界トリップ系の小説のストーリー展開の一種をあらわす言葉である。
その展開というのは例えば、
ごくごく普通の学生さんやニートさんなどが、ある日突然、異世界にトリップしてしまうのだ。
そいで、その平和な日本人であるところの主人公さんは、トリップした先の、文明が未発達で治安の悪い異世界において、野盗とかに襲われるんですね。
そうすると、正当防衛として、その野盗を主人公は殺したりするストーリー展開になるわけです。
しかし、ごく平凡な日本人であるところの主人公が、正当防衛とはいえ、平然と殺人をすると、ちょっとばかし、違和感があるなということです。
そういうとき主人公の内面で『殺す覚悟』を固めるという、心理描写の手続きをふむ必要があるわけです。
作者さんそれぞれに工夫をこらして書いてあるわけですが、はっきりいって下手なのも多いですから、どこか、殺す覚悟()というか、殺すKAKUGO、と言いたくなるようなものも多いわけですね。
じゃあ、どうすりゃいいんだと言われたら、当ブログとしては、資料本にあたってリアリティーを増すようにしてみるのはどうですかとなるわけです。
で、紹介するのが、
戦争における「人殺し」の心理学 (ちくま学芸文庫) である。
この本は、心理学者かつエリート軍人でもある著者が、人を殺すというのはどういうことなのか、殺す側の心理はどういうことになってるのかという問題を、豊富な事例によって分析していくという本になる。
アメリカの軍士官学校の教科書にもなっているという、極めて本物臭のする良書である。
すごく、おすすめです。
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