アフィリエイト広告を利用しています

2023年06月22日

如庵(じょあん)は、愛知県犬山市の有楽苑にある茶室

如庵(じょあん)は、愛知県犬山市の有楽苑にある茶室である。

src_15592723.jpg

概要
昭和47年(1972年)に、名古屋鉄道によって現在地に移築された。国宝指定は昭和26年(1951年)。この如庵という名称は、一説によれば庵主織田有楽斎のクリスチャンネーム「Joan」または「Johan」から付けられたという。なお、有楽斎はこれより前に如庵の名を持つ茶室を大坂天満屋敷にも好んで(造って)おり、同じ有楽苑内に「元庵」の名で復元されている。現在は見学不可。

R.jpeg

歴史
元和4年(1618年)に、織田信長の弟・織田有楽斎によって、京都・建仁寺の塔頭・正伝院が再興された際に建造された茶室である。明治6年(1873年)に正伝院は永源庵跡地に移転したが、その際に、祇園町の有志に払い下げられた。明治41年(1908年)に東京の三井本邸に移築された。この際、解体せず原型のまま車両に積んで東海道を東京まで運搬したのは、京都の数寄屋大工平井家4代竹次郎である。三井の重役で、著名な茶人の益田孝がこれを愛用した。

昭和11年(1936年)に重要文化財(旧国宝)に指定された。その後、昭和13年(1938年)に、三井高棟によって神奈川県中郡大磯の別荘に移築された[注釈 2]。移築時には茶室の周りに袴付、寄付、前後軒、待合、腰掛待合、管理所が設置された。

昭和47年(1972年)に、名古屋鉄道によって堀口捨己の指揮の下で現在地に移築されている。昭和26年(1951年)に文化財保護法による国宝に指定されている。

maxresdefault.jpg

構成
正面左側に袖壁を持つ土間庇を設け、右躙り口、正面控えの間(扈従の間)へのアプローチとする。躙り口入って左側奥に四尺の出床、その右手やや奥に勝手からの入り口。茶道口と給仕口を兼ねるこの勝手口からは給仕の動線に沿って斜行する壁を立て足元には三角形の板畳「鱗板(うろこいた)」を敷く。ナグリの床柱はそのチョウナの目痕に武家らしい剛直さを感じさせるが決して粗野ではない。勝手口から入ったところの台目畳が亭主座。横に道庫。床の間は亭主の右手後方に位置することになるが、出床にしたため距離的には離れない。亭主座の風炉先に中柱を立て板壁で仕切っている。中柱と板壁で風炉先にある相伴席の半畳を亭主畳と区切るとともに下部は丸く切り欠いて吹き通しにして相伴者の視線への配慮もぬかりない。鱗板とともに異例の構成であるが不合理性は感じられず、「利休七哲とは別格」といわれる有楽斎の並々ならぬ技量を示す。二畳の小間と違ってゆとりがありかつ緊張感を失わない室内空間は、「二畳半、一畳半は客を苦しめるに似たり」と言い切った如庵・有楽斎の面目躍如と言うべきだろう。篠竹を打ち詰めた「有楽窓」、古暦を腰に貼った「暦張り」も有名。前庇下の室内は勾配そのままに化粧軒裏の掛け込み天井になっていて中央には突き上げ窓が穿たれている。壁面にはつごう5カ所の窓が設けられているが、ひとつは袖壁のある土間庇に向けられているし、南側の二箇所は通常直射日光を嫌って光量は押さえられるし、さらに東壁の二箇所は竹を詰め打ちにした有楽窓であるから、光量としては十分とは言えない。しかし室のほぼ中央に設けられた突き上げ窓からの光がこれを補って余りある。むしろ周囲の窓からの光量を絞り込むことにより天窓からの光の効果をより劇的なものにしている。現代的な視点からこの茶室を眺めてみても、そこに貫かれている合理性はほとんど完璧なものと言っていい。勝手の間は三畳、炉と水屋を備える。無双窓はしっかりとした造作でここにも有楽斎の武人らしい好みが反映されている。

総じて端正で利休の草庵茶室とは一線を画しており「武家の節度」を感じさせる名席中の名席。各地に写しの茶席が残る。別名「暦張りの席」。

Jo-an.svg.png
Layout of Jo-an teahouse Chashitsu 茶室, Mizuya 水屋, Rōka no ma 廊下の間, Nijiri guchi躙り口, Musō mado無双窓, Renji mado 連子窓, Shitaji mado 下地窓, Uraku mado 有楽窓, Dōko 洞庫, Ro 炉, Maru ro 丸炉, Toko 床, Shoin 書院

posted by Kazu at 08:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 愛知県
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/12044862
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
検索
<< 2024年11月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

にほんブログ村 PVアクセスランキング にほんブログ村 にほんブログ村 歴史ブログ 日本史 トラブルに負けない強い肌に導く美容液【HANATSUYU】 【PR】【DMM FX】について詳しくはこちら お腹周りに自信!骨盤ガードル「キュリーナ」 パーソナル診断で自分に合う観葉植物が見つかるオンラインストア【AND PLANTS】
カテゴリーアーカイブ
トクホ取得数No.1企業の「薬用フラビアソープセット」スペシャル特典付き!
最新記事
はくだけ整体ショーツNEO+
写真ギャラリー
サロン専売品・正規新品をお取扱い|各メーカー・ディーラー協賛|【TRICCA】 著名人も愛飲【芋焼酎 伊七郎(いひちろう)】
最新コメント
カワイイも機能性も叶える!momoful【色っぽナイトブラ】
タグクラウド
国の重要文化財・ 円覚寺(えんがくじ) 国の重要文化財・佐竹寺(さたけじ) 国の重要文化財・土井家住宅(どいけじゅうたく) 国の重要文化財・地蔵院(じぞういん) 国の重要文化財・天徳寺(てんとくじ) 国の重要文化財・太宰治記念館 「斜陽館」(だざいおさむきねんかん しゃようかん) 国の重要文化財・清水寺(きよみずでら) 国の重要文化財・済生館(さいせいかん) 国の重要文化財・焼火神社(たくひじんじゃ、たくびじんじゃ) 国の重要文化財・石場家住宅(いしばけじゅうたく) 国の重要文化財・筑後川昇開橋(ちくごがわしょうかいきょう) 国の重要文化財・金剛證寺(こんごうしょうじ) 国の重要文化財・鞆淵八幡神社(ともぶちはちまんじんじゃ) 国宝・勝興寺(しょうこうじ) 国宝・善水寺(ぜんすいじ) 国宝・大善寺(だいぜんじ) 国宝・太山寺(たいさんじ) 国宝・浄土寺(じょうどじ) 日本の仏閣・円通寺(えんつうじ) 日本の仏閣・切幡寺(きりはたじ) 日本の仏閣・北山本門寺(きたやまほんもんじ) 日本の仏閣・喜宝院布教所(きほういんふきょうしょ) 日本の仏閣・四天王寺(してんのうじ) 日本の仏閣・地蔵院(じぞういん) 日本の仏閣・大法寺(だいほうじ) 日本の仏閣・安国寺(あんこくじ) 日本の仏閣・安楽寺(あんらくじ) 日本の仏閣・崇福寺(そうふくじ) 日本の仏閣・常福寺(じょうふくじ) 日本の仏閣・極楽寺(ごくらくじ) 日本の仏閣・正楽寺(しょうらくじ) 日本の仏閣・称念寺(しょうねんじ) 日本の仏閣・等澍院(とうじゅいん) 日本の仏閣・西蓮寺(さいれんじ) 日本の仏閣・観興寺(かんこうじ) 日本の仏閣・観音寺(かんのんじ) 日本の仏閣・金倉寺(こんぞうじ) 日本の仏閣・鉄舟寺(てっしゅうじ) 日本の仏閣・長谷寺(ちょうこくじ) 日本の仏閣・阿岸本誓寺(あぎしほんしょうじ) 日本の仏閣・青蓮寺(しょうれんじ) 日本の仏閣・願成寺(がんじょうじ) 日本の仏閣・高蔵寺(こうぞうじ) 日本の仏閣・黒石寺(こくせきじ) 日本の神社・武蔵御嶽神社(むさしみたけじんじゃ) 日本の神社・水神社(すいじんじゃ) 日本の神社・江沼神社(えぬまじんじゃ) 日本の神社・生目神社(いきめじんじゃ) 本棟造(ほんむねづくり) 石川県・尾崎神社(おざきじんじゃ)
【千年サジー】果汁100%の千年サジーで置き換えダイエットに決着を。 MANOMA(マノマ)「親の見守りセット」 全身のスキンケアができる.美容液に浸るようなバスエッセンス【BOJOLIE】 人生の大切な瞬間を紙面に刻む【夢の記念日】
ファン
プロフィール