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2014年12月17日

羽生結弦 復活を支えたものは



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フィギュアスケートの「グランプリファイナル」で、羽生結弦選手が今シーズンの世界最高得点で優勝し、この大会、日本男子で初となる連覇を達成しました。
演技直前の練習でほかの選手と激突し、けがをしてから1か月余り。
短期間での復活劇を支えたものは何だったのか、スポーツニュース部の今井美佐子記者が解説します。

「久しぶりに楽しめた」
12月16日の成田空港。
羽生選手は、1か月余り前に車いすに乗って姿を現した同じ場所を、しっかりとした足取りで歩き、金メダルを掲げて大勢のファンの出迎えを受けました。
今月11日から14日までスペインのバルセロナで開かれた、フィギュアスケートのシーズン前半の最大の大会、グランプリファイナル。
12月7日に20歳になり最初の大会を迎えた羽生選手は、前半のショートプログラムと後半のフリー、ともに今シーズンの世界最高得点をマークし、合計288.16で優勝しました。
帰国した羽生選手は、「体を心配することなく何年ぶりかなというくらい久しぶりにスケートを楽しめて、幸せな気持ちになった」と語りました。

王者を襲った苦難の連続
ソチオリンピック金メダリスト、そして世界選手権王者として臨んだ今シーズン。
羽生選手は開幕前から苦難が続きました。
9月、持病の腰痛が悪化し、初戦として予定していた10月の大会を欠場しました。
さらに、11月上旬のグランプリシリーズ中国大会では大きなアクシデントに見舞われました。
ショートプログラム2位で迎えた後半のフリーの演技直前の練習中、反対側から滑ってきたほかの選手と激突し、両足や顔、頭などにけがをしました。
羽生選手は医師の問診を受けたうえで、頭にテープを巻くなどして強行出場。
2位に入りましたが、車いすでの帰国となり、全治2週間から3週間と診断されました。
この出場を巡っては、けがをしながらも演技に臨んだことに「感動した」という声が相次ぐ一方、「けがの場所や状態によっては棄権する判断も必要では」と指摘する声もありました。

自己分析と実行力
けがから3週間後。
羽生選手は、出場の可否が注目されていた2戦目のNHK杯に出場。
4回転ジャンプは1回も成功せず、4位と不本意な内容でしたが、目標だったグランプリファイナル進出を決めました。
そして、グランプリファイナルでは4回転ジャンプをすべて決め、僅か1か月余り前のけがを乗り越えて見事な復活を遂げました。
この復活劇を支えたのは、状況に応じて自分のやるべきことを考えられる冷静な分析力と、それを実行できる強い精神力でした。
羽生選手はNHK杯の公式練習で、リンクで滑る前に、曲を聴きながら振り付けを確認したり体を動かさずにリンクを見るだけで演技を想像したりする、イメージトレーニングに励む姿が多く見られました。
大会後、羽生選手は「自分の調子とイメージのギャップを埋めようとした。イメージだけでもみんなに追いつこうと考えていた」と、調整不足を補うためのアイデアだったと明かしました。
さらに、NHK杯の競技が終わった夜には「どうすれば自分の実力を本番で出せるのか、どうすればもっと強くなれるのか」と、早くも次の大会を見据え自分を問いただしたと言います。
一夜明けた羽生選手は「曲に合わせた時のジャンプのタイミングがまだしっかりつかめていない感じがする。それは、練習の数がものをいう」と、新しい課題を見つけていました。
こうした思いを胸に、羽生選手はNHK杯のあと、グランプリファイナルまでの1週間余り、地元の仙台で練習しました。
指導するブライアン・オーサーコーチからは厳しいメニューが与えられ、羽生選手は「かなりハードで、『もうこんなの嫌だ』というほど自分を追い込んだ」と話し、課題に挙げていた曲をかけての練習の量も増え、気持ちの面でも本番と同様に緊張感を高めて取り組んだということです。
曲をかけての練習は、本番と同じようにやればやるほど体への負担も大きくなります。
それでも「逆境は嫌いじゃない。それを乗り越えた先にある景色は絶対にいいはずだと信じている」と語り、強じんな精神力と前向きな考え方が羽生選手を過酷なトレーニングに向かわせていたのです。

「もっとうまくなれる」
羽生選手は、グランプリファイナルのフリーの得点で、去年の同じ大会でマークした自己ベストを上回りました。
それでも今回、終盤の3回転ジャンプで転倒し、演技構成については4回転ジャンプの回数を減らすなど、けがの影響を考慮してシーズン前に予定していたものより難度を下げていました。
今後、演技構成を当初の内容に戻せばさらに得点を伸ばす可能性があり、合計得点で前人未到の300点を超えることも夢ではありません。
羽生選手はシーズン開幕前の8月、練習拠点のカナダで取材に応じた際、私たちが「オリンピックで金メダルを獲得した次のシーズンで、目標の設定は難しくないのか」と尋ねると、「オリンピックで僕のスケートが終わったわけじゃない。『スケートでもっとうまくなれる』と思うから、今、また、もっとうまくなろうとしているところです」と、はっきりと答えました。
オリンピックチャンピオンとなり、なお向上心を持ち続ける羽生選手には、進化が止まることはないと感じさせられました。
羽生選手の次の大会は今月26日に長野で開幕する全日本選手権で、3連覇がかかりますが、「連覇は意識しない。短い準備期間でどれだけ成長できるかに集中したい」と、質の高い演技にこだわることを強調しました。
仙台市出身の羽生選手は、東日本大震災でみずからも被災し、自宅や練習していたリンクは壊れ、一時、スケートを諦めることを考えたと言います。
しかし、被災した人たちなど多くの人の応援を受けてスケートを続け、「傷ついた日本を元気づけたい」とソチオリンピックに臨み、金メダルという最高の形で恩返しを果たしました。
今回もまた、逆境を乗り越え、不屈の魂を見せた羽生結弦選手。
まだ20歳、さらなる進化に注目です。

http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2014_1216.html




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