青渭神社(あおいじんじゃ)は、東京都の旧武蔵国多摩郡にある神社である。延喜式神名帳に「武蔵國多磨郡 青渭神社」として記載されているが、式内・青渭神社の論社は稲城市東長沼、調布市深大寺元町、青梅市沢井の三社がある。
所在地は東京都稲城市東長沼1053で、JR南武線の稲城長沼駅から徒歩5分ほどのところにある。旧社格は郷社。
祭神は青渭神、猿田彦命、天鈿女命の三柱[1]。長沼という地名からもわかるように、この地は多摩川の氾濫原であり、長く沼地であった。そのため、かつては大沼明神、青沼大明神などとも呼ばれていた。この長沼の地にしろ深大寺にしろ水に関わりが深い土地であり、青渭神は水神であると考えられている。
創建年代は不明であるが、伝承では弘仁年間(810年 - 824年)の創建とされている。現在の社殿は1974年(昭和49年)に造営されたコンクリート造りであるが、覆殿内に安置された本殿は17世紀初期の建立と推測されている。
狛犬は2対(4匹)置かれており、本殿に近い1対の狛犬(右写真に写っているもの)の裏面には「文政十三龍」(1830年)と彫られている。もう1対の狛犬には明治の年号が彫られている。
境内は南北に細長く、付近には新建材を利用した建売住宅も目立って風情を損なっているが、古さびた大木も残っており、古くからの神域であることが理解される。かつてを知る古老によれば、うっそうとした大木が無数に生い茂って昼なお暗かったという。
例大祭には「青渭獅子舞」と呼ばれる獅子舞が奉納される。
所在地 東京都稲城市東長沼1053
主祭神 青渭神、猿田彦命、天鈿女命
社格等 式内社、郷社
創建 (伝承では弘仁年間)
例祭 10月第1日曜日
2024年03月25日
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