大矢田神社(おやだじんじゃ)は、岐阜県美濃市にある神社である。旧社格は郷社。
本殿は江戸時代初期の1672年(寛文12年)、拝殿は1671年(寛文11年)再建であり、ともに重要文化財に指定されている。また、楼門は1723年(享保8年)再建であり、美濃市指定文化財である。
拝殿、本殿(重要文化財)
祭神
建速須佐之男命
天若日子命
歴史
創建は孝霊天皇の時代という。以下は社伝による。
深山に悪竜が棲み付き、困った里人が喪山の天若日子廟所(現・喪山天神社)に加護を祈ったところ、建速須佐之男命を祀るよう夢告があった。 その通り勧請を行うと、建速須佐之男命が現れ、悪竜を退治してくれた。平和を取り戻した里人は、建速須佐之男命と天若日子命を祀る祠を建てた。
716年(養老2年)、泰澄大師は、この地(天王山)一帯を開基。天王山禅定寺号した。祠はその一部となり、牛頭天王として習合される。
禅定寺は7坊を有したが、1556年(弘治2年)に戦火で焼失。その後、極楽坊と常泉坊の2坊のみ再興された。
1870年(明治3年)、神仏分離・廃仏毀釈により牛頭天王を建速須佐之男命に戻して奉祀、大矢田神社に改称して極楽坊の社僧・真清氏が神官となる。
護摩堂・鐘楼・観音堂など仏教施設は廃されたが、唯一、楼門(仁王門)が残された。このため神社の中に仏教式の門が残っている。
楼門
所在地・アクセス
岐阜県美濃市大矢田
岐阜バス高美線「大矢田」バス停より約2.0km
のり愛くん(相乗りタクシー・要予約)「大矢田上切集会場」停留所より約1.0Km
所在地 岐阜県美濃市大矢田2596
位置 北緯35度33分20.9秒 東経136度52分6.15秒
主祭神 建速須佐之男命、天若日子命
社格等 郷社・金幣社
創建 伝・孝霊天皇時代
本殿の様式 三間社流造
例祭 4月第2日曜日
主な神事 ひんここ祭り(4月第2土曜日、11月23日)
2024年03月09日
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