信光明寺(しんこうみょうじ)は、愛知県岡崎市岩津町東山にある浄土宗の寺院。山号は弥勒山。本尊は阿弥陀如来。
本堂
概要
1451年(宝徳3年)、岩津城主の松平信光が、父親の松平泰親の菩提を弔うため、増上寺開山聖聡の弟子で、下総国飯沼弘経寺(茨城県常総市)から三河に布教に来ていた千葉氏出身の釋誉存冏(そんげい)を開山として創建した。
1478年(文明10年)、法堂(現・観音堂、重要文化財)を建立。観音堂は初めは比叡山から迎えた釈迦像が安置されていたが、現在は観音像が祀られている。翌文明11年2月13日、後土御門天皇の勅願所とされた。
1481年(文明13年)松平信光の孫存牛(のちに浄土宗総本山知恩院25世)が当寺開山存冏のもとで出家し、1511年(永正8年)には信光明寺3世となった。
1570年(元亀元年)から1572年(元亀3年)にかけて、武田信玄の三河国侵入の際、戦闘で法堂の外は焼失したが、のち徳川家康の命で再建された。1602年(慶長7年)、朱印地120.82石を寄進された。
近世は徳川家光先祖菩提所として幕府によって修復が施され、1663年(寛文3年)には常紫衣綸旨を受けた。
1954年(昭和29年)に老朽化がはなはだしかった観音堂上屋根の復元工事が着手され、1955年(昭和30年)4月12日に竣工式が行われた。総工費は111万円(国費85万円、県費11万円、地元負担15万円)。
境内には酒井広親石宝塔や松平親氏・松平泰親・松平信光3代の墓がある。また、岩津保育園(1951年創立)という私立保育園が隣接している。
観音堂(重要文化財)
交通手段
名鉄バス:奥殿陣屋行き、「岩津天神口」バス停下車、東へ約300メートル。
所在地 愛知県岡崎市岩津町東山47
位置 北緯35度00分10.61秒 東経137度10分30.34秒
山号 彌勒山
院号 崇嶽院
宗派 浄土宗鎮西派
本尊 阿弥陀如来
創建年 1451年(宝徳3年)
開山 釈誉存冏
正式名 彌勒山崇嶽院信光明寺
文化財 観音堂(重要文化財)
2024年05月23日
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