小山寺(おやまじ)は、茨城県桜川市富谷の富谷山中腹にある天台宗の寺院。山号は施無畏山。別名富谷観音。十一面観世音菩薩坐像は茨城県指定有形文化財。
小山寺(富谷観音)の本堂
歴史
寺伝によれば、天平7年(735年)、聖武天皇の勅願によって行基を開基として建立されたという。寛正6年(1465年)、多賀谷朝経を大旦那として大工の宗阿弥家吉父子によって三重塔が建立された。明治39年(1906年)、三重塔が特別保護建造物(現在の重要文化財に相当)に指定された。昭和63年(1988年)から3年かけて三重塔の解体修理が行われた。
仁王門
境内
室町時代の三重塔の建築様式は和様を基本として細部に禅宗様を加味する。関東地方以北で同時代まで遡る仏塔は、同塔以外には栃木県芳賀郡益子町にある西明寺の三重塔のみである。また、本堂、楼門、鐘楼は茨城県指定有形文化財である。
文化財
重要文化財(国指定)
三重塔 - 室町時代中期(寛正6年(1465年))の建立。三間三重塔婆、とち葺。明治39年(1906年)4月14日指定。
茨城県指定有形文化財
本堂
仁王門
鐘楼
木造十一面観世音菩薩坐像
木造不動明王立像・毘沙門天立像
小山寺(富谷観音)の三重塔
交通アクセス
岩瀬駅からタクシーでおよそ10分
所在地 茨城県桜川市富谷2190
位置 北緯36度23分0.1秒 東経140度6分0.9秒
山号 施無畏山
院号 寶樹院(寶珠院)
宗旨 天台宗
正式名 施無畏山寶樹院小山寺
別称 富谷観音
長福禅寺
札所等 茨城百八地蔵尊霊場第三十二番札所
文化財 三重塔、本堂、楼門、鐘楼、仏像等
2023年01月29日
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