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2017年10月25日
選挙 NO-29 その後 ワタイにも 言わせなはれ
今回の選挙のゴタゴタは、日本が壊れてしまった姿を象徴している。緑のタヌキが立ち上げた希望の党と、枝野さんの立憲民主党。それと民進党の行方は今後も注目の的でしょう。
小池パンダモドキの惨敗は、直接的には「排除」や「サラサラない」などの、きつい言葉が原因と報じています。これはこれでその通りです。
この原因のところはとても重要なところなので、私が解説すると下記になります。
小池知事が人気を無くしたのは、日本の女性の特徴が100%出ているのです。悪い特徴とは言いませんし、そんな単純なことではありません。女性の身体的特徴と共に自然に備わっているものです。
この特徴は一言で言い表せます。「女性は・・・・・・」
・・・・の部分はクイズににします。当ててください。電話でもメールでもこの記事にコメント頂いても結構です。
正解の方には「私の真心」の一部をプレゼントします。
ヒントです、女性の身体的最大の特徴は子供が生めるということです。このことは、蟒蛇・うわばみという、大酒のみにします。お酒は身体的特徴から女性の方が強いのです。大酒のみは男性と思われがちですが、うわばみと呼ばれる大酒のみは、昔から女性です。次のヒントは、希望の党が出来た時に選対本部はつくってありません。これ等を合わせてお考え頂くと分かります。
どう責任をとるのか(C)日刊ゲンダイ
日刊ゲンタイDIGITAL2017年10月25日
あれは反党行為だ」「前原代表を除名すべきだ」――。24日、民進党の参院議員総会が、マスコミをシャットアウトして行われた。総会では、前原代表に対する怨嗟の声が噴出したという。もはや“代表辞任”程度では済まなくなってきた。
前原代表は、「参院議員や地方組織の扱いについて一定の方向性を決めた段階で辞任する」と表明している。しかし、参院サイドは「前原代表に今後の方向性を決める資格はない」と、即刻辞任させるつもりだ。民進党は近く、両院議員総会を開く。その場で辞任しなければ、臨時党大会と代表選の開催を決議し、新たな代表を選出することで前原代表をクビにする予定でいる。
民進党が“前原追放”にシャカリキになっているのは、感情的に許せない、というだけでなく、これ以上、党の金庫に眠っている140億円のカネを勝手にさせない、という意識が強いからだ。
「140億円の資金は、民進党にとって命綱です。しかし、もし代表の前原さんが総務相に“解党届”を提出したら、理論上、民進党は解党となり、党のカネも国庫に返上することになります。常識的には、さすがに解党届を提出したりはしないでしょうが、前原さんは勝手に“希望の党”との合流を決め、人、カネ、組織を売り渡そうとした男です。突然、なにをするか分からない。一日も早く代表をやめさせたいのが、民進党の共通認識です」(民進党関係者)
前原代表には、90人いる党職員からも批判が殺到している。半数以上がリストラになりそうだからだ。
「86人いた衆院議員がいなくなり、民進党は参院議員47人の政党になってしまった。とても90人も職員を抱えられない。すでに職員には、立憲民主党でも希望の党でも、好きな政党に転職して構わないという通達が出ています。すぐにクビは切らないし、給料も支払うが、長くは雇えないということです。実際、金庫に140億円はあっても、来年から政党交付金も激減するので、余力がないのは本当でしょう」(民進党事情通)
小池都知事に騙された前原代表は、どうやって責任をとるのか。
小池パンダモドキの惨敗は、直接的には「排除」や「サラサラない」などの、きつい言葉が原因と報じています。これはこれでその通りです。
この原因のところはとても重要なところなので、私が解説すると下記になります。
小池知事が人気を無くしたのは、日本の女性の特徴が100%出ているのです。悪い特徴とは言いませんし、そんな単純なことではありません。女性の身体的特徴と共に自然に備わっているものです。
この特徴は一言で言い表せます。「女性は・・・・・・」
・・・・の部分はクイズににします。当ててください。電話でもメールでもこの記事にコメント頂いても結構です。
正解の方には「私の真心」の一部をプレゼントします。
ヒントです、女性の身体的最大の特徴は子供が生めるということです。このことは、蟒蛇・うわばみという、大酒のみにします。お酒は身体的特徴から女性の方が強いのです。大酒のみは男性と思われがちですが、うわばみと呼ばれる大酒のみは、昔から女性です。次のヒントは、希望の党が出来た時に選対本部はつくってありません。これ等を合わせてお考え頂くと分かります。
どう責任をとるのか(C)日刊ゲンダイ
日刊ゲンタイDIGITAL2017年10月25日
あれは反党行為だ」「前原代表を除名すべきだ」――。24日、民進党の参院議員総会が、マスコミをシャットアウトして行われた。総会では、前原代表に対する怨嗟の声が噴出したという。もはや“代表辞任”程度では済まなくなってきた。
前原代表は、「参院議員や地方組織の扱いについて一定の方向性を決めた段階で辞任する」と表明している。しかし、参院サイドは「前原代表に今後の方向性を決める資格はない」と、即刻辞任させるつもりだ。民進党は近く、両院議員総会を開く。その場で辞任しなければ、臨時党大会と代表選の開催を決議し、新たな代表を選出することで前原代表をクビにする予定でいる。
民進党が“前原追放”にシャカリキになっているのは、感情的に許せない、というだけでなく、これ以上、党の金庫に眠っている140億円のカネを勝手にさせない、という意識が強いからだ。
「140億円の資金は、民進党にとって命綱です。しかし、もし代表の前原さんが総務相に“解党届”を提出したら、理論上、民進党は解党となり、党のカネも国庫に返上することになります。常識的には、さすがに解党届を提出したりはしないでしょうが、前原さんは勝手に“希望の党”との合流を決め、人、カネ、組織を売り渡そうとした男です。突然、なにをするか分からない。一日も早く代表をやめさせたいのが、民進党の共通認識です」(民進党関係者)
前原代表には、90人いる党職員からも批判が殺到している。半数以上がリストラになりそうだからだ。
「86人いた衆院議員がいなくなり、民進党は参院議員47人の政党になってしまった。とても90人も職員を抱えられない。すでに職員には、立憲民主党でも希望の党でも、好きな政党に転職して構わないという通達が出ています。すぐにクビは切らないし、給料も支払うが、長くは雇えないということです。実際、金庫に140億円はあっても、来年から政党交付金も激減するので、余力がないのは本当でしょう」(民進党事情通)
小池都知事に騙された前原代表は、どうやって責任をとるのか。
タグ:衆院選
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2017年10月24日
選挙 その NO-28
選挙 その NO-28
生意気な事を言わせてもらう。政治の目的はどこから辿っても、経世済民につき詰まる。「民を救い、世を治める」ということです。現代に当てると、困っている人は助け、人々が暮らしやすい世の中にするように、政治をする。ということになる。
政治は、国を経営するということと同じです。となると、当然効果・効率・効用という、無駄のない経営をして、健全な姿でないと、人々の負担が増えてしまって、その延長戦上で人民は苦しむことになる。
現代では、国際間の関係も問われます。その局面は重大なことばかりで、国益に直結している。法曹界では既にご存じのように、アメリカは日本の憲法を変えて「戦争できる国」にしろと注文している。下記の「お先真っ暗」という表現の意味に、こんな内容もあるのです。
戦争絶対反対と、世界に堂々と言える国の筆頭は、日本ではありませんか?原爆を味わった国が、戦争できない憲法を持っていて、絶対平和主義を貫き通して、非難されることはありません。むしろ世界中から尊敬されます。こういう事を実現するには、しっかりした信念と勇気が要るのですよ。以上生意気なことを言いました。ご容赦ください。
わずかな光明は立憲の躍進だけ(C)日刊ゲンダイ
日刊ゲンダイDIGITAL 2017/10/23
絶望の改憲大政翼賛会…歴史の分岐点で暗黒に転落<上>
与党で312議席――。またしても自公の圧勝を許した選挙結果を見ていると、絶望的な気分になってくる。この国に民主主義は存在するのか。なぜ、これほどのデタラメ政治を終わらせることができないのか。そして、野党はかくも無力なのか。権力を私物化した大義なき解散は、与党の巨大化という最悪の結果に終わった。今回は歴史の分岐点になる選挙だった。安倍暴政の5年間に審判を下す最後のチャンスだったからだ。
「数の力を背景にした強行採決を繰り返し、『中間報告』という禁じ手まで使って、憲法違反の悪法を次々と成立させてきたのが安倍政権です。権力の私物化は目に余り、多くの有権者の生活が置き去りにされている。そんな悪辣政権が選挙に圧勝したことで、ますます傍若無人になり、改憲軍拡のアクセルを目いっぱい踏み込むことになる。目の前に広がるのは暗黒の未来です」(政治評論家・本澤二郎氏)
経済も外交も成果がなく、森友・加計疑惑も炸裂。何から何まで行き詰まった安倍首相が、疑惑隠しの解散に打って出たことは誰の目にも明らかだ。
世論調査では半数が安倍の「続投を望まない」と答え、不支持率が支持率を上回っている。それでも、自公が圧勝してしまった。
解散前に安倍が提示した「自公で過半数」という低すぎる勝敗ラインは楽々クリア、自民単独で絶対安定多数の261議席を超え、自公で改憲の発議に必要な3分の2議席を確保した。衆院の定数が10減ったことを考えれば、与党勢力はむしろ拡大したとさえいえる。
「野党が乱立して政権批判票が分散した上に、希望の党の失速が与党の巨大化に寄与した格好です。合流を決めた希望の党の小池代表と民進党の前原代表は裏で自民党と通じていたのか、はたまた米国の指令なのか、結果的に野党分断に奔走し、安倍政権の圧勝に“協力”したように見えてしまいます。台風で投票率が上がらなかったことも与党に幸いした。悪運だけは異常に強い首相です」(本澤二郎氏=前出)
長いので続きを読みたい方はこちらです。
日刊ゲンダイDIGITAL 2017/10/23
東京でも死屍累々…完全に終わった小池都知事の政治生命
「私の驕りもあった」――。出張先のパリからテレビ各局の選挙特番に出演した希望の党代表の小池百合子都知事は疲れ切った表情で目はうつろ。「日本をリセットする」と宣言した結党時の高揚感は見る影もなく、もはや彼女の政治生命は終わったも同然だ。
■有権者にもハッキリ露呈した排除の独裁者の正体
わずか1カ月前。メディアは新党結成を電撃発表した小池知事の話題で持ちきりだった。衆院選に出るのか、後任知事は誰か。あえて自身の出馬を曖昧にしたことで報道は過熱。周囲に「電波ジャックね」と笑みを浮かべ、希望から九州比例単独で出馬した中山成彬氏には「選挙はテレビがやってくれるのよ」と軽口を叩いていたという。
揚げ句に「カネと組織」をぶら下げて野党第1党の民進党が合流。女性初の総理の目が見えてきた先月29日、得意絶頂の時に飛び出したのが、例の「排除」発言である。この日の会見で排除発言を引き出す質問をしたジャーナリストの「いつも厳しい質問で困らせるためか、小池知事は私が会見で挙手しても絶対に当てず、囲み取材で質問してもプイと横向き、知らんぷりの連続でした。会見で指名されたのは、あの日で実に半年ぶり。小池知事は“天敵”にも余裕の態度を示し、度量の広さを見せつけたかったのかも知れませんが、その発想自体が『驕り』の表れ。結果的に彼女は本性をさらけ出してしまった」
民進出身のリベラル派を「排除いたします」と宣言し、にっこり満面の笑み。手玉に取ったつもりでいたメディアにその姿を繰り返され、風向きは一変した。安倍首相に劣らぬ独裁的な「ヤバい女」という正体を露呈し、小池知事が選挙戦の前面に立つほど票を失う悪循環で、そもそも薄っぺらな“仮面野党”は大失速。皮肉なことに野党第1党の座を、排除したリベラル派による立憲民主に明け渡し、お膝元の東京でさえ死屍累々で、小選挙区で勝ったのは長島昭久氏のみ。小池知事の地盤を引き継いだ若狭勝氏は比例復活すらかなわぬ惨敗で、小池知事の“神通力”の消滅を象徴した。横田一氏はこう言う。
長島氏は「都知事には都の仕事に専念してもらい、国政は我々に任せてもらいたい」と小池知事を突き離し、若狭氏は「『排除』という言葉は過激だった」と恨み節だ。
それでも小池知事は開票後も「排除という言葉が独り歩きした」「最初から衆院選に出馬するつもりはなかった」「総理を目指すために結党したわけではない」と負け惜しみの連発だから、懲りていない。
新党結成後の1週間で、都には「都政に専念して」との苦情の電話が延べ約750件、メールなどは約1000件寄せられた。都知事としての支持率もつるべ落としで、産経・FNN調査によると、9月の66・4%から10月は39・2%に急落。目も当てられない嫌われっぷりだ。
「地盤の東京で大敗したということは都民からも支持されなかったということです。まさに『信なくば立たず』で、この選挙結果では都政運営も厳しくなるでしょう。あれだけ選挙中に安倍政権を批判した以上、五輪の準備で国の協力を得るのも難しい。今は都議会で都民ファーストと連携する公明党だって、小池知事の利用価値がなくなれば、いつでも手のひらを返すに違いない。前途多難ですが、すべては小池知事の自業自得です」(横田一氏)
都民ファの53人のうち、自民出身者は11人もいる。都議会自民が手を突っ込めば次々寝返り、都民ファも「馬糞の川流れ」だ。早晩、小池知事が追い込まれて無責任に都知事の座をブン投げても、おかしくないのだ。
生意気な事を言わせてもらう。政治の目的はどこから辿っても、経世済民につき詰まる。「民を救い、世を治める」ということです。現代に当てると、困っている人は助け、人々が暮らしやすい世の中にするように、政治をする。ということになる。
政治は、国を経営するということと同じです。となると、当然効果・効率・効用という、無駄のない経営をして、健全な姿でないと、人々の負担が増えてしまって、その延長戦上で人民は苦しむことになる。
現代では、国際間の関係も問われます。その局面は重大なことばかりで、国益に直結している。法曹界では既にご存じのように、アメリカは日本の憲法を変えて「戦争できる国」にしろと注文している。下記の「お先真っ暗」という表現の意味に、こんな内容もあるのです。
戦争絶対反対と、世界に堂々と言える国の筆頭は、日本ではありませんか?原爆を味わった国が、戦争できない憲法を持っていて、絶対平和主義を貫き通して、非難されることはありません。むしろ世界中から尊敬されます。こういう事を実現するには、しっかりした信念と勇気が要るのですよ。以上生意気なことを言いました。ご容赦ください。
わずかな光明は立憲の躍進だけ(C)日刊ゲンダイ
日刊ゲンダイDIGITAL 2017/10/23
絶望の改憲大政翼賛会…歴史の分岐点で暗黒に転落<上>
与党で312議席――。またしても自公の圧勝を許した選挙結果を見ていると、絶望的な気分になってくる。この国に民主主義は存在するのか。なぜ、これほどのデタラメ政治を終わらせることができないのか。そして、野党はかくも無力なのか。権力を私物化した大義なき解散は、与党の巨大化という最悪の結果に終わった。今回は歴史の分岐点になる選挙だった。安倍暴政の5年間に審判を下す最後のチャンスだったからだ。
「数の力を背景にした強行採決を繰り返し、『中間報告』という禁じ手まで使って、憲法違反の悪法を次々と成立させてきたのが安倍政権です。権力の私物化は目に余り、多くの有権者の生活が置き去りにされている。そんな悪辣政権が選挙に圧勝したことで、ますます傍若無人になり、改憲軍拡のアクセルを目いっぱい踏み込むことになる。目の前に広がるのは暗黒の未来です」(政治評論家・本澤二郎氏)
経済も外交も成果がなく、森友・加計疑惑も炸裂。何から何まで行き詰まった安倍首相が、疑惑隠しの解散に打って出たことは誰の目にも明らかだ。
世論調査では半数が安倍の「続投を望まない」と答え、不支持率が支持率を上回っている。それでも、自公が圧勝してしまった。
解散前に安倍が提示した「自公で過半数」という低すぎる勝敗ラインは楽々クリア、自民単独で絶対安定多数の261議席を超え、自公で改憲の発議に必要な3分の2議席を確保した。衆院の定数が10減ったことを考えれば、与党勢力はむしろ拡大したとさえいえる。
「野党が乱立して政権批判票が分散した上に、希望の党の失速が与党の巨大化に寄与した格好です。合流を決めた希望の党の小池代表と民進党の前原代表は裏で自民党と通じていたのか、はたまた米国の指令なのか、結果的に野党分断に奔走し、安倍政権の圧勝に“協力”したように見えてしまいます。台風で投票率が上がらなかったことも与党に幸いした。悪運だけは異常に強い首相です」(本澤二郎氏=前出)
長いので続きを読みたい方はこちらです。
日刊ゲンダイDIGITAL 2017/10/23
東京でも死屍累々…完全に終わった小池都知事の政治生命
「私の驕りもあった」――。出張先のパリからテレビ各局の選挙特番に出演した希望の党代表の小池百合子都知事は疲れ切った表情で目はうつろ。「日本をリセットする」と宣言した結党時の高揚感は見る影もなく、もはや彼女の政治生命は終わったも同然だ。
■有権者にもハッキリ露呈した排除の独裁者の正体
わずか1カ月前。メディアは新党結成を電撃発表した小池知事の話題で持ちきりだった。衆院選に出るのか、後任知事は誰か。あえて自身の出馬を曖昧にしたことで報道は過熱。周囲に「電波ジャックね」と笑みを浮かべ、希望から九州比例単独で出馬した中山成彬氏には「選挙はテレビがやってくれるのよ」と軽口を叩いていたという。
揚げ句に「カネと組織」をぶら下げて野党第1党の民進党が合流。女性初の総理の目が見えてきた先月29日、得意絶頂の時に飛び出したのが、例の「排除」発言である。この日の会見で排除発言を引き出す質問をしたジャーナリストの「いつも厳しい質問で困らせるためか、小池知事は私が会見で挙手しても絶対に当てず、囲み取材で質問してもプイと横向き、知らんぷりの連続でした。会見で指名されたのは、あの日で実に半年ぶり。小池知事は“天敵”にも余裕の態度を示し、度量の広さを見せつけたかったのかも知れませんが、その発想自体が『驕り』の表れ。結果的に彼女は本性をさらけ出してしまった」
民進出身のリベラル派を「排除いたします」と宣言し、にっこり満面の笑み。手玉に取ったつもりでいたメディアにその姿を繰り返され、風向きは一変した。安倍首相に劣らぬ独裁的な「ヤバい女」という正体を露呈し、小池知事が選挙戦の前面に立つほど票を失う悪循環で、そもそも薄っぺらな“仮面野党”は大失速。皮肉なことに野党第1党の座を、排除したリベラル派による立憲民主に明け渡し、お膝元の東京でさえ死屍累々で、小選挙区で勝ったのは長島昭久氏のみ。小池知事の地盤を引き継いだ若狭勝氏は比例復活すらかなわぬ惨敗で、小池知事の“神通力”の消滅を象徴した。横田一氏はこう言う。
長島氏は「都知事には都の仕事に専念してもらい、国政は我々に任せてもらいたい」と小池知事を突き離し、若狭氏は「『排除』という言葉は過激だった」と恨み節だ。
それでも小池知事は開票後も「排除という言葉が独り歩きした」「最初から衆院選に出馬するつもりはなかった」「総理を目指すために結党したわけではない」と負け惜しみの連発だから、懲りていない。
新党結成後の1週間で、都には「都政に専念して」との苦情の電話が延べ約750件、メールなどは約1000件寄せられた。都知事としての支持率もつるべ落としで、産経・FNN調査によると、9月の66・4%から10月は39・2%に急落。目も当てられない嫌われっぷりだ。
「地盤の東京で大敗したということは都民からも支持されなかったということです。まさに『信なくば立たず』で、この選挙結果では都政運営も厳しくなるでしょう。あれだけ選挙中に安倍政権を批判した以上、五輪の準備で国の協力を得るのも難しい。今は都議会で都民ファーストと連携する公明党だって、小池知事の利用価値がなくなれば、いつでも手のひらを返すに違いない。前途多難ですが、すべては小池知事の自業自得です」(横田一氏)
都民ファの53人のうち、自民出身者は11人もいる。都議会自民が手を突っ込めば次々寝返り、都民ファも「馬糞の川流れ」だ。早晩、小池知事が追い込まれて無責任に都知事の座をブン投げても、おかしくないのだ。
タグ:衆院選
2017年10月22日
選挙 その NO-27
選挙 その NO-27
写真 歯止めになる勢力が必要(立憲民主党の枝野代表)/(C)日刊ゲンダイ
雨の新宿8000人「枝野」コール 原点返る政治を
2017年10月21日 22時34分 日刊スポーツ
「2017年10月22日。その日から日本の民主主義が変わり始めた。後からそう言っていただける、そんな歩みを、一緒に歩んでください」。立憲民主党の枝野幸男代表(53)は21日、「東京大作戦ファイナル」と銘打った演説会を東京・新宿駅南口で開き、結党以来最多の8000人(主催者発表)の1人1人に、共闘を呼びかけた。
今月2日に立ち上げたばかりの新党ながら、新宿駅南口の歩道や歩道橋、近隣ビルの中からも、大勢の聴衆が演説に耳を傾けた。聴衆の輪の中心部では、傘を差していた人たちが、周囲からも枝野氏が見えるように傘をたたみ、枝野氏とともに雨にぬれながらの演説会。枝野氏は、安倍晋三首相が7月の都議選最終日に秋葉原で受けた「安倍ヤメロ」コールに対して、言い返した内容に触れ「『こんな人たちに負けるわけにはいかない』。その『こんな人たち』に集まっていただいています」と、演説会に集まった大勢の聴衆を歓迎した。
枝野氏は、政治不信が続く日本の政治状況について「私自身も含めて、数は力という永田町の俗説に24年間さらされ、勘違いしていたのかも知れない」と、反省の弁も口にした。その上で、「政治は数ではない。いかにみなさんの声に寄り添うことができるかだ。その原点に返った政治を進めていきたい」と聴衆に約束。駅前に響く「枝野」コールに包まれた。
マイク納めは、12日間の選挙戦で計8時間ほどしか滞在できなかった地元、埼玉5区の大宮駅東口へ。待っていた3000人の聴衆に「旗を掲げた私、枝野幸男がまさか負けるわけにはいきません。皆さんが主役の本当の民主主義の第1歩を、一緒に踏み出していただけませんか。私にはあなたの力が必要です」と呼びかけた。
また安倍ペテン首相に騙されている国民 その先に待つ地獄
日刊ゲンダイ 2017年10月21日
22日のことは、日本の歴史にどう刻まれることになるのだろう。
各社の情勢調査では「自民300議席に迫る」「自公で3分の2確保」と、与党の圧勝が確実視されているが、この悪辣政権を勝たせるなんて、正気の沙汰ではない。圧勝させれば、白紙委任状を渡すも同然だ。数々の疑惑も帳消しにされてしまう。国民は本当にそれでいいのか。
「そもそも今回の解散は、森友・加計学園疑惑で行き詰まり、このままでは国会も開けない安倍首相が、疑惑隠しのために仕掛けたものです。自分の保身と延命のために全衆院議員のクビを切ったわけで、どこにも大義がない。首相は解散の理由を『消費税の使途変更を国民に問う』と説明しましたが、選挙戦では北朝鮮の脅威をひたすら煽り、『この国を守り抜く』と叫ぶだけです。『選挙戦を通じて丁寧に説明する』と約束したモリカケ問題も一切触れようとしない。これで勝たせたら、憲法違反の安保法や共謀罪を数の力で強行成立させ、縁故政治で国家権力を私物化してきた安倍政治の異様な5年間を是認することになる。自民党は消費税10%も公約しているわけで、税金を上げて、軍事費を増やし、社会保障は削る冷酷政治が続くことになるのです。自民圧勝なら、国民を待ち受けるのは暗黒社会ですよ」(政治評論家・本澤二郎氏)
北朝鮮の脅威より、このまま安倍政権が続いて国民生活の底が抜けてしまうことの方が深刻な脅威だ。本当に飛んでくるか分からないミサイルよりも、この国の将来を心配すべきではないのか。大体、国民の財産である国有地をタダ同然で売却して知らん顔している政権に、本気で国民の命と財産を守る気などあるわけがない。北の脅威を利用し、国民を不安に陥れて票をかっさらおうとしているだけだ。
街頭演説でアピールするアベノミクスの成果もデタラメそのもの。株式市場は57年ぶりの14連騰に沸いているが、庶民に景気回復の実感はない。給料は増えず、負担ばかりが増えて、生活は厳しくなる一方だからだ。今年9月の日銀の調査でも「暮らし向きにゆとりが出てきた」と答えたのは、わずか7.3%だ。
精神科医の和田秀樹氏もこう言う。
「街頭演説で安倍首相は、民主党時代は『暗黒時代だった』と言い、自民党政権で景気が上向いたと主張していますが、実際は民主党政権の方がGDP成長率は高かった。雇用が改善したという言い分も疑問で、安倍政権では非正規雇用が200万人以上も増え、相対貧困率が上がっている。貯金ゼロ世帯も急増しています。異次元緩和で1ドル=80円から120円になったなら、円で支給される給料も1.5倍程度にならなければおかしいのに、そうなっていない。逆にいえば、ドル換算で見ると、安倍政権下で日本は急速に貧しくなっているのです。出まかせの数字に騙されていると、国民生活は早晩、破綻しかねない状況ですが、安倍首相がすごいのは、『国民はすぐに忘れる』と確信していることです。だから、その場しのぎのウソも平気で言えるのです」
ここまでコケにされても、自民党に1票を投じる有権者は能天気すぎる。世論調査では安倍の続投を「望まない」人が半数いて、内閣支持率を不支持率が上回っている。それでも「他に投票先がない」という消極的な理由で自民党に投票すれば、安倍は何をしても許されると勘違いし、ますます増長する。消極的な投票結果が、安倍続投の原動力になる。そして、権力の私物化が続くのだ。
首相夫人は「私人」でも公務員の秘書がつき、懇意にしていた学校法人には国有地が与えられる。国民生活はカツカツなのに、首相の親友には巨額の公金がつぎ込まれる。権力者と近しければ犯罪も見逃され、歯向かえば逮捕され口封じされる。これではもう法治国家でも民主主義国家でもない。そんな暗黒社会を国民は望んでいるのか。権力者のやりたい放題の犠牲になるのは国民だ。安倍のご都合主義に騙されて自民党に1票を投じるなんて、まるで、肉屋を支持するブタみたいなもんだ。
「結婚詐欺師もそうですが、騙されている間は気付かないものです。数十年後には『安倍長期政権が日本を破滅させた』と認定されるのでしょうが、渦中にいる人は気が付かない。ひと昔前は、自民党が悪いことをすれば、選挙で“お灸をすえる”という民意が働いたのに、それもなくなった。ゆとり教育に代表される愚民化政策の効果もあるでしょうし、メディアの洗脳も奏功しているのでしょう。庶民にとっては、現状を変えた方が明らかにメリットが大きいのに、それを避ける選択をしてしまう『現状維持バイアス』も働いている。日本人は、なぜ北朝鮮の人民があんな独裁者の暴君に従っているのかと不思議に思っているでしょうが、日本の現状も変わりません。DVの恋人から離れられないのと同じで、日本人が貧困に慣れてしまい、変化を恐れて、自分たちの生活が良くなる可能性がまったくない自民党政権を支持している。国民が北朝鮮化しているのです。こうした集団洗脳は解けるのに時間がかかる。あと何回、選挙をやっても自民党が圧勝する可能性もある。それで落ちるところまで落ちないと、目が覚めないのかもしれません」(和田秀樹氏=前出)
■選挙の本質をえぐらず問題を矮小化するメディアの罪
こんなことになってしまったのは、メディアの責任も大きい。今回の選挙でも、各党の公約比較や注目選挙区など愚にもつかない企画でお茶を濁し、安倍政治の是非という本質に切り込もうとしない。「野党分裂」とか「連合また裂き」とか、野党の内輪モメに選挙の構図を矮小化し、希望の党を悪者にして、結果的に与党の圧勝に手を貸している。消費税10%時の軽減税率で首根っこをつかまれているのかもしれないが、この国が民主主義国家でいられるかどうかの瀬戸際なのに、権力に忖度している場合か。そんなことだから、「報道の自由度ランキング」で年々順位を下げ、今では72位という不名誉に甘んじているのだ。前出の本澤二郎氏が言う。
「マトモなメディアなら、安倍首相の退陣キャンペーンをしているはずです。モリカケ問題で国民の不信が高まり、内閣支持率が急落した安倍首相は引きずり降ろされる寸前でした。その後、納得できる説明もないし、この政権の体質は何ひとつ変わっていない。そんな政権に国政を任せていいのですか。安倍1強がおごりを生み、国民無視の独裁的な国会運営を許してきたことは誰の目にも明らかです。こういうイビツな状況を是正し、民主主義が機能するように啓蒙するのがメディアの役目でしょう。安倍圧勝の情勢調査を垂れ流すのではなく、『こんな危険な状況だ』と警鐘を鳴らすのが本来のあり方です。総選挙で自民党が大勝すれば、この国には絶望の2文字しかない。それに圧勝報道を垂れ流す大メディアが加担しているのです」
日本は曲がりなりにも国民主権をうたっている国だ。国民が本気で立ち上がれば、悪政を止めることができる。投票権を行使して、自分たちの代表を選ぶのである。心ある有権者がすべきことはハッキリしている。政権と確かに対峙する野党に投票することだ。立憲民主党、共産党、社民党、あるいは、リベラル系の無所属候補。自民党支持者でも、「安倍続投は嫌だ」と思うなら、今回は目をつぶって野党に投票するしかない。立憲民主党は78人しか候補を立てていないから、全員当選しても政権与党になる可能性はゼロだ。安心して投票すればいい。
自民単独過半数は崩せなくても、「絶対安定多数」の261議席を割ること。それが、この国の民主主義にとって、せめてもの救いになる。
写真 歯止めになる勢力が必要(立憲民主党の枝野代表)/(C)日刊ゲンダイ
雨の新宿8000人「枝野」コール 原点返る政治を
2017年10月21日 22時34分 日刊スポーツ
「2017年10月22日。その日から日本の民主主義が変わり始めた。後からそう言っていただける、そんな歩みを、一緒に歩んでください」。立憲民主党の枝野幸男代表(53)は21日、「東京大作戦ファイナル」と銘打った演説会を東京・新宿駅南口で開き、結党以来最多の8000人(主催者発表)の1人1人に、共闘を呼びかけた。
今月2日に立ち上げたばかりの新党ながら、新宿駅南口の歩道や歩道橋、近隣ビルの中からも、大勢の聴衆が演説に耳を傾けた。聴衆の輪の中心部では、傘を差していた人たちが、周囲からも枝野氏が見えるように傘をたたみ、枝野氏とともに雨にぬれながらの演説会。枝野氏は、安倍晋三首相が7月の都議選最終日に秋葉原で受けた「安倍ヤメロ」コールに対して、言い返した内容に触れ「『こんな人たちに負けるわけにはいかない』。その『こんな人たち』に集まっていただいています」と、演説会に集まった大勢の聴衆を歓迎した。
枝野氏は、政治不信が続く日本の政治状況について「私自身も含めて、数は力という永田町の俗説に24年間さらされ、勘違いしていたのかも知れない」と、反省の弁も口にした。その上で、「政治は数ではない。いかにみなさんの声に寄り添うことができるかだ。その原点に返った政治を進めていきたい」と聴衆に約束。駅前に響く「枝野」コールに包まれた。
マイク納めは、12日間の選挙戦で計8時間ほどしか滞在できなかった地元、埼玉5区の大宮駅東口へ。待っていた3000人の聴衆に「旗を掲げた私、枝野幸男がまさか負けるわけにはいきません。皆さんが主役の本当の民主主義の第1歩を、一緒に踏み出していただけませんか。私にはあなたの力が必要です」と呼びかけた。
また安倍ペテン首相に騙されている国民 その先に待つ地獄
日刊ゲンダイ 2017年10月21日
22日のことは、日本の歴史にどう刻まれることになるのだろう。
各社の情勢調査では「自民300議席に迫る」「自公で3分の2確保」と、与党の圧勝が確実視されているが、この悪辣政権を勝たせるなんて、正気の沙汰ではない。圧勝させれば、白紙委任状を渡すも同然だ。数々の疑惑も帳消しにされてしまう。国民は本当にそれでいいのか。
「そもそも今回の解散は、森友・加計学園疑惑で行き詰まり、このままでは国会も開けない安倍首相が、疑惑隠しのために仕掛けたものです。自分の保身と延命のために全衆院議員のクビを切ったわけで、どこにも大義がない。首相は解散の理由を『消費税の使途変更を国民に問う』と説明しましたが、選挙戦では北朝鮮の脅威をひたすら煽り、『この国を守り抜く』と叫ぶだけです。『選挙戦を通じて丁寧に説明する』と約束したモリカケ問題も一切触れようとしない。これで勝たせたら、憲法違反の安保法や共謀罪を数の力で強行成立させ、縁故政治で国家権力を私物化してきた安倍政治の異様な5年間を是認することになる。自民党は消費税10%も公約しているわけで、税金を上げて、軍事費を増やし、社会保障は削る冷酷政治が続くことになるのです。自民圧勝なら、国民を待ち受けるのは暗黒社会ですよ」(政治評論家・本澤二郎氏)
北朝鮮の脅威より、このまま安倍政権が続いて国民生活の底が抜けてしまうことの方が深刻な脅威だ。本当に飛んでくるか分からないミサイルよりも、この国の将来を心配すべきではないのか。大体、国民の財産である国有地をタダ同然で売却して知らん顔している政権に、本気で国民の命と財産を守る気などあるわけがない。北の脅威を利用し、国民を不安に陥れて票をかっさらおうとしているだけだ。
街頭演説でアピールするアベノミクスの成果もデタラメそのもの。株式市場は57年ぶりの14連騰に沸いているが、庶民に景気回復の実感はない。給料は増えず、負担ばかりが増えて、生活は厳しくなる一方だからだ。今年9月の日銀の調査でも「暮らし向きにゆとりが出てきた」と答えたのは、わずか7.3%だ。
精神科医の和田秀樹氏もこう言う。
「街頭演説で安倍首相は、民主党時代は『暗黒時代だった』と言い、自民党政権で景気が上向いたと主張していますが、実際は民主党政権の方がGDP成長率は高かった。雇用が改善したという言い分も疑問で、安倍政権では非正規雇用が200万人以上も増え、相対貧困率が上がっている。貯金ゼロ世帯も急増しています。異次元緩和で1ドル=80円から120円になったなら、円で支給される給料も1.5倍程度にならなければおかしいのに、そうなっていない。逆にいえば、ドル換算で見ると、安倍政権下で日本は急速に貧しくなっているのです。出まかせの数字に騙されていると、国民生活は早晩、破綻しかねない状況ですが、安倍首相がすごいのは、『国民はすぐに忘れる』と確信していることです。だから、その場しのぎのウソも平気で言えるのです」
ここまでコケにされても、自民党に1票を投じる有権者は能天気すぎる。世論調査では安倍の続投を「望まない」人が半数いて、内閣支持率を不支持率が上回っている。それでも「他に投票先がない」という消極的な理由で自民党に投票すれば、安倍は何をしても許されると勘違いし、ますます増長する。消極的な投票結果が、安倍続投の原動力になる。そして、権力の私物化が続くのだ。
首相夫人は「私人」でも公務員の秘書がつき、懇意にしていた学校法人には国有地が与えられる。国民生活はカツカツなのに、首相の親友には巨額の公金がつぎ込まれる。権力者と近しければ犯罪も見逃され、歯向かえば逮捕され口封じされる。これではもう法治国家でも民主主義国家でもない。そんな暗黒社会を国民は望んでいるのか。権力者のやりたい放題の犠牲になるのは国民だ。安倍のご都合主義に騙されて自民党に1票を投じるなんて、まるで、肉屋を支持するブタみたいなもんだ。
「結婚詐欺師もそうですが、騙されている間は気付かないものです。数十年後には『安倍長期政権が日本を破滅させた』と認定されるのでしょうが、渦中にいる人は気が付かない。ひと昔前は、自民党が悪いことをすれば、選挙で“お灸をすえる”という民意が働いたのに、それもなくなった。ゆとり教育に代表される愚民化政策の効果もあるでしょうし、メディアの洗脳も奏功しているのでしょう。庶民にとっては、現状を変えた方が明らかにメリットが大きいのに、それを避ける選択をしてしまう『現状維持バイアス』も働いている。日本人は、なぜ北朝鮮の人民があんな独裁者の暴君に従っているのかと不思議に思っているでしょうが、日本の現状も変わりません。DVの恋人から離れられないのと同じで、日本人が貧困に慣れてしまい、変化を恐れて、自分たちの生活が良くなる可能性がまったくない自民党政権を支持している。国民が北朝鮮化しているのです。こうした集団洗脳は解けるのに時間がかかる。あと何回、選挙をやっても自民党が圧勝する可能性もある。それで落ちるところまで落ちないと、目が覚めないのかもしれません」(和田秀樹氏=前出)
■選挙の本質をえぐらず問題を矮小化するメディアの罪
こんなことになってしまったのは、メディアの責任も大きい。今回の選挙でも、各党の公約比較や注目選挙区など愚にもつかない企画でお茶を濁し、安倍政治の是非という本質に切り込もうとしない。「野党分裂」とか「連合また裂き」とか、野党の内輪モメに選挙の構図を矮小化し、希望の党を悪者にして、結果的に与党の圧勝に手を貸している。消費税10%時の軽減税率で首根っこをつかまれているのかもしれないが、この国が民主主義国家でいられるかどうかの瀬戸際なのに、権力に忖度している場合か。そんなことだから、「報道の自由度ランキング」で年々順位を下げ、今では72位という不名誉に甘んじているのだ。前出の本澤二郎氏が言う。
「マトモなメディアなら、安倍首相の退陣キャンペーンをしているはずです。モリカケ問題で国民の不信が高まり、内閣支持率が急落した安倍首相は引きずり降ろされる寸前でした。その後、納得できる説明もないし、この政権の体質は何ひとつ変わっていない。そんな政権に国政を任せていいのですか。安倍1強がおごりを生み、国民無視の独裁的な国会運営を許してきたことは誰の目にも明らかです。こういうイビツな状況を是正し、民主主義が機能するように啓蒙するのがメディアの役目でしょう。安倍圧勝の情勢調査を垂れ流すのではなく、『こんな危険な状況だ』と警鐘を鳴らすのが本来のあり方です。総選挙で自民党が大勝すれば、この国には絶望の2文字しかない。それに圧勝報道を垂れ流す大メディアが加担しているのです」
日本は曲がりなりにも国民主権をうたっている国だ。国民が本気で立ち上がれば、悪政を止めることができる。投票権を行使して、自分たちの代表を選ぶのである。心ある有権者がすべきことはハッキリしている。政権と確かに対峙する野党に投票することだ。立憲民主党、共産党、社民党、あるいは、リベラル系の無所属候補。自民党支持者でも、「安倍続投は嫌だ」と思うなら、今回は目をつぶって野党に投票するしかない。立憲民主党は78人しか候補を立てていないから、全員当選しても政権与党になる可能性はゼロだ。安心して投票すればいい。
自民単独過半数は崩せなくても、「絶対安定多数」の261議席を割ること。それが、この国の民主主義にとって、せめてもの救いになる。
タグ:衆院選
2017年10月21日
選挙 その NO-26 比例区に異変アリ 立憲民主党に無党派殺到し全員当選も
選挙 その NO-26
聴衆に手を振る立憲民主党の枝野幸男代表(C)日刊ゲンダイ
比例区に異変アリ 立憲民主党に無党派殺到し全員当選も
日刊ゲンダイDIGITAL 2017年10月21日
いよいよ2日後に迫った10月22日の総選挙。「自民無風」「希望失速」「立憲躍進」――となっている選挙情勢。最終盤になって、さらに立憲民主党が勢いを強めている。「比例区」であっと驚く議席を奪う可能性が出てきた。
朝日新聞が17、18日に実施した世論調査に自民党が衝撃を受けている。「比例区の投票先はどこか」と政党名を挙げて聞いた結果は、自民は34%と2週間前(3、4日)の35%とほとんど変わらなかったが、立憲民主党が7%から13%へ倍増しているのだ。
朝日新聞の調査は、9月26、27日も行われている。自民は32%→35%→34%、希望も13%→12%→11%と、ほとんど数字が動いていない。要するに、これ以上、支持が広がらない頭打ち状態。なのに、立憲民主党だけがグングン数字を伸ばしているのだ。
「まだ投票先を決めていない」有権者は、29%→27%→23%と少しずつ減っている。無党派が立憲に流れているのは間違いない。いざ投票となったら、まだ23%いる「投票先を決めていない」無党派が雪崩を打って立憲に「比例票」を投じておかしくない。23%の半分が上乗せされるだけでも、立憲は24%となる。
自民党が密かに恐れているのは、自民党支持者までが、「比例」では立憲に一票を投じる可能性があることだ。選挙制度に詳しい政治ジャーナリストの泉宏が言う。
「クロスボートといって、有権者が選挙区と比例区で投票先の政党を変えることはよくあることです。とくに比例では、遊び心が生まれやすい。世論調査をみると安倍内閣の支持と不支持が逆転し、『今後も首相を続けて欲しい』34%、『そうは思わない』51%となっている。自民党は支持するけど安倍首相は嫌い、という有権者が相当数いそうです。彼らが比例で立憲に一票を入れる可能性はあるでしょう」
■野党第一党なら絶大な影響力
定数176の比例の議席によって選挙結果もガラリと変わってくる。立憲民主党は、比例だけで40議席を大きく超える可能性が高い。
泉氏は、「立憲は比例区で予想以上に得票し、北海道ブロック(定数8)と東北ブロック(定数13)では候補者が足りなくなり、東海ブロック(定数21)は選挙区で2人勝てば、重複を含めた比例候補6人全員が当選する可能性があります」と予測している。
政治評論家の本澤二郎氏が言う。
「立憲民主党は選挙区に63人、比例単独を15人擁立しています。たとえ選挙区で負けても、次々に比例復活し、結果的にほぼ全員当選という事態もあり得ます。もし、立憲が50議席以上を奪って野党第1党になれば、選挙後にも絶大な影響力を発揮することになります。国会運営は政権与党と野党第1党の話し合いによって決めるのが暗黙のルールです。改憲にしても、『野党第1党の理解を得る必要がある』というのが、自民党議員のマジョリティーです」
立憲民主党が、比例区で議席を奪い、ほぼ「全員当選」という選挙結果になったら、安倍首相も好き勝手はやれなくなる。
聴衆に手を振る立憲民主党の枝野幸男代表(C)日刊ゲンダイ
比例区に異変アリ 立憲民主党に無党派殺到し全員当選も
日刊ゲンダイDIGITAL 2017年10月21日
いよいよ2日後に迫った10月22日の総選挙。「自民無風」「希望失速」「立憲躍進」――となっている選挙情勢。最終盤になって、さらに立憲民主党が勢いを強めている。「比例区」であっと驚く議席を奪う可能性が出てきた。
朝日新聞が17、18日に実施した世論調査に自民党が衝撃を受けている。「比例区の投票先はどこか」と政党名を挙げて聞いた結果は、自民は34%と2週間前(3、4日)の35%とほとんど変わらなかったが、立憲民主党が7%から13%へ倍増しているのだ。
朝日新聞の調査は、9月26、27日も行われている。自民は32%→35%→34%、希望も13%→12%→11%と、ほとんど数字が動いていない。要するに、これ以上、支持が広がらない頭打ち状態。なのに、立憲民主党だけがグングン数字を伸ばしているのだ。
「まだ投票先を決めていない」有権者は、29%→27%→23%と少しずつ減っている。無党派が立憲に流れているのは間違いない。いざ投票となったら、まだ23%いる「投票先を決めていない」無党派が雪崩を打って立憲に「比例票」を投じておかしくない。23%の半分が上乗せされるだけでも、立憲は24%となる。
自民党が密かに恐れているのは、自民党支持者までが、「比例」では立憲に一票を投じる可能性があることだ。選挙制度に詳しい政治ジャーナリストの泉宏が言う。
「クロスボートといって、有権者が選挙区と比例区で投票先の政党を変えることはよくあることです。とくに比例では、遊び心が生まれやすい。世論調査をみると安倍内閣の支持と不支持が逆転し、『今後も首相を続けて欲しい』34%、『そうは思わない』51%となっている。自民党は支持するけど安倍首相は嫌い、という有権者が相当数いそうです。彼らが比例で立憲に一票を入れる可能性はあるでしょう」
■野党第一党なら絶大な影響力
定数176の比例の議席によって選挙結果もガラリと変わってくる。立憲民主党は、比例だけで40議席を大きく超える可能性が高い。
泉氏は、「立憲は比例区で予想以上に得票し、北海道ブロック(定数8)と東北ブロック(定数13)では候補者が足りなくなり、東海ブロック(定数21)は選挙区で2人勝てば、重複を含めた比例候補6人全員が当選する可能性があります」と予測している。
政治評論家の本澤二郎氏が言う。
「立憲民主党は選挙区に63人、比例単独を15人擁立しています。たとえ選挙区で負けても、次々に比例復活し、結果的にほぼ全員当選という事態もあり得ます。もし、立憲が50議席以上を奪って野党第1党になれば、選挙後にも絶大な影響力を発揮することになります。国会運営は政権与党と野党第1党の話し合いによって決めるのが暗黙のルールです。改憲にしても、『野党第1党の理解を得る必要がある』というのが、自民党議員のマジョリティーです」
立憲民主党が、比例区で議席を奪い、ほぼ「全員当選」という選挙結果になったら、安倍首相も好き勝手はやれなくなる。
タグ:衆院選
2017年10月20日
選挙 その NO-25 衆院選 2017 秋葉原物語 オマケ付だよ
選挙 その NO-25
アノ 秋葉原 ・・・・・・
朝日新聞DIGITAL無所属候補の応援演説
をする枝野幸男・立憲民主党代表
=18日午後、新潟県長岡市、中崎太郎撮影
枝野代表、自民のホーム秋葉原で「エダノン」コール
日刊スポーツ 2017年10月19日20時50分
立憲民主党の枝野幸男代表(53)が19日、東京・秋葉原で街頭演説会を行った。
約3000人(主催者発表)の聴衆に向け「国民が政治から離れたんじゃない。政治が国民から離れてしまっているんだ。我々も満点じゃないかもしれませんが、第1歩を歩き始めた。一緒に歩いてください」と呼びかけた。
秋葉原といえば、自民党が政権に返り咲いた12年総選挙以来、国政選挙最終日に演説を行う自民党の“ホーム”。しかし、都議選最終日の7月1日には安倍晋三首相の演説中に群衆から「安倍ヤメロ」コールがわき上がり、安倍氏が「こんな人たちに」と発言した場所だ。この日は、平日の冷たい雨と風の中にも関わらず、立憲民主党の演説会では過去最多の聴衆が拍手を送り、「枝野!」「エダノン!」のコールがわき上がった。
演説会は、東京1区と東京2区の同党候補者の応援で行われた。東京2区の新人候補は、スーツ姿で傘も差さず「(自公政権は)『こんな人たち』と言ってのけ、国民の中に線を引いて敵と味方に分断しようとしている。希望の党もそうです」と批判。続けて「時間も人手もないが、強い信念がある。信念を曲げるくらいなら死んだ方がましだ。政治の主役は、ここにいる、秋葉原にいらっしゃるおひとりおひとりです。右でも左でもない。ど真ん中の政治を必ず実現していく」と絶叫。聴衆からは、大きな拍手が起きた。
日刊ゲンダイ(C)
驕れる安倍首相 秋葉原で「こんな人たち」にリベンジ画策
日刊ゲンダイ DIGITAL 2017年10月20日
選挙戦もラストスパートだが、安倍首相が最終日に秋葉原で街頭演説することを決めたという。
「秋葉原は総理にとって、国政選挙の大勝を飾ってきた“聖地”。都議選の嫌な記憶をリセットしたいのでしょう。日程調整が難しければ午前中でもいいから、必ず秋葉原に立つと言っているそうです。側近の間からは『本当に大丈夫か』と心配する声も出ましたが、総理はリベンジに燃えています」(官邸関係者)
都議選最終日、秋葉原の演説で「辞めろコール」を浴びた安倍首相は「こんな人たちに負けるわけにはいかない!」と逆上し、大敗した。このトラウマから、衆院選も当初は遊説日程を公表しない“ステルス作戦”を敢行していたが、すっかり自信を取り戻したようだ。
最近、安倍首相の街頭演説では「偏向ヤメろ」とか、ハートマークに「ガンバレ」と書かれたプラカードを掲げた支持者が、街宣車やテレビクルーの周囲に陣取り、「お前が国難」などのプラカードを持つ反安倍派をブロック。聴衆からヤジが飛べば、すかさず「選挙妨害だ!」と叫ぶ。まるでアイドルの親衛隊だが、この連係プレーで秋葉原演説も乗り切るのか。森友学園の籠池前理事長もまだシャバに出られないし、安倍首相は秋葉原で高らかに勝利宣言というわけだ。
■国民より党内事情を優先
報道各社の終盤情勢調査も自民優位は変わらず。余裕シャクシャクで、党内も関心はもっぱら“内ゲバ”に向けられているという。
今回、自民党同士が無所属で出馬し、勝った方が追加公認を得る選挙区が3つある(別表)。昨年の福岡6区補選で、麻生副総理が推す候補と二階幹事長が推す候補がともに公認を求め、二階幹事長の独断で「勝った方が追加公認」と決めたことから、「二階方式」と呼ばれている。
「福岡は新人同士でしたが、今回はもともとの支部長に公認を与えず党推薦にとどめ、無所属同士で競わせる。この強引な手法には、普段は温厚な岸田政調会長も猛抗議をしていました。問題は、情勢調査で優位に立っているのが二階派(志帥会)ばかりということです。小泉氏と長崎氏は無所属議員の時から特別会員として二階派に所属。解散直前に自民党に復党しています。平沼赳夫氏の次男の正二郎氏も、当選すれば二階派入りとみられている。なにしろ派閥を『志帥会』と名付けたのは初代事務総長の平沼赳夫氏です」(自民党関係者)
「二階方式」を取らなかった神奈川4区でも、自民公認の山本朋広氏と無所属の浅尾慶一郎氏が激しく争う。解散前日に自民に入党した浅尾氏の後ろ盾も二階幹事長。選挙後は二階派入りが濃厚だ。
当然、他の派閥は面白くない。党内には二階幹事長の強権に対する不満が渦巻いている。
「それで、二階幹事長は選挙で大勝したらすぐに『来年の総裁選は必要ない』と言って安倍首相の3選支持を表明し、党内に揺さぶりをかけて批判を封じるつもりのようです。世論調査では内閣支持率より不支持率の方が高く、約半数が『安倍首相の続投を望まない』と答えているのに、有権者そっちのけで総裁3選が決まってしまう。国民より党内事情を優先するのは驕りの表れです」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)
折しも日本列島に台風が近づき、投開票日の22日に上陸する可能性もある。自民党は「これでまた投票率が下がる」と大喜びだ。選挙翌日には、加計学園の獣医学部新設の認可が下りるという話もある。有権者は本当にそれでいいのか。
与党、300議席迫る勢い保つ 希望失速 立憲民主伸びる
2017/10/19 23:00日本経済新聞 電子版
日本経済新聞 電子版
日本経済新聞社は17〜19日にかけて22日投開票の第48回衆院選の終盤情勢を調査した。衆院定数465議席のうち、自民、公明両党は300議席に迫る勢いを維持している。憲法改正の国会発議に必要な3分の2以上の獲得は微妙だ。10〜11日の序盤情勢調査に比べると、小池百合子東京都知事が代表を務める希望の党が失速し、立憲民主党が伸びている。
調査は序盤情勢に続いて2度目。序盤で接戦だった114選挙区を調査し、独自取材を加味して465議席の情勢を改めて分析した。小選挙区で23%、比例代表で16%が態度を決めていないため、流動的な要素は残る。
終盤情勢調査によると、公示前に290だった自民党の議席は、議席獲得が「有力」または「優勢」が、小選挙区(定数289)で207、比例代表(同176)で55。それぞれ序盤と同様の勢いを保っている。
衆院の常任委員長ポストを独占し、全委員会で過半数の委員を確保する絶対安定多数は261議席。終盤情勢では自民党単独でこれを上回る議席だった。公示前に34議席だった公明党は序盤調査より1増えて35議席だった。
衆院の定数はこれまでの475議席から10減り465議席。与党の議席占有率は公示前は68.2%だったが、今回の調査結果なら63.9%に落ちる。与党で衆院の3分の2にあたる310以上の議席をとれない場合、改憲の国会発議のためには野党との連携が必要になる。与党にとっては、野党第1党がどの党になるかで改憲戦略も変わってくる。
衆院解散後にできた2つの新党は明暗が分かれている。終盤情勢調査では、希望の党が野党第1党だが、立憲民主党が激しく追い上げている。
希望の党は序盤情勢調査では69議席だったが、今回の調査では55議席と公示前勢力を割り込んでいる。小池氏が基盤とする東京でも、逆転されたり差を広げられたりしている選挙区が多い。比例代表も序盤は42議席だったが、今回は32議席まで落ちている。
立憲民主党は序盤の45議席から今回は54議席に伸びた。特に目立つのが比例代表での勢い。序盤調査では32議席だったが、今回は40議席まで増えている。
共産党は序盤と同じ18議席と、公示前の21議席から減らす可能性を示している。公示前は14議席だった日本維新の会も、序盤の10議席から横ばい。地盤の大阪では接戦の選挙区で劣勢に立たされているケースが目立つ。
1議席を確保できそうな社民党と、議席獲得のメドが立たない日本のこころの情勢も序盤と変わっていない。無所属は序盤の28議席から今回は30議席に増えた。希望の党に合流しなかった民進党出身者への支持が広がっているとみられる。
調査は日経リサーチが17〜19日、乱数番号(RDD)方式により電話で全国の有権者約7万5千人を対象に実施し、約4万5千人から回答を得た。有効回答率は60.1%。
オマケ
若狭氏は比例復活も厳しく…希望結党メンバー“壊滅危機”
日刊ゲンダイDIGITAL2017年10月19日
そして誰もいなくなる(C)日刊ゲンダイ
もはや「絶望」を越えて「死亡」の党と成り果てている。選挙終盤を迎えても希望の党は失速が止まらない。予想獲得議席は公示前の57を下回り、40台後半がやっと。小池代表が「排除」した民進出身者による立憲民主党に野党第1党の座を奪われかねない。
わずか3週間前、先月27日の結党会見に出席した「チャーターメンバー」(発足メンバー)も死屍累々だ。参院議員の中山恭子氏と松沢成文氏、行田邦子氏を除く12人のうち、勝ち上がれそうなのは細野豪志氏(静岡5)ただ1人。序盤で優位に立っていた笠浩史氏(神奈川9)は自民候補にリードを許し、日ごとに差は広がっている。
「過去2回とも『ヤンキー先生』こと、自民の義家弘介氏と接戦を演じた後藤祐一氏(神奈川16)も厳しい。あるメディアの情勢調査によると、義家氏との差は10ポイント以上の劣勢です。小池代表のお膝元の東京も壊滅状態で、当落線上で自民候補と競り合っているのは長島昭久氏(東京21)のみ。木内孝胤氏(東京8)と、自民から移った福田峰之氏(東京5)はトリプルスコアの大差をつけられ論外です。“嫌われ百合子”の党の看板が完全に裏目に出ています」(政界関係者)
■若狭勝氏は比例復活も厳しい
同じく東京では松原仁氏(東京3)も大苦戦。結党会見時の名簿に名前を載せながら民進離党が遅れて欠席した柿沢未途氏(東京15)は当選圏に遠く及ばず。小池代表の側近気取りの若狭勝氏(東京10)は自民前職に歯が立たず、立憲民主の新人にも差を詰められ、次点すら危うくなってきた。
「希望の比例東京ブロックは3議席獲得にとどまる見込み。長島、松原両氏が比例復活すると、あと1つを柿沢、若狭両氏が激しく争う展開となる。選挙区を受け継いだ若狭氏が落選すれば、小池代表の政治生命の終焉を象徴することになりそうです」(メディア関係者)
残るチャーターメンバーの鈴木義弘氏(埼玉14)、横山博幸氏(愛媛2)、野間健氏(鹿児島3)は言わずもがなの当選圏外だ。公示前に小池代表は選挙後の首相指名について、「チャーターメンバーと共に整理していきたい」と語っていた。ほぼ壊滅した後、あのうつろな目で誰と相談するつもりなのか。
アノ 秋葉原 ・・・・・・
朝日新聞DIGITAL無所属候補の応援演説
をする枝野幸男・立憲民主党代表
=18日午後、新潟県長岡市、中崎太郎撮影
枝野代表、自民のホーム秋葉原で「エダノン」コール
日刊スポーツ 2017年10月19日20時50分
立憲民主党の枝野幸男代表(53)が19日、東京・秋葉原で街頭演説会を行った。
約3000人(主催者発表)の聴衆に向け「国民が政治から離れたんじゃない。政治が国民から離れてしまっているんだ。我々も満点じゃないかもしれませんが、第1歩を歩き始めた。一緒に歩いてください」と呼びかけた。
秋葉原といえば、自民党が政権に返り咲いた12年総選挙以来、国政選挙最終日に演説を行う自民党の“ホーム”。しかし、都議選最終日の7月1日には安倍晋三首相の演説中に群衆から「安倍ヤメロ」コールがわき上がり、安倍氏が「こんな人たちに」と発言した場所だ。この日は、平日の冷たい雨と風の中にも関わらず、立憲民主党の演説会では過去最多の聴衆が拍手を送り、「枝野!」「エダノン!」のコールがわき上がった。
演説会は、東京1区と東京2区の同党候補者の応援で行われた。東京2区の新人候補は、スーツ姿で傘も差さず「(自公政権は)『こんな人たち』と言ってのけ、国民の中に線を引いて敵と味方に分断しようとしている。希望の党もそうです」と批判。続けて「時間も人手もないが、強い信念がある。信念を曲げるくらいなら死んだ方がましだ。政治の主役は、ここにいる、秋葉原にいらっしゃるおひとりおひとりです。右でも左でもない。ど真ん中の政治を必ず実現していく」と絶叫。聴衆からは、大きな拍手が起きた。
日刊ゲンダイ(C)
驕れる安倍首相 秋葉原で「こんな人たち」にリベンジ画策
日刊ゲンダイ DIGITAL 2017年10月20日
選挙戦もラストスパートだが、安倍首相が最終日に秋葉原で街頭演説することを決めたという。
「秋葉原は総理にとって、国政選挙の大勝を飾ってきた“聖地”。都議選の嫌な記憶をリセットしたいのでしょう。日程調整が難しければ午前中でもいいから、必ず秋葉原に立つと言っているそうです。側近の間からは『本当に大丈夫か』と心配する声も出ましたが、総理はリベンジに燃えています」(官邸関係者)
都議選最終日、秋葉原の演説で「辞めろコール」を浴びた安倍首相は「こんな人たちに負けるわけにはいかない!」と逆上し、大敗した。このトラウマから、衆院選も当初は遊説日程を公表しない“ステルス作戦”を敢行していたが、すっかり自信を取り戻したようだ。
最近、安倍首相の街頭演説では「偏向ヤメろ」とか、ハートマークに「ガンバレ」と書かれたプラカードを掲げた支持者が、街宣車やテレビクルーの周囲に陣取り、「お前が国難」などのプラカードを持つ反安倍派をブロック。聴衆からヤジが飛べば、すかさず「選挙妨害だ!」と叫ぶ。まるでアイドルの親衛隊だが、この連係プレーで秋葉原演説も乗り切るのか。森友学園の籠池前理事長もまだシャバに出られないし、安倍首相は秋葉原で高らかに勝利宣言というわけだ。
■国民より党内事情を優先
報道各社の終盤情勢調査も自民優位は変わらず。余裕シャクシャクで、党内も関心はもっぱら“内ゲバ”に向けられているという。
今回、自民党同士が無所属で出馬し、勝った方が追加公認を得る選挙区が3つある(別表)。昨年の福岡6区補選で、麻生副総理が推す候補と二階幹事長が推す候補がともに公認を求め、二階幹事長の独断で「勝った方が追加公認」と決めたことから、「二階方式」と呼ばれている。
「福岡は新人同士でしたが、今回はもともとの支部長に公認を与えず党推薦にとどめ、無所属同士で競わせる。この強引な手法には、普段は温厚な岸田政調会長も猛抗議をしていました。問題は、情勢調査で優位に立っているのが二階派(志帥会)ばかりということです。小泉氏と長崎氏は無所属議員の時から特別会員として二階派に所属。解散直前に自民党に復党しています。平沼赳夫氏の次男の正二郎氏も、当選すれば二階派入りとみられている。なにしろ派閥を『志帥会』と名付けたのは初代事務総長の平沼赳夫氏です」(自民党関係者)
「二階方式」を取らなかった神奈川4区でも、自民公認の山本朋広氏と無所属の浅尾慶一郎氏が激しく争う。解散前日に自民に入党した浅尾氏の後ろ盾も二階幹事長。選挙後は二階派入りが濃厚だ。
当然、他の派閥は面白くない。党内には二階幹事長の強権に対する不満が渦巻いている。
「それで、二階幹事長は選挙で大勝したらすぐに『来年の総裁選は必要ない』と言って安倍首相の3選支持を表明し、党内に揺さぶりをかけて批判を封じるつもりのようです。世論調査では内閣支持率より不支持率の方が高く、約半数が『安倍首相の続投を望まない』と答えているのに、有権者そっちのけで総裁3選が決まってしまう。国民より党内事情を優先するのは驕りの表れです」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)
折しも日本列島に台風が近づき、投開票日の22日に上陸する可能性もある。自民党は「これでまた投票率が下がる」と大喜びだ。選挙翌日には、加計学園の獣医学部新設の認可が下りるという話もある。有権者は本当にそれでいいのか。
与党、300議席迫る勢い保つ 希望失速 立憲民主伸びる
2017/10/19 23:00日本経済新聞 電子版
日本経済新聞 電子版
日本経済新聞社は17〜19日にかけて22日投開票の第48回衆院選の終盤情勢を調査した。衆院定数465議席のうち、自民、公明両党は300議席に迫る勢いを維持している。憲法改正の国会発議に必要な3分の2以上の獲得は微妙だ。10〜11日の序盤情勢調査に比べると、小池百合子東京都知事が代表を務める希望の党が失速し、立憲民主党が伸びている。
調査は序盤情勢に続いて2度目。序盤で接戦だった114選挙区を調査し、独自取材を加味して465議席の情勢を改めて分析した。小選挙区で23%、比例代表で16%が態度を決めていないため、流動的な要素は残る。
終盤情勢調査によると、公示前に290だった自民党の議席は、議席獲得が「有力」または「優勢」が、小選挙区(定数289)で207、比例代表(同176)で55。それぞれ序盤と同様の勢いを保っている。
衆院の常任委員長ポストを独占し、全委員会で過半数の委員を確保する絶対安定多数は261議席。終盤情勢では自民党単独でこれを上回る議席だった。公示前に34議席だった公明党は序盤調査より1増えて35議席だった。
衆院の定数はこれまでの475議席から10減り465議席。与党の議席占有率は公示前は68.2%だったが、今回の調査結果なら63.9%に落ちる。与党で衆院の3分の2にあたる310以上の議席をとれない場合、改憲の国会発議のためには野党との連携が必要になる。与党にとっては、野党第1党がどの党になるかで改憲戦略も変わってくる。
衆院解散後にできた2つの新党は明暗が分かれている。終盤情勢調査では、希望の党が野党第1党だが、立憲民主党が激しく追い上げている。
希望の党は序盤情勢調査では69議席だったが、今回の調査では55議席と公示前勢力を割り込んでいる。小池氏が基盤とする東京でも、逆転されたり差を広げられたりしている選挙区が多い。比例代表も序盤は42議席だったが、今回は32議席まで落ちている。
立憲民主党は序盤の45議席から今回は54議席に伸びた。特に目立つのが比例代表での勢い。序盤調査では32議席だったが、今回は40議席まで増えている。
共産党は序盤と同じ18議席と、公示前の21議席から減らす可能性を示している。公示前は14議席だった日本維新の会も、序盤の10議席から横ばい。地盤の大阪では接戦の選挙区で劣勢に立たされているケースが目立つ。
1議席を確保できそうな社民党と、議席獲得のメドが立たない日本のこころの情勢も序盤と変わっていない。無所属は序盤の28議席から今回は30議席に増えた。希望の党に合流しなかった民進党出身者への支持が広がっているとみられる。
調査は日経リサーチが17〜19日、乱数番号(RDD)方式により電話で全国の有権者約7万5千人を対象に実施し、約4万5千人から回答を得た。有効回答率は60.1%。
オマケ
若狭氏は比例復活も厳しく…希望結党メンバー“壊滅危機”
日刊ゲンダイDIGITAL2017年10月19日
そして誰もいなくなる(C)日刊ゲンダイ
もはや「絶望」を越えて「死亡」の党と成り果てている。選挙終盤を迎えても希望の党は失速が止まらない。予想獲得議席は公示前の57を下回り、40台後半がやっと。小池代表が「排除」した民進出身者による立憲民主党に野党第1党の座を奪われかねない。
わずか3週間前、先月27日の結党会見に出席した「チャーターメンバー」(発足メンバー)も死屍累々だ。参院議員の中山恭子氏と松沢成文氏、行田邦子氏を除く12人のうち、勝ち上がれそうなのは細野豪志氏(静岡5)ただ1人。序盤で優位に立っていた笠浩史氏(神奈川9)は自民候補にリードを許し、日ごとに差は広がっている。
「過去2回とも『ヤンキー先生』こと、自民の義家弘介氏と接戦を演じた後藤祐一氏(神奈川16)も厳しい。あるメディアの情勢調査によると、義家氏との差は10ポイント以上の劣勢です。小池代表のお膝元の東京も壊滅状態で、当落線上で自民候補と競り合っているのは長島昭久氏(東京21)のみ。木内孝胤氏(東京8)と、自民から移った福田峰之氏(東京5)はトリプルスコアの大差をつけられ論外です。“嫌われ百合子”の党の看板が完全に裏目に出ています」(政界関係者)
■若狭勝氏は比例復活も厳しい
同じく東京では松原仁氏(東京3)も大苦戦。結党会見時の名簿に名前を載せながら民進離党が遅れて欠席した柿沢未途氏(東京15)は当選圏に遠く及ばず。小池代表の側近気取りの若狭勝氏(東京10)は自民前職に歯が立たず、立憲民主の新人にも差を詰められ、次点すら危うくなってきた。
「希望の比例東京ブロックは3議席獲得にとどまる見込み。長島、松原両氏が比例復活すると、あと1つを柿沢、若狭両氏が激しく争う展開となる。選挙区を受け継いだ若狭氏が落選すれば、小池代表の政治生命の終焉を象徴することになりそうです」(メディア関係者)
残るチャーターメンバーの鈴木義弘氏(埼玉14)、横山博幸氏(愛媛2)、野間健氏(鹿児島3)は言わずもがなの当選圏外だ。公示前に小池代表は選挙後の首相指名について、「チャーターメンバーと共に整理していきたい」と語っていた。ほぼ壊滅した後、あのうつろな目で誰と相談するつもりなのか。
タグ:衆院選
選挙 その NO-24 本物の野党”に戦慄
選挙 その NO-24
“本物の野党”に戦慄(C)日刊ゲンダイ
立憲民主潰しに血眼 安倍自民が苦戦する「激戦74選挙区」
日刊ゲンダイDIGITAL2017年10月19日
大手メディアが「自公300議席」と報じている10・22総選挙。しかし、289選挙区のうち、自民党候補が「当選圏内」に入っているのは、せいぜい150程度だ。残りの140議席は、どうなるかまったく分からない。自民党は51の選挙区で野党候補と接戦となり、23人の無所属候補にリードを許すか接戦となっている。
安倍自民党は立憲民主つぶしに血まなこになっている。16日夜、安倍首相も出席した選対会合では、49の激戦区を重点区として指定。投票日まで残り4日。自民党はこの重点選挙区を徹底的にテコ入れする方針だ。激戦区の多くで立憲民主と戦っている。政治評論家の山口朝雄氏が言う。
「自民の最大の敵は、勢いを失った希望の党ではありません。安倍政権が恐れているのは、立憲民主旋風の背後にいる市民の力です。組織票ではありませんから、立憲民主の候補がどれだけ伸ばすのか読めないのです。安倍自民はなりふり構わず総力を挙げて立憲民主をつぶしにくるでしょう」
実際、北海道や東京など、自民が激しく競り合っているのは立憲民主だ。自民がことごとく競り負けると、議席は激減する。
自民は立憲民主の勢いに戦慄しているという。何しろ、動員もしていないのに、枝野代表の街頭演説には1000人単位の人が集まり、党のツイッターフォロワー数は数日で第1党になって、現在約18万人で独走中。個人献金も1日余りで900人超から、計1700万円が集まった。応援する有権者の熱気が、自民とはまったく違うのだ。
さらに、自民が立憲民主を“目の敵”にする大きな理由がある。山口朝雄氏が続ける。
「選挙後の政権運営を考えると、なにがなんでも立憲民主の議席を少なくしたいのだと思う。改憲や安保法制で同じ立場の『希望』や『維新』は仲間のようなものです。一方、立憲民主は筋を通す本物の野党です。政権にとって目障りな勢力が力を持つことはどうしても避けたい。立憲民主さえいなければ国政を自由勝手にできる。それに立憲民主に躍進されてしまうと、トータルの数字で与党が圧勝しても、勝利がかすんでしまいます。もし立憲民主が50台に乗せたら、勝者は立憲民主のようになってしまう。何としても最小限の躍進で食い止めたいのです」
自民VS立憲民主――この戦いが選挙を決める。
“本物の野党”に戦慄(C)日刊ゲンダイ
立憲民主潰しに血眼 安倍自民が苦戦する「激戦74選挙区」
日刊ゲンダイDIGITAL2017年10月19日
大手メディアが「自公300議席」と報じている10・22総選挙。しかし、289選挙区のうち、自民党候補が「当選圏内」に入っているのは、せいぜい150程度だ。残りの140議席は、どうなるかまったく分からない。自民党は51の選挙区で野党候補と接戦となり、23人の無所属候補にリードを許すか接戦となっている。
安倍自民党は立憲民主つぶしに血まなこになっている。16日夜、安倍首相も出席した選対会合では、49の激戦区を重点区として指定。投票日まで残り4日。自民党はこの重点選挙区を徹底的にテコ入れする方針だ。激戦区の多くで立憲民主と戦っている。政治評論家の山口朝雄氏が言う。
「自民の最大の敵は、勢いを失った希望の党ではありません。安倍政権が恐れているのは、立憲民主旋風の背後にいる市民の力です。組織票ではありませんから、立憲民主の候補がどれだけ伸ばすのか読めないのです。安倍自民はなりふり構わず総力を挙げて立憲民主をつぶしにくるでしょう」
実際、北海道や東京など、自民が激しく競り合っているのは立憲民主だ。自民がことごとく競り負けると、議席は激減する。
自民は立憲民主の勢いに戦慄しているという。何しろ、動員もしていないのに、枝野代表の街頭演説には1000人単位の人が集まり、党のツイッターフォロワー数は数日で第1党になって、現在約18万人で独走中。個人献金も1日余りで900人超から、計1700万円が集まった。応援する有権者の熱気が、自民とはまったく違うのだ。
さらに、自民が立憲民主を“目の敵”にする大きな理由がある。山口朝雄氏が続ける。
「選挙後の政権運営を考えると、なにがなんでも立憲民主の議席を少なくしたいのだと思う。改憲や安保法制で同じ立場の『希望』や『維新』は仲間のようなものです。一方、立憲民主は筋を通す本物の野党です。政権にとって目障りな勢力が力を持つことはどうしても避けたい。立憲民主さえいなければ国政を自由勝手にできる。それに立憲民主に躍進されてしまうと、トータルの数字で与党が圧勝しても、勝利がかすんでしまいます。もし立憲民主が50台に乗せたら、勝者は立憲民主のようになってしまう。何としても最小限の躍進で食い止めたいのです」
自民VS立憲民主――この戦いが選挙を決める。
タグ:衆院選
2017年10月19日
選挙 その NO-23
選挙 その NO-23
イヨイヨ 決戦近くなりました。選挙になると「何でもする」ナアという感じです。小池パンダモドキの場合、「責められて当たりメー」と言いたくなる。長野のド田舎の、ハタから見ていても「実績がない」これではアンタダメさね。
期待票だけで当選して、今までに豊洲をストップしただけ。止めただけではダメで、議会まで通過して執行されている事業は、前に進めなきゃいけない。使い勝手が悪ければ、工夫して直せばいいことやんけ。
というわけで、実績なしと評価されてしまうのでした。事はだんだん好くない方に進んでしまってと・・・・・・下記。
日刊ゲンダイDIGITAL 2017年10月18日
今さら都政には戻れない(C)日刊ゲンダイ
リコール運動も着々 小池知事が失う「都議会与党」の座
逆風吹く「希望の党」。小池百合子代表は国政と都政の「二足のわらじ」批判にさらされているが、選挙終了後、「国政」のわらじを脱ぎ捨てても、すんなりと「都政」に戻れそうもない。
既に、ネット上では小池都知事のリコール(解職)を求める署名活動が行われている。地方自治法によると、リコールを請求するには、東京の有権者約1132万人のうち約150万人の署名が必要。請求が実現した後、住民投票により解職の是非が問われることになる。実現のハードルは高いが、「都政軽視」で小池知事のイメージは凋落。都民による“小池おろし”が加速する可能性は十分にある。
■民進都議の合流話は立ち消え必至
さらに、都議会も「知事与党」の崩壊が近づいている。今月初旬、音喜多駿都議ら2人が「都民ファーストの会」を離党。当時、小池知事は「2人は離党したが、新たに(都議会民進党から都Fに)入りたいというお願いが来ている」と強がっていた。しかし、そのもくろみも外れそうだ。民進都議らは現在、衆院選で立憲民主党などの候補者の応援に注力。求心力が低下する“小池一派”に合流する気は「さらさらない」というのだ。
議会運営上、都Fへの合流が検討されたのは事実だが、あくまで検討事項。決定事項は何もありません」(都議会民進党関係者)というから、合流話は立ち消えになる可能性が高い。確かに、「排除の論理」で民進党をぶっ壊した小池知事のもとに民進都議が合流するとは思えない。むしろ、「都議選で都Fに合流した元民進都議らが、都Fを割って出る可能性が高まっている」(都政関係者)というのだ。
都民から見放され、都議会でも「与党」を失いそうな小池知事。今さら都政に戻っても、座る“席”はないだろう。中央大学教授の佐々木信夫氏(行政学)はこう言う。
「知事でありながら、国政に手をかけたことで、多くの都民は不信感を抱いたのではないか。リコール成立はハードルが高いとはいえ、署名運動が広がっていく可能性は考えられます。『小池都政』の勢いがなくなれば、都議会でも都Fを出ていく議員が続出することもあり得るでしょう。そうなると、都Fには経験が浅い1年生議員ばかりになり、小池都政は不安定化する恐れがあります」
いよいよ、都政を“踏み台”にしたツケを払わされることになりそうだ。
小池氏側近に総攻撃=東京10区、安倍首相も投入−自民
JIJI.COM【17衆院選】
衆院選投開票が22日に迫る中、自民党が東京10区に閣僚や党幹部を次々と送り込んでいる。同区は、希望の党の小池百合子代表が東京都知事転身まで地盤とし、側近の若狭勝氏が引き継いだ「牙城」。選挙後をにらみ、小池氏の影響力をできるだけそぐ狙いもあるとみられる。
「当選したいがために看板を変える人を信用できるか」。安倍晋三首相は18日、東京10区の中心街のJR池袋駅前で、若狭氏や希望に流れた民進党出身者をこう批判した。
公示日には小泉進次郎筆頭副幹事長が入り、自民前職鈴木隼人氏を応援。その後も菅義偉官房長官や小野寺五典防衛相、竹下亘総務会長、岸田文雄政調会長らが足を運んだ。選挙戦最終日の21日に再び小泉氏を投入する案もある。
昨年7月の都知事選で若狭氏は自民党に所属しながら党方針に反して小池氏を支援。その後離党し、希望結党に動いた。自民党内では若狭氏に対する憎しみが強く、党幹部は「完膚なきまでにやる」と話す。
若狭氏は18日朝、JR大塚駅前で「自民党が大勝ちすれば、説明責任後ろ向き、情報公開消極的な政治が行われる」と声を張り上げたが、自民党の「総攻撃」に押され気味だ。
東京10区には、いずれも新人の立憲民主党の鈴木庸介氏、共産党の岸良信氏、諸派の吉井利光氏、無所属の小山徹氏も出馬している。(2017/10/18-20:31) 関連ニュース
イヨイヨ 決戦近くなりました。選挙になると「何でもする」ナアという感じです。小池パンダモドキの場合、「責められて当たりメー」と言いたくなる。長野のド田舎の、ハタから見ていても「実績がない」これではアンタダメさね。
期待票だけで当選して、今までに豊洲をストップしただけ。止めただけではダメで、議会まで通過して執行されている事業は、前に進めなきゃいけない。使い勝手が悪ければ、工夫して直せばいいことやんけ。
というわけで、実績なしと評価されてしまうのでした。事はだんだん好くない方に進んでしまってと・・・・・・下記。
日刊ゲンダイDIGITAL 2017年10月18日
今さら都政には戻れない(C)日刊ゲンダイ
リコール運動も着々 小池知事が失う「都議会与党」の座
逆風吹く「希望の党」。小池百合子代表は国政と都政の「二足のわらじ」批判にさらされているが、選挙終了後、「国政」のわらじを脱ぎ捨てても、すんなりと「都政」に戻れそうもない。
既に、ネット上では小池都知事のリコール(解職)を求める署名活動が行われている。地方自治法によると、リコールを請求するには、東京の有権者約1132万人のうち約150万人の署名が必要。請求が実現した後、住民投票により解職の是非が問われることになる。実現のハードルは高いが、「都政軽視」で小池知事のイメージは凋落。都民による“小池おろし”が加速する可能性は十分にある。
■民進都議の合流話は立ち消え必至
さらに、都議会も「知事与党」の崩壊が近づいている。今月初旬、音喜多駿都議ら2人が「都民ファーストの会」を離党。当時、小池知事は「2人は離党したが、新たに(都議会民進党から都Fに)入りたいというお願いが来ている」と強がっていた。しかし、そのもくろみも外れそうだ。民進都議らは現在、衆院選で立憲民主党などの候補者の応援に注力。求心力が低下する“小池一派”に合流する気は「さらさらない」というのだ。
議会運営上、都Fへの合流が検討されたのは事実だが、あくまで検討事項。決定事項は何もありません」(都議会民進党関係者)というから、合流話は立ち消えになる可能性が高い。確かに、「排除の論理」で民進党をぶっ壊した小池知事のもとに民進都議が合流するとは思えない。むしろ、「都議選で都Fに合流した元民進都議らが、都Fを割って出る可能性が高まっている」(都政関係者)というのだ。
都民から見放され、都議会でも「与党」を失いそうな小池知事。今さら都政に戻っても、座る“席”はないだろう。中央大学教授の佐々木信夫氏(行政学)はこう言う。
「知事でありながら、国政に手をかけたことで、多くの都民は不信感を抱いたのではないか。リコール成立はハードルが高いとはいえ、署名運動が広がっていく可能性は考えられます。『小池都政』の勢いがなくなれば、都議会でも都Fを出ていく議員が続出することもあり得るでしょう。そうなると、都Fには経験が浅い1年生議員ばかりになり、小池都政は不安定化する恐れがあります」
いよいよ、都政を“踏み台”にしたツケを払わされることになりそうだ。
小池氏側近に総攻撃=東京10区、安倍首相も投入−自民
JIJI.COM【17衆院選】
衆院選投開票が22日に迫る中、自民党が東京10区に閣僚や党幹部を次々と送り込んでいる。同区は、希望の党の小池百合子代表が東京都知事転身まで地盤とし、側近の若狭勝氏が引き継いだ「牙城」。選挙後をにらみ、小池氏の影響力をできるだけそぐ狙いもあるとみられる。
「当選したいがために看板を変える人を信用できるか」。安倍晋三首相は18日、東京10区の中心街のJR池袋駅前で、若狭氏や希望に流れた民進党出身者をこう批判した。
公示日には小泉進次郎筆頭副幹事長が入り、自民前職鈴木隼人氏を応援。その後も菅義偉官房長官や小野寺五典防衛相、竹下亘総務会長、岸田文雄政調会長らが足を運んだ。選挙戦最終日の21日に再び小泉氏を投入する案もある。
昨年7月の都知事選で若狭氏は自民党に所属しながら党方針に反して小池氏を支援。その後離党し、希望結党に動いた。自民党内では若狭氏に対する憎しみが強く、党幹部は「完膚なきまでにやる」と話す。
若狭氏は18日朝、JR大塚駅前で「自民党が大勝ちすれば、説明責任後ろ向き、情報公開消極的な政治が行われる」と声を張り上げたが、自民党の「総攻撃」に押され気味だ。
東京10区には、いずれも新人の立憲民主党の鈴木庸介氏、共産党の岸良信氏、諸派の吉井利光氏、無所属の小山徹氏も出馬している。(2017/10/18-20:31) 関連ニュース
タグ:衆院選
2017年10月18日
選挙 その NO-22
選挙 その NO-22
時事通信では、2017衆院選 特集を組んでいます。全国の候補者が選挙区と比例まとまって、特集記事も見やすくなっています。
イヤー 選挙となると ヤッパシ オラ血が騒ぐナアー
オラの父方 祖父は、何回選挙に出たかな、家系図が冊子になってるのだが、落ちすぎた所為かな書いてネエ。
たまに、生まれ在所にケーると大人たちが酒飲んでドンチャン騒ぎしてた。ツー事は当選祝いケ。
立憲民主、勢い=希望と一線「筋通した」の声
街頭演説を終え、手を振る立憲民主党の枝野幸男代表=17日、東京・JR新小岩駅前
JIJI.COM 時事通信WEB 2017/10/17
衆院選で野党各党が苦戦する中、勢いを保っているのが立憲民主党だ。報道各社の情勢調査では、公示前勢力から議席を伸ばすと予測されている。民進党から希望の党に合流せず、安全保障関連法への反対姿勢を貫いて新党結成に動いた枝野幸男代表の行動が、「筋を通した」と好感されている面があるようだ。
初陣に手応え=枝野幸男立憲民主党代表【党首奮戦記】
「国民が民主主義の主役だ。本当の民主主義を取り戻したい」。枝野氏は17日、小雨の降る東京・JR新小岩駅前でこう声を張り上げた。応援演説を依頼した立憲前職の陣営は「聴衆が出陣式のときより多い」と手応えを語った。
民進党前職の多くが、希望入りの条件として安保法制容認などの「踏み絵」を踏まされたが、枝野氏は拒否。立憲陣営内では、希望の小池百合子代表(東京都知事)の人気にあやかろうとする流れにくみしない枝野氏の姿勢に一定の評価が集まっているとみている。
実際、立憲のツイッターのフォロワー数は約18万人で、自民党(約13万人)など他党を圧倒。立場の異なる石原慎太郎元都知事ですら、ツイッターで「節を通した枝野は本物の男に見える」と評した。
ただ、現状では自民党優位の状況を覆すまでには至っていないというのがもっぱらの見方。他の野党からは「失速した希望の票が立憲に流れている」「共産党支持層の一部を奪っているだけ」と指摘する声もある。(2017/10/17-17:53)
政権交代「次の衆院選」=立憲・枝野氏【17衆院選】
立憲民主党の枝野幸男代表は16日、報道各社のインタビューで、政権交代について「次の総選挙だ。49回総選挙だ」と語った。野党の候補乱立などを念頭に、今回の衆院選では困難との認識を示したものだ。
【衆院選2017】各党インタビュー
次期衆院選で首相を目指すかに関しては「政党の党首はそれを目指さなければ自己矛盾になる」と述べた。
今回の衆院選では候補78人を擁立。獲得議席目標は「できるだけそこ(78議席)に近づける」と強調した。(2017/10/16-11:04)
時事通信では、2017衆院選 特集を組んでいます。全国の候補者が選挙区と比例まとまって、特集記事も見やすくなっています。
イヤー 選挙となると ヤッパシ オラ血が騒ぐナアー
オラの父方 祖父は、何回選挙に出たかな、家系図が冊子になってるのだが、落ちすぎた所為かな書いてネエ。
たまに、生まれ在所にケーると大人たちが酒飲んでドンチャン騒ぎしてた。ツー事は当選祝いケ。
立憲民主、勢い=希望と一線「筋通した」の声
街頭演説を終え、手を振る立憲民主党の枝野幸男代表=17日、東京・JR新小岩駅前
JIJI.COM 時事通信WEB 2017/10/17
衆院選で野党各党が苦戦する中、勢いを保っているのが立憲民主党だ。報道各社の情勢調査では、公示前勢力から議席を伸ばすと予測されている。民進党から希望の党に合流せず、安全保障関連法への反対姿勢を貫いて新党結成に動いた枝野幸男代表の行動が、「筋を通した」と好感されている面があるようだ。
初陣に手応え=枝野幸男立憲民主党代表【党首奮戦記】
「国民が民主主義の主役だ。本当の民主主義を取り戻したい」。枝野氏は17日、小雨の降る東京・JR新小岩駅前でこう声を張り上げた。応援演説を依頼した立憲前職の陣営は「聴衆が出陣式のときより多い」と手応えを語った。
民進党前職の多くが、希望入りの条件として安保法制容認などの「踏み絵」を踏まされたが、枝野氏は拒否。立憲陣営内では、希望の小池百合子代表(東京都知事)の人気にあやかろうとする流れにくみしない枝野氏の姿勢に一定の評価が集まっているとみている。
実際、立憲のツイッターのフォロワー数は約18万人で、自民党(約13万人)など他党を圧倒。立場の異なる石原慎太郎元都知事ですら、ツイッターで「節を通した枝野は本物の男に見える」と評した。
ただ、現状では自民党優位の状況を覆すまでには至っていないというのがもっぱらの見方。他の野党からは「失速した希望の票が立憲に流れている」「共産党支持層の一部を奪っているだけ」と指摘する声もある。(2017/10/17-17:53)
政権交代「次の衆院選」=立憲・枝野氏【17衆院選】
立憲民主党の枝野幸男代表は16日、報道各社のインタビューで、政権交代について「次の総選挙だ。49回総選挙だ」と語った。野党の候補乱立などを念頭に、今回の衆院選では困難との認識を示したものだ。
【衆院選2017】各党インタビュー
次期衆院選で首相を目指すかに関しては「政党の党首はそれを目指さなければ自己矛盾になる」と述べた。
今回の衆院選では候補78人を擁立。獲得議席目標は「できるだけそこ(78議席)に近づける」と強調した。(2017/10/16-11:04)
タグ:衆院選
2017年10月17日
選挙 その NO-21 やっぱりねー そうだよねー と聞こえてきそうです
選挙 その NO-21
デタラメな 日本が 少し救われるかもしれない。
頑張れなはれや、おいらもついとるでな。
写真 産経ニュース
写真 日刊スポーツ
政党支持率 立憲民主党が希望の党を上回る、JNN世論調査
2017年10月16日 11時40分 TBSnews
JNNが行った世論調査で、先月から今月にかけて新たに誕生した二つの政党のうち、立憲民主党の支持率が希望の党の支持率を上回ったことがわかりました。
安倍内閣の支持率は、先月より0.6ポイント上がり48.7%、不支持率は1.3ポイント下がり49.2%でした。拮抗していますが、4か月連続で不支持が支持を上回りました。
各政党の支持率で最も高かったのは、自民党の32.8%ですが、次に高かったのは、立憲民主党の7.3%で、希望の党の5.2%を上回りました。続いて、公明党、共産党、日本維新の会、民進党、社民党、日本のこころ、自由党となっています。
安倍総理が臨時国会の冒頭で衆議院を解散したことについては、「非常に評価する」と「評価する」が合わせて21%で、「あまり評価しない」「全く評価しない」が合わせて75%でした。(16日11:05)
立憲民主党、ひょっとしてひょっとするかも
今回の選挙の「台風の目」は希望の党ではない
安積 明子 : ジャーナリスト 東洋経済ONLINE10月17日(火)
10月14日午後の新宿駅東南口。民進党時代には代表が街宣しても半分も埋まらなかったその広場は、多数の人でひしめいた。それはあたかも、昨年の都知事選に出馬した当時の小池百合子東京都知事の街宣を髣髴とさせる熱気である。
一心に聞き入る聴衆を前に熱弁をふるっているのは枝野幸男代表。15カ月前には小池知事に微笑んだ運命の女神はいま、枝野代表に向かって微笑んでいる。立憲民主党には強い追い風が吹いており、公示前の議席数15を倍増する勢いだ。
ツイッターのフォロワー数が急増
10月2日に結党した時には、枝野氏たったひとりのスタートだった。それが希望の党に入れなかった元民進党の仲間などが集まり、小選挙区と比例区を合わせて78名を擁立するまでになった。
ツイッターの立憲民主党公式アカウントのフォロワー数も、たちまち増えた。10月4日に開設したばかりなのに、2日目で自民党広報アカウントのフォロワー数を抜いている。10月15日のフォロワー数は17万を超えており、好調そのものだ。希望の党公式アカウントのフォロワー数は1万を超えている程度であり、その人気ぶりがわかるだろう。
それにしても、なぜ立憲民主党がこれほどまでに大きな躍進を見せているのか。
読み解くカギは「リベラル票」の動きだ。
「自公政権には疑問があるものの、かといって民主党には任せられない」と考える浮動層は多い。2014年の衆院選での共産党の躍進を支えたのは、そんな浮動層だった。
2012年の衆院選に比べて共産党が増やした票数は、小選挙区で234万票、比例区で237万票。今回の総選挙ではその多くの票が立憲民主党に入りそうな感じだ。「共産党」という名前に抵抗を抱きつつも入れてきた浮動層の票が、立憲民主党であればさほどの抵抗はないからだ。
自公からの離反票も
加えて立憲民主党に入りそうなのは、「300議席を超える勢い」と伝えられている自公からの離反票だろう。「自公には与党として政権を担ってほしいが、大勝はさせたくない」という票が、立憲民主党に入る可能性がある。投票率が高まれば、さらに立憲民主党に有利だ。民進党が野党第1党だった頃には「受け皿がない」と考えて投票所から遠ざかっていた有権者を引き寄せるかもしれないからだ。
14日は、そんな立憲民主党の勢いを肌で感じるような1日だった。新宿に続いて池袋で行われた枝野氏の街宣も大盛況で、ざっと見て2000人近くが集まっている。立憲民主党は設立間もなく党員はほぼいないため、その多くは組織的動員ではないと見てよい。
「これまでの政治は上からの政治だったが、右からも左からもなく、暮らしの現場からの、草の根からの、下からの民主主義を前へと進めていく。国民のみなさんにお示しをさせていただきたい」
希望の党の小池百合子代表が「右でも左でもないど真ん中のフェアウェイ」をアピールしているのに対し、枝野代表が提唱するのは「下からの民主主義」だ。
「アベノミクスは豊かな人をさらに豊かにした。確かに株価は上がった。大きな企業を中心として、企業の内部留保は過去最高だ。豊かなものを豊かにすれば、その恩恵はすみずみまで行きわたると安倍首相は言った。確かに高度成長期の日本ではうまくいった政策だ。しかし5年たった。結果的に何が起こっているのか。貧困の格差によって“1億総中流”と言われた日本社会が分断されている。これでは社会が荒れてしまう」
枝野代表がもっとも強調したことは2つ。経済格差と立憲主義だ。立憲主義とは為政者がルール(憲法)を守ることだが、これに反する「忖度政治」でひずみが生じてしまっている。その例が森友学園問題であり、加計学園問題だと主張する。
確かに安倍政権下で日本経済は浮上した。その象徴が株価。10月13日の日経平均株価は2万1155円18銭で引け、約21年ぶりに2万1000円台を超えている。
だが、多くの国民が好景気を実感しているわけではない。安倍政権への不満もくすぶっている。その証拠が、内閣不支持率が支持率を上回っているという点だ。
ひょっとしてひょっとすれば・・・
NHKが10月7日から9日にかけて行った全国世論調査によると、内閣支持率は37%で不支持率は43%だった。時事通信が6日から9日にかけて行った世論調査でも、内閣支持率が37.1%に対して不支持率は41.8%。一方で比例に投票したい政党は自民党が断トツで30.7%にも上っている。これを見ると、自民党が圧倒的に安定感を持っているのにかかわらず、政権の不支持率が高いという奇妙な現象が生じていることがわかる。
これをどう解するべきか。多くの国民が自民党が作ってきた日本のあり方を支持しつつも、現政権がやろうとしている個々の政策についてはいまいち支持できないという意味だろうか。あるいはとりあえずは自民党を支持しているが、“よりましな政党”ができれば一気にそちらに流れていくという意味なのか。
こうした不満の声をうまく受け止めることができれば、立憲民主党はさらに勢いを増すだろう。さらに、自公側に何か逆風でも加わるようなことがあれば、自公を過半数割れに追い込むようなことが、ひょっとして現実化するかもしれない。今回の選挙で一気に政権奪取に至らないとしても、野党として存在感をもった政党に踊り出ることは、間違いなさそうだ。
産経ニュース 2017/10/17
石原慎太郎氏が立憲民主・枝野幸男代表を称賛 「節を通した枝野は本物の男に見える」
石原慎太郎元東京都知事は16日のツイッターで、衆院選の直前に新党結成に踏み切った立憲民主党の枝野幸男代表を称賛した。「今度の選挙では候補者達の卑しい人格が透けて見える。戦の前に敵前逃亡、相手への逃げ込み、裏切り。まるで関ヶ原の合戦の時のようだ。その中で節を通した枝野は本物の男に見える」と投稿した。
産経ニュース 衆院選2017特集
産経新聞社は16日、FNN(フジニュースネットワーク)と合同で行った電話世論調査(12〜15日)に全国総支局の取材を加味し、22日投開票の衆院選終盤情勢をまとめた。自民党は300議席をうかがい、連立与党の公明党とあわせ衆院の3分の2(310議席)を超える見通しだ。希望の党は失速し、公示前の57議席を下回り40議席台となる可能性がある。立憲民主党は公示前(16議席)の3倍以上の50議席台が視野に入り、野党第一党に躍進する勢いだ。
産経新聞など報道各社の序盤情勢では、自民、公明両党で300議席をうかがう勢いだったが、自民党はさらに伸長している。選挙区(289議席)のうち210議席前後を固め、平成26年12月の前回(223議席)を上回る230議席が視野に入っている。堅調な中国、九州地方などに加え、当初苦戦が予想された東京や大阪などの都市部でも優位な戦いを展開する選挙区が多い。
比例代表(176議席)も前回の68議席前後を獲得するとみられ、最終的な獲得議席は前回の計291議席を上回る公算が大きい。
公明党は複数の選挙区で接戦を展開し、比例は前回から定数が4減したこともあり、公示前の35議席の維持が難しい状況にある。ただ、与党で憲法改正の国会発議に必要な310議席の獲得は堅い情勢だ。
野党では、過半数の235人を擁立した希望の党が低迷している。小池百合子代表(東京都知事)のお膝元である都内の選挙区でさえ圧倒的に優位に立つ候補は見当たらず、全国的にも広がりを欠く。比例は30議席に届かない見通しだ。
一方、立憲民主党は北海道や東京、愛知などで複数の議席獲得が見込めるほか、比例でも希望の党を上回り30議席台が射程に入っている。
公示前21議席の共産党は比例が伸び悩み、公示前14議席の日本維新の会も地盤の大阪で苦戦を強いられ、それぞれ議席を減らす見通しだ。社民党は選挙区で1議席を固め、日本のこころは議席獲得が厳しい。
ただ、接戦区が30選挙区以上あるほか、態度未定の有権者が5割を超える選挙区もあり、今後情勢が変化する可能性もある。
2017年10月16日 20時39分 読売新聞
希望より立憲民主を応援…民進の蓮舫前代表ら
民進党の蓮舫前代表は16日、横浜市内で街頭演説し、「立憲民主党と希望の党の候補者が一緒に出ているところは、立憲民主を応援したい」と述べた。
民進党参院議員の一部からは、衆院選後も党に残り、立憲民主などと再結集することへの期待感が出ており、立憲民主の候補者を支援する動きが加速している。
民進党の江田憲司前代表代行も同日、衆院選後の対応について「希望の党より立憲民主の枝野氏と相談していく」と語った。「野党が大同団結し、大きな塊を作らないと巨大な自民党に対抗できない」とも述べ、野党再編の必要性を強調した。江田氏は希望には合流せず、今回の衆院選には無所属で出馬している。
デタラメな 日本が 少し救われるかもしれない。
頑張れなはれや、おいらもついとるでな。
写真 産経ニュース
写真 日刊スポーツ
政党支持率 立憲民主党が希望の党を上回る、JNN世論調査
2017年10月16日 11時40分 TBSnews
JNNが行った世論調査で、先月から今月にかけて新たに誕生した二つの政党のうち、立憲民主党の支持率が希望の党の支持率を上回ったことがわかりました。
安倍内閣の支持率は、先月より0.6ポイント上がり48.7%、不支持率は1.3ポイント下がり49.2%でした。拮抗していますが、4か月連続で不支持が支持を上回りました。
各政党の支持率で最も高かったのは、自民党の32.8%ですが、次に高かったのは、立憲民主党の7.3%で、希望の党の5.2%を上回りました。続いて、公明党、共産党、日本維新の会、民進党、社民党、日本のこころ、自由党となっています。
安倍総理が臨時国会の冒頭で衆議院を解散したことについては、「非常に評価する」と「評価する」が合わせて21%で、「あまり評価しない」「全く評価しない」が合わせて75%でした。(16日11:05)
立憲民主党、ひょっとしてひょっとするかも
今回の選挙の「台風の目」は希望の党ではない
安積 明子 : ジャーナリスト 東洋経済ONLINE10月17日(火)
10月14日午後の新宿駅東南口。民進党時代には代表が街宣しても半分も埋まらなかったその広場は、多数の人でひしめいた。それはあたかも、昨年の都知事選に出馬した当時の小池百合子東京都知事の街宣を髣髴とさせる熱気である。
一心に聞き入る聴衆を前に熱弁をふるっているのは枝野幸男代表。15カ月前には小池知事に微笑んだ運命の女神はいま、枝野代表に向かって微笑んでいる。立憲民主党には強い追い風が吹いており、公示前の議席数15を倍増する勢いだ。
ツイッターのフォロワー数が急増
10月2日に結党した時には、枝野氏たったひとりのスタートだった。それが希望の党に入れなかった元民進党の仲間などが集まり、小選挙区と比例区を合わせて78名を擁立するまでになった。
ツイッターの立憲民主党公式アカウントのフォロワー数も、たちまち増えた。10月4日に開設したばかりなのに、2日目で自民党広報アカウントのフォロワー数を抜いている。10月15日のフォロワー数は17万を超えており、好調そのものだ。希望の党公式アカウントのフォロワー数は1万を超えている程度であり、その人気ぶりがわかるだろう。
それにしても、なぜ立憲民主党がこれほどまでに大きな躍進を見せているのか。
読み解くカギは「リベラル票」の動きだ。
「自公政権には疑問があるものの、かといって民主党には任せられない」と考える浮動層は多い。2014年の衆院選での共産党の躍進を支えたのは、そんな浮動層だった。
2012年の衆院選に比べて共産党が増やした票数は、小選挙区で234万票、比例区で237万票。今回の総選挙ではその多くの票が立憲民主党に入りそうな感じだ。「共産党」という名前に抵抗を抱きつつも入れてきた浮動層の票が、立憲民主党であればさほどの抵抗はないからだ。
自公からの離反票も
加えて立憲民主党に入りそうなのは、「300議席を超える勢い」と伝えられている自公からの離反票だろう。「自公には与党として政権を担ってほしいが、大勝はさせたくない」という票が、立憲民主党に入る可能性がある。投票率が高まれば、さらに立憲民主党に有利だ。民進党が野党第1党だった頃には「受け皿がない」と考えて投票所から遠ざかっていた有権者を引き寄せるかもしれないからだ。
14日は、そんな立憲民主党の勢いを肌で感じるような1日だった。新宿に続いて池袋で行われた枝野氏の街宣も大盛況で、ざっと見て2000人近くが集まっている。立憲民主党は設立間もなく党員はほぼいないため、その多くは組織的動員ではないと見てよい。
「これまでの政治は上からの政治だったが、右からも左からもなく、暮らしの現場からの、草の根からの、下からの民主主義を前へと進めていく。国民のみなさんにお示しをさせていただきたい」
希望の党の小池百合子代表が「右でも左でもないど真ん中のフェアウェイ」をアピールしているのに対し、枝野代表が提唱するのは「下からの民主主義」だ。
「アベノミクスは豊かな人をさらに豊かにした。確かに株価は上がった。大きな企業を中心として、企業の内部留保は過去最高だ。豊かなものを豊かにすれば、その恩恵はすみずみまで行きわたると安倍首相は言った。確かに高度成長期の日本ではうまくいった政策だ。しかし5年たった。結果的に何が起こっているのか。貧困の格差によって“1億総中流”と言われた日本社会が分断されている。これでは社会が荒れてしまう」
枝野代表がもっとも強調したことは2つ。経済格差と立憲主義だ。立憲主義とは為政者がルール(憲法)を守ることだが、これに反する「忖度政治」でひずみが生じてしまっている。その例が森友学園問題であり、加計学園問題だと主張する。
確かに安倍政権下で日本経済は浮上した。その象徴が株価。10月13日の日経平均株価は2万1155円18銭で引け、約21年ぶりに2万1000円台を超えている。
だが、多くの国民が好景気を実感しているわけではない。安倍政権への不満もくすぶっている。その証拠が、内閣不支持率が支持率を上回っているという点だ。
ひょっとしてひょっとすれば・・・
NHKが10月7日から9日にかけて行った全国世論調査によると、内閣支持率は37%で不支持率は43%だった。時事通信が6日から9日にかけて行った世論調査でも、内閣支持率が37.1%に対して不支持率は41.8%。一方で比例に投票したい政党は自民党が断トツで30.7%にも上っている。これを見ると、自民党が圧倒的に安定感を持っているのにかかわらず、政権の不支持率が高いという奇妙な現象が生じていることがわかる。
これをどう解するべきか。多くの国民が自民党が作ってきた日本のあり方を支持しつつも、現政権がやろうとしている個々の政策についてはいまいち支持できないという意味だろうか。あるいはとりあえずは自民党を支持しているが、“よりましな政党”ができれば一気にそちらに流れていくという意味なのか。
こうした不満の声をうまく受け止めることができれば、立憲民主党はさらに勢いを増すだろう。さらに、自公側に何か逆風でも加わるようなことがあれば、自公を過半数割れに追い込むようなことが、ひょっとして現実化するかもしれない。今回の選挙で一気に政権奪取に至らないとしても、野党として存在感をもった政党に踊り出ることは、間違いなさそうだ。
産経ニュース 2017/10/17
石原慎太郎氏が立憲民主・枝野幸男代表を称賛 「節を通した枝野は本物の男に見える」
石原慎太郎元東京都知事は16日のツイッターで、衆院選の直前に新党結成に踏み切った立憲民主党の枝野幸男代表を称賛した。「今度の選挙では候補者達の卑しい人格が透けて見える。戦の前に敵前逃亡、相手への逃げ込み、裏切り。まるで関ヶ原の合戦の時のようだ。その中で節を通した枝野は本物の男に見える」と投稿した。
産経ニュース 衆院選2017特集
産経新聞社は16日、FNN(フジニュースネットワーク)と合同で行った電話世論調査(12〜15日)に全国総支局の取材を加味し、22日投開票の衆院選終盤情勢をまとめた。自民党は300議席をうかがい、連立与党の公明党とあわせ衆院の3分の2(310議席)を超える見通しだ。希望の党は失速し、公示前の57議席を下回り40議席台となる可能性がある。立憲民主党は公示前(16議席)の3倍以上の50議席台が視野に入り、野党第一党に躍進する勢いだ。
産経新聞など報道各社の序盤情勢では、自民、公明両党で300議席をうかがう勢いだったが、自民党はさらに伸長している。選挙区(289議席)のうち210議席前後を固め、平成26年12月の前回(223議席)を上回る230議席が視野に入っている。堅調な中国、九州地方などに加え、当初苦戦が予想された東京や大阪などの都市部でも優位な戦いを展開する選挙区が多い。
比例代表(176議席)も前回の68議席前後を獲得するとみられ、最終的な獲得議席は前回の計291議席を上回る公算が大きい。
公明党は複数の選挙区で接戦を展開し、比例は前回から定数が4減したこともあり、公示前の35議席の維持が難しい状況にある。ただ、与党で憲法改正の国会発議に必要な310議席の獲得は堅い情勢だ。
野党では、過半数の235人を擁立した希望の党が低迷している。小池百合子代表(東京都知事)のお膝元である都内の選挙区でさえ圧倒的に優位に立つ候補は見当たらず、全国的にも広がりを欠く。比例は30議席に届かない見通しだ。
一方、立憲民主党は北海道や東京、愛知などで複数の議席獲得が見込めるほか、比例でも希望の党を上回り30議席台が射程に入っている。
公示前21議席の共産党は比例が伸び悩み、公示前14議席の日本維新の会も地盤の大阪で苦戦を強いられ、それぞれ議席を減らす見通しだ。社民党は選挙区で1議席を固め、日本のこころは議席獲得が厳しい。
ただ、接戦区が30選挙区以上あるほか、態度未定の有権者が5割を超える選挙区もあり、今後情勢が変化する可能性もある。
2017年10月16日 20時39分 読売新聞
希望より立憲民主を応援…民進の蓮舫前代表ら
民進党の蓮舫前代表は16日、横浜市内で街頭演説し、「立憲民主党と希望の党の候補者が一緒に出ているところは、立憲民主を応援したい」と述べた。
民進党参院議員の一部からは、衆院選後も党に残り、立憲民主などと再結集することへの期待感が出ており、立憲民主の候補者を支援する動きが加速している。
民進党の江田憲司前代表代行も同日、衆院選後の対応について「希望の党より立憲民主の枝野氏と相談していく」と語った。「野党が大同団結し、大きな塊を作らないと巨大な自民党に対抗できない」とも述べ、野党再編の必要性を強調した。江田氏は希望には合流せず、今回の衆院選には無所属で出馬している。
2017年10月16日
選挙 その NO-20 アチコチ の選挙 と 今時の情勢
選挙 その NO-20
衆院選・注目区を行く=東京12区、同 24区【17衆院選】
時事ドットコムニュース2017/10/16
◇緊張はらむ自公協力=残る都議選のしこり−東京12区
7月の東京都議選で、都知事小池百合子率いる地域政党「都民ファーストの会」と組んで勝利を収めた公明党。多くの議席を失った自民党との間に、しこりを残したまま衆院選に突入した。自公両党とも、国政では結束を維持する方針を打ち出していたが、水面下では緊張感をはらんだやりとりが交わされた。(敬称略)
「実績を見ても、自公連立政権しかない」。東京12区で立候補した公明党前代表の太田昭宏は12日夕、JR大塚駅前で、こうアピールした。だが、ここに至る道のりが平たんだったわけではない。
衆院解散を間近に控えた9月下旬。与党関係者によると、公明党側から自民党側に「もし東京12区や比例代表で自民党が協力しないのならば、東京は自主投票にする」と伝えたという。公明党が強気の態度に出たのは、希望の党結成を準備中の小池から、太田への対抗馬を立てないと内々に聞いていたからだ。
自民党都連幹部らには、都議選での大惨敗の記憶が生々しい。「公明党に協力しない選択肢はない」「断るべきだ」。都連内の意見は二分された。
都議選では七つある1人区で、公明党の支援を失った自民党は1勝しかできなかった。首相安倍晋三は、衆院選で公明党の協力が得られなければ都議選の二の舞いになると恐れ、解散前に受け入れを決断。落選した元都議らも太田の選挙対策本部に入った。
今月2日、公明党代表の山口那津男と並んで駅頭に立った安倍は、山口と太田の名を挙げ「安倍政権が4年半やってこられたのも、2人の力があったからこそだ」と持ち上げた。
2003年の衆院選以降、自民党は12区を公明党に譲ってきた。ある自民党区議は「自前の候補者を出したいという思いを、いっときも忘れたことはない」と語り、唇をかんだ。
共産党の池内さおりは、安倍政権のブレーキ役を自任してきた公明党を「アクセル以外の何ものでもない」と断じ、返す刀で「気を使って候補者を立てない希望の党も、しがらみだらけだ」と切って捨てた。
【東京12区】
中村 勝65 会社社長 諸 新
池内 沙織35 准中央委員 共 前
太田 昭宏72 元国交相 公 前
推(自)
◇対希望で与党結束=東京24区
衆院選公示までは話題をさらった小池も、選挙戦に入り勢いを失っている。小池が首相指名選挙の投票先を山口とする可能性に触れ、自公連立を揺さぶろうとしたことは、公明党の警戒心をあおり、かえって与党の結束につながっているようだ。
東京24区全体を覆う八王子市は、創価大のキャンパスがあり、公明党の支持母体である創価学会の影響力が強い地域でもある。自民党の萩生田光一は個人演説会で「比例は公明党」と呼び掛け、同党の市議にあいさつの時間を設けるなど配慮を欠かさない。
萩生田の事務所開きに駆け付けた公明党都議の東村邦浩は「決戦を前に小事を捨てて、都全域でがっちりスクラムを組むことになった」と語り、都政と国政で対応を区別する方針を強調した。
「私は何があっても、この街から出ない。選挙区である前にふるさとであり、最期は八王子の土になる覚悟だ」。萩生田は13日の集会で、郷土愛を強調した。小池が送り込んだ「刺客」で、元大阪府寝屋川市議の吉羽美華への対抗心がにじむ。
その吉羽は同日朝、JR八王子駅前に居た。小雨が降る中でビラを配りながら「忖度(そんたく)やしがらみという古い体質を打ち破ることができるのは希望の党だ」と訴えた。だが、ビラを受け取る人はまばらだ。
準備不足のまま出馬に踏み切った吉羽は住民票も移せておらず、事務所を設置したのは公示の数日前。都民ファーストの会の都議2人を頼りながら、手探りの選挙運動を続けている。
希望の失速は、他の野党の選挙運動に変化をもたらした。「踏み絵を踏まなかった」。立憲民主党の高橋斉久が希望の政策協定書への署名を拒んだことは、今やセールスポイントだ。「希望の党は自民党の補完勢力だ」との主張にも力が入る。
だが、この選挙区では共産党の飯田美弥子も立候補しており、野党候補の乱立が萩生田を利しているのは間違いない。高橋陣営からは「コップの中の嵐みたいだ」と、政権批判票の受け皿分散を嘆く声が漏れる。
【東京24区】
吉羽 美華37 元市議 希 新
萩生田光一54 幹事長代行 自 前
推(公)
飯田美弥子57 弁護士 共 新
高橋 斉久44 弁護士 立 新
(注)候補者名簿は敬称略。届け出順。年齢は投票日現在。党派名は諸=諸派、共=共産、公=公明、自=自民、希=希望、立=立憲民主。丸かっこは推薦政党。(2017/10/16-07:09)
立憲民主党 枝野幸男代表「安倍政権の政治は権力ゲーム」
日刊ゲンダイDIGITAL2017年10月16日
新党設立について「受け皿をきちんとつくらなければいけないと考えた」/(C)日刊ゲンダイ
小池新党の事実上の民進党“乗っ取り”に奮起し、枝野幸男代表がリベラル新党「立憲民主党」を立ち上げてから2週間。党公式ツイッターのフォロワー(読者)数は既に17万人を突破するなど、有権者の注目度は高い。12日間の選挙戦、「日本国民の生活の安心・立憲主義・民主主義、自由な社会をしっかり守っていく」「安倍政権をストップさせる」を柱に訴える。支持はどこまで広がるか――。
■誰でも普通に家庭を持てるのが「まっとうな社会」
――あらためて新党立ち上げの動機を振り返ると。
民進党というのは確かに不十分かつ、頼りない面もありましたが、それでも相当数のボリュームゾーンを持つ国民の選択肢のひとつでした。しかし、その政党が候補者を立てない、となると、これまでの支持者はどこに投票したらいいのか。自らの立ち位置とは違う候補者に投票せざるを得ない状況というのは、民主主義論としても不幸であり、(政治家として)政治の責任を果たすためにも、受け皿をきちんとつくらなければいけないと考えました。それが最大の理由です。
――街頭演説では聴衆からの「枝野コール」がすごいですね。手ごたえはどうですか。
短期間でこれほど大きな反響を頂けるとは思っていませんでした。正直言って期待以上です。
――大反響の理由をどう捉えていますか。
私は「右」や「左」という既存の概念や、トップダウン型の強権的な政治ではなく、一人一人の価値観を大事にする政治を尊重し、できる限り多くの声に耳を傾けながら合意形成を図りたいと考えています。おそらく、有権者も、そういう姿勢が欠如した民主主義では困る、と潜在的に思っているのではないでしょうか。
――安倍政権の最もダメだと思う部分は。
政治を権力ゲームと捉えていることです。権力ゲームに勝つこと自体が目的化していて、勝ったことに喜んでいる。それは19世紀の専制政治の発想であって、21世紀は民主主義の時代です。政治家の権力闘争は途中経過であり、我々政治家は国民の声を反映させるという道具に過ぎません。その意識が欠けているのではないか。選挙に勝てば好き勝手にやっていいと思っているのでしょうが、国民は政治家に白紙委任、全権委任をしているわけではない。
――新党のスローガンを「まっとうな政治」にした理由は。
自然と浮かびました。安保法や共謀罪など、安倍政権は多数議席を使って強行採決を繰り返し、異論や反対意見に対して説得しようという意思がまるで感じられませんでした。これは、まっとうな姿ではありません。加計問題でも、友達(加計学園理事長)であれば、本来は(特区申請を)遠慮してしかるべき。それが、まっとうな政治というものだと思います。
――「まっとうな政治」による社会とは。
今の日本では、学校を卒業し、正社員を希望しながらも、なれない人がたくさんいます。結婚して家庭を持ちたいという希望すら持てない人も多い。(政治が)そういう状況を放置し、景気が良くなった、などと開き直る社会というのは、やはり、まっとうではない。誰でも希望すれば、収入を得て、ごく普通に家族を持てる。よほど本人が怠けたり、サボったりしない限り、ローンを組んで自動車を買える。そういう生活を送ることができるのが、まっとうな社会だと思います。
新自由主義路線の希望の党は自民と変わらない
――安倍首相は景気が上向き、雇用が拡大したと言っています。
安倍さんがどんなに強弁しても、若い世代の中には苦しい生活を強いられている人が相当数います。繰り返しますが、これは「まっとうな社会」ではありません。ある切り口で経済統計を見れば、安倍さんが言うような意見もあるのは事実です。しかし、実際の国民生活に目が向いていれば、ああいう強弁はできません。少しでも国民の声に耳を傾けていれば気付くはずなのに、安倍さんは気付いていない。政治から排除、排斥されているという感覚が積み重なると、社会が分断され、活力が失われていく。今の日本は明らかにそういう状況に入っている。これは早く止めなければいけません。
――野党共闘について、どう考えていますか。
我々は、市民連合から「安倍政権のもとでの9条改定は許さない」「安保法制、秘密保護法、共謀罪などの違憲立法は廃止する」――という7項目の政策について要望を受けました。それらの政策は最優先で取り組む課題であり、7項目に共感する候補者を乱立させ、そうでない人たちに漁夫の利を得させるべきではない、と思っています。ただ、一方で、他党では受け止めきれない声を我々が受けるために立ち上がったわけです。ここは、明確にしておく必要があると思うのですが、(右でも左でもなく)真ん中がスポッと抜けていると考えている有権者にとって、共産党や社民党が受け皿になることは難しいでしょう。
私は自衛隊は合憲という立場であり、平和憲法の原則や専守防衛も含め、より良くなる法改正が可能であるならば改憲を否定しません。その意味では、保守の側面も持っています。市民連合が要望した7項目の政策や、安倍さんの政治姿勢におかしいと疑問を唱える部分では、他党と協力できるけれども、基本的には違う立場だということをしっかりと位置付けないと、受け止めきれない声がたくさん出てしまうと思います。
――希望の党について、どう見ていますか。
理念や政策が我々とは違います。規制緩和で競争を加速させれば景気が良くなるという新自由主義の経済政策や自己責任を強調する路線は、安倍さんと共通です。また、我々は、国が専守防衛から逸脱せず、領土・領海をきちんと守るけれども、外に行く(集団的自衛権の行使)ことはない、というスタンスですが、希望の党はそうではない。我々と立ち位置は明確に違います。
――小池さんと枝野さんの言う「保守」の違いは何でしょうか。
私は日本の歴史と伝統を大事にしています。急激な変化を求めず、漸進的に世の中を良くしていくというのが保守の定義。保守そのものです。日本の戦後70年の歩みというのは、リベラルな社会をつくってきました。そのリベラルな社会を守るというのが、本当の保守だと思います。保守とリベラルはイコールなのです。このリベラルな社会を壊そうというのは、現状の社会秩序を壊そうとしているのだから、革新です。本来の定義でいえば、安倍さんや小池さんは革新です。そこが混乱していると思います。私は保守であり、リベラルであるし、むしろ右と言うべきではないかとも思います。
■国会では足掛かりとなる勢力を作りたい
――選挙後に自公、希望による巨大連立与党が誕生するかもしれません。立憲民主党は、どう向き合う方針ですか。
民主主義は1回の選挙で終わるわけではありません。我が党は今回、過半数の候補を立てられてはいませんが、次回は政権を取るかもしれない。そのような足掛かりをつくらせていただきたい。共産党や社民党も含め、国会の議席数がどのくらいのバランスになるか分かりませんが、足掛かりのある勢力がきちんと存在していれば、野党としてやれることはたくさんあります。そういうポジションの受け皿をつくり、国会のなかで一つの勢力をつくる。全てはそこからだと思います。
――民進党出身者の中には、不本意ながら希望の党から出馬を決めた候補者も多数いると聞きます。当選後に立憲民主党入りを望む場合の対応はどうしますか。
確かに短い期間内での選択を迫られ、判断を誤ったという人もいると思います。(立憲民主党入りを求められた場合は)踏み絵や排除の論理を持ち出すつもりはありません。ただ、だからといって「はい分かりました」というのも民主主義論としては違う。まずは有権者との関係をきちんと整理し、理解を得られるプロセスを踏んでいただけるかどうか、が大変重要ではないか。
――当選者の目標ラインはありますか。
選挙には始まる前から結果が見えている場合と、投票日の3日ぐらい前まで分からない場合があり、今回は後者だと思います。あまり見通しを立てても仕方がない。全力でやるしかありません。
(聞き手=本紙・遠山嘉之)
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衆院選・注目区を行く=東京12区、同 24区【17衆院選】
時事ドットコムニュース2017/10/16
◇緊張はらむ自公協力=残る都議選のしこり−東京12区
7月の東京都議選で、都知事小池百合子率いる地域政党「都民ファーストの会」と組んで勝利を収めた公明党。多くの議席を失った自民党との間に、しこりを残したまま衆院選に突入した。自公両党とも、国政では結束を維持する方針を打ち出していたが、水面下では緊張感をはらんだやりとりが交わされた。(敬称略)
「実績を見ても、自公連立政権しかない」。東京12区で立候補した公明党前代表の太田昭宏は12日夕、JR大塚駅前で、こうアピールした。だが、ここに至る道のりが平たんだったわけではない。
衆院解散を間近に控えた9月下旬。与党関係者によると、公明党側から自民党側に「もし東京12区や比例代表で自民党が協力しないのならば、東京は自主投票にする」と伝えたという。公明党が強気の態度に出たのは、希望の党結成を準備中の小池から、太田への対抗馬を立てないと内々に聞いていたからだ。
自民党都連幹部らには、都議選での大惨敗の記憶が生々しい。「公明党に協力しない選択肢はない」「断るべきだ」。都連内の意見は二分された。
都議選では七つある1人区で、公明党の支援を失った自民党は1勝しかできなかった。首相安倍晋三は、衆院選で公明党の協力が得られなければ都議選の二の舞いになると恐れ、解散前に受け入れを決断。落選した元都議らも太田の選挙対策本部に入った。
今月2日、公明党代表の山口那津男と並んで駅頭に立った安倍は、山口と太田の名を挙げ「安倍政権が4年半やってこられたのも、2人の力があったからこそだ」と持ち上げた。
2003年の衆院選以降、自民党は12区を公明党に譲ってきた。ある自民党区議は「自前の候補者を出したいという思いを、いっときも忘れたことはない」と語り、唇をかんだ。
共産党の池内さおりは、安倍政権のブレーキ役を自任してきた公明党を「アクセル以外の何ものでもない」と断じ、返す刀で「気を使って候補者を立てない希望の党も、しがらみだらけだ」と切って捨てた。
【東京12区】
中村 勝65 会社社長 諸 新
池内 沙織35 准中央委員 共 前
太田 昭宏72 元国交相 公 前
推(自)
◇対希望で与党結束=東京24区
衆院選公示までは話題をさらった小池も、選挙戦に入り勢いを失っている。小池が首相指名選挙の投票先を山口とする可能性に触れ、自公連立を揺さぶろうとしたことは、公明党の警戒心をあおり、かえって与党の結束につながっているようだ。
東京24区全体を覆う八王子市は、創価大のキャンパスがあり、公明党の支持母体である創価学会の影響力が強い地域でもある。自民党の萩生田光一は個人演説会で「比例は公明党」と呼び掛け、同党の市議にあいさつの時間を設けるなど配慮を欠かさない。
萩生田の事務所開きに駆け付けた公明党都議の東村邦浩は「決戦を前に小事を捨てて、都全域でがっちりスクラムを組むことになった」と語り、都政と国政で対応を区別する方針を強調した。
「私は何があっても、この街から出ない。選挙区である前にふるさとであり、最期は八王子の土になる覚悟だ」。萩生田は13日の集会で、郷土愛を強調した。小池が送り込んだ「刺客」で、元大阪府寝屋川市議の吉羽美華への対抗心がにじむ。
その吉羽は同日朝、JR八王子駅前に居た。小雨が降る中でビラを配りながら「忖度(そんたく)やしがらみという古い体質を打ち破ることができるのは希望の党だ」と訴えた。だが、ビラを受け取る人はまばらだ。
準備不足のまま出馬に踏み切った吉羽は住民票も移せておらず、事務所を設置したのは公示の数日前。都民ファーストの会の都議2人を頼りながら、手探りの選挙運動を続けている。
希望の失速は、他の野党の選挙運動に変化をもたらした。「踏み絵を踏まなかった」。立憲民主党の高橋斉久が希望の政策協定書への署名を拒んだことは、今やセールスポイントだ。「希望の党は自民党の補完勢力だ」との主張にも力が入る。
だが、この選挙区では共産党の飯田美弥子も立候補しており、野党候補の乱立が萩生田を利しているのは間違いない。高橋陣営からは「コップの中の嵐みたいだ」と、政権批判票の受け皿分散を嘆く声が漏れる。
【東京24区】
吉羽 美華37 元市議 希 新
萩生田光一54 幹事長代行 自 前
推(公)
飯田美弥子57 弁護士 共 新
高橋 斉久44 弁護士 立 新
(注)候補者名簿は敬称略。届け出順。年齢は投票日現在。党派名は諸=諸派、共=共産、公=公明、自=自民、希=希望、立=立憲民主。丸かっこは推薦政党。(2017/10/16-07:09)
立憲民主党 枝野幸男代表「安倍政権の政治は権力ゲーム」
日刊ゲンダイDIGITAL2017年10月16日
新党設立について「受け皿をきちんとつくらなければいけないと考えた」/(C)日刊ゲンダイ
小池新党の事実上の民進党“乗っ取り”に奮起し、枝野幸男代表がリベラル新党「立憲民主党」を立ち上げてから2週間。党公式ツイッターのフォロワー(読者)数は既に17万人を突破するなど、有権者の注目度は高い。12日間の選挙戦、「日本国民の生活の安心・立憲主義・民主主義、自由な社会をしっかり守っていく」「安倍政権をストップさせる」を柱に訴える。支持はどこまで広がるか――。
■誰でも普通に家庭を持てるのが「まっとうな社会」
――あらためて新党立ち上げの動機を振り返ると。
民進党というのは確かに不十分かつ、頼りない面もありましたが、それでも相当数のボリュームゾーンを持つ国民の選択肢のひとつでした。しかし、その政党が候補者を立てない、となると、これまでの支持者はどこに投票したらいいのか。自らの立ち位置とは違う候補者に投票せざるを得ない状況というのは、民主主義論としても不幸であり、(政治家として)政治の責任を果たすためにも、受け皿をきちんとつくらなければいけないと考えました。それが最大の理由です。
――街頭演説では聴衆からの「枝野コール」がすごいですね。手ごたえはどうですか。
短期間でこれほど大きな反響を頂けるとは思っていませんでした。正直言って期待以上です。
――大反響の理由をどう捉えていますか。
私は「右」や「左」という既存の概念や、トップダウン型の強権的な政治ではなく、一人一人の価値観を大事にする政治を尊重し、できる限り多くの声に耳を傾けながら合意形成を図りたいと考えています。おそらく、有権者も、そういう姿勢が欠如した民主主義では困る、と潜在的に思っているのではないでしょうか。
――安倍政権の最もダメだと思う部分は。
政治を権力ゲームと捉えていることです。権力ゲームに勝つこと自体が目的化していて、勝ったことに喜んでいる。それは19世紀の専制政治の発想であって、21世紀は民主主義の時代です。政治家の権力闘争は途中経過であり、我々政治家は国民の声を反映させるという道具に過ぎません。その意識が欠けているのではないか。選挙に勝てば好き勝手にやっていいと思っているのでしょうが、国民は政治家に白紙委任、全権委任をしているわけではない。
――新党のスローガンを「まっとうな政治」にした理由は。
自然と浮かびました。安保法や共謀罪など、安倍政権は多数議席を使って強行採決を繰り返し、異論や反対意見に対して説得しようという意思がまるで感じられませんでした。これは、まっとうな姿ではありません。加計問題でも、友達(加計学園理事長)であれば、本来は(特区申請を)遠慮してしかるべき。それが、まっとうな政治というものだと思います。
――「まっとうな政治」による社会とは。
今の日本では、学校を卒業し、正社員を希望しながらも、なれない人がたくさんいます。結婚して家庭を持ちたいという希望すら持てない人も多い。(政治が)そういう状況を放置し、景気が良くなった、などと開き直る社会というのは、やはり、まっとうではない。誰でも希望すれば、収入を得て、ごく普通に家族を持てる。よほど本人が怠けたり、サボったりしない限り、ローンを組んで自動車を買える。そういう生活を送ることができるのが、まっとうな社会だと思います。
新自由主義路線の希望の党は自民と変わらない
――安倍首相は景気が上向き、雇用が拡大したと言っています。
安倍さんがどんなに強弁しても、若い世代の中には苦しい生活を強いられている人が相当数います。繰り返しますが、これは「まっとうな社会」ではありません。ある切り口で経済統計を見れば、安倍さんが言うような意見もあるのは事実です。しかし、実際の国民生活に目が向いていれば、ああいう強弁はできません。少しでも国民の声に耳を傾けていれば気付くはずなのに、安倍さんは気付いていない。政治から排除、排斥されているという感覚が積み重なると、社会が分断され、活力が失われていく。今の日本は明らかにそういう状況に入っている。これは早く止めなければいけません。
――野党共闘について、どう考えていますか。
我々は、市民連合から「安倍政権のもとでの9条改定は許さない」「安保法制、秘密保護法、共謀罪などの違憲立法は廃止する」――という7項目の政策について要望を受けました。それらの政策は最優先で取り組む課題であり、7項目に共感する候補者を乱立させ、そうでない人たちに漁夫の利を得させるべきではない、と思っています。ただ、一方で、他党では受け止めきれない声を我々が受けるために立ち上がったわけです。ここは、明確にしておく必要があると思うのですが、(右でも左でもなく)真ん中がスポッと抜けていると考えている有権者にとって、共産党や社民党が受け皿になることは難しいでしょう。
私は自衛隊は合憲という立場であり、平和憲法の原則や専守防衛も含め、より良くなる法改正が可能であるならば改憲を否定しません。その意味では、保守の側面も持っています。市民連合が要望した7項目の政策や、安倍さんの政治姿勢におかしいと疑問を唱える部分では、他党と協力できるけれども、基本的には違う立場だということをしっかりと位置付けないと、受け止めきれない声がたくさん出てしまうと思います。
――希望の党について、どう見ていますか。
理念や政策が我々とは違います。規制緩和で競争を加速させれば景気が良くなるという新自由主義の経済政策や自己責任を強調する路線は、安倍さんと共通です。また、我々は、国が専守防衛から逸脱せず、領土・領海をきちんと守るけれども、外に行く(集団的自衛権の行使)ことはない、というスタンスですが、希望の党はそうではない。我々と立ち位置は明確に違います。
――小池さんと枝野さんの言う「保守」の違いは何でしょうか。
私は日本の歴史と伝統を大事にしています。急激な変化を求めず、漸進的に世の中を良くしていくというのが保守の定義。保守そのものです。日本の戦後70年の歩みというのは、リベラルな社会をつくってきました。そのリベラルな社会を守るというのが、本当の保守だと思います。保守とリベラルはイコールなのです。このリベラルな社会を壊そうというのは、現状の社会秩序を壊そうとしているのだから、革新です。本来の定義でいえば、安倍さんや小池さんは革新です。そこが混乱していると思います。私は保守であり、リベラルであるし、むしろ右と言うべきではないかとも思います。
■国会では足掛かりとなる勢力を作りたい
――選挙後に自公、希望による巨大連立与党が誕生するかもしれません。立憲民主党は、どう向き合う方針ですか。
民主主義は1回の選挙で終わるわけではありません。我が党は今回、過半数の候補を立てられてはいませんが、次回は政権を取るかもしれない。そのような足掛かりをつくらせていただきたい。共産党や社民党も含め、国会の議席数がどのくらいのバランスになるか分かりませんが、足掛かりのある勢力がきちんと存在していれば、野党としてやれることはたくさんあります。そういうポジションの受け皿をつくり、国会のなかで一つの勢力をつくる。全てはそこからだと思います。
――民進党出身者の中には、不本意ながら希望の党から出馬を決めた候補者も多数いると聞きます。当選後に立憲民主党入りを望む場合の対応はどうしますか。
確かに短い期間内での選択を迫られ、判断を誤ったという人もいると思います。(立憲民主党入りを求められた場合は)踏み絵や排除の論理を持ち出すつもりはありません。ただ、だからといって「はい分かりました」というのも民主主義論としては違う。まずは有権者との関係をきちんと整理し、理解を得られるプロセスを踏んでいただけるかどうか、が大変重要ではないか。
――当選者の目標ラインはありますか。
選挙には始まる前から結果が見えている場合と、投票日の3日ぐらい前まで分からない場合があり、今回は後者だと思います。あまり見通しを立てても仕方がない。全力でやるしかありません。
(聞き手=本紙・遠山嘉之)
マンション売買に本気出すなら コレ
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