荒城神社(あらきじんじゃ)は、岐阜県高山市にある神社。
荒城神社本殿 国指定の重要文化財
式内社であり、延喜式神名帳の飛騨国内八社の1つである。旧社格は県社。本殿は国の重要文化財に指定されている。同じく本殿が2016年に日本遺産「飛騨匠の技・こころ / 国府盆地の中世社寺建築群」の一つとして認定された。
毎年9月7日の秋の例祭には、「荒城神社鉦打・獅子舞」(岐阜県重要無形文化財指定)が行われる。秋の例祭は2016年より9月の第一日曜日となった。
由緒
一般的には創立年紀不詳とされるが、神社明細帳には「創立は遠く上代」とあり、日本三代実録には「清和天皇貞観九年(867年)10月5日庚午、授飛騨国五位下荒城神従五位」と記される。室町時代以降は河伯大明神と称されていたが、江戸時代の文化年間に荒城神社であることが調査で判明した。
正面鳥居
主な文化財
重要文化財(国指定)
本殿 - 国の重要文化財建造物である現在の本殿は1390年(元中7年)の建立である。三間社流造杮葺の本殿は、明治42年(1909年)に、古社寺保存法に基づく特別保護建造物(国宝保存法により「国宝」、現行法により「重要文化財」に移行)に指定された。昭和38年(1963年)には棟札7枚が重要文化財の附(つけたり)として追加指定されている。
県指定重要文化財
荒城神社神像(2躯)
随身(2躯)
鰐口(1口)
面(4面)
県指定重要有形民俗文化財
獅子頭 9箇
県指定史跡
荒城神社遺跡 - 境内からは4基の縄文時代住居跡、および縄文土器(縄文中期 - 後期)、石器(打製石斧、石鏃、磨製石斧、石刀、石冠、石皿など)が発見されており、「荒城神社遺跡」として岐阜県史跡に指定されている。
拝殿
祭神
主神
大荒木之命(高御牟須比命の13世の孫)
国之水国分神
彌都波能売神
末社
秋葉神社
稲荷神社
津島神社
荒神社
交通
高山本線飛騨国府駅より約5km
中部縦貫自動車道・高山ICより道程約15km、車で25分
所在地 岐阜県高山市国府町宮地1386
位置 北緯36度13分7.82秒 東経137度15分34.19秒
主祭神 大荒木之命
社格等 式内社 県社
本殿の様式 三間社流造
例祭 9月7日(秋の例祭)
2023年08月29日
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