敦賀市立博物館(つるがしりつはくぶつかん)は、福井県敦賀市にある歴史民俗系の博物館。1927年(昭和2年)竣工の旧大和田銀行本店(国の重要文化財)を館施設として使用している。
敦賀市立博物館。重要文化財
歴史
1978年(昭和53年)8月、旧大和田銀行本店の建物内に敦賀市歴史民俗資料館が開館した。1993年(平成5年)2月に博物館登録され、同年7月に敦賀市立博物館に改称した。
もともと博物館用に建てられた建築物ではないことから、展示スペースやバックヤードの確保などに問題を抱えており、1998年(平成10年)の「敦賀市立博物館検討委員会」による答申以来、新博物館の建設に向けての要望が市に対して上がっていた。2004年(平成16年)には「敦賀市新博物館建設検討委員会」が、旧大和田銀行建物の復原的活用と、新博物館建設をめざす委員会の設置をもとめる答申を市に提出した。しかし「諸般の事情」から新博物館の建設構想は停滞しており、旧大和田銀行本店の「復原的活用」が先行して進められることとなった。
2012年(平成24年)8月20日より建物修復のため長期休館に入り、その間は隣接するみなとつるが山車会館で図録等の頒布を行っていた。2015年(平成27年)7月に再開館した。
敦賀市立博物館の敷地内にある大和田荘七の銅像
収蔵品・展示
常設展の展示物は敦賀にゆかりのある資料で、県内屈指のコレクションである近世・近代絵画300点超をはじめ、俳句・俳諧、郷土、歴史資料、民俗資料、港湾関係など多岐にわたる。企画展、特別展も定期的に開催している。近世・近代絵画は、地元所縁の旧大名家や素封家のコレクションを引き継いだものではなく、博物館自身が時間をかけて収集していった作品群である。敦賀は京都文化の影響が強いことから、円山・四条派、岸派、原派、土佐派、復古大和絵といった京都ゆかりの画派を中心に収集している。特に敦賀出身の内海吉堂ら内海三代や、実父が敦賀の馬借頭だった幸野楳嶺、敦賀と縁がある橋本長兵衛、曾宮一念らの作品が多い。
1階の階段
交通アクセス
JR北陸本線・小浜線 敦賀駅から徒歩で約25分。
敦賀駅から敦賀市コミュニティバス 松原線で「山車会館」停留所下車、ぐるっと敦賀周遊バス(観光ルート)で「博物館通り」停留所下車。ともに停留所から徒歩1分。
前身 敦賀市歴史民俗資料館
専門分野 歴史・民俗
館長 千葉雅人
事業主体 敦賀市
建物設計 永瀬・吉田建築事務所
延床面積 1451.58 m2
開館 1978年(昭和53年)
所在地 〒914-0062
福井県敦賀市相生町7-8
位置 北緯35度39分23.4秒 東経136度4分7.5秒
2024年03月10日
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