安養院(あんよういん)は、神奈川県鎌倉市大町にある浄土宗の寺院。山号は祇園山。寺号は長楽寺。本尊は阿弥陀如来。千手観音(田代観音)を安置し、坂東三十三観音・鎌倉三十三観音霊場第3番札所である。
歴史
この寺の歴史には、長楽寺・善導寺・田代寺という3つの前身寺院が関係している。この地は、元は浄土宗の僧・尊観が開いた浄土宗の善導寺であった。長楽寺は、1225年(嘉禄元年)北条政子が夫である源頼朝の菩提を弔うため長谷笹目ヶ谷(はせささめがやつ、鎌倉文学館付近)に願行を開山として創建した寺と伝えられる。山号を祇園山と号し、律宗の寺院であった。長楽寺は1333年(元弘元年)兵火により焼失し、この地にあった善導寺に統合され安養院長楽寺と号した。なお、安養院は政子の法号から取られたものである。一方、田代寺は1192年(建久3年)田代信綱が尊乗を開山として比企ヶ谷(ひきがやつ)に建立したのに始まると伝えられ、江戸時代になって安養院に統合された。千手観音は田代寺にあったもので、田代観音とも称されている。
交通
横須賀線(JR東日本)・江ノ島電鉄「鎌倉駅」から徒歩17分
宝篋印塔(重要文化財)
所在地 神奈川県鎌倉市大町3-1-22
位置 北緯35度18分51秒 東経139度33分19秒
山号 祇園山
院号 安養院
宗派 浄土宗
本尊 阿弥陀如来
創建年 1225年(嘉禄元年)
開山 願行[1]
正式名 祇園山 安養院 長楽寺
札所等 坂東三十三観音第3番
鎌倉三十三観音霊場第3番
鎌倉二十四地蔵霊場第24番
文化財 安養院宝篋印塔(重要文化財
2023年11月29日
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