円鏡寺(えんきょうじ)は、岐阜県本巣郡北方町にある高野山真言宗別格本山の寺院である。
本堂
概要
山号は池鏡山。本尊は木造聖観音菩薩立像、木造不動明王立像。
東海三十六不動尊第三十二番。美濃七福神(弁財天)。文化財を多く所有し、「美濃の正倉院」と呼ばれる。また、庭園が美しい。
沿革
寺伝によれば、811年(弘仁2年)、嵯峨天皇の勅命により、空海が創建したという。不動明王を本尊とし、定照寺と名づけられる。後に、補陀落上人により聖観音菩薩が安置されたことにより補陀落院と改称されたという。
988年(永延2年)、良祐により現在の伽藍の元が築かれ、一条天皇より「池鏡山 円鏡寺」の名を授かる。なお境内に池を造った際に明鏡が出土、これを献上したことによる。
1731年(享保16年)4月12日の火災で観音堂が焼失。1741年(寛保1年)3月 観音堂が再建された。
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康などの歴代権力者からの保護を受けており、朱印状も受けている。
1914年(大正3年)楼門が修築された。
三重塔
魚供養観音菩薩
文化財
重要文化財(国指定)
楼門
1296年(永仁4年)建立。入母屋造、檜皮葺。明治神宮の南楼門のモデルとなったという。大工は八重則光、小工は八重則定。1909年(明治42年)4月5日指定。
木造聖観音立像
平安時代の作。像高166.7cm。1914年(大正3年)4月17日指定。
木造不動明王立像
平安時代の作。像高182.7cm。1914年(大正3年)4月17日指定。
木造金剛力士(仁王)立像
鎌倉時代の作。口を開く「阿形」(あぎょう)、口を閉じる「吽形」(うんぎょう)の1対で金剛力士と呼ばれる。像高各230.3cm。1925年(大正14年)4月24日指定。
楼門
交通アクセス
樽見鉄道樽見線 北方真桑駅より徒歩で約20分。
岐阜バス「北方円鏡寺前」バス停が最寄である。徒歩で約2分。
JR岐阜駅バスターミナル(JR東海道本線・高山本線 岐阜駅)
7番のりば:真正大縄場線 「大野バスセンター」「イオンタウン本巣」行き
7番のりば:北方河渡線 「芝原6丁目」行き
名鉄岐阜のりば(名鉄名古屋本線・各務原線名鉄岐阜駅)
5番のりば:真正大縄場線 「大野バスセンター」「イオンタウン本巣」行き
5番のりば:北方河渡線 「芝原6丁目」行き
所在地 岐阜県本巣郡北方町北方1345
位置 北緯35度26分9.97秒 東経136度41分12.15秒
山号 池鏡山
宗派 高野山真言宗
寺格 別格本山
本尊 聖観音菩薩、不動明王
創建年 伝・811年(弘仁2年)
開基 伝・空海、嵯峨天皇(勅願)
正式名 池鏡山円鏡寺
池鏡山圓鏡寺
札所等 西美濃三十三霊場3番
東海三十六不動尊32番
美濃四国札所51番
美濃三弘法1番
文化財 木造聖観音立像、木造不動明王立像、木造金剛力士立像、楼門(国の重要文化財)
金胎両界曼陀羅図など11点(県文化財)
織田信長朱印状など24点(町文化財)
2023年11月30日
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